この日記をつける際に、どうやらこのあたりで週のナンバリングをミスっていたようだ。
本来であれば、この週は「第60週」ではじまるべきなのだが、当時の自分は何を勘違いしたのか、10週間分飛ばして「第70週」というナンバーを打ってしまっていた。バックアップファイルも確認したが、その当時からすでに間違えていたようだ。あれまあ、という感じである。まあ、データが失われていたわけではないので、単なるナンバリングのミスということで済んではいる。
それ以降、そのミスに気が付くこともなく、そのまま延々とナンバーを継続してきた。そして、Webサーバにアップロードするためにあらためて内容に目を通した段階で、週の数値がずれていたことに気が付いた。
ここから「週数」を修正することも考えたが、区切りの「第100週目(だと思っていた週)」に、登場@の総まとめをしてしまっていることもあり、ここはこのまま通すことにした。
ということで、前巻からこの巻にかけて、一見すると週が一気に飛んでいるように見えるが、実際には継続したプレイである。
とはいうものの、これだけでは何なので、この部分を少々コメントめいた書き物で埋めておくこととしたい。
このTinyAngband世界にある様々な素晴らしい超アイテムには、その生成に関わられたと思 われる神様の”思し召し”や、そのアイテムにまつわる様々な偉人の皆様の”想い”が映し出されているように思われる。
その結果、それらは”アイテム”ではありながら、あたかも個性を持ったキャラクターのよ うな印象を持つことがある。
例えば、噂に名高い超加速靴である『★フェアノールのブーツ』などは、ひた すら速く走ることだけを目的としていて、それ以外の機能は一切ない。ある意 味、割り切った正確である。「韋駄天野郎」とでもいうべきか。
あるいは、『聖戦者』なる武器は、邪悪な敵を排除することだけを目的として 作られた装備であり、白く輝く清浄さを醸し出している。真面目なんだろうなあ。『防衛者』という装備も、なんだかお堅そうだ。ちなみに、英語版では"Defender"というらしい。
こちらも有名な武器である『★リンギル』は、超強力な攻撃力と+10の超加速を 備えている。かつて敵の総大将のモルゴスの身体に7つの傷をつけたとい う曰く のある超武器だ。これはまさに「主役」的な存在である。
それらが、この@と共に探索に出向くということになる。
つまり、これらの素晴らしい装備達は、ただの消耗品ではなく、@を助ける” 仲間”のようなものだ。パーティーを組まずにひたすら単独行を繰り返して無数 の敵に挑むこの@に、唯一(?)味方してくれるのがこの素晴らしいアイテムた ちだ。
これらの味方の皆様抜きで戦いに赴くことがいかに大変なのかは、今まさにこの@が体験しているところなわけだ。
そこで、このプレイ記録においては、一部のそうしたアイテムに対しては、それなりに敬う気持ちを示すべく「敬語表現」を使うことにしている。具体的には、「さん」付けで呼んでいる。
読んでいて違和感を覚える方もいるかもしれないが、それはそういうものだ と思っていてほしい。
コメントは以上である。
アミュレットについて再考した。
『★上級王様のアミュレット』さん(この装備なども、まさにエルフの王の中の王である「上級王イングウェ」様ゆかりのアイテムだ)は、付加機能がいろいろあるけれども、実は打撃力への加算がほとんどないため、ここはやはり『勇者のアミュレット』さんに再登板していただくことにした。
その結果、打撃のパワーが720から774へと上がった。この変化は割と大きい気がする。
一方で、これに伴うその他の属性のダウングレードはあまりないので、これはこれで全体としてみれば性能の向上といえると思えた。
そこで、これまでしばらく身に着けていた『★上級王様のアミュレット』さんについては、あらためてお家にお戻りいただいた。
ありがとうございました。またしばらくお休みください。
23階にて街があった。深層の静かな街であった。
とりあえず赤と青のDを一匹ずつ倒し、いくつかのアイテムをいただいた。
その中で、
『神罰のロング・ソード (2d5) (+12,+14) (+4) {|沌}』
は寺院に売れたが、一方で、
『殺戮のマン・ゴーシュ『燦狼』 (4d5) (+10,+11) (+4) {+魅}』
は寺院には売れなかった。不思議だ。何か属性が関連しているように見える。
神様に関連するようなものは寺院で取り扱ってもらえるが、単に殺戮の何とかは神様には無関係なので扱ってもらえない、ということなのだろうか。
よくわからない。
次いで、『スピードの指輪(+5)』等を拾ってお金に換える。
そして、気がつけば財産が2700万$を超えていた。ああ、と思った。
日々の繰り返しでここまで来たのだ。
とりあえず、この地下街の現場で『ヒーローの薬』を10服追加して20服とした。現地調達である。街があるとこういうことができるのはありがたい。
そして、こういうところに限ってオレンジpさんなどは決していないのだった。
不思議だなあ。そういう意図的な仕組みなのかもしれない。
#と、このときは思っていた
一応しばらく待ったところ、街中に不意に緑色のoが数名程度湧いたに留まった。あと片隅に茶色のPが一匹だけ出現していた。いずれも一瞬で終わり、そしていずれも特段のドロップはなかった。
とりあえず24階に下りてみる。
こちらもなんともいえない感じの寂しい階だった。
一通り眺めて、特に何もない。
モンスターはいるのだけれど、有効なドロップをほとんど落とさない。
24階でも、たまにはこういうこともあるのだ。
そして今の@はこれ以上下がることはできない。
仕方なく、またあらためて23階に上ってみた。
ここで『邪悪存在退散のスタッフ』でTピットを二つ平らげて、こんなものを入手した。
「
『周辺抹殺の巻物 {!k}』
『壊滅のロッド』
『ドラゴン・ブレスのワンド (5回分)』
2本の『邪悪存在退散のスタッフ{@1} 』(1本追加)
」
地味ではあるが、とりあえず家に戻ることにした。
とにかく、矢弾が多すぎてドロップを持ち帰る余裕がない。
何とかしたいような気もする。
が、これはこれで正しいような気もする。
また地下23階へ。
東夷の戦士が群れているピットに遭遇した。
近づくと、なにかがへちへちと飛んでくる。どうも矢を撃ってくるようだ。結構な数である。一度に十から二十程度の矢が飛んできている気がする。まともに食らうと結構なダメージになりそうだ。
が、我らが@には『★超反射鎧』が完備されているので、特に問題がない。全自動反射システムである。いわゆる北斗神拳的な意味での「二指真空把」というやつだ(わかりにくてすいません)。
そのまま100人をゆるゆると蹂躙させていただき、ドロップをいただく。
これまで何の印かわからず、かつ探しても今ひとつ反応がなかった茶色の「'」記号が『壊れたドア』であることをはじめて知った。
知ったからといって何が変わるわけでもなかった。
引き続いて24階。
青いpさんにいろいろと召還をお願いする。結果として、『邪悪存在退散のスタッフ』を2本恵んでいただく。これはこれでうれしい。
なんとなくまだインベントリが埋まっていなかったので、またもや23階に上昇する。
そこで待ち構えていたオレンジpさんに、さっそく召還をお願いする。よろしくー。
その結果、高級品はいくつか出てきたが、
『デーモンスレイヤーのロング・ソード (2d5) (+7,+10) (+2) {+知r炎盲;視/デ}』
は置いておくことにした。残念である。
せっかく*鑑定*はしたが、それゆえに置いておくことになってしまうのであった。
不思議なことに、この近辺の戦いで、いろいろとアイテムが消えた。特に、使用回数を5回でまとめておいた3本の『邪悪存在退散のスタッフ』が、一本を使ったところで回数が変わり、インベントリから溢れて落ちた。そして、気がつけばなぜか2本分が消失していた。溶岩の近所だったので、落とした瞬間に燃えてしまったのかもしれないけれど、なぜ「2本」が消えたのかがわからなかった。
スタッフはこういうこともある。ちなみにロッドは基本的に燃えないし壊れない。安心である。もっとも、まだロッドを溶岩の上に置いてみたことはないのだが。
そのまま引き続いてこんなものを手に入れた。
「
『デーモンスレイヤーのバトル・アックス『旭龍』 (2d8) (+10,+9) (+2) {+腕知r炎轟;視/デ}』
『高速度のクロスボウ『蒼虎』 (x4) (+19,+12) (+3加速) {+速r酸}』
『☆クローク『カレンセレグ』 [1,+19] (+2) {+知r電毒[電(知}』
『殺戮のセスタス (+7,+7) [5,+13]』
」
テレポートを頻発してどこかへ逃げていたソーサラーさんは、やはりいつの間にかいなくなっていた。赤いCも湧いていたので、そのあたりに燃やされてしまったのかもしれない。詳細については、位置が遠かったのか、@の心には中継されてこなかったので、よくわからなかった。
アリさん達は相手を問わず火を吐くので、正直なところダンジョンの誰にとっても割と迷惑な存在ではないかという気がする。
さて、ここでの重要な拾得物はこれに尽きた。
『29本の『電撃の鋼鉄のクロスボウの矢 (3d5) (+8,+9) (200/333)』
この値であれば、おそらく既存のものとまとまるはずだ。
ようやく地上に戻り、いろいろ処理をした。
上記の『電撃の鋼鉄のクロスボウの矢』弾は(+10,+10)まで鍛えて、予定通りに既存のものと纏め上げた。
こういうところがきっちり収まると、なんとなく嬉しい。
そして、
『☆クローク『カレンセレグ』 [1,+19] (+2) {+知r電毒[電(知}』
は2万$いかない程度で売れた。数少ないクロークの選択肢の一つとして保持しておいてもよかったのかもしれないと、今となっては思うのだが、この性能では実際使われることはほぼないだろうという気もする。
こんなものを見つけた。このカテゴリははじめて見たといえばはじめて見た。
粉砕のシャベル (2d2) (+6,+6) (+2)
それは腕力に影響を及ぼす
それは採掘能力に影響を及ぼす
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。
通常のシャベルは1d2だが、「粉砕の」という形容がつくと2d2になるらしい。
「粉砕」と「シャベル」という言葉がなかなかよくマッチしている。
気になるお値段は1万$なり。
もっとも、以前見た『☆シャベル』ほどのインパクトはなかったのも事実だ。
…あのシャベル、買っておいても良かったかも…
いい感じの『殺戮のセスタス』を拾ったので、なんとなく鍛えてみた。
『殺戮のセスタス『烈豹』 (+7,+7) [5,+15] {視}』
打撃が837まで上がった。これはこれですごいが、耐久力が1000を割ってしまう。微妙なところだ。おまけに反魔法装備がなくなってしまったので、危険度が上がってしまった。
これでは採用できない。
仕方なしに、美術商に出向いていただいた。
6700$の買値がついた。例の如く、鍛えるのに10万$以上かけているので大赤字ではある。が、今更黒字も赤字もあまり関係がない。
あらためて潜る。23階である。
ありがたいことにソーサラーさんがまたもや待ち構えてくれている。さらについでに、その辺に落ちていた『クローンモンスターのワンド』で数名に増殖させる。
いいなあ、兄弟が増えて。…いや、本人か。
ともかく、次々と召喚されるモンスターたちを倒してはドロップを鑑定し、倒しては鑑定し、を延々と繰り返した。
気がついたらいつのまにか43本も抱え込んでいた『鑑定のロッド』さんが大活躍である。
そういえば、しばらく前からこのロッドさん達が充填中で使えない、という表示を見なくなった。これだけあれば、おそらくドラゴンのピットでも大規模なvalutでも、問題なく鑑定を続けられるようだ。
というか、むしろ多すぎるのかもしれない。
いっそ、もう一人のパラディン@(後述)に10本くらい分けてあげたい。
そうして、ここではこんなものを恵んでいただく。
『☆鋼鉄ヘルメット『ルンゴロド』 [6,+20] (+3) {+腕耐r冷暗;明}』
それは腕力に影響を及ぼす
それは耐久力に影響を及ぼす
それは寒さへの耐性を授ける。
それは暗黒への耐性を授ける。
それは永遠の明かりを授ける。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。
これはこれで戦士向きといえようか。
と、同時にこんなものも落ちていた。
『 ☆首切りソード『エグラドリング』 (4d5) (-17,-23) {呪われている, 永呪|切/竜オ}』
それは非常に切れ味が鋭く敵を切断することができる。
それはドラゴンに対して特に恐るべき力を発揮する。
それはオークに対して特に恐るべき力を発揮する。
それは永遠の呪いがかけられている。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。
うわ、やっば。
「永呪」=永遠の呪いとか、危なすぎるだろう、これ。
知らずに装備すると、以前の自分のように大変なことになる。
これはおそらく”自分の首を切るためのアイテム”に違いない。
一度装備してしまったら、『凡庸の巻物』を使う以外に脱ぐ方法がない。
恐ろしいものだ。
そして、ここしばらく、その『凡庸の巻物』さんに出会っていないことに気がつく。
拾うときは2巻まとめて拾うことが多いので、偏りが大きいということなのだろう。
うろうろしていると、第三者同士の戦闘に出くわす。
どうやら、「キリス・ウンゴルの番人」と「プリースト」が戦っているようだ。
戦闘シーンがこんな感じで心の中に放送されてくる。
「
プリーストは精神攻撃を食らった。
プリーストは恐怖して逃げ出した!
プリーストは精神攻撃を食らった。
プリーストの精神は崩壊し、肉体は抜け殻となった。
」
軍配は番人に上がった。
プリーストさんは、生きてはいるが機能停止状態に陥ったようだ。そういうこともあるのだなあ。ふーん…
…これって、もしかしたら@にも生じうることなのだろうか。
などと考察していたら、
「
キリス・ウンゴルの番人が魔法でモンスターを召喚した!
」
!!
今度はこちらが瞬間的にモンスターに囲まれた。うわあ。
当面の敵を倒した番人の矛先が、次にこちらに向いたようだ。
そこで、いろいろと対応はしたのだが、実は番人の「周囲のマス」にうろうろしていればダメージがやや少ないことになんとなく気がついた。
どうも、この番人の召還は、@の周りに広範囲にモンスターを呼び出すというロジックのようで、gの隣にいると、わずかだがモンスターの数が少ないような気がする。
ちなみに、この「キリス・ウンゴルの番人」というモンスターは、自分から動くことがない(と思う)。また、自分から直接的な物理攻撃を行うこともない。魔法の彫像のような存在なので、使う攻撃は非物理攻撃だけである。にらんできたりするが、こちらはレベルが高いため、いささかも気にするところがない。なので、隣接していても特に問題はない。
なお、「指輪物語」本編では、フロドがシェロブに仮死状態にされた後でオークの皆さんに回収された際、一人敵地に残されたサムが砦に突入するときに、このモンスターが立ち塞がった。
このときの描写は、物理とも精神ともつかぬ攻撃であった。精神的な圧迫を無視して走って突破しようとしたサムが、目に見えない何かにぶつかってはじき返された、という感じだった。モンスター召還はなく、その代わり、警報を鳴らすことで周囲に危険を知らせていた。
結局、そこはガラドリエル様からいただいた『★玻璃瓶』(ちなみに「はりびょう」と読む)の星の光をかざすことで、番人の力が弱まり、サムはなんとか突入することができた。脱出時も同様で、なおかつ最後には通り抜けた門ごと、この番人の像は壊れてしまった。
もしかすると、このゲームが原作エピソードを忠実に反映していたとしたら、この番人に対しては、実は『★ガラドリエルの玻璃瓶』の発動効果が特効薬になる可能性があることに気がついた。
いつか試してみたい。
そして、気がついたら@はその番人を倒していたようだ。自覚はなかった。あれえ。なんだろうねえ。隣にいたからかなあ。
ここで新たに拾ったのは
28本の『破邪の追尾クロスボウの矢 (6d5) (+12,+10) (262/436)』
である。
だが、自宅にあるのは以下の2種類であった。
29本の『破邪の追尾クロスボウの矢 (6d5) (+11,+10) (262/436)』
26本の『破邪の追尾クロスボウの矢 (6d5) (+10,+13) (281/468)』
うわあ、合わない~まとまらない~。
ついでに、
『西方国の粉砕のメイス (5d8) (+13,+10) (+1) {+腕器耐;麻視/オト巨死}』
も拾ってみる。5d8は結構な打撃ではありそうだ。しかも西方国産ということは、打撃はさらに大きいはずだ。さすがは”粉砕さん”である。
が、『★リンギル』さんに代えるほどのものかどうかは疑問である。
またもや拾った、先とよく似た
『殺戮のセスタス (+9,+7) [5,+8]』
を鍛えてみる。
結果として、
『殺戮のセスタス『旭豹』 (+9,+7) [5,+9] {r獄}』
となり、前回と同じく、打撃が837まで上がった。 (+9,+7) はなかなかいいサポートだ。
が、やはり装備は無理だ。
せめて反魔法機能があれば、と願わずにはいられない。
美術商で6200$で売れた。
相変わらずの低い回収率である。
引き続いて23階。
『至福の地アマンの毛皮のクローク [3,+18] (+3隠密)』
『抹殺の巻物 {!k}』
『(防衛者)スピア (1d6) (+9,+13) [+1] (+1隠密) {+隠r酸電炎冷乱;投麻視活浮(魅}』
『追加攻撃のフレイル (2d6) (+10,+10) (+1攻撃)』
このあたりを手に入れて、地上で世に出ていただく。
そして、
『4本の『ドラゴンキラーのクロスボウの矢 (2d5) (+10,+10) (187/311) 』
がなかなか減らない。なんでだろう?
引き続いて地下24階。
南東の隅に出現し、そのまま西方向にうろうろする。
なぜか『スピードのスタッフ』を2本拾ったので、なんとなく適当に活用する。深い意味はない。実はこのスタッフは結構な貴重品なので(『スピードのロッド』よりもレアに思える。ウソかもしれないが)、もったいない感覚が働いたというくらいの感覚だ。
そこで、視野の端に、緑色のMが動いてきたのが見えた。なんだか積極的なようだ。
そう。ここで気がつくべきだったのかもしれない。普段静止している緑Mがこちらに動いてくるという段階で。
まずは戦うべえ、などとのんきに向かっていくと、その部屋の入り口付近で突然『★クブラゴル』さんが反応する。久々の警戒信号である。
いったいなんですかい?
とりあえず『全感知のロッド』で検知してみたが、特に周囲に罠があるわけではない。
??
何か妙な感じがする。
くりかえし周囲の哨戒を行う。範囲を広域に広げる。
と、西の隅に、緑Mの集団がいるのが見えた。
おお、久々のヒドラピットだ。こちらを検知し、続々と民族大移動中のようだ。なんということか。
ということで、この先は”本当に危険”ということだ。
試しにその危険ゾーンに少しだけ足を踏み入れてみたが、その瞬間にヒドラさんのガスのブレスが襲い掛かる。
ガスのブレスを被ると、体力が一気に100から200程度削られる。このガスのブレスには免疫はなく、また耐性もない(ような気がする)。連続して吸い込むと、あっという間に体力が500付近まで低下してしまう。うげげげげ。気持ち悪い。
#後から確認したところでは、これは毒耐性で減殺できるようだった
これは直接攻撃はあかん。
おまけに、倒したところでお金が多少増えるだけなので、逃げるという手も十分にあるのだが。
そこで考えた。
@が探索にこれだけの矢弾を持ち込んでいる意味は何だろうか。
そう、まさにこういうときのためではあるまいか。
そこで、この階のテーマを「矢弾によるヒドラピットの退治」とした。
テーマが決まればやるべきことも定まる。
ということで、距離を置いてひたすら矢弾で打ち続ける。
ドラゴンキラーの矢弾はすぐに切れた。4本しかないから当然だ。
20本近くあった殺戮のクロスボウの矢も、しばらくしたらすべて無くなった。あっという間である。
ヒドラはとにかく堅い。
ドラゴンなら1,2発で倒せるはずの矢弾群でも、一発あたり体力ゲージの目盛り2つか3つ程度しか削れない。なんという耐久力だろう。きちんと確認はしていないが、体力自体は2000以上あるのではないだろうかと思える。
一匹倒すのに矢が10発くらい必要だった。大変だ。
だが、とにかくひたすら撃つべし、撃つべし、撃つべし!
矢弾についてはマクロとかまだ組めていないので、ひたすらtコマンドを使う。
次に、40本近くある『火炎の鋼鉄のクロスボウの矢』を撃ちに撃ちまくる。飛び散る炎はあたかもマシンガンの如し!
なんとなく、M相手だと”火炎”の特殊効果がそこそこ効いているように見える。気のせいかもしれないが。
だが、ついにそれも撃ちつくした。
途中、ブレスを連続して食らうとさすがに『体力回復の薬』を飲まざるを得なくなる。最終的に、全部で10服程度は飲んだろうか。回復量としては3000HP分である。これだけ飲むことになるとは、自分でも驚いた。
一度などは、HP表示が赤くなったので、あわててテレポートして体勢を立て直した。マジテレポートは久々である。
…飛んだ先でもなぜか別な敵に囲まれていて、一瞬あわてたのは秘密だ。
体力を戻してからあらためて現場に戻り、次に登場するのは『破邪の鋼鉄のクロスボウの矢』弾である。30本程度ある。
撃て!撃て!撃ちまくれ!
ひたすら倒す。倒す。倒す。
が、これもついに弾が尽きた。そしてまだMはたくさん残っている。そう、たくさん残っているのである。
さすがに少し危機感を覚える。
さて、残すところの最後の砦、『追尾クロスボウの矢』約90本に手をつける。これもひたすら撃ちまくる。計算上はこの矢弾が平均的に最強のはずである。
そして、撃ちまくった結果として、当然この強力矢弾もじわじわと減っていく。この調子だと本当に矢弾が尽きそうだ。どうしたものか。
と、幸いにも、残り50本を割ったところで、いったんMの波が引いた。ここまでで相当数を貫き潰した結果、群れの中でも特に血気盛んなMさんたちの一群を平定したと見える。
しかし、次なるM軍団が徐々に迫りつつある。まだ少しだけ間があるように見える。
一瞬の隙間である。
そこで、遠方からじわじわと接近してくるMの波には目をつぶり、思い切って加速、前進し、回収できるだけの矢弾を回収しに向かう。
間に合うか。
その決断の結果、なんとかかなりの数の各種矢弾が回収できた。どんだけ撃ちまくったのか、というほどの量を拾い上げる。
少しほっとする。すぐに廊下に引っ込んで戻る。
ヒドラのガスのブレスは、矢弾には影響を与えないようなので、これは助かっている。
さて、これでまた戦闘準備が整った。
ダヴァーイ!(来い!) ←負けフラグではないつもり
ここから先は、しばらく音声実況でお伝えします。
「
のそのそのそのそ(ヒドラさんが接近する音)
ドキュンドキュンドキュンドキュン(@がクロスボウの矢弾を撃つ音)
ずばずばずばずば(矢弾がヒドラに刺さる音)
ぼわー(ヒドラさんによるガスのブレスの反撃)
ごほごほがはがは(咳き込む@)
ドキュンドキュンドキュンドキュン(あらためて@がクロスボウの矢弾を撃つ音)
ずばずばずばずば(矢弾がヒドラに刺さる音)
ドキュンドキュンドキュンドキュン(@がクロスボウの矢弾を撃つ音)
ずばずばずばずば(矢弾がヒドラに刺さる音)
ぐええええええっ(ヒドラの断末魔の叫び)
どさっ(ヒドラの巨体が倒れる音)
ちゃりんちゃりんちゃりんちゃりん(ヒドラさんの体から小銭がこぼれ落ちる音)
「@はこのようにしてヒドラを倒していくのでした。」(ナレーション:石坂浩二)
」
これを繰り返していると、徐々にだが、緑Mの数が減っていく。
ひたすら撃つ、撃つ、撃つ。
ゆっくりと、緑のMが少なくなっていく。
ようやく、危機的な感じがなくなった。
最後の方は、引っ込み思案タイプのMさん達がピット内でビビッていたので、周囲をうろうろして威嚇し、適度に近づいては釣り出して、距離を置いて同じく矢弾で潰した。
残すところ10匹というところだが、しかし下手に接近するとブレスを喰らう。10連発で喰らうとさすがの@も死ぬだろう。最後まで油断できない相手である。
そして、ついに緑Mは全滅した。
実時間で30分ほどかかっただろうか。
今回も長かった。
もし通常の成長途上の@なら、レベルが一気に2つくらいアップしていても不思議ではなかっただろう。
いい加減、手も疲れた。矢弾関連については、本当はもう少し上手くマクロを組めるはずだ。
いつか調べてみよう。
最終的に我が矢弾軍団はこうなった。
「
『3本の ドラゴンキラーのクロスボウの矢 (2d5) (+10,+10) (187/311)』
『5本の 殺戮のクロスボウの矢 (2d5) (+12,+13) (206/343)』
『28本の 火炎の鋼鉄のクロスボウの矢 (3d5) (+10,+10) (206/343)』
『17本の 破邪の鋼鉄のクロスボウの矢 (3d5) (+10,+10) (206/343)』
『81本の 追尾クロスボウの矢 (6d5) (+10,+10) (262/436)』
」
…あの、気のせいか、あんまし減っていない気がするんですが…ドラゴンキラーさんも4本が3本になっただけですか。
マメに拾った俺も悪いのだけど…
Mピット全体ではおそらく10万$程度の収入があったのではないかと思われた。
…考えてみると、スピードの指輪3つか4つ分しかないじゃないですか!
ひたすら小銭を集めた感覚である。
なんとも空しいが、テーマがテーマなので仕方がない。
それにしても、以前の@はよくまあこのMピットに競り勝ったものだと感心する。今回は矢弾を膨大に持っていたので多少余裕を持って対処できたが、それでも一瞬ひやりとした。あのときは相当無茶をしていたのだとあらためてわかった。
最後にもう一回り、と東の方に出向いたところ、なんと赤いUの字がいた。
再度湧きということは結構本気のはずである。
ここもやはり矢弾さん達にお願いしようと思う。幸い、Mほど堅くはないだろう。
と、ここでバルログ先生が不意の大技を繰り出す。
「バルログが地獄球の呪文を唱えた」
久々だ。ダメージは100程度であった。想定内である。タイマンなら問題ない。というか、ヒドラさんのガスのブレスの方がダメージが大きいのではあるまいか。
ともあれ、ひたすら矢弾を撃ち続けてバルログさんを退治した。
正直、ヒドラさんほど堅くはなかった。
そして、最終的には、この現場で
『ドラゴンキラーのクロスボウの矢』
『殺戮のクロスボウの矢』
をすべて使い尽くしてしまった。
その理由は、同時に湧いていた赤いaの火のブレスで、回収しようとした矢弾が目の前で燃え尽きたからなのだが…
火のブレスでは仕方がない。ある意味、諦めがついた。
ということで、結果的に、矢弾としては
『28本の『火炎の鋼鉄のクロスボウの矢 (3d5) (+10,+10) (206/343)』
『17本の『破邪の鋼鉄のクロスボウの矢 (3d5) (+10,+10) (206/343)』
『81本の『追尾クロスボウの矢 (6d5) (+10,+10) (262/436)』
が残った。
妥当な結果だといえるだろう。
最後の最後に、一匹だけなぜか隅の方に逃げていたらしきヒドラさんを発見して、あらためて矢弾で倒し、めでたく
「完 全 勝 利」
である。
お土産のお持ち帰りはこんな風になった。
「
『スターライトのスタッフ (4回分)』
『*破壊*のスタッフ (5回分) {!k!u}』
『エルフのフル・プレート・メイル (-3) [15,+12] (+1)』
『美貌の鋼鉄ヘルメット [6,+11] (+1)』
『滅邪のハルベルト (3d5) (+9,+6) (+1)』
『西方国のウォー・ハンマー (4d3) (+10,+9) (+1) { } 』
」
ヒドラピットということで、これだけ戦っても目立つようなものはなかったが、地上に戻り、貯めるべきものは貯めて、世に出ていただくべきものは出ていただく。
あらためて24階。
ここで、かなりテンションの高いハイ・プリーストさんに遭遇した。いろいろと召還を決めてくれる。こういうがんばる人は嫌いではない。
ついでに言えば、この階にはなぜか街もあった。もしかしたら、以前から想定していた
「召還したモンスターのドロップを無尽蔵に街に売って大金持ち!」
ができるのかどうかを実験してみる、良い機会であるのかもしれない。
そこで、できる限りこの青いpさんにがんばっていただくものとした。
しばらく狭い部屋の中で召還モンスターとの戦いに耐える。
青pさんはそこそこがんばっていろいろと呼び出してくれる。稀にドラゴンなどもいるので、ほどほどにものを落としてくれる。いいねえ。それでいて、召還頻度自体が少し低いので、緩めの感じで対応も楽な印象だ。
あ~、こりゃいい湯加減だねえ。
などとまあ、のんきに対応していたと思いねえ。
ところが、なんと、たかが「ハイ・プリースト」の癖に「キリス・ウンゴルの番人」先生を召還したのを目撃した。なんだこれは。
先手必勝とばかりにあわてて潰す。あぶないあぶない。この人がさらに召還使いを呼ぶことも想定すると、さすがに多重召還は面倒なことになる。
また、途中で呼ばれて飛び出て、今度は「ソーサラー」さんが登場した。
こちらの方が召喚効率が良い感じがしたので、こちらに乗り換えることとして、青いpさんにはお別れした。というか、こちらから引導を渡させていただいた。さようなら~。
ところが、である。
途中、このソーサラーさんの呪文によって、こんな一文が出てきた。
「
*獲得*の巻物は燃えてしまった!
」
ええええええ!
何てことだ。
そうだ、このソーサラーさんは火の呪文を使うのだった。この選択は誤りだったような気がしないでもない。しまったなあ。
そんなこともあったりもしたが、とりあえず召喚攻撃をお願いしつつうろうろと立ち回る。
いろいろと挑発などなどをしている最中に、こんなものを見かける。
『☆バスタード・ソード『リンロス』 (3d4) (-14,-23) (-5攻撃) {呪われている}』
-5攻撃とか、さすがに☆アイテムであっても、拾う気にも*鑑定*する気にもなれない。鍛えても無駄な装備である。
現場に放置する。
そもそもマイナス5回の攻撃とか、5回以下の打撃回数の場合にはどうカウントされるのだろうか。攻撃しようとしたらぜんぜんできない、ということなのか。それとも、敵への攻撃が自動的にこちらに跳ね返ってきてしまうのだろうか。良くわからない。わからないままに、現場でお別れせざるを得ない。
それにしても、こういう呪われたアイテムって、いったいどんな神様がお創造りになられるのだろうか。不思議でならない。
ここで、なんと、ダンジョンにいながら自宅のアイテムがわかるというコマンドを発見した。
なんてことだ。これ、できるんだ。
これまで矢弾の持ち帰りで困っていた(増強値の確認をしてから持ち帰りたかった)のは何だったのか。
なんか「実はスマホを持ってダンジョンに入っていたのに気がついていなかった」ような気分である。
よく見れば、さらに東の果てにまだ広大な原野が広がっていた。
アリの群れやドラゴン、そしてバルログさんなどが佇んでいるのが見えた。
まずはアリだろう。
とアリ退治をしているうちに、なぜか召還が。え?
よく見ると、なんとまあそこに番人さんがいるではありませんか。もしかして、今湧き?
さらに、その灰色gさんがドラゴンを呼ぶこと呼ぶこと。10匹以上いるぞ。これはこれでちょっとうれしい気がする。
が、とりあえずはアリさん退治が先であると判断し、荒野の隅々までアリさんを追いかけて退治する。追いかけてくるワイバーンの冷気のブレスなんぞはダメージ0なので無視である。冷気免疫の有効さが存分に活かされているといえようか。
そうして上下左右に行ったりきたりを繰り返し、なんとかドラゴンだけを残し、あらためてドラゴン退治に繰り出した。
召喚持ちの皆さんと戦いつつ、アイテムをいろいろと拾う。
そして、街で売り飛ばす。たくさんたくさん売り飛ばす。
うふふふふ。
なんとも嬉しい。
少々笑みがこぼれるプレーヤーであった。
これまで、いくら大量の高級品群があっても、持てない分はその場に残さざるを得なかった。そう。大量の高級品を残してその場を離れるその悲しさよ。
今回は、その高級品群を確実にお金に代えて持ち帰れるのだ。
こんなにありがたいことはない。
さあ、どんどん戦ってどんどん拾ってどんどん売ろう!
それはそれとして、ちょっと怖い人もいた。
別枠で、隅に黄色いPさんがいたのだ。
だが幸いにも、そのPさんがいる空間は通路が岩で閉鎖されていて、自分からは出てくることができない状態であった。
この黄色Pさんは、ドアは自分で開くことができるが、岩は自分では削れないらしい。なるほど、そういうものか。
そのあたりは、強キャラとはいえ、ラスボスクラスの皆さんとは少し違うようである。
とはいうものの、タイタンさんは、一斉召還と岩投げのコンボが少し怖かったので、岩をはさんで接近した。
あちらも@を検知しているようで、同じ岩の反対側まで近づいてきている。
無言の対峙が続く。
不思議なことに、タイタンさんは@の存在を検知はしているようなのだが、直接視界に入っていないためか、強制テレポートや召還がなされることはなかった。そういうものなのだなあ。
自分から進んでテレポートをするわけではないのだろうか?もしそうだとしたら、そのあたりは同じ召喚使いとはいえ、ソーサラーさんあたりとは性質が異なるようだ。
魔法使いだ召喚使いだ岩投げだ、こいつは侮れない、などなど、なんだかんだいいつつも、やはり”巨人族”という性質が影響しているのかもしれない。
という感慨を抱きつつ、一瞬で岩を壊して一気に畳み掛けて倒した。召喚を呼ばれるまでが勝負であるが、瞬間的に攻撃してその隙を与えなかったところが勝因といえようか。
プレーヤーに精神的な余裕がないときは、こういう戦い方にならざるを得ない。
最終的にこちらの方からは『勇者のアミュレット』などをいただいた。
どうもありがとう。
今回は、召還持ちの人がいるところでの商店街なので、どこまで大きく、かつ細かく儲けを出せるのかを試してみている。
だが、以前に多様な状況になった際に、意外に店が狭く、何かを売りに行くとすぐに
「すいませんが、店にはもう置く場所がありません」
という表示が出て買取を拒否されることが多かった。
そこで、その経験を鑑みて、今回は小細工を弄してみた。
もしも場所がないといわれたら、こちらがその店で最も安いものを買い入れて無理やりスペースを空けてしまい、そこにこちらが売りたいものを叩き込むことにしたのである。
ちなみに、買ったものは適当にそのあたりに放置しておく。もし後日スペースが空けばまた同じ店に戻しても良い。戻さなくてもたいした損失にはならない。
このやり方で、10個以上のアイテムを無理やりに売り込むことに成功した。
そうして、最終的に、この階だけで約80万$を稼ぎ出していた。結構な金額である。
時間的には小一時間というところだった。
いつものように、途中でうっかり召喚主さんをすべて倒してしまったので、そのあたりで終えた。
もう少し用心深く振舞えば、この階だけで100万$程度は稼ぎ出せただろうと思われた。
なんとなく、納得した。うむ。
今回の実験で召還と街の関係性が大体わかった気がした。
そんな感慨を抱きつつ、インベントリは空いていたが、なんとなく一度地上に戻った。
長時間の連続戦闘は、さすがの@も(そしてプレーヤーも)も、いささか疲れたためだ。
宿に向かい、ビールとつまみを食べ、一晩泊まって英気を養った。きっと大きな風呂にも入ったことだろう。ふう。
そして、なぜかこの行為を行うと、プレーヤーの方もなんだか気が楽になるのが不思議だ。@とプレーヤーには、どこか繋がっているところがあるのに違いない。
地下24階に戻る。今回は普通の階だ。
どういうわけか、『レベル・テレポートの巻物』をスルーして拾わなくなっている。なぜだと思い確認をしたところ、すでに99巻揃っていた。なるほどなあ。
火免疫のおかげでもはや燃やされることもなく、巻物なので、岩投げで壊されることもないので、気がつけばフルに溜まってしまったのだなあ。
というか、この巻物、これまで意図的に使ったことがほとんどないことにあらためて気がついた。
どうしたものか。
通常の戦闘であれば、単なる『テレポートの巻物』で対応できる。
この『レベル・テレポートの巻物』は緊急避難的に使うものらしいのだが、現状24階を主戦場として戦っていると、1/2の確率で25階に潜ってしまう。これは避けたい。
ということで、この巻物は、そもそもが今の@には不要なのかもしれない。
自宅にも手荷物にも99個溜まってから、あらためてその”不要さ”に気がつくというのは、もはやお約束なのかもしれないと思った。
などと考えつつ、今回はこんなものを拾っては持ち帰った。
『スピードの指輪 (+8)』
『勇者のアミュレット (+4,+6) [+5] (+3)』
『☆軟革よろい『カレンフアン』 [4,+12] (+4) {+知r冷恐[冷}』
『ドラゴンスレイヤーのマン・ゴーシュ『翔龍』 (1d5) (+13,+7) (+1) {+耐r電炎|酸/竜人}』
『(聖戦者)グレート・ソード (3d6) (+16,+16) [+1] (+1攻撃) {+攻賢r恐;視祝/邪デ死(腕}』
最近珍しい☆装備はどういう感じなのだろうか。
『☆軟革よろい『カレンフアン』 [4,+12] (+4) {+知r冷恐[冷}』
それは知能に影響を及ぼす
それは恐怖への完全な耐性を授ける。
それは寒さへの耐性を授ける。
それは冷気のバリアを張る。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。
うーん。いかんせん。知能のプラスはうれしいが、他は被っている感じ。
ということで、世に出ていただいた。アーティファクトとはいえ、基本的には柔らかい革の装備だし、こういうものであろう。よく考えると、革の鎧なのに、酸にも電撃にも火にも冷気にも耐えられるというのはなかなかすごい。さすが”神様の御技”であるところのアーティファクト、というところなのだろう。
なんだかんだで現在の財産が2800万$となった。今週末だけでほぼ100万増えた計算である。うれしいといえばうれしいが、空しいといえば空しい。
今週は、よくわからないままにお金を増やした週となった。
召還つきの商店街で遊べたのは楽しかった。
今この記録をとっている@の職業は「戦士」である。
戦士は基本的に直接戦闘が戦術のメインであり、接敵して殴ったり、あるいは距離を置いて飛び道具(弓やクロスボウ、あるいはスリングなど)を使って敵を倒していく。
反面、魔法は一切習得できない。
これまではあまり気にしてこなかったが、実はこの状況は、このゲームの楽しみの一面しか体験していないのではあるまいか、とふと感じた。
そこで、なんとなく、このゲームをあらためて起動して、こちらは特に恣意的な選択をすることなく、神の御心のままに、新しいキャラクターを創造していただいた。
その結果、このような@が出来上がった。
「人間の女性の”パラディン”」
名前は適当に「ゲッター1」とかにしていたと思う。なんだそれ。我ながら酷すぎる。
ともあれ、”パラディン”とは、魔法も使える戦士、という存在らしい。これはある意味すごいのではあるまいか。
だが、このTinyAngbandにおいて厄介なのは、これと類似した存在で「魔法戦士」という職業もあることだ。
両者がどう違うのか、といえば、正直言ってよくわからない。使う魔法の領域が少し違う、という程度らしい。
当面細かいところは気にせずとも良いだろう。
ちなみに、@の性別はプレイにほとんど影響しないらしい。ので、ここから先は無視する。昨今の世情的にはそういうものだろう。
ということで、初めての”魔法使い”である。
初めてなので、そもそも、どうやって魔法を使うのか、というあたりからしてわからない。
が、画面の隅に「学習」なる白い文字が出現しているので、そのあたりが関係しそうである。
エンターキーを押して出てくる「コマンド窓」の中に、どうも魔法に関連したものがあるようだ。
早速眺めてみよう。
とりあえず、最初は本を荷物に持って、その中の魔法を「習得する」という手続きが必要らしい。手荷物に本がなくなると使えないようだ。なるほど、燃やされたりしたら使えなくなるわけだ。複数持っていないといざというときに大変になりそうだ。
学習する。
⇒あと一つの魔法を習得できる
⇒習得する
的な感じでコマンドを入力した。
そこで、とりあえずは「邪悪存在感知」の魔法を習得することができた。
さて、今度は使ってみよう。
魔法⇒使う
すると、邪悪な心を持った敵が周囲にいる場合、それが検知できるようになった。
これは、要するに敵の感知であるようだ。スタッフやロッドなくして感知ができるというのは、それなりにありがたい。
が、実際にはすべての敵を感知できるのではなく、意識を持った生物のようなものに対してのみ、その存在を検知できるようだ。逆に言えば、アリやゼリー、石像、ゴーレムなど、意識を持っていないと思われる敵は検知できない。瞬間的なテレパシー機能という感じなのかもしれない。
その意味では、有効性は今ひとつである気がした。
という具合に、レベルが低いときにはたいした魔法が習得できなかったが、しばらく時間をかけて慎重にレベルを上げていくと、なんと、あるレベルで
「空腹充足」
の機能を持った魔法を習得できた。
ちなみに、レベル10の段階で、この@はこんな感じになっていた。
人間
パラディン
衛士
レベル 10
経験 592
$ 2356
\) == !((]]]
腕力 : 18/82
知能 : 12
賢さ : 16
器用 : 18/20
耐久 : 18/10
魅力 : 14
AC( 65)
HP 157/ 157
MP 30/ 30
名前 : Getter1
性別 : 女性 年齢 23才 腕力 : 18/82
種族 : 人間 身長 160cm 知能 : 12
職業 : パラディン 体重 65kg 賢さ : 16
魔法 : 生命 社会的地位 3 器用 : 18/20
守護神 : アウレ 耐久 : 18/10
魅力 : 14
打撃修正 (+10,+13) HP 157/ 157 打撃攻撃 :超越
MP 30/ 30 射撃攻撃 :大変良い
打撃回数 3 魔法防御 :卓越
平均ダメージ 57 レベル 10 隠密行動 :劣る
経験値 592
射撃修正 (+3,+0) 最大経験 592 知覚 :普通
射撃倍率 x0.00 次レベル 675 探索 :普通
射撃回数 0.00 所持金 2356 解除 :普通
魔法道具 :普通
AC [20,+45] 日付 2日目 15:35
加速 (+0) プレイ時間 01:26:32 赤外線視力:0 feet
能力修正
能力 基本種族/職業/装備 合計 現在 abcdefghijkl@
腕力 18/42 0 2 2 18/82 ............s
知能 14 0 -2 0 12 .............
賢さ 15 0 1 0 16 .............
器用 18 0 0 2 18/20 2............
耐久 17 0 2 0 18/10 .............
魅力 12 0 2 0 14 .............
abcdefghijkl@ abcdefghijkl@ abcdefghijkl@
耐酸 : ............. 加速 : ............. 耐麻痺 : .............
耐電撃: .......+..... 反射 : ............. 透明視認 : .............
耐火炎: ............. 魔法道具: ............. 生命保持 : .............
耐冷気: ........+.... 火オーラ: ............. テレパシ : .............
耐毒 : ............. 電オーラ: ............. 警告 : .............
耐恐怖: ............. 冷オーラ: ........+.... 遅消化 : .............
耐暗黒: ............. 魔力減少: ............. 急回復 : .............
耐盲目: ............. 乱テレポ: ............. 浮遊 : ...+.........
耐混乱: ............. 反テレポ: ............. 永遠光源 : .............
耐轟音: ............. 反魔法 : ............. 反感 : .............
耐地獄: ............. 経験吸収: ............. 邪悪呪 : .............
装備: 合計 60.2 kg (限界の75%) コマンド:
a) \ 右手 : 人殺しのウォー・ハンマー (3d3) (+7,+3) (+2) 6.0 kg
b) ) 左手 : 金属製スモール・シールド [5,+0] 3.3 kg
c) & 射撃用 : (なし) 0.0 kg
d) = 右手指 : 浮遊の指輪 0.1 kg
e) = 左手指 : 探索の指輪 (+1) 0.1 kg
f) & 首 : (なし) 0.0 kg
g) ! 光源 : ★ガラドリエルの玻璃瓶 (+1探索) 0.5 kg
h) ( 体 : 耐電の硬革よろい (-1) [6,+4] 5.0 kg
i) ( 体の上 : 極寒のクローク [1,+9] 0.5 kg
j) ] 頭 : 守りの鉄ヘルメット [5,+30] 3.8 kg
k) ] 手 : 革グローブ [1] {上質} 0.3 kg
l) ] 足 : 軟革ブーツ [2,+0] 1.0 kg
(祈り:a-h, '*'で一覧, ESCで中断) どの祈りを詠唱しますか?
名前 Lv MP 失率 効果
a) 邪悪存在感知 1 2 8%
b) 軽傷の治癒 3 3 11% 回復:2d10
c) 祝福 5 5 22% 未経験
d) 光の召喚 7 5 28% 未経験
e) 罠 & 隠し扉感知 8 8 31%
f) 空腹充足 10 8 47% 未経験
g) 聖なる光球 13 12 61% 未知
h) 耐熱耐寒 15 15 72% 未知
まだ始まったばかりなので、あまり見るべきものはない。雰囲気が伝わってくれればそれでよい。
とりあえず、「空腹充足」の魔法は便利そうだ。戦士に比べて、インベントリスロットを確実に一つ空けることができるので、持ち物の制約が少し楽になる。それに加えて、戦士の@は99個の『エルフの行糧』を持っているおかげで、20キロくらいの重荷を背負っているはずだし、それが一気になくなるのは大変結構なことである。
このときはその程度の認識だった。
そうして、少しずつダンジョンに潜り、少しずつレベルを上げ、ようやくレベル12程度まで上げたと思いねえ。このあたりは、なんとなくプレイしていて、マジメに記録をとっていない。
ともかく、お金がないので『鑑定のスタッフ』を買えない。ちょっとした宝石やら上質装備やらをちまちまと持ち帰り、少しずつ財産を増やす。
途中、例のマゴット爺さんの犬を倒したり、透明なスメアゴルさんを何とか通路に追い詰めて倒したりと、そこそこの冒険をし、ある意味順調にダンジョンを下っていた。
そして、地下6階に到達した。
そこで、このゲームで始めての事態に遭遇した。戦士の時には遭遇したことがない現象だった。
”無限湧き”である。
小さな格子状の部屋から、「モルグルのネズミ」が無制限に湧いてくる。倒しても倒してもきりがない。一匹一匹は大して影響はなく、またダメージもほとんど受けない。毒に侵されることもあるが、たいしたダメージにならないし、この@は割とすぐに回復する。
そして、倒すと一匹あたり、わずかな経験値が入る。本当にわずかなものだが、入ることは入るのだ。
そして、こちらにはダメージがほとんど残らない。回復速度の方がはるかに早いためだ。
ネズミは猛烈な速度で増殖し、なおかつネズミ排出口の前は狭い廊下なので、基本的には他の危険なモンスターが入ってくる余地がほとんどない。来たとしても、極少数である。
そこで、そのネズミが無尽蔵に湧いてくる口の前でひたすら往復運動をした。
ひたすらし続けた。
小一時間ほどキーを押し続けただろうか。
途中さすがに飽きて他の広場に出向いてみたりしたが、ネズミ以外の敵に囲まれると存外HPが削られるとわかったので、あわててテレポートして”ホームグラウンド”のネズミ回廊に戻ったりもした。
そして、ひたすらネズミを駆除し続けた。
結果的に、この場所で、なんと「レベル12」から「レベル26」まで、大幅なレベル上げを行うことになったのであった。
おいおい。なんだこれは。
これが”戦士”職であれば、食料の問題で、いつかはお腹が空いて撤退をせざるを得なくなる。が、この”パラディン”職は魔法も使える。そして、その中には先に述べたとおり、「空腹充足」の魔法が含まれているのだ。
つまり、このパラディンさんは、同じ階層に事実上無制限に滞在が可能なのである。
これは実はとてもすごいことだ。
もちろん、魔法は無制限に使えるわけではない。魔法を使うためにはマジックポイント(MP)が消費される。ちなみにこのMPは、戦士はいくら鍛えても0のままの数値スロットであったので、これまでの戦士@のプレイでは実質的な有効性がわからなかったところでもある。
この魔法パワーは、HP同様、時間と共に自然回復していくようだった。回復したらまた「空腹充足」の魔法を使える。そして、MPの回復速度の方が空腹の進行速度よりもはるかに早かった。通常の体力と同程度のペースで回復しているようだ。そして、その回復したMPでまた自分に「空腹充足」をかけられる。
なんだか「永久機関」のように見える。
これをもう少し深く考えてみると、時間経過の恩恵が、体力だけでなく魔法ポイントにも並行して働くことになる。これは実質的に体力回復ペースが倍増(以上?)していることに等しい。
これはなかなか「強い」といえるのではなかろうか。
結果として、このパラディンは、この”無限湧き”条件と”安全な狩場の確保”条件を満たせれば、ひたすら”レベル上げ”作業を行うことが可能なのだ。
見方によっては、イカサマといえばイカサマに近い。
時間と面倒くさささえ無視すれば、理論上はこの場で最高の「レベル50」まで上げることもできたことだろう。
とはいえ、さすがにレベル26以降は、次レベルまでのギャップが万単位になってきたので、ここでひたすらネズミを狩り続けるのはプレーヤーの人生の時間の無駄という気がした。おそらく丸々一週間程度、ぶっ続けで左右のボタンを押し続けることになるのではないかと思われた。不可能ではないのだろうけれど、やりたいプレイではない。
また、よく考えてみると、そもそもこのゲーム自体が「タイムアタックゲーム」として設計されているわけで、その意味では、こうした低レベル時の単純レベルアップ行為自体がプレイとしては本当は効率が悪い。
むしろ、本来は、より強い敵を倒して短時間にレベルを上げていく必要があるのだ。
そこで、さすがに一度地上に離脱した。
なお、もう少しレベルが上がると、パラディンは「体力回復」の魔法を使うことができるようになる。さすがに回復力は1回あたり薬よりも少ない200程度らしいが、自動回復を考えると、事実上無制限に体力回復の魔法を使いつつ戦うことができる。
そんなわけで、戦士的な能力もあるであろうパラディンは、げしげしと敵を攻撃しつつ、魔法で自分をケアできるという、なかなかお便利な職業のようだ。
幸いにも、このパラディン@は無事に生きているので、またいつかプレイしてレポートしてみたい。戦士@とはまた違った生き様をお見せできるかもしれない。
ということで、ハーフオークの戦士@に戻る。
一応、現状の装備を示しておこう。
装備: 合計 296.1 kg (限界の303%) コマンド: a) | 右手 : ★ロング・ソード『リンギル』 (4d5) (+22,+25) (+10加速) {+速r冷;麻視遅活明|凍/邪トデ死!!} b) ) 左手 : ☆金属製ラージ・シールド『ブルイロクエン』 [8,+20] (+4) {{+賢具r毒獄;麻経浮}} c) } 射撃用 : ★クロスボウ『クブラゴル』 (x5) (+13,+14) (+10加速) {{+速r炎;警倍!!}} d) = 右手指 : ★力の指輪『ナルヤ』 (+10,+10) (+1) {+速腕知賢器耐魅*炎r獄恐;麻視遅活(腕賢器魅!!} e) = 左手指 : 追加攻撃の指輪 (+2攻撃) f) " 首 : 勇者のアミュレット (+6,+6) [+7] (+7) {+赤r恐;麻視活[炎(腕器耐} g) * 光源 : ★スラインのアーケン石 (+3加速) {{+速知賢r乱;視経明!!}} h) [ 体 : ☆《ミスリルの超鎧》という名のミスリル製鎖かたびら (+6,+8) [20,+19] (+4隠密) {{+腕賢魅以下略 i) ( 体の上 : ★トゥオルの影のクローク [6,+12] (+4隠密) {{+隠*酸r暗;麻視遅}} j) ] 頭 : ★ドル=ローミンのドラゴン・ヘルム [8,+12] (+4) {+腕器耐r酸電炎冷盲;視感明!!} k) ] 手 : ☆ドラゴン・グローブ『ブリルソニエル』 [4,+18] (+4) {+腕賢器耐r電毒恐[魔} l) ] 足 : スピードの鉄鋲底の靴『耀豹』 [6,+12] (+5) {+速*電}
手荷物はこんな感じである。
a) , 99個の エルフの行糧 b) ! 96服の 体力回復の薬 {!k} c) ! 76服の 経験値復活の薬 d) ! 99服の 癒しの薬 {!k} e) ? 58巻の テレポートの巻物 f) ? 99巻の レベル・テレポートの巻物 g) ? 62巻の 魔力充填の巻物 h) ? 72巻の 聖祈言の巻物 {50%引き} i) ? 79巻の 対邪悪結界の巻物 j) ? 90巻の *破壊*の巻物 {!r!k} k) - 43本の 鑑定のロッド {=g@1} l) - 8本の 全感知のロッド {=g@2} m) - 9本の スピードのロッド {!k!!} n) | エルフのスモール・ソード『蒼鷹』 (1d6) (+17,+12) (+2隠密) {{+知器魅隠r恐;遅明/オト巨!!}} o) { 17本の 電撃の鋼鉄のクロスボウの矢 (3d5) (+10,+10) (206/343) p) { 27本の 火炎の鋼鉄のクロスボウの矢 (3d5) (+10,+10) (206/343) q) { 76本の 破邪の鋼鉄のクロスボウの矢 (3d5) (+10,+10) (206/343) r) { 81本の 追尾クロスボウの矢 (6d5) (+10,+10) (262/436)
膨大な物量だ。そのおかげで、自宅を出る段階ですでに303%という加重超過である。過積載の取締りがあれば即止められるレベルだ。下手をすると罰金じゃすまないかもしれない。
上記の荷物に加え、一応『邪悪存在退散のスタッフ』さんについてきていただく。何があるかわからないしなあ。
とりあえず22階に潜る。
いくつかのアイテムを拾うがこれというものはない。
『抹殺の巻物』をいただいたくらいだ。
赤いDの人にも、これというものは落としていただけなかった。
全感知を行ってもまったくモンスターを検知できなくなったので、下に行く。
そのまま23階へ。
ここで、オレンジpさんがいらしたので、恒例の「召喚の行事」を催す。
その際に、
『体力回復のロッド {!k!!}』
をもう一本拾う。これはこれでありがたいが、自宅で10本になるので、もうそろそろ打ち止めでもいいかもしれない。というか、実質体力回復は薬に頼ることに決めたので、実際にはあまりいらないのだが、もったいないので貯めておきたくなる。貧乏性ゆえである。
他にもいくつかのアイテムを持ち帰る必要があったので、せっかくの
『17本の『電撃の鋼鉄のクロスボウの矢 (3d5) (+10,+10) (206/343)』
は置き去りにせざるを得ない。少し悲しい。
また、『爆発の薬』か『抹殺の巻物』かを選択すべき状況に陥った。
出現のレア度を考えて『爆発の薬』を選択した。
こちらも少し悲しい。実際に使うか可能性、という観点では、おそらく『抹殺』さんを選ぶべきだろうからだ。
それ以外に、最終的にここでは3つの☆アイテムをいただくことができた。
『2本の『邪悪存在退散のスタッフ (2x 0回分) {@1}』
『☆硬革よろい『ブリルソル』 (-1) [6,+17] (+3) {+耐r炎乱獄(耐}』
『☆ショート・ソード『シラルプフ』 (2d7) (+20,+14) (+2) {+耐具r酸獄|酸}』
『☆切り裂きの大鎌『ファヌイアロン』 (8d4) (+19,+16) (+3) {+器r酸恐|酸/動!!}』
ちなみに、以下は泣く泣く置いていったものである。
『(祝福)グレート・アックス (4d4) (+5,+11) (+3)』
『西方国のグレート・ソード (3d6) (+14,+12) (+2)』
さらに、多数の『ドラゴン何とか』や『スピードの指輪』が5,6個。スピードは最大でも+8程度であったので気にしないが、数はたくさんあった。
そして、件の
『抹殺の巻物』
も置き去りにした。貴重な巻物だけに、少し悲しい。
『爆発の薬』は自宅で貯めてあるのが10服目となった。レアなアイテムであることは確かだ。確かなのだが、実際どう使おうか、というところだ。
あらためて、今回神様からいただいた☆装備を確認してみよう。
『☆硬革よろい『ブリルソル』 (-1) [6,+17] (+3) {+耐r炎乱獄(耐}』
それは耐久力に影響を及ぼす
それはあなたの耐久力を維持する。
それは火への耐性を授ける。
それは混乱への耐性を授ける。
それは地獄への耐性を授ける。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。
うーん、これというものではなさそうだ。
引き続いてこちらはいかに。
『☆ショート・ソード『シラルプフ』 (2d7) (+20,+14) (+2) {+耐具r酸獄|酸}』
それは耐久力に影響を及ぼす
それは魔法道具使用能力に影響を及ぼす
それは酸によって大きなダメージを与える
それは酸への耐性を授ける。
それは地獄への耐性を授ける。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。
打撃へのサポートはなかなかすごい。もっと初期に入手していたら装備していただろうという気がする。
お次はこちらの装備。
『☆切り裂きの大鎌『ファヌイアロン』 (8d4) (+19,+16) (+3) {+器r酸恐|酸/動!!}』
始動したときの効果...
ドア破壊 : 10 ターン毎
...ただし装備していなければならない。
それは器用さに影響を及ぼす
それは酸によって大きなダメージを与える
それは自然界の動物に対して特に恐るべき力を発揮する。
それは恐怖への完全な耐性を授ける。
それは酸への耐性を授ける。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。
これはこれで、打撃サポートが大きい。
試しに、この『☆ショートソード』を装備してみると、打撃が640程度で、耐久力がmaxになり1160を超える。これは安心できる値である。
今度は『☆切り裂きの大鎌』を装備してみる。こちらだと打撃力は680程度となった。こちらも悪くはない。
いずれも決して低い値ではない。とはいえ、いずれも『★リンギル』さんと交換するには、いささか役者が足りないといわざるを得ない。
そこで、現在『☆盾』で担われている浮遊機能を度外視して二刀流を行ってみたところ、これが意外に悪くないような気がした。
打撃修正(右手) (+28,+49) 打撃修正(左手) (+28,+38) 打撃回数 9+9 平均ダメージ 549+414
ということで、精度も+30近く、打撃期待値の合計が960を超える、とそれほど悪くはない。
『勇者のアミュレット』と『追加攻撃の指輪(+2)』の効果が両手にかかるため、ある意味おいしいところではあるかもしれない。
ただし、深層においては浮遊機能は必須であり、これをなくすことはできない。
よって現状での二刀流はありえない。
と一度は考えたのだが、ここでお家を家捜しした。
浮遊機能のある装備を探してみたのだ。
と、やはりこの方に戻ってきた。
『★ロング・ソード『アランルース』』
さんである。
この方を装備するとこんな感じである。
打撃修正(右手) (+29,+49) 打撃修正(左手) (+26,+36) 打撃回数 9+9 平均ダメージ 549+423
ついでというのもなんだが、加速も+4出てくるので、今の@にはそれなりにうれしい。
ということで、『★リンギル』さんと『★アランルース』さんとのロングソードの二刀流(タッグ)を実地で検討してみよう。どちらも鋭い剣である。
23階に潜る。
が、とくにこれということが起きない。
戦闘のプロセスを鑑みても、正直、あまり違いがわからない。
気のせいか、打撃の確実さが少しだけ減っている気がしないでもないが、相手が弱い場合にはほとんど気にならない。
また、相手が強敵であると、今度は打撃力の大きさが利いているような気がして、なんともいえない。
とりあえず23階での戦闘は終結した。
そこで、せっかく落ちていた『レベル・テレポートの巻物』を活用して移動することとした。もう拾えないので、活用するためには読んでしまうほかはないのだ。今回は22階に上昇した。これはこれで。
そこで、いくつかのアイテムを拾って戻る。
二刀流については、実質、効果があるようなないような印象である。
二刀流の副作用で、盾がなくなったので、ACは140まで減っているのだが、ここまでの通常戦闘ではあまり気にならない。
ということで、下って23階。
ここでは黄色Pさんからの賜わりもので『勇者のアミュレット』を拾って地上で売る。完全下位互換であったので、悩むこともなかった。
それ以外には特段のこれというものを拾っていない。
そして24階。
ついに、青いPのピットに遭遇する。想定していたが、実際には対峙したことがなかった。
すくなくとも、ACが下がった状態での”岩投げ”はまずい気がする。ACと関係があればだが。
とはいえ、疲れたので、今週はここまでとしたい。
チャンネルはそのまま!次週を待て!
青いPのピットに対峙していたのが先週であった。
さて、どうしたものか、という今週である。
とりあえず、問題のピット以外の部分をすべて平定した。これをしておかないと、想定外のところから攻撃が飛んできてあわてることもあるためだ。
そこまで準備をした上で、恐る恐る近づいてみる。
青Pは、数匹がピットの外に出ているが、こちらの方にはなかなか近づいてきてくれない。ピットでも、@とモンスターとの実力差が相当あると、こういうこともある。
仕方がないので、こちらから仕掛けてみよう。
そして、@のマスがあちらの視線に入った瞬間、激しく岩が飛んでくる。
あっというまに手持ちの薬類がいくつも破壊された。
ああ、そうなるよねえ。
ピットとは”怒り狂ったモンスターの集団”である。怒り狂ったモンスターが総じて何十という岩を投げてくる。というわけなので、これは当全の帰結である。
一応の「対応」ということで、とりあえず、『聖預言』『対邪悪結界』の各種の有効そうな『巻物』を、読み『ヒーローの薬』を飲み、ロッドで『加速』し、できるだけの装備であらためて向かってみる。
結果は同じである。
せっかく時間をかけて集めた物資が、ばっかんばっかんと大量に破壊される。
そして、敵の群れに近づくこともできない。
要するに、コテンパンにやられているわけだ。
なんだこれは。
たまたま『地震のスタッフ』を拾ったので、とりあえず地形を壊して青Pが一匹ずつ出てくるように狙ってみる。タイマンなら何とかなるだろうと考えたのだ。
数匹が押しつぶされて消えたりダメージを食らったりしているようだが、しかしまだ相変わらずたくさんいる。地形も変わったので、こちらに近づいてきてくれないだろうか。
が、これがまた、あちらが乗って来ない。
相変わらず、隅っこにうろうろと大量の青Pが群れていて、接近してあちらの視線に入ってしまうと、一瞬で大量の岩が飛んできて、物資が破壊される。結構な距離があっても岩がびゅんびゅんと飛んでくる。
容赦ない。
正直、まったくやっていられない。
結局、ここまでの考察としては、現在の@では
「岩投げをしてくる敵のピットとの正面戦闘は無理」
というものである。
これは、敵の色に関連しない。黄色だろうが青だろうが赤だろうが、共通だろう。
考えられる限りの対応と装備をしても、持ち物の破壊のダメージが大きすぎるからだ。
多少のドロップがあるにしても、それと引き換えられない程度には物資を破壊される。
さらに、”巨人の岩投げ”は特殊な攻撃であるためか、ダメージが長引くこともある。自然回復が遅く、『癒しの薬』などを飲んできちんと対応しなければ、ターンが進むごとにしばらくの間ダメージがむしろ増えていくのも嫌なところだ。そして、その『癒しの薬』自体が真っ先に破壊される傾向にあるため、対応が難しい。
そのため、破壊されやすい物資だけを、一時的にダンジョンの隅に隠してから戦う、という手法も取りにくい。
前述したように、オリジナルのAngbandでは、こうした攻撃を「破片攻撃」と呼び、これに対する耐性として「破片耐性」という概念があるらしい。
だが、このTinyAngbandにおいては、少なくとも表に出ている耐性スロットの中にはこの「破片」概念自体が存在していない。だから、これを防ぐ方法も表向きには見当たらないように思える。
もしかしたら、裏側の見えないところで何かの「耐破片攻撃」フラグが立っている可能性も0ではないが(推測だが、きっと元のangbandのソースを流用している部分もあるだろうし)、しかし今のところよくわからない。もしかしたら、ドラゴン関連の装備(鎧など)を装備していると、こうした破片攻撃を防げる、ないし低減できる可能性もあるかもしれない。少なくとも、オリジナルのangbandではそうした実装になっているらしいからだ。
だが、Tiny版ではよくわからないのが現実だ。
現状で、@が装備している例の「☆超鎧」さんがあまりに見事な性能なので、それ以外の鎧を想定していないこともある。冷気免疫を代表として、機能面で替えられる装備が存在しない。
そう。ここまでプレイしてきて、冷気免疫装備はこの鎧だけなのだ。火免疫装備すら複数あるというのに。
だが、もし本当に『ドラゴンの鎧』で投石ダメージが防げるというのであれば、そろそろ、本気で『ドラゴンの鎧』に『アーティファクト生成の巻物』をかけて、こちらで「冷気の免疫」を担える装備を作成する作業が必要になるかもしれない。
期待薄だけどなあ…
ということで、現段階の@において、この手の投石ピットに対しての対応戦術は、以下の三つしかないと結論付ける。
(1)無視する
(2)『*破壊*の巻物』を使用してすべてを*破壊*する
(3)『抹殺の巻物』を使用してピットの内部を皆殺しにする
これ以外は、破片攻撃をまともに受ける以上、現状では無傷での対応は不可能である。
ということで、今回は、(2)を採用させていただいた。幸いにも、『*破壊*の巻物』は山のように持ち歩いている。いつの間にやら、90巻を超えていた。重いったらありゃしない。せっかく持っているのだから、たまには使わなければというところもある。
『*破壊*の巻物』を読んで呪文を唱えたところ、一瞬のうちに轟音が発生して、地形が大幅に変わった。『地震のスタッフ』などとは桁違いの破壊力であった。『*破壊*の巻物』の名は伊達ではない。
そして、すべての青Pさんは消滅していた。これがこのプレーヤーの答えである。
なんまんだぶなんまんだぶ。
とりあえずいったん地上に戻ることとした。
パトラッシュ、僕、今日はなんだか疲れたよ。
実は『邪悪存在退散のスタッフ』さんも途中で久々に爆散していたし。
そういえば、上記の青ピット階の隅で、『勇者のアミュレット』の、数値が、現在の装備からわずか+1だけ向上したものを拾っていた。早速交換する。
『勇者のアミュレット (+6,+6) [+7] (+8) {+赤r恐;麻視遅活[炎(腕器耐}』
である。
ちなみに、今まで装備していたのが以下である。
『勇者のアミュレット (+6,+6) [+7] (+7) {+赤r恐;麻視活[炎(腕器耐}』
微妙に違う。おまけに消化が少し遅くなるようだ。
この『勇者のアミュレット』自体はそれほどレアではないにしても、実際に装備したくなるほど高い数値のものは珍しい。
殺伐たる対Pピット対戦ですさんでいた心が、少しだけ温まった。
こういう地味な作業が最後には物をいうのかもしれない。というか、そう信じたいと思ってこの地下を生きている。
二刀流については、これを終えて地上に戻った段階で一刀流に戻した。
理由は2つある。
一つは、やはり、打撃精度が足りなかった。通常の敵であれば問題ないが、深層で多く出てくる「鉄ゴーレム」さんに対して、打撃がなかなか通らないのだ。このモンスターは、ACとHPがともに高いためか、二刀流では打撃数の半分近くがかわされる(というか弾かれる、というべきか)。明らかにキーを押す数が増えてしまった。これはなんともいえず手間感を覚えた。
#鉄ゴーレムさん自体は倒しても何も落とさない人なので、無視するという選択肢もあるのだが、放置すると”冷気のブレス”で床の薬類を割られてしまうので、それを前もって防ぐために無理やり倒しているというところである
やはり”各ターンに確実に敵にダメージを与える”ということを基本方針として、再度『☆盾』を担ぎ、『★アランルース』さんにはお休みいただくことにした。
『★アランルース』さん、少しの間でしたが、お疲れ様でした。
毎度毎度”何かあったら頼りになる兄貴”、という感じの装備であると思った。
ちなみに、このTinyAngbandでは”武器の両手持ち”というシステムは実装されていない。片手が空いていても盾を持っていても、命中精度に変化はなかった。それはそれでシンプルでよいと思えた。
あらためて23階に潜る。
そこで、
『★航海者エアレンディルのミラー・シールド』
なる神々しいアイテムを手に入れる。
オリジナルのangbandでは
『★航海者エアレンディルのナイト・シールド』
という名称らしいが、なぜかTinyでは「ミラーシールド」のカテゴリーである。ところが、検索しても出てくるのは”ナイト・シールド”ばかりで、ミラーシールドなるモノは、世間では一向に見当たらない。こういうところは不思議と言えば不思議である。
要するに、我が愛するこの「TinyAngband」世界は、angband界ではマイナーなのだろう。
そもそも”ナイト・シールド”ってなんだろう?とやや疑問にも思ったりもした。が、答えは見つからない。
ともあれ、*鑑定*すると、こんな感じであった。
『★航海者エアレンディルのミラー・シールド [10,+10] {r電炎暗盲恐;反明!!} 』
かつて偉大なる船乗りエアレンディルが身に付けていた輝く盾だ。あらゆる害なすものを退けるルーン文字が刻まれている。「輝く盾にはあらゆる危害や傷害をさけるルーン文字を刻み込んだ。」(J.R.R.トールキン、瀬田貞二・田中明子訳 新版指輪物語)
始動したときの効果...
癒し/傷回復(100) : 30 ターン毎
...ただし装備していなければならない。
それは恐怖への完全な耐性を授ける。
それは電撃への耐性を授ける。
それは火への耐性を授ける。
それは暗黒への耐性を授ける。
それは盲目への耐性を授ける。
それは永遠の明かりを授ける。
それは矢やボルトを反射する。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。
なるほど。
いい性能だが、残念ながら浮遊機能がない。もう少し早期に拾っていれば、反射機能にお世話になっていたかも知れない。
このゲームは全般的に何かを拾うのが遅い。拾ったときには役に立たなくなっていることが多い。
この盾は、もう少し細かく調べてみると、オリジナルのangband(から派生した「変愚蛮怒」)ではこんな感じの装備だった。
#http://mars.kmc.gr.jp/~dis/heng_wiki/
を参照
『★航海者エアレンディルのナイト・シールド [10,+20] 』
耐性: 電撃, 火炎, 暗黒, 盲目, 地獄
善良感知, 永久光源(半径1)
発動: 癒し : 100 ターン毎
この★シールドは、オリジナルと比較して、性能としてはかなり弱体化されている。ACが30と20では堅さが一ランク違う。その代わり、発動の間隔が1/3と短くなり、使いやすくなっているような気がしないでもない。気のせいかもしれない。
このアイテムも含めて、オリジナルのangbandやそのバリエーションである「変愚蛮怒」というゲームから、このTinyAngbandに至るまでに、何がしかの変更がなされていることが多いのだが、その理由はよくわからない。
あらためて、このプレーヤーがこのTinyAngbandが好きな理由の一つとして、このTinyAngband世界が、基本的にはすべてJ.R.R.Tolkien教授の世界観だけで作られていることが挙げられる。
このプレーヤーは「指輪物語」のファンなので、そこはとても大事だと感じている。以前も書いたが、他の作品は他の作品として素晴らしいが、決して混ぜてはいけないと思う。
あの中つ国世界に、たとえば”超人ロック”がいたら、とか、確かに考えたくなる気持ちもわからないではない。ないのだが、しかしどうにも締まらない。
その理由は、世界の根底に通じている基本的考え方が異質だからであろう。
ある作品には、ある作品を通した基本テーマが、さらにいえば、作者固有の「工夫」「アイディア」そして「思考パターン」が反映されている。たとえば、日本のコミックやライトノベルにおける「超能力」の表現などは、実に多種多様だ。古くはバビル2世の「衝撃波」、(実はもっと古くから執筆されてきた)超人ロックの「光の剣」「鏡」、ジョジョの「スタンド」とその”ルール”、文豪ストレイドッグスの「異能」、とあるシリーズの「能力」等々(ほかにもきっといろいろある)、同じ”超能力”であっても表現スタイルはかなり異なる。そのどれもが”面白い”。
そして、それらには基本的に互換性がない。そのどれもが独自の論理構造を秘めており、固有のルールにしたがったシステムが作られているからだ。スタンドをエネルギー衝撃波で攻撃するとどうなるのか、など、わかりようがないし、自分的には考えてもあまり面白く感じない。”違う世界”だからだ。
せめて”同じ作者の作品”なら、いろいろと混ぜ合わせるというのはありかもしれないとは思う。いわゆる「○○のバイオレンス・ジャック」というやつだ。これはこれで、そこそこ楽しい気がする。同じ”視線”を基に作られた世界なので、なじみやすいだろう。今川監督のOVA「ジャイアントロボ」などが良い例だ。キャラクターが自然に融合して作品の中で動いていられるとわかる。
しかし、作者が違うと世界も違う。哲学も違う。”空気が合わない”、とでもいえようか。無理やりにあわせようとしてもどこか「違う」感じが漂う。何より、作り手のセンスが問われる。正直、素人の創作者にはハードルが高い印象を受ける。
そして、日本の誇るrogue likeゲームである「変愚蛮怒」は、そのあたりの”混ぜると危険”な感じの各種の作品を無理やり混ぜているため、個人的には微妙なものを感じる。
「変愚蛮怒」の元になった「Zangband」についても、基本的には自分はゼラズニイを(正確には「アンバー」シリーズを)読んでいないので、ぴんと来ない(地獄に落ちた者”デルビッシュ”君がお馬さんに乗って出てきて、倒すと@がとっておきの「最後の呪文」を使えるようになるなら、それはそれで考えなくもないのだが。だが、このTinyAngband世界では単に『*破壊*の巻物』に還元されてしまう気もする)。
海外の熱烈なファンがそれだけ多いということなのだろう。
もちろん、それらの”ごった煮”を面白いと感じる人が多いことも知っている。
だから、それはそれで、とも思う。
また、アイテム面については、バランス調整という側面もふまえて、上記のangbandバリエーションの中から、いくつかのアイテムを指輪物語世界に置き換えて再実装しているようだ。
たとえば、われらが『★クブラゴル』さんだが、これはもともとZangbandで
『★狂気の夢想家ブランドのライト・クロスボウ』
という名前で実装されていたものと機能がほぼ同じであるようだ。
#とはいえ、『★クブラゴル』さんについては、そもそもこちらの出典自体が「指輪物語」世界のどこなのかがよくわからないらしいのだが…
他にも、頼りになる『★アーケン石』さんは、どうも『★審判の宝石』というアイテムの名称変更のようである。
まあ、これはこれで、と思う。うまくこの世界に合わせてくれているのではあるまいか。むしろ、物語内であれだけ有名な「アーケン石」がオリジナルになかったというのがむしろ不思議だ。
そんなこんなで、この「指輪物語」世界を比較的お手軽に愉しむ、という意味では、このゲームはほどよく上手くできているのだ。
などと一人ごちつつ、地下の徘徊を続けた。
『★ミラーシールド』を拾って、さらにうろうろしていた。もう少し敵が残っていたためである。
さて、そこで、ドラゴンをいくつか退治したところで、なんと、またもや★装備が登場した。
『★革グローブ『カンベレグ』 (+8,+8) [1,+10] (+2)』
…あれ、まだ出てなかったんだっけ? 何か見覚えがあるような、ないような。
前に何かの実験をしたときにお目にかかっていただけ?かもしれない。
ともあれ、まずはエルフソードさんで*鑑定*させていただく。
『★革グローブ『カンベレグ』 (+8,+8) [1,+10] (+2)』
「剛き掌」を意味する名を持つ、この英雄の手甲は、戦いにおける偉大なる武勇をもたらす。
それは腕力に影響を及ぼす
それは耐久力に影響を及ぼす
それは麻痺に対する完全な免疫を授ける。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。
これを装備したところ、打撃力がなんと一気に846まで増えた。これはすごい。
だが、残念ながら、反魔法機能がなくなってしまうので、深層で戦うのはいささか難しい。
反魔法機能を他でサポートできたなら、この『★強力革グローブ』さんを使うことも十分に選択肢に入ると思われた。
とはいえ、これだったら、『★上級王様のセスタス』さんの方が打撃恒常も大きくて、なおかつACも高いのではあるまいか、という気もした。★装備とはいえ、こちらは基は革のグローブだし。
ともあれ、一度元に戻そう。
ということで、地上に戻り、拾ったものを美術商さんに見てもらいつつ、世に出ていただく。
★装備は持ち帰り、丁寧にしまう。
その際に自宅を確認したところ、前に賜わっていたのは
『★革グローブ『カンミスリム』 [1,+10] {{麻明(耐!!}}』
さんであることがわかった。
カン違いであった。
なんとなく拾って鍛えていた『破邪のクロスボウの矢(+10,+10)』を武器店に売った。『破邪の鋼鉄のクロスボウの矢 (3d5) (+10,+10)』を74本も持っているわけで、さすがにこれ以上もっているわけにもいかない。
さらに、
『27本の『殺戮の鋼鉄のクロスボウの矢 (3d5) (+18,+10) (206/343)』
を拾っていた。予想通り、数値的にまったくまとまらない。
毎度のことながら、”殺戮の何とか”の矢弾は本当に困る。なまじっか強力なだけに、捨てたり売ったりするのももったいなく、どうしたらいいものやら。
★装備がじわじわと増えていく自宅には、もう通常装備を置く場所もなく、これも、しばらく持ち歩くことになりそうだ。
…重い。
そのまますぐに地下22階に取って返したのだが、ここであわてていたのか、呪いを解くのをすっかり忘れていた。4つほど装備が呪われていたのをそのままできてしまった。これはいけない。
そんな折に、
『 (吸血)粉砕のメイス『燦豹』 (5d8) (+10,+12) {経|吸/邪死}』
を拾う。
これはどんなものだろう。
(吸血)粉砕のメイス『燦豹』 (5d8) (+10,+12) {経|吸/邪死}
それは敵からヒットポイントを吸収する。
それはアンデッドに対して聖なる力を発揮する。
それは邪悪なる存在に対して聖なる力で攻撃する。
それは生命力吸収に対する耐性を授ける。
なかなかすごい気がする。
なんといっても、あの『ダイヤモンドエッジ』よりもパワーがある『粉砕のメイス』の吸血装備で、なおかつアンデッドと邪悪な存在に対してスレイがかかる。
結構いける気がする。
ということで、ためしに少し使ってみた。
が、普段が普段(★リンギル先生)だけに、パワー的にはさすがにかすむ。むしろ、少し打撃はダウンした。
この属性だと、ドラゴンピットあたりが相手なら無双できる気がしたが、それ以外だと難しいかもしれない。
貯めるも売るも、扱いが難しそうな装備である。
とりあえずは自宅にスペースを作ってしまうことにした。
『レベルアップの薬』を2服ほど拾って即その場で飲む。何も影響がない。ほとんど水代わりだ。あちらの世界の”パラディン@”だったら、喉から手が出るほどほしい薬なのになあ。だが、その薬をよく見かけるレベルの階層にたどり着くころには、もうこの薬が要らなくなっているのだ。ある意味、うまくできている。
道端でようやく「解呪の巻物」を拾ったので読んでみたが、残念ながらまだ足元が呪われているようだ。高い買い物が必要になるのだろう。
そして、『抹殺の巻物』を拾ったので家に帰った。
さて、その『抹殺の巻物』なのだが、自宅に持って帰ったところ、ついに99巻溜まってしまった。なるほど。よく貯めたものだ。
しかし、この巻物、これから拾ったらどうすればいいんだろう。
『*破壊*の巻物』のように、手持ちでも貯めていくのだろうか。しかし、さすがにもうこれ以上は手荷物を増やしたくないのだが。
基本的に、『*破壊*』があれば『抹殺』は不要だ。『抹殺』を使ったからといって、ドロップが確保されるわけではないし(たぶん)、むしろ殺したモンスターの数だけ@に多少のダメージが入るはずなので、『抹殺』を使う意味自体があまりない気がする。
#後述:この時プレーヤーは確かにこう感じていた。それが後日反転しようとは、この時は思ってもいなかった。
…それでも手荷物に貯めてしまう気がする…このプレーヤー、貧乏性だしなあ…
ふと、自宅にあった
『(吸血)切り裂きの大鎌『蒼龍』 (8d4) (+14,+14) (+2攻撃) {{+攻;経|吸}}』
を装備してみたら、なんと打撃期待値が830まで増えていた。わお。
さすが+2回攻撃はすごい。『追加攻撃の指輪(+2)』とあわせて4回分攻撃回数が多いわけで、この値も納得である。誰に対してもこの打撃が通る、というのもバランス的に良い。ついでに、「吸血機能つき」なので、生きたモンスターに対してはさらに効率が上がる。
ちなみに、同様に『★苦痛のグレイブ』さんを装備したところ、こちらはなんと994を示した。4桁まで後一歩だ。一刀流でこれはすごいとしか言いようがない。こちらもすべての敵に対してこのダメージなのだから、文句のつけようもない。精度も二刀流よりはかなり上なので、問題はなさそうだ。
ただし、いずれの装備にしても、加速がただの+8にまで低下してしまうのは問題だ。そう。たったの+8である。深層においてこの値は死を意味しかねない。
本当は、現在の加速は+19まであるはずなのに、重量大幅超過で-11もダメージをもらっているわけだ。300%を超えてるので、無理もないところだ。
今更だが、重さの原因はなんだろう。
上限の99個ある『エルフの行糧』か、99服近くある『体力回復の薬』か『癒しの薬』か、99巻ある『レベル・テレポートの巻物』か、93巻ある『*破壊*の巻物』か(これは不思議に重い巻物で、これだけで33kgあるとのこと)、あるいは45本ある(そう、またいつの間にか増えていた)『鑑定のロッド』か、まあ思い当たる節はたくさんありすぎる。そうそう、なんだかんだで全部で200本ほど持ち歩いている『矢弾』の皆さんも忘れていけないだろう。
うーん。
護身を優先していろいろな物資を持ち歩くとその分だけ重くなり、加速が鈍くなり、加速装備を優先させると打撃が低くなり、打撃を優先させると耐性で何かが欠ける。
という具合に、あちらを立てればこちらが発たず、という構造がとても上手くできているゲームだと、あらためて思う。
もしかしたら、今の装備よりももう少し適切な解があるのかもしれない。かもしれないが、よくわからない。
とりあえず、『*解呪*の巻物』をおごり、呪いを解いた。一巻あたり8800$というのは、いささかすごい価格である。
#が、この価格、後日になり、実は意外にも”良心的価格”であったことが発覚する
さて、地下24階である。
東の隅の方でいくつかモンスターを倒したあと、中央付近の溶岩の海にドラゴンがいるのが検知できた。
用心深く、誰もいない下の方のルートから近づいていき、道をふさいでいる岩を削ろうとしたところ、なにか妙な雰囲気を感じた。@ではなく、プレーヤーが、である。
『全感知のロッド』を振ってみる。
すると、いるわいるわ。
灼熱の溶岩の中に、色違いのgがたくさん佇んでいる。このタイプのモンスターは意思を持たないので、テレパシーでは検知できないのだ。
さらに観察してみる。
…え?
黄色いgがいる…たくさんいる…
なんと、「巨像」さんである。しかも群れているようだ。
これまで何箇所かで戦った記憶があるが、あくまでタイマンだった。今回のように、数匹とはいえ、群れているのは初めてだと思われた。
しかも、その近くには妙に黒っぽいg文字もいる。既知のモンスターなのか、それともこれまで見たことがないモンスターなのか、判断しかねる。巨像がいる以上、これもまた地下27階以降の未知のモンスターである可能性も否定できない。
やばい匂いがぷんぷんする。
どうする?どうする?
ということで、今回もまた「来週に続く」で幕を引くことにしよう。
時おり、この記録の過去の文章を読み直してみるのだが、そこに「え!?」という内容を見受けるときがある。
たとえば、ありがたい高級品装備や☆装備について、大半のものは出番がなさそうなので、そのまま美術商さんに流してこの世の啓蒙に活躍していただくことが多かった。多かったのだが、しかし、今見直すと、「それ売っちゃダメ~」というものがいくつかあることに気がついた。
特に、クローク枠に多いように思えた。
たとえば、Valutで拾ったこんなアイテム。
『至福の地アマンのエルフのクローク『耀龍』 [4,+28] (+4隠密)』
これについては当時の現場でもコメントはしているが、やはりトンでも装備だ。「クローク」というのは、そもそもが鎧の上から羽織る「マント」的な装備のはずなのに、ACが+30以上ある。そのへんの金属製の鎧よりも硬いくらいだ。ほとんど某光子力研究所の”バリア”と言ってもよい(決して脆いもののたとえではない)。さすがはアマン産のエルフの銘入りクロークである。絶対に持ち帰るべきだった。銘入りなので、おそらく追加機能もあったはずだ。今となっては分からないけど。
ついでに、これも。
『☆クローク『ナエアルヒ』 [1,+20] (+4加速) {+速耐r酸}』
加速に加えて、実はこの@には不足気味の耐久力に+4、というなかなか見事なクロークだった。そもそも、クローク枠で加速はとても珍しい。荷物が重くて加速が足りていないという現状の@には必要な装備だったかもしれない。ACも+21と、今のものよりも一回り硬い。使おうと思えばつかえただろうに、と思うが、すぐに売ってしまっていた(すぐ後で反省はしていたようだが)。
さらに、こんなものもあった。
『☆クローク『フィアダル』 (+7,+4) [1,+14] (+3) {+知賢r酸;浮(知}』
よく見ると、クロークなのに「精度」と「打撃力」にサポートがあるじゃありませんか。おまけに貴重な”浮遊機能”まである。今の戦士@に足りない知能と賢さにも+3してくれる。これはこれで、実はスーパーアイテムだったのだ。
なのに、このプレーヤーはそれに気がつくこともなく、あっさりと売り払っていた。(+7,+4)の追加打撃値の存在を見逃していたとしか思えない。今店で売られていたら、かなりの$を積んでも買い直したいくらいのアイテムである。実に惜しかった。
これらのボーンヘッドの理由は、現行の装備である『★トゥオルの影のクローク』に大切な”酸免疫”があり、これを外すことを当時は想定していなかったためだ。
確かに、これなくしてはjやaに対応するのは不可能である。
だが、よく考えると、酸免疫については、実は他にもその機能を持ったアイテムがある。代表的なものとしては『★トーリン王の金属製スモールシールド』(これはこれでほどほどに硬いし、大事な耐久力とか器用さに+があるはずだ)である。むしろ、世間様的にはこちらの方が定番とされているようだ。
また、この@固有の装備としては、『☆宝冠『ルングヒリル』 [0,+9] (+4) {+賢耐*酸r電獄}』もある(性能的には微妙ではあるけれど)。
酸免疫をそうした装備に頼ることにすると、クローク枠ももう少し自由になる。そうなると、上記の超クローク類が有効に活用できた可能性が高い。
特に『☆フィアダル』さんには浮遊機能もついていたわけだし、浮遊機能のない『★トーリンシールド』を採用して、その分の『★トゥオルの影のクローク』と交代する枠としては、まさに”どんぴしゃ”だったはずである。ACは多少減るが、打撃のパワーアップはその減少を補って余りあるものだったろう。知能が上がるので、魔法の成功率ももう少し向上したはずだ。
こうして書いていても、実に惜しいことをしたという思いがますます強まってくるくらいだ。
これら以外にも、*鑑定*機能のついたクロークもあった(『電撃の影のクローク『嵐鷲』 [6,+14] {[炎}』始動したときの効果...*鑑定* : 75 ターン毎)。これはこれで、現状で*鑑定*機能のついたエルフソードさん以外の唯一の*鑑定*機能持ちだった。並列で使えばそこそこ高速で*鑑定*できていたはずなのに、当時のこのプレーヤーはその貴重さに思い至らず、売り払っていたのだった。
今後は「クローク枠」をもっと重要視しなければ。肝に銘じよう。
そして、様々な可能性を予想して、もう少し冷静にアイテムを観察しようと思う。もっといえば、不足気味の部屋のスペースを空けるために、通常『クロスボウの矢弾』群の処分を本格的に考えようと思った。
さて、戦場に戻ってきた。
今、戦士@は地下24階で潜伏中だ。
gの目立つ皆さんを検知して、少々ビビッていたわけだ。
溶岩の中に、灰色や黒っぽいものに混じって、かなり腕の立つ黄色のgさんなども群れていて、いささかなんともいえなかった。
そこで、考えた末に、用心深くいったん引いた。
ほぼ群れの直下まで迫っていたが、音を立てずに南に戻る。まだ敵に検知はされていない。そこで、南の端から東側に大回りし、東端の通路を北に向かい、先週の戦いの跡を過ぎ、北の端についたら、そこから通路に沿って静かに西に向かう。その間に、経路上の細かい敵を掃討していく。
西の端にたどり着き、北西にいたアリの群れを平らげた。今度はそのまま西の辺を南下する。メインの敵軍団の視野には入らないように、壁の中をワンドで掘りつつ、迂回して進む。
そして、最終的に、南西の角に潜伏した。
この@には、遠回りが最も近い道なのだ。
これで余計な勢力が干渉してくることは防げるはずだ。メインターゲットに挑む前に、事前にできることはすべて行っておくのが肝心だというのは、プレーヤーが過去経験から学んだことだ。
戦闘準備完了。秒読みを開始する。
5、4、3、…、…。
スタートと同時に加速して突撃する。敵もこちらをいっせいに感知した。黄色いgが一斉に動いてきた。意外に速い。
だが、ここで臆してはいけない。正面から切り込んでいく。
まずは黄色いgの巨像氏である。これがまた硬い。リンギル先生でひたすら殴るが、まともに一ターン打ち合わせて、体力ゲージの星(*)が一つ削れるか削れないか、というくらいだ。通常の敵の固さではない。
現在の@の一ターンあたりの打撃期待値は700を越えている。堅いモンスターの代表例の「鉄ゴーレム」さんでも、現状の@の1ターン打撃で星が2つか3つは削れている。それが巨像ではわずか星一つということは、全体のHPを想像するのが恐ろしいくらいだ。他の敵と格が違う。あのヒドラさんよりもさらに一回り堅い印象だ。
黄色いgをようやく一体倒したあたりで、周囲に一斉召還がかかる。あたりに「キリス・ウンゴルの番人」がいるようだ。まあgの群れだし、どこかにはいるのだろう、と予想していた通りである。
検知すると、少し離れたところに灰色のgが数体いるのが見えた。まずはこいつらからか。
とはいえ、周りを複数のgに囲まれると、いささか身動きがとりにくい。叩いても叩いてもgが減らない。おまけに召還のWやVがやばそうな攻撃を仕掛けてくる。一度はVの精神攻撃が通ってしまい、幻覚に襲われた。あわてて『癒しの薬』を飲んで視野を正常に戻す。いやはや、なんだか大変だ。
うむ。まじめにやろう。
『聖預言の巻物』で自分に祝福をし、さらに『対邪悪結界の巻物』で精神系の攻撃を弾く。『ヒーローの薬』がないのが残念だが、仕方がない。実はあれはあれでなかなか貴重な消耗品なのだ。毎度湯水のごとく使うので、そう簡単に溜まらない。
さらに9本の『スピードのロッド』で常に加速29をキープし続け、すばやく動き回る。幸いにも、このロッドの自然回復は早い。
ドロップを期待しつつ、火を吐く系列の化け物を優先的に退治していく。赤いaとかCとかである。
それらを追って中央の溶岩広場を北上したところ、またもや召還モンスターに囲まれる。まだどこかに番人がいるようだ。
あらためて『全感知のロッド』を起動する。
すると、さきほどまではいなかった溶岩海の南方に灰色のgが佇んでいた。まさか、今沸いたのか。あるいは召喚されたのか。
そこで方向を180度転換、南への急降下突撃を決行した。ばらばらとなされる再度の召還をかわしつつ、番人を斬滅する。
残った召還モンスター群を平らげている最中に、再度召還をくらう。番人め、まだいるのか。しつこいな。
こうなると、ともかく、疑わしきは殲滅せよ、ということで、加速してモンスターの群れの隙間を縫い、g系のモンスターを色に関係なく優先的に攻撃した。幸いにも、すべて既知の敵のようであった。
とはいえ、やはり黄色いgは激しく硬い。さらに、たまに当たるあちらの攻撃が100以上のダメージを与えてくる。1,2撃は黙って耐えるけれども、HPが700を割るとさすがに怖くなる。このゲームは、一歩間違えると一瞬でHPが500あっても一瞬で死ぬからだ。とりあえず『体力回復の薬』を2,3服使用する。
しばらくの間、上下左右方向に切り付けつつ、なんとかモンスターの皆さんを殲滅させることに成功した。
さすが24階、簡単ではなかった。
あまり得るものもなかったが、一度地上に戻って休憩することとした。
宿に泊まり、一休みする。
ああ、渇いた喉にビールが美味い(気がする)。
さて、今回の戦いで、なんとなく思うことがあった。
重い薬の意味である。
現在、@は体力回復機能を備える薬を2種類持ち歩いている。一つは『体力回復の薬』であり、もう一つは『癒しの薬』である。前者の回復力は300、後者はわずか50である。
そして、前者も後者も、そのいずれもが20キロほどの重さを@にかけている。どちらもほぼMAXの99個近くあるからだ。
@の大幅な減速をもたらしている原因の一つが、この薬の重量であることは間違いない。
だが、もしも、『体力回復の薬』が『癒しの薬』の効果を含んでいるのであれば、いっそ『癒しの薬』はすべて放棄して、『体力回復の薬』だけを持ち歩く、という方が無駄がない気がした。
そこで、両者の効果をあらためて確認してみた。
まずは『体力回復の薬』から。
98服の『体力回復の薬 {!k}』
それは飲むと体力が300回復し、盲目・混乱・毒・朦朧・切り傷・狂戦士化を癒す。
引き続いて『癒しの薬』。
94服の『癒しの薬 {!k}』
それは飲むと体力が50回復し、盲目・毒・混乱・朦朧・切り傷・幻覚を癒す。
こうして確認してみると、両者の差異は、回復力だけではなさそうだ。具体的には、体力回復の薬は「狂戦士化」を治療し、巻物を読めるようにしてくれる。癒しの薬は、面倒な「幻覚状態」を治してくれる。
うーん。なるほど。
幻覚を治療してくれるアイテムは絶対に必要だ。幻覚状態は、あらゆるモンスターの記号が得体の知れないものに変化してしまい、解除できないと危険なこと極まりない。まだ始めたばかりのころは、これが原因で死んだこともあった気がする。
また、『体力回復の薬』はこの@の命綱である。なくすことは考えにくい。『体力回復のロッド』も利用可能だが(以前はこちらをメインに使っていた)、確実性を考えると薬を使うことを選択せざるを得ない。この@は魔法使いではないからだ。危機一髪の際のロッド利用の失敗が、そのまま死を意味することになる。
ただし、『癒しの薬』については、その代わりとなる『癒しのロッド』があったはずである。重さ的にも、癒しについては薬を山のように持ち歩くよりも、ロッドを数本持ち歩く方が軽いのではあるまいか。
幻覚については、万一幻覚状態の1ターン解除に失敗したとしても、即座に死につながる可能性は低い。敵の記号が得体の知れないものに変化していたとしても、実際の敵それ自体が強くなっているわけではないからだ。遅くとも2,3ターン後に解除できれば事実上問題はないと思われる。それならばロッドで十分ではないだろうか。
例外は、Vピットに遭遇した場合くらいだろう。この場合には、立て続けに幻覚攻撃に見舞われる可能性が高く、ある程度の確実な回復手段が必要だ。
もっとも、これも馬鹿正直に正面から突撃するようなことがなければ、対応は可能のはずだ。
ということで『癒しの薬』については、『癒しのロッド』での代替を検討することとした。これで10Kg程度は軽くなるはずだ。
このロッドは充填は遅いけれども、ある程度の本数があればいけるのではあるまいか、と予想した。
よく考えると、これと同じ作業は『スピードの薬』を『スピードのロッド』に置き換えたときにも行っていた気がする。そして、こちらの置き換えは、今のところ成功しているように見える。
ということで、早速『癒しの薬』を『癒しのロッド』に置き換えてみた。
数えてみると、なんと、自宅には32本もあった。これをすべてもっていくと実は30kgを超えてしまうので、今回は5本だけをピックアップすることにした。これであれば数キロ程度で済む。重量的にはかなり軽減されるはずだ。
さて、実は先の戦闘でこんなものを持ち帰っていた。
『(祝福)粉砕のメイス (5d8) (+11,+9) (+3) {+賢;警祝/死}』
なかなかいいものだ。先週の『吸血の粉砕のメイス』に続いて、祝福されている『粉砕のメイス』である。打撃は期待できそうだ。試してないけど。
これを試しに『アーティファクト生成の巻物』で”☆アーティファクト化”しようとしたら、こういわれた。
「
(祝福)粉砕のメイス は眩い光を発した!
(祝福)粉砕のメイスは既に名のあるアイテムです!
」
なるほど、()の中も「名のあるもの」の「名」に相当するようだ。
なお、こうなっても巻物は失われない。こういうところはrogueとは違って親切設計である。
そして、またもや自宅がいっぱいだ。
あらためていろいろとアイテムを眺めていく。
そして、先日から気になっていた”これ”をあらためて検討する。
☆ショートボウ『ヒムソロン』 (x2) (+9,+17) (+4隠密) {+隠掘*電r炎}
それは隠密行動能力に影響を及ぼす
それは採掘能力に影響を及ぼす
それは電撃に対する完全な免疫を授ける。
それは電撃への耐性を授ける。
それは火への耐性を授ける。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。
…やっぱりこれは使えない。
これには世に出ていただくこととした。やはり現状の@ではショートボウの矢弾を改めて貯める気力も場所もないからだ。単に電撃免疫のための「アクセサリー」として装備するほどには、現状の@には余裕がない。
もう一人のパラディン@なら、まだ装備も揃っていないし、また装備の重量制限がきついようなので、1.5kgの軽くてちょうどよい弓ということで当面(というか、かなりの期間)重宝されたのではあるまいかと思った。
この側面で、このゲームで欲しい実装があるとしたら、@間でのアイテムの受け渡し機能だろうか。同時に複数のスコアファイルを読み込んで、一方の@が持っているアイテムをもう一方の@に手渡しできると、なんだかとても嬉しいことが起きるような気もする。
たとえば、この戦士@では決して利用しないであろういくつかの★装備についても、成長途上のパラディン@にはとても有効である。
いっそ@間での「結婚機能」を実装して、一つの世帯の中で互いに装備を融通できるようになるというのも面白かろう。離婚が可能かどうかはさておくとして。
ということで、貴重な電撃免疫装備を世に出した。
美術商では買値が上限の30000$となり、売値は61105$となっていた。市場的にはかなりの高評価である。
が、この@には使えないものだったのだ。こういうこともある。
ついでに、自宅に99服×2持っていた『全復活の薬』の片方を売ることとした。これは、もしかしたら旅に手持ちのアイテムとして連れて行く可能性を想定していたためである。
が、現状で実はこの『全復活の薬』はそこまで常備の必要性が高くないことがわかってきたので、自宅に必要数が揃っていればよい、ということにした。
91服トータルで$122850となった。ちなみに、店での売値である一服当たり”1650$”は、この店の売り物の中では最高値である。もともと、この『全復活の薬』は普通は店売りをしていないのだ。
さて、先の通りに、とりあえず『癒しのロッド』を5本ほど持ち歩くことにしたところ、重さは3.8kgとなった。20キロ近くあった『癒しの薬』から大幅に軽減された。加速も+20となり、減速が1だけ減ったようだ。
微々たる向上だが、こういうところの積み重ねでこの@はここまできたのだ。馬鹿にはできない。
さて、24階に潜ってみた。ここでは特に何もなかった。
そこで、一気に2階分を駆け上がる。ちなみに、こうした”一気に2階分移動する”通路は、通常の「階段」でなく「坑道」という扱いのようだ。何のために差別化されているのは、実のところよくわからない。
さて、そこでハイ・プリーストである青いpさんを発見する。やったね。がんばって召喚してくれるよ。
だが、この人の召喚はどうにも生ぬるい。頻度が低く、また召喚モンスターが弱い。ドロップが期待できるドラゴン系のモンスターはめったに来ない。
ところが、そこで、どうもその青pさんが、もう一人青いpさんを呼び出してくれたようだ。お、これはどうもどうも。
ということで、二人の青pさんが、一所懸命になって呼び出しをかけているのだが、この段階でも、どうにも応じてくれる人が少ないようで、期待しているDさんなどがなかなか登場してくれない。
…この聖職者のお二人、存外、人望がないのだろうか。
ところが、どちらかの青pさんが、助っ人として、なんとソーサラーさんを呼び出してくれたようだ。
オレンジp、これは強力な召喚が期待できる選手ですねえ。
ということで、ようやく良い感じの戦いになった。
ソーサラーさん1名とハイプリーストさん2名による召喚コンテストの開催である。もっとも、@的には誰が何を呼び出したのかはよくわからないままに、とにかく目の前の敵を相手に闘うことになる。
例の如く、いろいろとモンスターが登場し、オレンジpはさっさとテレポートし、@はWに囲まれて適度に呪われ、ドラゴンは次々とアイテムをドロップしていく。ちなみに青pのお二人は、部屋の西と東の隅に陣取って、ほとんど移動しない。もしかしたら、自分自身のテレポート機能を持っていないのかもしれない。
途中、ヴァンパイアに対して『破邪の鋼鉄のクロスボウの矢』を撃つよりも、実は『火炎の鋼鉄のクロスボウの矢』を使ったほうが打撃が大きいことに気がついたりもした。あれまあ。これまで誤解していたわい。
また、いつもどおり、番人の召喚も行われたので、それはすばやく対処する。多重召喚もここまでとしたい。これ以上の召喚レベルの上昇は期待していない。
しばらくして、持ち帰りたいアイテムの数が手持ちインベントリから溢れてきたので、まずはハイ・プリーストさんお二人に引導を渡してみた。
さようなら、青い聖職者よ。
さて、残された”メイン召喚エンジン”たるソーサラーさんはどうしたものか。
などと思案しつつ適当にアイテム鑑定をしていたところで、階の隅のドロップの山の中に『抹殺の巻物』を発見してしまった。いつのまにやら自宅に99巻溜まってしまった巻物である。もう拾っても仕方がない。
とはいえ、見過ごすには悲しすぎるし、それでいて手荷物に加える余裕もない。
この巻物は「特定の文字」をターゲットにして、見えている範囲でのそのモンスター一種類をすべて消滅させるものである。
捨てるのももったいないので使ってみよう。これまで貯めることに汲々としていて、これ自体をあまり使ったことがないような気もするので、運用試験という側面もある。
そこで、「p」の文字をターゲットに読んでみたところ、残されていたオレンジpさんは、何の気配もなく、不意にいなくなってしまった。
階のどこを探してもいない。
うむ。なるほど。これが『抹殺の巻物』の効果か。
瞬時に、音もなく相手を抹消する。殺された方は何をされたのかすらわからないままに消えていったのだろう。存在の痕跡すら残らない。一応、倒した敵の数に比例して@にダメージが入るらしいのだが、HP全体から見れば微々たるものだ。
そら恐ろしい巻物である。
だが、なぜか、雰囲気はまっかっかである。毒々しい赤さで
「とても悪い予感がする…」
と表示してくれている。
でも、もうどこにも何もないし、誰もいない。隅々にいたクモの類まですべて
退治して、『全感知のロッド』を振っても、モンスターの検知はできない。
だが、まだ@は悪い予感がしまくっているようだ。
そして、この謎の赤い雰囲気は、途中湧きのヒドラ1匹を含めて、あらためてモンスターをすべて叩き潰した後でも消え去ることがなかった。
最後まで謎であった。
正直、この世界における「雰囲気」作りの仕組みは相変わらずよくわからない。
最後に『★アーケン石』さんのお力で無事に地上に戻った。
さて、現場への置いてけぼりはこんな感じであった。
「
『アンデッドスレイヤーのウォー・ハンマー (3d3) (+7,+10) (+2)』
『追加攻撃のトライデント (1d8) (+6,+5) (+1攻撃)』
『追加攻撃のヘヴィ・フレイル (3d6) (+10,+6) (+1攻撃)』
『妖精のパイク (2d5) (+10,+7) (+2加速)』
『光のダガー『紅豹』 (1d4) (+14,+14) (+3)』
『(祝福)グレート・ソード『翔狼』 (3d6) (+9,+7) (+3)』
『腕力のセスタス (+5,+4) [5,+7] (+5) {+腕r恐}』
『忍びの軟革ブーツ [2,+11] (+1隠密)』
『賢者の金の冠 [0,+10] (+3)』
『壊滅のロッド』
」
そして、このあたりを持ち帰る。
「
『アンデッドスレイヤーのハルベルト『碧鳳』 (3d5) (+16,+16) (+1) {+知賢r獄;視経/死}
『ジャイアントスレイヤーのモーニング・スター『天隼』 (2d6) (+10,+12) (+1攻撃)
『高精度のロングボウ『猛鳳』 (x3) (+20,+12) (+2)
『凡庸の巻物』
」
現状では持ち帰りは4アイテムまでとなる。さすがに少ない気がする。やはり矢弾が多いからだ。さすがに、もう少し欲しいところだ。
ともあれ、『凡庸の巻物』を自宅にしまいこみ、その他のアイテムをすべて美術商に陳列してもらう。
ついでに、先般『全復活の薬』を売った魔法商店に寄ってみたら、91服あったはずの『全復活の薬』は、残り22服になっていた。高い薬だが、短時間で割と売れている気がする。なんといっても『全復活』だからかなあ。お店もいい儲けになっていることだろう。
さて、また少し宿で休むとしよう。
ということで、今週は地上で終わる。valutもなく、やばいピットとの遭遇もなく、また★も☆も出てこない。全体として静かな冒険だった。
これはこれでよいのではあるまいか。いつもいつも緊迫の状態で「来週に続く!」では、作者も読者(こんなものは基本的に作者当人しかいないはずだが)も緊張が解けない。
緊張と弛緩あってこその物語のメリハリである。
今週は地上からである。
念のためにステイタスを確認する。
特に呪われていたりとかはしない。問題なし。
『ヒーローの薬』は9服しか無いが、まあ仕方が無い。タイミング的に、隣のお寺にはまだ入荷していないようだ。
これって、もしかしたら、お寺で作っているのか?というか、この薬ってそもそも正体は何なのだろう。もしかして、実はただのアルコールなんじゃなかろうか、と若干疑う。
なんとなく、また地下1階からもぐってみることにした。
一応、隅々まで探索して、何も新しいものが無くなったら次に行くことを繰り返す。
地下5階になり、ようやく2×2の小部屋に遭遇した。
だが、ここでも特に拾うべきものが何も無い。
地下10階となって、水色pさんに遭遇する。比較的元気なプリーストさんである。
ということで、召還をお願いする。
が、呼び出しに応じて来るのが雑魚の皆様ばかりで何ともしがたい。
退屈だ。さっさと本体を倒して次に行こうかな。
と思っていたのだが、その水色pさんが自分の仲間を呼んできて二人になった。きっと魔法訓練学院の同期の人とかそういう感じなのだろう。友の危機に駆けつけた親友、というところかもしれない。そう思うと多少ドラマチックではある。
これで召還の頻度が上がった。だが、今のところ相変わらず雑魚の皆様ばかりが呼び出される。当然、ドロップも意味のあるものはほとんどない。どうしたものか。
が、そのプリーストさんがまた仲間を呼んでくれたようだ。
やったね、3人に増えたよ。
そこで気がついた。
なるほど、この手があるのか。
ということで、そのまま”プリーストの養殖”に勤しむことにした。
とりあえず、増えよ育てよ地に満ちよ、という感じで、プリーストだけを除いて後の雑魚召還だけをひたすら叩いた。
これをひたすら繰り返した。
ものすごい勢いで水色のpが増えていく。召還者が増えると召還頻度が増え、その中にまた召還者が含まれる可能性も上がっていく。
もりもりとふえるプリーストの群れ。
とはいうものの、何一つまともなドロップが無い。本当に無いのだ。どれ一つとして使えない。
その後も、プレイヤー時間で20分ほどはひたすら雑魚を狩りつつ水色pを養殖していた。
最終的に30人程度のプリーストさんが出現していたようだ。
が、最後にはさすがに飽きた。だって、何もないし何も起きないんだもの。
そこで、一気に水色pを含めて総力を挙げて叩き潰すことにした。もしかしたら、水色p自身のドロップには何か見るべきものがあるかもしれない。
が、こちらも何も無かった。ええ…そうなんですね…
それどころか、いつの間にか@がひたすら呪われ続けていたらしく、5,6個の装備が呪いを受けて、ACが167から137まで減っていた。どんだけ。
そう、このゲームの呪いはACに大きく影響するのだ。呪いの影響がそれだけなのかどうかはよくわからない。
そもそも、この「呪い」は防げないのだろうか。何のパラメータと関連しているのかが疑問である。
それはともかく、前の階で拾っていた『解呪のスタッフ』で呪いを解こうとする。こんなこともあろうかと、拾っておいてよかった。
それで大半は何とかなった。ACは163まで復帰した。
が、『☆超鎧』の呪いが解けない。これはお高い巻物がいるパターンのようだ。このままでは赤字ではあるまいか。
元を取り返すべく、さらに潜らざるを得ない。
地下13階で『聖祈言の巻物』を2巻ほど入手するが、まだ赤字だ。
地下15階にて、『周辺抹殺の巻物』を入手する。やっとお土産らしいお土産が手に入った。
17階にて、落ちていた『レベルテレポートの巻物』を読んだら16階に上昇する。
ちょっと怖い気がする。
このゲームは、下がっているときは無事だが、下手に楽をしようとして上がると天罰が落ちてくるという感じがする。
が、今回は特に何ということも無く過ごせた。一安心である。
jピットを平らげ、次に小さなガレ場を漁っていると、『(聖戦者)』さんが登場したので、ありがたくいただいた。これでなんとか黒字化が可能な目処がついた。株主の皆さんに説明責任を果たせそうだ。株主いないけど。
さらに、落ちていた『召還の詔の巻物』を使って地上に帰還する。なんとなく経費節減のためである。
地上で*鑑定*したところ、お土産の『聖戦者」さんはこんな感じになった。
(聖戦者)ダガー (2d4) (+12,+8) [+3] (+1) {(知}
それは賢さに影響を及ぼす
それはデーモンに対して聖なる力を発揮する。
それはアンデッドに対して聖なる力を発揮する。
それは邪悪なる存在に対して聖なる力で攻撃する
それは投げて使うのに適している。
それはあなたの知能を維持する。
それは恐怖への完全な耐性を授ける。
それは透明なモンスターを見ることを可能にする
それは神に祝福されている。
投げて使うのに適している、とあるけれど、やはりなくしてしまうのが怖くて投げられない貧乏性の@なのだった。
ともあれ、上記の『聖戦士』さんが最高値の3万で売れたので、そのお金で*解呪*の巻物を購入し、無事に鎧の呪いを解いた。巻物一つが8800$、現実の金額に換算すると20万円以上である。なんということか。
諸経費(ってなんだ)込みでぎりぎり黒字という印象だ。
引き続いて、地下20階でようやく『凡庸の巻物』をゲットする。即座に家に戻る。
これで40巻となった。
ついでに拾っておいた以下のアイテムも、美術商さんに鑑定をお願いしつつ質に流す。
『(祝福)グレート・アックス (4d4) (+5,+4) (+3) {感}』
『ジャイアントスレイヤーのグレート・アックス (4d4) (+5,+12) (+1) {|酸}』
いずれもほどほどの価格となった。
再度地下20階へ。
特に何も無い。通りすがりに、岩に埋まった宝石類を適当に掘り出している程度である。もはや意味の無い行為なのだが、貧乏性ゆえにお金が埋まっているとついつい掘ってしまう。ほら、小銭ってなんだか嬉しいじゃないですか。お小遣い、って感じで。
もう一階下って21階。うろうろしつつ、以下のものをゲット。
『爆発の薬』
『護りのマン・ゴーシュ (1d5) (+10,+7) [+14] {(腕!!}』
『ジャイアントスレイヤーの首切りソード (4d5) (+11,+13) (+2)』
自宅に戻る。
『爆発』さんは自宅の貯蔵が12服目となった。じわじわと溜まる。自分の部屋にダイナマイト12本を保存していると思うと、実は結構危ないんじゃないかという気もする。事故で自宅が大爆発、などというイベントの実装がされていないことを祈る。そんな事故があって、戻ったら自宅が崩壊していたら泣けてきそうだ。
そのまま再度21階へ。以下の物を発見する。手には取っておく。
『殺戮のグレート・アックス (5d4) (+7,+7) {%all}』
『魔術師の杖 (1d2) (+3,+5)』
しかしこの階層はそこまで。そのまま22階へ。
ここでもドラゴン数匹を平らげるが、特に何も無い。
そのまま23階へ。
地下23階にて、
『歌を口ずさむ幸せな酔っぱらいの人形』
を見つけた。
何のための存在なのかよくわからないが、とりあえず拾ってみた。単に珍しかったからだ。
その辺にジャッカル軍団がいたので、残り1匹になるまで退治し、その残りの一匹に『酔っ払いの人形』をぶつけてみた。
行け、歌を口ずさむ幸せな酔っ払いの人よ!ジャッカルを倒すのだ!正義のために!
などと、てきとーに指示を与えて様子を見ることにした。ところでよく知らないけど「正義」って何?
ということで、以下、実況でお送りします。
「
歌を口ずさむ幸せな酔っぱらいの人形がジャッカルに命中した。
ジャッカルは痛みでキャンキャン吠えた。
歌を口ずさむ幸せな酔っぱらいの人形は消えた。
ジャッカルはあなたの歌を口ずさむ幸せな酔っぱらいを噛んだ。
あなたの歌を口ずさむ幸せな酔っぱらいは痛みでうなった。
あなたの歌を口ずさむ幸せな酔っぱらいはジャッカルに金をせがんだ。 <15x>
」
とりあえず、酔っ払いの人は”金をせがむ”という攻撃法を使うようだ。しかも、15回も繰り返しているようで、割としつこいといえよう。これが相手にいかほどのダメージを与えているのかは、推測する他は無い。
しばらく観察していたところ、酔っ払い君はジャッカルから離れてふらふらとさまよい始めた。諦めたのか飽きたのか、それとも酒が回って使命をすっかり忘れたのか。
一方、ジャッカルさんの方は、行き止まりの細い通路の中に引っ込んでしまった。金をせびられるのがとても迷惑だったのだろう。存外精神的ダメージが大きかったように見える。
そこで、システム的には@のペットという扱い(ひどい)である酔っ払い氏に
「敵を見つけて倒せ!」
という無茶な指令を与えて様子を見てみたが、氏は相変わらずあたりを行ったりきたりしている。
うむ。見事な酔っ払いである。指令も命令も何もあったものではなさそうだ。
それにしても、このままでは埒が空かない。
どうしたものか。
仕方なく、ジャッカルさんが隠れている通路の壁を盛大に破壊してあげて、酔っ払い様がアプローチしやすいように環境を整備した。上司として、部下の能力を最大限に発揮させる環境を作ってあげたわけだ。
見よ、これが「マネージメント」というものだ(どやぁ)。
さあ、酔っ払いよ、もっと金をせびるのだ! 相手は犬だけどな。
すると、酔っ払いさんも酔っ払いなりに覚悟を決めたのか、それとも多少は酒が醒めたのか、ジャッカルさんにふらふらと近づいて行った。もしかして、実は酔拳使いなのか、と一瞬期待する。
さて、どうなっただろうか。
「
あなたの歌を口ずさむ幸せな酔っぱらいはジャッカルに金をせがんだ
ジャッカルはあなたの歌を口ずさむ幸せな酔っぱらいを噛んだ。
あなたの歌を口ずさむ幸せな酔っぱらいは痛みでうなった。
」
やはり、金をせがむのがこの人の唯一の特技であった。歌もあまり関係ないようだ。この人の歌の力で戦いを終わらせるということは到底できそうにない。基本ただの酔っ払いだし。
そして、さすがのジャッカルさんも、堪忍袋の尾が切れた。酔っ払いさんにがぶがぶと噛み付いている。金をせびられて、相当いらいらさせられたのに違いない。
これが10回ほど繰り返された挙句、最後にはこうなった。
「
あなたの歌を口ずさむ幸せな酔っぱらいは死んだ。
」
まあそうなるよね。うむ。これは仕方があるまい。相手が悪かった。お互い。そうだね。犬は普通お金もってないしね。
とりあえず、ジャッカルさんも酔っ払いさんもお疲れさまでした。
このドタバタの際に、このゲームでは「虎のモンスター」の類を見ないことに気がつく。このTinyAngbandでは、「犬」については、例のマゴット爺さんの飼い犬を筆頭に、ジャッカルとかワーグとかヘルハウンド等のモンスターが敵として存在する。一方、「猫」については、地上の町にうろうろしている野良猫くらいである。特に、ダンジョンの中に猫系のモンスターが生存していない。虎とか豹とかその発展系とか、そういう類の敵がいないのだ。
そういえば、元になっている「指輪物語」でも、なぜか猫の類は登場しない。
前日譚の中のどこかに、逸話として、猫を使って情報収集をしていたという伝説の女王様がいた、という程度らしい(プレイヤーは未読)。モンスターとしての猫的動物の描写は見たことがない。
なぜだろう。
一般的に、犬系の動物は飼いならすことができるが、猫系の動物を飼いならすことはとても難しい気がするので、そういうところの反映なのかもしれない。つまり、このダンジョンの中の敵モンスターの皆さんは、野生の状態でうろうろしているのではなく、悪の軍団に飼いならされたものだけが生存を許されている、ということなのだろう。
猫は人間とかモンスターの社会システムには取り込まれないのだ。猫だから。
…もしかして、この酔っ払いの人が「トラのモンスター」に該当するといってもいいのだろうか。どうでもいいんだけど。
ついでに、今回の件からわかったこと。
「ヒーローの薬」はアルコールではない。たぶん。
以上。
本件では、ジャッカルさんにはかなりの迷惑をおかけした。
そこで、お詫びというわけではないが、その辺に落ちていた『チェンジ・モンスターのロッド』を活用し、残ったジャッカルさんにお好きなように変身していただき、人生を楽しんでいただくこととした。
その結果、この人の運命は以下のように変転した。
「
ジャッカル→スケルトン→サラマンダー→ワーグ→バシリスク→巨大火アリ→プーケル人→トロル→ウルク→ゴースト
」
うーむ。正直どれも雑魚だ。まだましなのだったのがトロルとかプーケル人さんくらいだろうか。ジャッカルからトロルへの変化は、一応出世のような気もしなくもない。プーケル人も一応古代の人間らしいし。滅んでるけど。
そして、この元ジャッカルさんは、上記のようなさまざまな人生経験を経て、最後には幽霊になってしまった。うーん。なるほどなあ。なんとなく分かる気がする。
面白いのは、@が特に何もしていない状態でも、火と冷気の「オーラ」の影響でこの元ジャッカルの人が勝手に自滅していくことであった。
オーラとは、@の周囲に漂っている謎のエネルギー領域である。ようだ。詳細なところはよく分からない。ともかく、このオーラによって、@の周囲8マスに隣接するモンスターは、@が特に何もせずともダメージを受ける(ことがある)。決して大きなものではないが、累積すると無視できなくなる程度の大きさだ。
このゲームにおいては、オーラの種類は、火・冷気・電気と3種類あり、酸のオーラは存在しない。たぶん臭いがきついからだろう。ちなみに、現実世界においては、しばらく風呂に入らないと、この酸のオーラを自然に身にまとうことができる。読者の皆さんも試してみよう。
「オーラ」機能については、普段はプレイヤーも@もほとんど意識することがない。この「オーラ」機能はオートマチックであり、@が特に意図的にオペレーションをする必要がないためだ。たまたま現在の@の装備に付随しているので、知らないうちに(勝手に)機能しているという状態である。具体的には、例の超鎧が「冷気のオーラ」と「火のオーラ」を同時にまとっている。一つの装備に正反対の性質のオーラを同時にまとうことができる理由は謎だ。この鎧が超鎧と称される所以のひとつである。ついでに『勇者のアミュレット』も「火のオーラ」を付加してくれる。なお、今のところ、電気オーラは@には備わっていない。
ともあれ、オーラはナチュラルな攻撃手法として機能しているようだ。
@に隣接したモンスター氏は、@が何もしなくても、ライフゲージが勝手にどんどん減って行き、残り*2つくらいになると。さすがに危機感を覚えて自分から逃げていく。そこであらためてロッドをかけて変身してもらう、ということを繰り返した。ちなみに、変身後は自動的に体力満タンで復帰するので、そこからまた元気いっぱい戦うことができる。この天然全自動回復は、変身に付随するなかなか便利な機能といえるかもしれない。
が、最後にゴーストになったところで、逃げるのが間に合わなかったのか、この方はオーラのパワーで一方的に灰になって消滅してしまったのであった。まあゴーストなので、成仏したということであれば、決して悪いことではありますまい。
なんまんだぶなんまんだぶ。
あなたの魂に安らぎあれ。
最後に、24階に下りようと思い階段を探していたところ、すでに退治したTピットの跡地になんとオレンジpさんがぽつんと一人沸いていた。あれまあ。
ということで、いつものようにご召還をお願いする。
が、ドラゴン数匹を退治したところで、@がpさんに強制テレポートで引き寄せられてしまい、直前の移動の勢いで攻撃をしてしまったため、ソーサラー氏は消滅してしまった。無念である(どっちがだ)。
こういうところを鑑みると、実は反テレポート機能って大事かもしれないと思う。でも、いざというときに逃げられないのは怖いのよねえ。どうしたらいいのだろう。外せる装備にしておけばいいのかなあ。
でもそういう時って概して敵からの「呪い」がかかっているだろうし、呪われていると装備は脱げなくなるから、『*解呪*の巻物』の携帯が必須になる。これはこれでどうかという気もする。
さらにそこから『*解呪*の巻物』が壊されても大丈夫なようにたくさん抱えていくとなると…ここから先は@はもうあまり考えたくないのであった。
ということで、地上に戻る。
以下のお土産を美術商さんに買い取っていただく。
『勇者のアミュレット (+5,+5) [+5] (+6)』
『殺戮のガントレット (+8,+7) [2,+9]』
『殺戮のグレート・アックス (5d4) (+7,+7)』
…あれ、『スピードのロッド』っていつから10本になっていたんだっけ?
このロッドは充填速度が速いので、おそらくは5本もあれば連続運用が可能になるものと思われるのだが、@が自動的に拾い上げてくれるので、自然に溜まっていく。また、同じことは『鑑定のロッド』にもあてはまる。こちらも気がつくと45本を抱えている。
このようにして、@の重荷は時と共にじわじわと増えていくのだった。
…これらの溢れるアイテム類を、もう一方の世界の「パラディン@」に譲ってあげたいと本気で思う。
引き続いて23階へ。特に問題はなく、以下のようなアイテムを持ち帰る。
『知能の鋼鉄ヘルメット『旭鳳』 [6,+6] (+2)』
『ドラゴンスレイヤーのマン・ゴーシュ (1d5) (+8,+10) (+1)』
『エルフのバトル・アックス (2d8) (+11,+10) (+2隠密)』
『粉砕の戦闘用つるはし (2d8) (+8,+8) (+4) {%all}』
ソーサラーさんを例のごとく懐柔したが、群れで召喚されてきたワイトさん向けに『邪悪存在退散のスタッフ』を3振ほどしてみたところ、なんと一緒にいたソーサラーさん自身がお亡くなりになってしまった。
あんた、そんなにもろい人だったのか。上級のモンスター(人間?)ではあるが、ワイトと同じくらいの耐久力らしい。優秀なのだが、存外ひ弱な感じである。エリートってそういうものなのかなあ。
ともあれ、こんなものを持ち帰る。
『焼棄のロング・ソード『天鳳』 (2d5) (+14,+8)』
『(破邪)クォータースタッフ (2d9) (+8,+12) (+2) {%all}』
『(聖戦者)ヘヴィ・フレイル (3d6) (+13,+12) [+3] (+1)』
『凡庸の巻物』
『凡庸』さんはお家にしまわれ、その他の皆様は世に旅立つ。皆さん、がんばってください。
次いで、もう一度地下23階へ。
今回は、降り立った瞬間、すでに大変な感じだった。
あたり一面に溶岩が大量に湧き出て大きな海と化していた。半分崩壊したダンジョンの中に、露出したoピット、そしてなぜかその周りに群がるドラゴン軍団が一大パーティー中、という状況の只中に@は出現した。この深層でoピットとは少々珍しい。
出現位置は北西の隅、そこだけ少しモンスター軍団だから死角になった部屋の中であった。逃げる場所は無い。
あらあら。どうしましょう。
とりあえず加速する。加速はこの段階で+29。十分だろう。ヒーローの薬も飲んで、準備完了である。
たまたま隣接していたHを音もなくすり潰し、視界の開けた場所に静かに移動する。
モンスター軍団の大半が見渡せるようになる。
さて、行くか。
気合一閃!
でやあああああああああ~っ!
『邪悪存在退散のスタッフ』さんを思い切りぶんぶん振り回す。
3回振り回したところで、すべてのoが溶け去った。うっしゃ。ついでに、ドラゴンの皆さんにも多少は効いているようだ。この程度の傷ではすぐに自発回復されてしまうようではあるが。
それはそれとして、せっかくのoピットのドロップを、ドラゴンのブレスで失いたくない。たとえoピットとはいえ、巻物や薬等の中には多少は役に立つものがあるからだ。
そこで、できるだけドラゴンさんたちのブレスをドロップ方向に向けないように立ち回り、周辺をうろうろしつつ、適宜ドラゴンさんたちを倒し、ドロップを鑑定して行った。
そこで登場したのがこの方であった。お久しぶりの登場、☆装備である。
『☆ミスリル製鎖かたびら『ディンモルグル』 (-1) [20,+19]』
ただし、しばらく前から荷物が増えていたので件の『*鑑定*エルフソード』さんを自宅に待機させていた。ので、これがどういう機能を持った一品なのかはまだ分からない。名前的には少し不穏な感じもするのだが、ぱっと見たところでは呪われているわけではないようだ。
ともあれ、持ち帰ることとする。
さて、まだこの階の「東の世界」が残っている。さっそく東進しよう。
『全感知のロッド』を振ったところ、溶岩の海の中にアリさんがたくさん群れていることが分かった。エライ数だ。ところで、熱くないのかね、君たち。
無視しようかなあ。面倒だし。女王様もいるようだ。
と一時は思ったのだが、同じ溶岩海の中に、赤いDが佇んでいるのを見つけてしまう。
この人のドロップは欲しいなあ。
しかし、アリさんがいると、確実に火のブレスでドロップは消失してしまうだろう。それは避けたい。
ということで、アリさんをすべて退治することにした。
ああ、面倒だ。
アリさんは存外すばやい。こちらも常に最大戦速で戦わないと対応できない。また、硬い。『★リンギル』先生を持ってしても、一撃では倒せない。ようだ。実のところ、大量の怒ったアリさんを相手にしていると、ブレスの関係でログが猛烈な量で流れていくので、詳細が読み取りにくい。なんとなくだが、他の雑魚モンスターのように、一太刀打ち込んだら一瞬で次に行けるというわけでもない気がする、という印象である。
そこで、まずはこれ以上の召還を防ぐべく、女王様を目指して動いてみるのだが、瞬間的に部下の召還を行ってくれるようで、視野に入ったとたんに赤aの群れに囲まれる。身動きが取れない。
溶岩の海を覆いつくさんばかりの膨大な赤いaの群れだ。
免疫のおかげでブレスの影響は何も無いので気が楽なものだが、それにしても物理的に移動できなくなくなるのは面倒だ。
なお、よく観察してみると、火のブレスはアリさんたちにはほぼ影響を与えないようだが、酸のブレスはアリさん自身にもダメージがあるようで、結構な数のアリが同士討ちで消滅していた。
そりゃ悪手じゃろ、ありんこ。 ←これを言ってみたかった
ともあれ、身動きが取れないのは困った。仕方なく、テレポートでいったん離脱する。
幸いにも、戦域から少し離れた北の部屋に着地する。
そこであらためて『全感知のロッド』で女王様の位置を確認したところ、存外近くにいたので、裏口から壁をぶち破ってアプローチした。
「♪ちわー、三河屋でーす!」 ←誰なんだこいつは
数匹の護衛軍を蹂躙し、女王にたどり着く。女王を倒したらドロップを確認する間もなく、残ったアリからの火のブレスが襲ってくる。瞬間的にドロップは消失する。
これは仕方がない。覚悟の上である。
あらためて、なんて面倒なんだ。
ともあれ、これでアリさんが増殖することは避けられるようになった。なったのだが、ここまでですでに相当な数のaが繁殖している。100匹近くはびこっているようだ。これを一匹ずつ退治しなければ前に進めない。
そこで、ひたすら一匹ずつ接敵して倒して行く。アリはテレパシーで検知できず、かつ素早いので、全感知のロッドを頻繁に振って探索しながら進まなければならない。おまけに、びびっている個体も多く、@から離れて一目散に遠くに逃げて行ってしまうものもいる。追いかけるのが大変だった。ダンジョンを西に東に、隅から隅まで走り回る。
本当に、なんて面倒なんだ。
等々、ぼやきつつ、最後にはなんとかすべてのアリさんを倒すことができた(とこのときは思った)。
疲れ果てて、ふらふらとドラゴンさんのところに歩いていく。
このドラゴンさんは、あたりのこの大騒ぎにも気を取られることもなく、静かに寝ているようだ。のんきなものである。この人、案外大物かもしれない。
ドラゴンさんにアタックをかけようとした瞬間に、横の細い路地からブレスで不意打ちを仕掛けてきたアリの残存部隊と交戦し、これを実力で排除する。しつこいなあ、本当に。ドラゴンを倒した後でなくて本当に良かった。
さて、これでドラゴンさんと戦うときが来た。
はい、お待たせしました。はじめましょう。
…
戦いはだいたい一瞬で終わった。うん。
ということで、たった一匹のドラゴンのために、多大な労力をかけて得られたのは、約2~300$程度の現金であった。
真にもって、割に合わなかった。@もプレイヤーもへとへとである。
地上に戻ってアイテム類を調査する。
☆ミスリル製鎖かたびら『ディンモルグル』 (-1) [20,+19] {r冷毒;視[冷(魅}
それはあなたの魅力を維持する。
それは寒さへの耐性を授ける。
それは毒への耐性を授ける。
それは透明なモンスターを見ることを可能にする。
それは冷気のバリアを張る。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。
うーん、これは今の超鎧の下位互換みたいなものである。寒さへの耐性とか冷気のバリアもあるし。あえて自宅倉庫に留め置く必要は無いと思われた。
こちらはどうだろう。
『ドラゴン・シールド [8,+11] {r盲}』
『守りの鋼鉄ヘルメット [6,+34]』
特にこれという感じは無い。『守りのヘルメット』は、これだけでAC+40ということで、たしかにむちゃくちゃ硬いけれども、なんとなくこれを鍛える気分にならなかった。
いずれも世に出ていただく。
最近になり、なんとなくだが、『ヒーローの薬』を大量に持ち歩くようにしているため、インベントリが少なくなっている。これまでは、10服程度ずつ持ち歩き、出先で使ってインベントリを空ける、ということをしていたのだが、なんとなくこの薬も貯め始めてしまう。このプレーヤーの悪い癖だ。何だろう、この過剰に用心深い性格。
というか、これはもはや「臆病」というべきではなかろうか。先日、例の黄色いP軍団に一瞬で殺されてから、このプレーヤーは実は内心で怯えているようにも思える。その怯えがこうしたところに現れているのだろう。
もっとも、このゲーム、用心深すぎる程度でちょうどいいという側面もあるので、これについてはなんともいいがたい。
良く見たら、手持ちの矢玉よりも弱い矢玉が自宅に保管されていたので、矢弾を入れ替える。弱いものから使うようにしようと思う。
…そろそろ、普通の矢弾の特殊矢をマジメに処分しなければいけないような気がする。どうしたものだろうか。
23階にて『ドラゴンシールド』を拾う。拾っていた『*鑑定*の巻物』で付随機能探るが、あまりたいしたものでは無かった。
その場に落ちていた『レベルテレポート』の巻物を活用して沈行する。
地下24階。
出現してすぐに『獲得の巻物』ゲット。久々である。
はいやーっ!(適当な巻物声)
「
(防衛者)グレート・アックス (4d4) (+14,+16) [+4] (+2隠密)
」
ありがとうございました。持ち帰らせていただきます。
悲しいかな、後は特にこれというお土産もなかった。こういうこともある。
自宅に戻ると、全財産が2900万$を超えていた。割と結構な金額である。基本的に、潜って拾って売る、というだけなので、元手もほとんどかかっていない商売である。食べ物も基本的に拾い食いだし、灯りの燃料も永久光源でかからないし、なかなか高い利益率であるといえるだろう。
たまにお金がかかるのは、*鑑定*をたくさんする場合の『*鑑定*の巻物』と、どうしても解けないきつい呪いを解く場合の『*解呪*の巻物』くらいである。いずれもちょっとした値段である。プレイをはじめたばかりのころは、高くて買えないときもあった。
それでも、今は『スピードの指輪』はどんなに加速が小さくても3万$で売れるわけで、その気になれば、毎回潜るたびに10万$くらいは稼ごうと思えば稼げるようになっている。現在の日本円にして250万円くらいだろうか。ちょっとしたものだ。ゲーム内時間的には、おそらく1時間程度?でそのくらいを稼ぎ出せるのだから、たいしたものだと思う。時旧250万円のアルバイトだ。世間的には、これ1時間やれば半年くらい働かなくていいよね。
これだけの儲けがあると、どのくらい税金に持っていかれるのか不安になるが、自分が君主だから、この@はたぶん所得税とか払ってないであろうなあ。ちょっとうらやましいかもしれなくもない気がしないでもない。売買いする店でも見たところ消費税とか取ってないみたいだし、この村やダンジョンはどこか特殊なのだろう。もしかすると、中つ国の「冒険特区」とかなのかもしれない。
自宅が狭くなったので、丁寧にしまってあった以下の皆様に世に出ていただく。
『☆スピードの指輪『紅隼』 (+4) {+速器赤r獄;瞬.(器}』
『勇者のアミュレット (+6,+6) [+7] (+7) {+赤r恐;麻視活[炎(腕器耐}』
いずれも最高価格で売れた。そして、『☆指輪』の店売値は196130$となっていた。加速が+4の指輪にしてはすごい評価である。確かに、このプレイでは☆指輪は超レアモノだしなあ。
それなりに良いものなので、ぜひこの世界のどなたかに活用していただきたいものだと思う。
そのまま地下24階へ。
またもや、広大な溶岩の海と破壊されたダンジョンが広がっていた。
まるで地震の後のようだ。
しかし、今度は目立つモンスターはおらず、比較的穏やかな世界である。
煮えたぎる溶岩の海を@は静かに進む。浮いていればどうということもない。
すると、溶岩の海の中にぽつんとたたずむ「ガス・トラップ」を見つけた。
もともとが溶岩の海で、火山性のガスが一面に立ち込めている中で、このトラップに意味があるのかはよくわからなかった。
実はガス油田とかそういうものだったのかもしれないとも思うが、定かではなかった。
なんとなく眺めつつ、そのまま横を通り過ぎた。
その地下24階の東の小部屋で、なんと
『スピードの指輪 (+14)』
をゲットする。本プレイ記録におけるこれまでの最高値である。ネット上の記録として読んだことがある伝説の「+15」まで後一歩というところか。
なお、現場の雰囲気は「多少は運が向いてきたか…」という表示であった。なるほど、神様、おっしゃるとおりです。っていうか、多少どころじゃありません。とんでもない幸運です。
とはいえ、現状では@は『スピードの指輪』は嵌めていない。
速度は、他の装備類で確保しているためだ。『★リンギル(+10)』『★クブラゴル(+10)』『電撃免疫ブーツ(+5)』、そして『★アーケン石(+3)』、ついでに『★ナルヤ(+1)』である。これで加速値が合計+19となる。足し算が合わないのは気にしてはいけない。
指輪の装備スロットは部位として貴重であり、加速要素が他のスロットで兼ねて埋められるのなら、その方が全体としてはプラスであることが多い。指輪の部位の機能は、たとえば追加攻撃や、あるいは『エルフの指輪』のような、ゲームプレイ全体に対する強力な効果を期待したいからだ。
逆に言えば、指輪スロット以外には、そうした効果を持つ部位が少ない。強いて言えば首周りのアミュレット枠くらいだろうか(選択肢があまりないが)。指輪枠が単純に「速度だけを追加する機能のみ」ということでは、いまひとつ残念な印象を受けてしまう。
しかし、一方で、この値の指輪を拾って使わないというのも、それはそれでありえないという気もする。だって、指輪ひとつで「+14」だよ。ありえない速さだろう。
Angband系列のゲームでは、本来は『★フェアノールブーツ』が+15で最高速アイテムだったはずだが、このTinyAngbandではなぜか+10にまで機能が”デチューン”されている(もっとも、ラスボスのモルゴス先生の加速が+30まで下げられているということらしいので、そのバランスに合わせているという事だとは思う)。その意味で、速度+14というのは「最強を超えたアイテム」なのだ。これを一度も使わずに死蔵させるのは、ある意味、これを賜わって下さったこの世界の神様に失礼だとすら思った。
ということで、現状では必須要素では無いところの『追加攻撃の指輪(+2)』を外して、この超速度の指輪をつけてみる。加速はなんと素で+33である。もう『スピードのロッド』はいらないレベルだ。それでも一応念のために『スピードのロッド』を振れば、速度が+43という前代未聞のすばやさである。
一方、副作用で、打撃が602まで落ちてしまう。そりゃそうだ。うーん。うーん。
一応、この階の続きはこれで試してみよう。
周囲が完全に岩に囲まれた青いTを発見した。このひと、どうやってここに入ったのだろうか。地震に巻き込まれたとかかなあ。
もっともこ青いTの人は自前でテレポートが使えるはずなので、いつでも脱出はできそうだ。ということは、あえて隠れているのかもしれない。特に、この@とか、基本迷惑な相手でしかないからかもしれない。もっとも、Tさんはテレパシーで検知できちゃうんですけどね。
しばらくして『*体力回復*の薬』をゲットする。これは嬉しい気がする。34服目となった。
なお、『スピードの指輪』を拾った近所の北東の隅に、女王アリさんを戴くアリさん軍団がいたが、空間的に閉じられていたので、今回は特にちょっかいを出さずにスルーした。なんだかんだ、疲れるからねえ。
地上に戻る。
地上で、なんとなく『スピードの指輪』の+13と+14を両手に付けて、さらに『スピードのロッド』を振ったところ、なんと速度が+55を記録した。すげえ。最高速度の記録更新である。
正直なところ、バランスとしては無駄もいいところだが、こういうプレイも嫌いではない。
が、これだとさすがに火免疫機能がなくなるので、そのままでは無理だ。
ちょっと考えて、二刀流で久々に『★アザガルマンゴーシュ』さんにご登板願おうとしたが、この装備の組み合わせだと大事な浮遊機能がなくなる。これはいけない。
仕方なく、現装備の『☆浮遊楯』をそのまま利用し、加速は少し犠牲にして、火免疫のクロスボウ『☆ベレギシル』さんにお願いすることとした。ちなみに、この方も+3の加速はあるし、知能と耐久力に+3してくれるので、十分勝負になる。むしろ、バランスが良くなるくらいだ。
一方、打撃期待値は532まで落ちてしまったが、戦えないわけではない。
地下24階にて。
あるところにワイバーンがいた。
なんとなく、@が接近した後で特に何もしないで佇んでいたところ、ワイバーンからのこちらへの攻撃ダメージがほとんど通らないことが判明した。さすがにドラゴンなので、こちらの”オーラ”のダメージで体力ゲージが一方的に削られるような状態にはならない。とはいえ、気の毒に、最後にはビビッて逃げ出していた。だって、最大の攻撃であるはずのブレスは無視されるし、体当たりしてもひっかいても@にはほとんど効果が無いんだもの。無理もない。
なるほどなあ。あのときの実験の状況そのままだ。
そこであらためて気がついた。
そうか。
俺は今、あの場所に立っているんだ。
あの実験のとき、自分には決して手が届かないと思っていた未来に、今この@は立っているのだ。
感慨深い。あのときの想定とはやや異なる状況ではある。むしろ、ある意味で、あのときの予想をはるかに超えたアイテムを装備している気がする。
『★リンギル』さんを入手できたのは素晴らしい僥倖であった。そしてそれ以上に、実は現在装備している火免疫のクロスボウ『☆ベレギシル』さんの存在が大きかった。この人をツモれたからこそ、その後の展開が楽になったのだ。こんな装備を入手できるとは、想像すらしていなかった。これもまた、超鎧とは別な意味で神装備だったと感じる。
あらためて、遠くに来たのだなあ、と思う。
そのまま地下25階に進攻する。
この段階で疲れていたのだと思う。普段ならやらないことだ。
ここで
『人殺しの魔術師の杖 (1d2) (+9,+9) (+2)』
を入手して自宅に戻り、売る。
『人殺しの魔術師』
という言葉に、この直後の展開が隠されていたとは、このときの@もプレーヤーも気がついていなかった。
そのままとんぼ返りした地下25階で、つい『レベルテレポートの巻物』を読んだら、なんと地下26階まで潜ってしまった。
これはいけない。何をしてるんだ俺。
地下26階は、通常プレイでは初めてだ。
なんとか、適当にうろうろしてドロップとかゲットしたらさっさと帰ろう。
そう思っていた。
しばらくうろうろした。
特に問題はなさそうだ。このまま何事もなく帰れるかもしれない。
そう思って、近づいて来たオレンジ色のpをいなそうとしたら、なんと、こんな表示が出てきた。
「
妖術師『サウロン』を攻撃した。
」
え゛…
あちゃー。こりゃいかん。
ごめんよ、そんなつもりはなかったのよ。君がオレンジ色をしているって、知らなかったんだよ。てっきり紫だと思い込んでた。もしかして、あれはあなたの上司の方だったっけ?
そうか、この人、実はこのゲーム的にはソーサラーさんの仲間だったのか。要するに超上級魔術師という扱いなんだ。本当はマイアという下級の神様の一種のはずなんだけど。
ともあれ、対峙したサウロンさんは、@に向かっていろいろと脅し文句を並べてくれる。
こんな感じである。
「
妖術師『サウロン』「貴様の二つの耳は私のベルトを飾ることになるぞ」
妖術師『サウロン』「お前の貧相な努力は片腹痛いわ!」
妖術師『サウロン』「貴様は今まで奪ってきたが今度は奪われる番だ!」
」
ええ…最後のそれ、あなたが言うんですか…なんかセリフ的に正義の復讐者の人みたいで微妙に違和感が…いや、いいんですけど…。
実際、このゲーム内においてダンジョンを蹂躙してひたすら奪い続けてきたのはほかでもない@なので、こう言われても仕方がない気もするのだけれども。
あと、上記から分かるように、この方、実はこのゲームにおいては結構おしゃべりであり、なおかつ陽気な方でもある。こんな風に。
「
妖術師『サウロン』「♪アイヘイチュー、ユーヘイトミー、ウィーアーヘラヴァファミー
」
そう、実は歌も上手いのだ。元ネタが何なのかよくわからないけど。ちなみに、あのサルマンさんなら中の人が歌手もやっていたはずである。
…いやこれ、まじで歌ってたんすよ。信じてくださいよ。ホンと。ちょっと目というか耳を疑ったけど。
なお、本家「指輪物語」では、サウロンさん自身のセリフは一切無い。映画でもなかった気がする。あくまで形而上的な「悪の象徴」だからだ。
サウロンさんは、「指輪物語」が始まった段階で、すでに身体も無く、ただただ己の意思の力のみで中つ国征服計画を遂行していた存在だった。おまけに、己の力を封じ込んだ最大の戦略級アイテムが、よりによって敵の手中にあるという最悪の状況である。これで優勢に戦えていたというのは、見方によっては、これはこれですごい人だと思う。自分なら自国再興など最初からあきらめているかもしれない状況だ。
一方、対するガンダルフも、本来はサウロンとほぼ同水準のマイアのはずが、中つ国では老人としての姿をとることしか許されず、特殊能力もあまり与えられず、こちらはこちらで「人々の意思の力」を鼓舞してサウロンに組織的に対抗することをサポートしていた。この計画の遠大なること、少し考えるだけで気が遠くなるほどだ。はっきりとは描写されていないが、おそらく数百年以上かけて検討・実行されていたのではないだろうか。本当の知恵者でなければ遂行できない。この迂遠さ、あたかも「封神計画」を髣髴とさせるレベルである。
「指輪物語」における中つ国の戦いとは、本質的にはトップ両名の”精神と知恵の戦い”だったのだ。
とりあえず、『★アーケン石』さんを発動させ、帰還状態に入る。
さあて、ここからどうしたものか。何とかして時間を稼がなければ。
いろいろと呼び出された召還モンスター群を適当にいなし、隙あらばドロップでも鑑定しようかなあ、というくらいの低姿勢である。
が、存外忙しい。
そして、何よりも御大サウロン先生が直接攻撃してくれるので、結構ダメージも来る。
以前の実験のときもそうだったが、この人、部下を呼ぶ割には自分自身が先頭になって攻めて来る。人ごとではあるけれど、それなら別に呼ばなくてもいいんじゃないかという気がしてしまう。だって、@的には直接攻撃できてしまうんですよ。一番の目標を。@から見れば、こんなにありがたいことはないという気がする。
ついでに、その召還モンスターからの攻撃も来る。
「
ストーム・ジャイアントが大きな岩を投げた
妖術師『サウロン』は攻撃に肩をすくめた。
」
…この表現って、サウロンさんも多少ダメージ受けてるじゃないですか。
微妙に間抜けな感じではある。お願いですから、こういうところ、ちゃんと部下の皆さんを統制してくださいよ。仲間がいるところには岩は投げないでね、お願いね、とか。
戦闘時に、万一、最後の最後にこういう召還モンスターからのダメージでサウロンさんがお亡くなりになったとしたら、たぶん@にはドロップも経験値も入らないのではあるまいか。下手をすると、”ゲームクリアの基準”を満たさない可能性すらある。そうなったらひどい話だと思う。
ともあれ、@は加速を活かして高速で逃げ出そうとしたのだが、召還モンスターズに囲まれてしまい、身動きが取れなくなった。よくわからないけど、「古代ドラゴン」とか呼び出されてるらしいし。普通のドラゴンとは違うのかなあ。
さらにこんな攻撃も。
「
妖術師『サウロン』が流れるような身振りをした。
あなたは渦巻きに飲み込まれた。
」
ああ、あの「魔力の渦」とかいうやつだ。前に緑色のイカっぽい化け物から遠距離で食らったことがあるアレである。これも防御手段がない(と思う)。割と削られる。
等々、いろいろあって、HPが500程度にまで下がる。現状でACは167、耐久力品質ゲージは最大の***で、HP値は1100を超えていたはずだ。
それでこの減りっぷり。いささか厳しいなあ。
とはいえ、ここで『体力回復の薬』を飲む気もなかった。
実は、『聖預言の巻物』も、『対邪悪結界の巻物』も読んでいない。大量に持ち歩いている『ヒーローの薬』すら一服も飲んでいないのだ。『*破壊*の巻物』を使うことなぞ、まるで考えてもいなかった。
戦っているというつもりがないからだ。これはあくまでアクシデントであって、@はただ家に帰りたいだけなのだ。マジメに対応されているサウロン先生ならびにあちらの皆さんには申し訳ないんだけど。
ということで、『テレポートの巻物』であっさり現場を脱出した。
皆さん、大変失礼いたしました。さようなら~。
そこからさらにしばらくしたところで、ようやく地上から転送ビームが届いたようで、@は光の中に消えていった。
何とか無事に地上に戻る。
ほっとする。
しかし、普通ならまずしないような大ポカである。少々冷や汗をかいた。
あちらさんにも申し訳なかった。まじめに闘うつもりがないのに何で来てるんだよお前、ざけんな、って感じだったと思う。
サウロンさんのほうには、@に後で詫びを入れてもらった。実はホットラインがあるらしい。もしかしてパランティアか?あれって使えるのか?
幸いにも、あちらもそこまでは怒っていなかったようで、以降気をつけるように、ということで許していただいたとのこと。こちらが反撃の意思を一切示さなかったこともあり、かろうじて事なきを得たというところか。
本当に気をつけようと思う。
…次にお会いするときには、全力で挑ませていただきます。
いつになるのかはわかりませんが。
長時間にわたってプレイしていたためか、プレイが雑になっていたようだ。
こういうときは休む方がよい。@もプレイヤーも、である。
ということで、今回はこんなところにしておこうと思う。
この週は休暇の週であった。ので、引き続いてもう少しゲーム世界を考えてみることにした。
前回、地下24階にて、『スピードの指輪(+14)』を賜わった。めったに手に入らない超速度の指輪である。
しかし、現状では『スピードの指輪』は装備的には微妙なところである、というのは前に述べた通りだ。
現在の@の装備においては、一つのアイテムで複数の機能を兼ねる必要がある。埋めるべき耐性・満たすべき機能の数に比べて、装備できるアイテムスロットの数がはるかに少ないためだ。
たとえば、『★リンギル』さんは、ご存知の+10の超スピードと、強力な打撃の両方を備えているので、採用の対象に含まれている。
『電撃免疫ブーツ』も、それだけではなく、速度に+5してくれるというありがたい機能があるので、あえて★や☆装備でなくとも採用する意味がある。
さらにいえば、『★アーケン石』はいずれも必須機能である千里眼と帰還(とついでに加速+3)、噂の『☆超鎧』に至っては、なくてはならない冷気免疫を筆頭に、打撃補正やら反射機能やら魔法道具補助やら、いろいろと兼ね備えすぎているくらいだ。
強いて言えば、『トゥオルの影のクローク』については、酸免疫以外の機能についてはあまり当てにしていないのが実情だ。これについては、クローク枠でもう少し有効なものが出てきたら、他の酸免疫の装備との交換を考えてみたいところではある。
だが、ここで、あえて強力な単機能アイテムを採用するということもないではない。具体的には、件の『超スピードの指輪』さんと、恒常的に強大な打撃を誇る『★苦痛のグレイブ』氏である。
この理由は、リンギルさんの加速は+10だが、指輪の方は+14であり、効果が一回り大きいこと。さらに、苦痛のグレイブさんの打撃は、リンギルさんの+2回攻撃指輪装備と同程度か、さらに大きいためだ。これであれば、『リンギル+追加攻撃+2』に近い打撃力を維持したまま、なおかつ速度を+4することが可能のはずだ。
打撃精度が低下するところは頭が痛いが、そこはいずれ精度をサポートするアイテムで対応できれば問題はなくなりそうだ。
ちなみに、もう片方の指には、現状では『★ナルヤ』先生を装備するのが妥当だろう。必須の火免疫機能に加えて、(+10,+10)の打撃補正は伊達ではないためだ。
とはいえ、実は、単に打撃の補正値だけを当てにするのであれば、実は『殺戮の指輪(+10,+12)』の方が強い。
しかし、先の通り、現状では火免疫装備を持たないわけにもいかないし、それを『☆ベレギシル』さんに頼ることになると、さすがに加速が足りなくなる。
ということで、弓についてはやはりここは『★クブラゴル』さんにお願いすることになるだろう。
なお、最終的には指輪枠は『★ナルヤ』さんと『★ヴィルヤ』さんの二つが指に収まることになるのではないかと予測している。『★ネンヤ』さんは超鎧と冷気免疫が被ってしまい、ややもったいない。ただし、浮遊機能があるので、そこは採用の意味があるかもしれない。
これが変わるとしたら、ドラゴン系の頑丈な鎧に火免疫機能等がついたものが出現した場合に限られるが、現状の超鎧を越えたものが出てくるとも思えない。あれは「奇跡の逸品」だからだ。
ということで、この週はつらつらと考察をして終えた。
夏である。
比較的長い休暇週ということで、実験をしてみることにした。
岩投げのダメージを軽減すべく、ネット上の噂で聞いていた「ドラゴン関連の何かを身に付けているとダメージが軽減される」仮説を検証しようと試みた。これはangbandの話であるが、このTiny版でも同じことが当てはまるのかどうかを確かめたかったのだ。
とりあえず、手持ちの『アーティファクト生成の巻物』を使い、同じく手持ちのドラゴンシリーズをいろいろと☆的に強化し、以下のような装備を準備した。
装備: 合計 308.4 kg (限界の316%) コマンド: a) \ 右手 : ★メイス『タラトル』 (4d4) (+12,+12) {*電|電/龍!!} b) [ 左手 : ☆ドラゴン・シールド『ノヴェステル』 [8,+14] (+4) {+腕器r酸電冷暗盲轟獄} c) } 射撃用 : ☆クロスボウ『ベレギシル』 (x4) (+17,+16) (+3加速) {+速知耐*炎;感明射|焼!!} d) = 右手指 : スピードの指輪 (+13) e) = 左手指 : スピードの指輪 (+14) f) " 首 : 勇者のアミュレット (+6,+6) [+7] (+8) {+赤r恐;麻視遅活[炎(腕器耐} g) * 光源 : ★スラインのアーケン石 (+3加速) {{+速知賢r乱;視経明!!}} h) [ 体 : ☆《竜の超鎧》という名のドラゴン・アーマー (+0,+12) [15,+14] (+4) {+知耐*冷r酸 i) ( 体の上 : ★トゥオルの影のクローク [6,+12] (+4隠密) {{+隠*酸r暗;麻視遅}} j) ] 頭 : ★ドル=ローミンのドラゴン・ヘルム [8,+12] (+4) {+腕器耐r酸電炎冷盲;視感明!!} k) ] 手 : ☆ドラゴン・グローブ『ブリルソニエル』 [4,+18] (+4) {+腕賢器耐r電毒恐[魔} l) ] 足 : ☆ドラゴン・ブーツ『ヴォラウア』 [5,+16] (+3) {+腕r電毒盲乱獄恐;活}
シールド、鎧、ヘルメット、籠手、そしてブーツ、と可能なすべての装備において、「ドラゴン由来」のアイテムを装備した。なんと鎧に至っては「冷気免疫」まで備えている。さらに打撃力への+12ボーナスを含んで、なかなか素晴らしい。これが実際に出てきたら、本プレイでも採用できそうだ。
一方、浮遊機能がないので、溶岩や池には近づかないということにした。短時間の実験なので、何とかなるだろう。
試したいことはたった一つだ。
この装備で、岩投げのダメージを大幅に軽減できるだろうか、という一点のみである。
なお、指輪関連は、とりあえず、前回拾った+14を活用し、ついでにそれまでの最高値である+13も装備し、ツインリング超スピード仕様にしている。指輪だけで+27、さらにそれに加えて『☆ベレギシル』さんと『★アーケン石』さんのサポートもあり、かなりの高速化を実現した。なんか自動車のカスタマイズのようだ。これで速度面で遅れをとることはないだろう。たとえ相手が誰であれ、間違いなく先手が取れそうだ。また、もしも”岩を回避する能力”が速度に依存している場合にも、問題なく有効になるはずだ(これはよくわからない。たぶん違うような気もする)。
その代わり打撃は電撃免疫を担当する『★タラトル』さんにお任せなのでいささか小さい。スピードに偏ったピーキーな試作品的装備ユニットである。
さあ、いざ、地下23階付近へ出陣!
さて、早速白いPさんがいらした。幸い、通常の部屋の中である。
そこで、遠目から矢を一つ撃って目を覚ましていただき、その場で岩を待ち構えることとした。
ばっちこーい!こちとら受け止める気満々である。
さて、白P選手、そのへんの岩を構えて、第一球を、投げました!
猛烈な速度で大きな岩が飛んでくる。
ストライーク!!!
どっかーん!!!!
@は激しく吹き飛ばされた。
大事な薬もまとめていくつか壊されてしまった。
えええええええ!
相変わらずの大ダメージである。一撃で100HP以上は削られたのではないか。
引き続いて何発か食らってみたが、ぜんぜんダメージが軽減されない。
どんどんHPが削られていく。
だめだこりゃ!次いってみよう!
ということは、このゲームでは、「ドラゴン」シリーズの装備にこだわっても無意味だということらしい。
このゲームでは岩投げを減殺するすべは無いのではあるまいか。
あるいは、私が見逃している条件がまだ他にあるのだろうか。
さて、「ドラゴン実験」が終わったので、いったん並行世界を閉じてしまった。頑張っていろいろ作っていたドラゴン関係の装備とはお別れである。『冷気免疫のドラゴンの鎧』はちょっともったいなかったかもしれないなあ。とは思ったが、仕方がない。
引き続き、今度は『クローク』関連の実験を行っていた。以前自分が捨ててしまった、浮遊機能つきで打撃にプラスのあるクローク(とかそういうもの)をあらためて作成できないか、試してみた。
その試すプロセスで、いろいろなすごいクロークができる。
☆エルフのクローク『アランソロン』 [4,+12] (+5加速) {+速腕知耐魅r酸}
それは腕力に影響を及ぼす
それは知能に影響を及ぼす
それは耐久力に影響を及ぼす
それは魅力に影響を及ぼす
それは隠密行動能力に影響を及ぼす
それは探索能力に影響を及ぼす
それはスピードに影響を及ぼす
それは酸への耐性を授ける。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。
クローク枠で加速+5はすごい。また、それに加えて腕力や知能や耐久力にも同じく+5のサポートがなされるというのは魅力的ではある。
こんなものもできていた。
☆影のクローク『バルワス』 [6,+18] (+4探索) {+器耐探赤*酸r電[電}
始動したときの効果...
火炎への耐性(期間 20+d20) : 40+d40 ターン毎
...ただし装備していなければならない。
それは器用さに影響を及ぼす
それは耐久力に影響を及ぼす
それは探索能力に影響を及ぼす
それは赤外線視力に影響を及ぼす
それは酸に対する完全な免疫を授ける。
それは電撃への耐性を授ける。
それは暗黒への耐性を授ける。
それは電気のバリアを張る。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。
なんと、酸免疫である。現行★装備の”上位互換”に近いが、隠密+4が失われ、現行の「超越」表示が「良い」程度に下がってしまう。それはそれで痛い。
この@においては、現在に至るまで「静かに潜って音もなく近づいて暗殺する」というのが最効率の戦術だからだ。なので、反感装備はとても使えないし、隠密は最低でも「超越」水準をキープしたいところだ。
正直なところ、この程度の変更であれば、こんなに苦労する必要は無い気がする。電気バリアも特に必要というわけではないし。
不要な発動はなくていいから、せめて浮遊が備わっていれば、十分に意味のある実験結果だったといえただろうが。惜しかったと思う。
などなどである。
ちなみに、この実験については、時間的に近接して行うと結果があまり変わらなくなるということ(これは実験の結果の観察による事実)と、地上よりも地下にいた方が効果が大きい(これは仮説)ということもあり、かなりの時間をかけて繰り返し行った。
その過程で、以下のような現象に遭遇したので、後学のために記録しておく。
大量のVに囲まれて記憶が失われた。
*鑑定*していなかったいろいろなものが「未鑑定」扱いになっていた。
なんだか困った感じであった。
困ったし、実験結果も微妙だったので、そのままこの世界は閉じてしまうこととした。
さようなら、記憶を失った@よ。
こんな物を拾ってしまう。
『(吸血)魔術師の杖『蒼隼』 (1d2) (+6,+15) {r毒}』
それは敵からヒットポイントを吸収する。
それは魔力の消費を押さえる。
それは生命力吸収に対する耐性を授ける。
それは毒への耐性を授ける。
『魔術師の杖』なのに、吸血である。敵からヒットポイントを吸収して自分のそれに追加するというのはそれだけで魔術的な武器だが、それがまさに『魔術師の杖』に備わっているというのははじめて見た。
空恐ろしい機能である。
また、杖にしては打撃もかなり大きい。もしかしたら、伝説となっている失われた二人の「青の魔法使い」のどちらかの持ち物かもしれない、と思った。一人は暗殺者?だったそうだから。
実験の途上、こんな始動機能を持ったアイテムを発見した。
「次元の扉」
である。初耳だ。
具体的に何の装備についていたのかはうっかりして記録していなかったが、たしか鎧かクロークか何かではなかっただろうか。
発動を試したところ、「好きなところにテレポートできる」というものらしかった。通常のテレポートが行き先を選べず、最悪の場合には敵の真っ只中、ということもありえるのに対して、こちらの機能は、テレポート先を指定できる。すなわち、確実に安全な場所に逃げられる、というところが違う。
ただし、なんとなく岩の中を指定してみたところ、物質化に失敗して元の場所から動けなかった。
なるほど、そういうものですか。
まあ「いしのなかにいる」という最悪の状況にならないだけ”まし”であろうと思った。
これ、本当にまともに使えるようなら確かにかなりありがたい機能であると思った。
ようするに、行き先をきっちり指定できる「どこでもドア」なのですな。
調べると、どうやら、他のangband系のゲームにはこの機能が普通に存在しているようだ。@の職種によっては、普通にプレイしていて習得できる技の中に含まれるらしい。すごいな。これ習得したら無敵というか、生存率むちゃ上がるじゃないっすか。
まだこんな未知の機能があろうとは。世界はまだ広い。
…もしかしたら、先述の「岩投げへの完全耐性」ないし「岩投げ免疫」機能も、こうした形でどこかから特殊ファンクションとして出現する可能性も0では無いのかもしれない。
ただし、実験途中ということで、この世界もこの機能も消失した。先述した通り、まともに記録もとっていない。
こんなものも見つけていた。
☆影のクローク『イフンガエア』 [6,+12] (+3) {+知魅;麻}
始動したときの効果...
邪悪消滅 : 250 ターン毎
...ただし装備していなければならない。
それは知能に影響を及ぼす
それは魅力に影響を及ぼす
それは麻痺に対する完全な免疫を授ける。
それは暗黒への耐性を授ける。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。
「邪悪消滅」ってなんだ?
ということで、早速装備してみる。
2×2の小さな小部屋があったので、その一部屋でこの装備を発動させてみた。
すると、その場にいたやばそうな連中、具体的にはWとかLとかVが無条件に消滅した。@へのペナルティは特になかった。
おそらく、邪悪と定義されるモンスター類を無条件に消滅させる機能のようだ。なるほど、これはすごい。普段お世話になっている『邪悪存在退散のスタッフ』の超上位機能のように見える。
他の機能がほとんどなくても文句は言えない。
とはいえ、これをいつ使うのか、という問題は常に残りそうだ。
そして、このアイテムも世界線ごと消失した。
Tピットをなんとなくスタッフを使って平らげていると、こんなものを見つける。
『☆耐酸のアミュレット『紅龍』 {呪われている, 呪}』
それは酸への耐性を授ける。
それは強力な呪いがかけられている。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。
*鑑定*しても見事にこれだけである。その他の機能は一切無いらしい。☆マークに何の意味があるアイテムなのか、謎だと思った。もし「呪われている」ことに価値があるのだとしたら、これは一級品なのかもしれない。が、”永遠の呪い”ではなく”強力な呪い”なので、その気になればお高い巻物で解呪できてしまう。
呪いが解けたら何か別な機能が復活するのだろうか?
と思いもしたが、まあ無いだろうと思ってスルーさせていただいた。
通常のプレイでは活かすことはとてもとても難しそうだ。もし仮に、「呪い縛り」プレイ(「身につけるすべてのアイテムが呪われていいなければならない」とか)などということをするのであれば、絶好のアイテムではあろう。
世の中、怖いものもあるのだなあ。
ある階に街があり、その街の雑貨屋に『キリス・ウンゴルの番人の人形』が売られていた。後に残らない実験世界ではあるけれど、せっかくなので、使ってみようと考えた。
そこで、その辺りにいたドラゴンさんにこの人形を投げたところ、幸いなことに、きちんと具現化した。そこで、そこから先はドラゴン退治は人形さんにお任せすることとし、@は例の如く部屋の隅からこっそり見守ることとした。
さて、番人さんはとりあえずは静観の構えを続けていたが、数ターン後に集団召喚を炸裂させた。ドラゴンの周りに一斉に我が友軍が出現したのである。なんとも頼もしい。ヒャッホー。
そこからしばらくは、@はひたすら眺める作業が続く。
適当に微妙な打撃が交わされ、互いにダメージがあるようなないような、というところである。NPC同士だとこうなるよね、というのは前にも書いたところである。
が、そこでしばらく見ていたところ、誰のどの攻撃かはよくわからないが、なにかがドラゴンに強烈にヒットしたようで、ドラゴンは倒れた。
敵をやっつけたぞ。バンザーイ。バンザーイ。
だが、問題はここからだった。
どうやら、同士討ちが始まったようなのだ。
互いに味方のはずの我が召喚モンスターたちが、どうも互いを敵として認識してしまい、戦いが始まっていた。IFFシステムがハックされているのだろうか。敵はジャムか。そこにいるのか。
うむむむむ。
そこで、画面上部の表示が突然切り替わってしまった。強制である。他の操作が一切できない。
「ペットを放しますか?(Y/N/Auto)」
という感じの表示が出現し、それ以降の進行がなくなってしまった。そういえば、しばらく前にもこんなことがあったような気がしてきた。あの時も、たくさんのペット(あの時は女王アリが呼んだアリの群れだった気がする)が溢れかえっていた。
さらに、ログを遡って眺めて見たところ、この前段階で
「
これだけのペットをコントロールするには魔力が足りない
」
というような感じの情報が出ていたことに気がついた。
そういうことなのか。
どうも、このゲームでは、ペットをコントロールするには魔力が必要だったらしい。永らく魔法を使わないプレイしかしてこなかったので、このへんは良く知らなかった。
ここから先は、どう操作しても「ペットの解放」しか手がなかった?ようなので、とりあえず全員を解放して次に進んだ。
ともあれ、皆様お疲れ様でした。
なるほどねえ、こういうことがあるのか、と感心した。
逆に言えば、魔法の力があり余る@ならば、このペットたちをもっと戦略的に活用することができるということなのだろうか。このあたりはこの戦士@では良くわからないので、いつかもう一方のパラディン@で試してみたいところである。いつになるやら分からないけれど。
拾った「抹殺の巻物」を読み、なんとなく相手をするのがイヤだったaを指定したところ、@のHPが一気に250以上削れて焦った。@の検知していないところにどてもたくさんいたようだ。
こういうことがあるので、この巻物はHPがピンチの時には読みにくい。下手をすると、危機のときにこの巻物を読んだ結果、自爆して死ぬことも十分にありえるためだ。
余裕があるときにしか使えない、というより、余裕を持って戦術を組み立てるためのアイテムであろうか。
広大なガレ場にて、最後の最後に妙なものを掘り当ててしまう。
☆フェアノールのランプ『嵐鷹』 [+9] (+4隠密) {+耐隠*電r恐;浮!!}
始動したときの効果...
周囲のモンスターを眠らせる : 15 ターン毎
...ただし装備していなければならない。
それは永遠なる明かり(半径 2)を授ける。
それは耐久力に影響を及ぼす
それは隠密行動能力に影響を及ぼす
それは電撃に対する完全な免疫を授ける。
それは恐怖への完全な耐性を授ける。
それは電撃への耐性を授ける。
それは宙に浮くことを可能にする。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。
なんと、「電撃免疫」の『☆フェアノールのランプ』を見つけた。
レアなことは激しくレアであるのだが…『★アーケン石』さんと交代できるかといえば、それは無理な話であろうと思う。いくら電撃免疫でも、無理。浮遊機能があっても、無理。千里眼と帰還の二つの機能なしでは@はダンジョンでは生きのびられないためだ。
このランプ、正直、使い道がわからない。けどもったいない。
これについては、一旦持ち帰って保存することにした。その代わり、前に拾っていた、同じ
『☆フェアノールのランプ『燦燕』 (+4) {+腕具;経明[瞬(腕}』
を売る。どういうわけか、美術商では扱ってもらえず、仕方なくBMに持ち込む。買値は9000$といわれ、売値は10万$となっていた。☆アイテムなのに。
いくら「光源」アイテムとはいえ、この『☆フェアノールランプ』を特に美術商で扱えない理由は思いつかない。ミラーシールドに「防具を鍛える」が適用できないのも、さしたる合理的な理由があるようには思えないし、このあたり、実はバグじゃなかろうか。
それはそれとして、これ、実験の途上で出てきたものだけど、失うのはちょっともったいないなあ。
このあたりで、少し考えてしまう。
さらに、この問題は次の”とんでもないアイテム”の登場で本気で考えざるを得ないことになる。
上記の『☆電撃免疫のランプ』を入手後、再度潜り、なんとなくそのままプレイをしていた。その途上、地下25階でうろうろしていたところ、バルログさんに大量のVとWを呼ばれてしまった。白い斜線連中に見事に囲まれたわけだ。だんだん貧乏になる「赤い斜線」よりはましか(分からない人は半村良先生の名作短編「赤い斜線」を読もう!)
結構大変だ。幻覚に見舞われ、2回ほど『癒しのロッド』さんのお世話になる。危ない危ない。
そこであわてて『邪悪存在退散のスタッフ』さんで殲滅した。事前の魔力充填で効果が9回になっていた(久々である)ので、なんとかぎりぎりVまで倒しきることができた。
安心した。
すると。
なんと。
そこにおもむろに
「金の指輪」
なるものが出現した。
え?未鑑定の指輪?
まったく新しい種類の指輪ってこと?この段階で?
っていうことは、もしかして。
まずは通常鑑定を。
『★力の指輪『ネンヤ』 (+11,+11) (+2)』
うわああああ。
出てきてしまった。エルフの3つの指輪のうちの一つ。あの有名な『★ネンヤ』様である。
この実験では重い『エルフの*鑑定*ソード』の代わりに『*鑑定*の巻物』を持ってきていた。
お願いします、巻物さん。
そりゃっ!
『★力の指輪『ネンヤ』 (+11,+11) (+2)』
冷気の凝縮した真っ白な宝石がはめられた指輪だ。エルフにより作られサウロンから隠された三つの力の指輪のうちの一つだ。
始動したときの効果...
巨大アイス・ボール(250) : 40 ターン毎
...ただし装備していなければならない。
それは腕力に影響を及ぼす
それは知能に影響を及ぼす
それは賢さに影響を及ぼす
それは器用さに影響を及ぼす
それは耐久力に影響を及ぼす
それは魅力に影響を及ぼす
それはスピードに影響を及ぼす
それはあなたの知能を維持する。
それはあなたの賢さを維持する。
それはあなたの魅力を維持する。
それは寒さに対する完全な免疫を授ける。
それは麻痺に対する完全な免疫を授ける。
それは生命力吸収に対する耐性を授ける。
それは盲目への耐性を授ける。
それは宙に浮くことを可能にする。
それは透明なモンスターを見ることを可能にする。
それはあなたの新陳代謝を遅くする。
それは体力回復力を強化する。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。
おお、ガラドリエル様のお持ちのはずのあの白い指輪が、なんとあんな吸血鬼連中の落し物の中から出現するとは、思っても見なかった。いったい何があったのだろうか。よく考えると少し怖いぞ。
しかし、なんで外見が「金の指輪」なんだろう。説明文でもあるように、元の物語では白い指輪だったのに。一瞬「金無垢の指輪」かと思ってひやひやした。『★ナルヤ』のときも思ったけど、外見と真の姿がマッチしないのは少し不思議だ。
rogue系のゲームは、昔からの伝統で、プレイするたびに未知のアイテムの外見が変わる。それはいいのだけれど、こういう「元ネタ」「由来」があるアイテムについては、さすがにその由来に外見を合わせてもいいのではあるまいか。そもそも『一つの指輪』は「金無垢の指輪」に外見が固定されているようだし。
同じように、このエルフの3つの指輪も、『★ナルヤ』なら赤い色の宝石に、『★ネンヤ』なら白か青色の宝石に、『★ヴィルヤ』なら銀や透明の宝石に、各々外見を固定した方が分かりやすいと思う。
それはともかく、この指輪は、「冷気免疫」と「浮遊機能」という二つのありがたい機能がある。それに加えて打撃にも(+11,+11)のサポートをしていただける。ちなみに、ガンダルフの『★ナルヤ』は(+10,+10)なので、ネンヤ先生の方が少しだけ上回ることになる。
ところが、正直なところ、前にも述べたように、今の@にはこの指輪にはいささか使い道が少ない。なぜなら、冷気免疫はすでに相当前から超鎧に備わっていて、その鎧を脱ぐメリットが無いためだ。他の鎧の選択肢もあまりなく、強いて言えば★の鎧のいくつかを代わりに着てもいいのかもしれないが、それによる性能の向上があるかどうかは自信が無い。可能性があるのは、現行の鎧よりも一つだけ高いACを誇る『★ケレボルン王の鎧』くらいだろうか。でもこれも打撃サポートないしなあ。
繰り返しになるが、現行の『☆超鎧』の性能が良過ぎるのだ。
「浮遊機能」だけを目当てに使うにはいささかなんとも言えないところがある。
が、現状でガンダルフの『★ナルヤ』さんも、状況によっては火免疫が『☆ベレギシル』さんと被っていて、実際には打撃パワーの増強(+10,+10)のために利用していた。ということで、同じ利用法であれば問題は無い。さらにそれに浮遊機能が加わるのだから、盾の選択肢が増えるというものだ。
そうなると、『★酸免疫の盾』を使うことができるようになり、そこから今度は「クローク枠」の自由度が上がる。加速を重視してもよし、打撃を向上させてもよし、という感じだろうか。その程度であれば、しばらくしたら拾えそうな気がする。
などと思っていたのだが、良く見たら、実は「地獄耐性」もこの『☆盾』だけにしかないのだった。あれええええ。対地獄機能は、一般的に『ドラゴン何とか』全般の強みであるはずなのだが、たまたま現行採用装備の『☆ドラゴンブーツ』や『★ドラゴンヘルム』には備わっていない。ある意味驚きだ。
…結局、しばらくはあの『☆浮遊盾』のお世話になるのだろうか。いや、実はあの盾、浮遊以外にも、魔法道具利用に+4もあって、おまけに割と硬くて、良く見ると実は結構いい装備なんですけどね。
しかし、これはある意味「実験世界」の話なのだ。先日の「ドラゴン装備」の実験同様、本来であれば、消えてなくなるはずの世界である。
どうしたものか。
思案する。
あらためて考えてみると、この実験は、その昔行った『願いの杖』を使ってアイテムを強制的に呼び出すといった特殊なものではない。単に手持ちの『アーティファクトの巻物』を持って地下に潜ってそれを唱えたことを繰り返した、という程度のものだ。ある意味では、通常世界の延長線上にある並行世界なのだ。使ってしまった巻物は当然消費されて無くなる。実験を行なうことのデメリットはきちんとあったとみなすことができる。
また、並行世界を無数に繰り返してはいるけれども、結論は一つだけである。すべての世界のいいとこ取りはできない。
さらに思案する。
基本的には、このゲームは一期一会的なプレイをするのが正しいわけで、それこそ死んだらそこまで、というのが本来のあり方だ。もともとがそれを捻じ曲げているプレイなわけで、その意味で今更なにを、というところもある。
いろいろと試してもっともいい世界だけを選択する、というのは、相当に”小ざかしい”生き方ではある。が、元来それがこのプレイヤーのこのゲームにおける身上でもある。「このゲームプレイを通じて己を鍛えたい」という気持ちはそれほどはない。
おまけに、実は、今はまだ『アーティファクト生成の巻物』を読んでいない。言ってしまえば、まだ実験状態に入る前準備の”普通の状態”が長々続いていたのである。つまり、いつもの探索と同じ状態なのだ。
という感じでいろいろ考えた末に、主世界線を「この世界」にシフトさせることにした。
つまり、「★指輪」が出てきた、ということをもって、この貴重な『★白い力の指輪』が登場してきてくださったこの世界こそが「本当の世界」であるという解釈を採用したのだ。
見よ、このご都合主義を!
世界はこうして作られているのだ!
ということで、以降はこの分岐世界からの展開となる。
…残す★の宝物は本当に『★ヴィルヤ』さんのみになってしまったのかなあ。
それはそれで、少し寂しい気がする。
などとやっていてしばらくしたら、なんと、このTinyAngbandが起動しなくなってしまった。いい加減なことをしていたので、ついに罰が当たったのか?
何が起きているのか良く分からないのだが、とにかく動かない。
背景宇宙(PC)自体を再起動しても、それでも動かない。
これは困ったものだ。
仕方なく、他の宇宙(PC)からこのゲームの実行ファイルをコピーしたが、まだ動かない。
同じ階層にあったいくつかの「環境ファイル」を含めてコピーしたところ、何とか動くように戻った。
環境ファイルのいずれかが壊れていた、ということのようだ。
このコンピュータは、もう4,5年前のもので、しかもSSDの初期の製品を搭載している。もしかしたら、そろそろSSDが寿命で、内容面でいろいろなものが壊れつつあるのかもしれない。それは恐ろしいことだと思った。
引き続いてクローク実験を行っていた。先にも述べたように、『★ネンヤ』先生の出現時はまだ『アーティファクト生成の巻物』を読む”前”だったのだ。そのため、その場で即座に自宅に戻って、さらにまた巻物を持ったまま地下に戻ってきた。
ちなみに、今回の実験では『アーティファクト生成の巻物』を3巻携え、『エルフのクローク』2着と『影のクローク』1着を抱えて潜っている。この状態で適当なところまで潜って、巻き物を唱えることを繰り返している。
そこで、あらためて実験を行った。
いろいろなクロークが出現したが、これしかない、というモノが見当たらない。というよりも、以前偶然に見つけていた『あの☆クローク』がなかなか出て来ない。つまり、打撃への追加と隠密要素、もしあれば浮遊機能を備えたクロークである。
途中、『火免疫のクローク』なども出てきたのだが、それはそれで何か違うという気がした。目的は、あくまで「打撃へのサポート」である。
すると、試行の結果、最終的にこんなものが出てきた。
☆エルフのクローク『ドルアング』 (+22,+9) [4,+12] (+4加速) {+速知器r酸電;明(知}
始動したときの効果...
地震 : 20 ターン毎 ...ただし装備していなければならない。
それは知能に影響を及ぼす
それは器用さに影響を及ぼす
それは隠密行動能力に影響を及ぼす
それは探索能力に影響を及ぼす
それはスピードに影響を及ぼす
それはあなたの知能を維持する。
それは酸への耐性を授ける。
それは電撃への耐性を授ける。
それは永遠の明かりを授ける。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。
おお、これは…浮遊こそないものの、期待した以上の打撃へのサポートである。しかも加速まで+4ついている。隠密も現状と変わらない値を保ってくれる。ついでといえばついでだが、知能とい器用さにも+4してくれるのはありがたい。発動はあってないようなものだが、しかしもしかしたらこれに頼る瞬間も来るかもしれない。
ということで、今回の実験結果はこれで確定し、世界はここに収束を見た。
長い実験だった。
ということで、この週はこれで終えた。実際の装備選択はまた来週である。
前回入手したクロークが「打撃精度」に対して膨大なサポートをしてくれる装備であった。ということは、これは精度が低くて使いにくかった”例のあれ”を使え、という神様からのお達しのような気もしてきた。
そう、『★苦痛のグレイブ(+11,+30)』さんである。ちなみに、オリジナルは(+10,+30)なのだが、装備している最中に拾った『*武器*』の巻物を繰り返し読んだところ、一回だけ「精度」が向上したのだった。地味ではあるが、こういうところの積み重ねがものをいうときがくると、@とプレーヤーは信じている。件の『★クブラゴル』さんだって、オリジナルの(+10,+14)を、膨大な時間と手間をかけて(+13,+14)まで持っていったのだ。
とはいえ、酸免疫の装備を外してしまうわけなので、それに対応する装備が必要だ。ということで、『★トーリン王のスモールシールド』を採用してみた。
が、これには地獄耐性がない。
ということで、実は酸免疫だけではいけないということがわかってきた。
いろいろ探してみると、実はその昔、役に立つか立たないかわからないままに貯めておいた装備を見つけた。
『☆宝冠『ルングヒリル』 [0,+9] (+4) {+賢耐*酸r電獄}』
[0,+9]なので、ACとしてはないも同然だが、酸免疫と同時に地獄耐性もあるという装備だった。
これは運がいい。ACはダダ下がりだが、しかし一応一通りの免疫と耐性を備えることができる。とっておいた甲斐があったというものだ。やっぱり☆装備って売るものじゃないのかもなあ。
等々、結果的に、いろいろあったものの、なんだかんだでこんな感じに落ち着いた。
装備: 合計 288.9 kg (限界の296%) コマンド: a) / 右手 : ★苦痛のグレイブ (9d6) (+11,+30) {{ }} b) ) 左手 : ☆金属製ラージ・シールド『ブルイロクエン』 [8,+20] (+4) {{+賢具r毒獄;麻経浮}} c) } 射撃用 : ☆クロスボウ『ベレギシル』 (x4) (+17,+16) (+3加速) {+速知耐*炎;感明射|焼!!} d) = 右手指 : ★力の指輪『ネンヤ』 (+11,+11) (+2) {+速腕知賢器耐魅*冷r盲;麻視経遅活浮(知賢魅!!} e) = 左手指 : スピードの指輪 (+14) f) " 首 : 勇者のアミュレット (+6,+6) [+7] (+8) {+赤r恐;麻視遅活[炎(腕器耐} g) * 光源 : ★スラインのアーケン石 (+3加速) {{+速知賢r乱;視経明!!}} h) [ 体 : ☆《ミスリルの超鎧》という名のミスリル製鎖かたびら (+6,+8) [20,+19] (+4隠密) {{+腕賢魅具 i) ( 体の上 : ☆エルフのクローク『ドルアング』 (+22,+9) [4,+12] (+4加速) {+速知器r酸電;明(知} j) ] 頭 : ☆宝冠『ルングヒリル』 [0,+9] (+4) {+賢耐*酸r電獄} k) ] 手 : ☆ドラゴン・グローブ『ブリルソニエル』 [4,+18] (+4) {+腕賢器耐r電毒恐[魔} l) ] 足 : スピードの鉄鋲底の靴『耀豹』 [6,+13] (+5) {+速*電} 」
さて、この装備の実力を試してみよう。
そんなこんなで地下24階に。
いつものようにモンスターを倒していると、割とあっさり、こんなものを拾った。
☆レイピア『アグラレイセル』 (2d6) (+8,+14) (+3隠密) {+隠r冷盲轟!!}
始動したときの効果...
害虫の駆除 : 10 ターン毎
...ただし装備していなければならない。
それは隠密行動能力に影響を及ぼす
それは寒さへの耐性を授ける。
それは盲目への耐性を授ける。
それは轟音への耐性を授ける。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。
ところが、得られたものがこれだけだったので、そのまま地下25階に突入することとした。
これが大変なことになっていた。
降りた瞬間、赤いDと青いDがぎっしりつまったピットのすぐ横に出現したのだ。おやおや。
この手のドラゴンピットは久々だ。
さて、どうなりますことやら。
この装備だと打撃はあるけれど、吸血装備があるわけでもないので、半自動回復は無理だ。ということで、恐る恐る闘うことになりそうだ。
幸いにも、当面の戦場は狭い通路である。タイマンで闘う分には何とかなるだろう。
ということで、しばらくは『★苦痛のグレイブ』さんの通常打撃で闘っていたが、ドロップの中に例の如く吸血装備を見つけたので、それを装備することとした。以降は問題は何もなくなった。毎度こういうことになるのはなぜだろう。そういうふうにできている、ということなんだろうか?
このゲームで時おり感じること。それは、敵とそのドロップの組み合わせに、一定の法則があるのではないか、ということだ。たとえば、ある敵を倒すための装備が、その敵の戦いの前後に出現することが多い。たとえば、VやWを相手に戦った後で、あたりを見渡すと、なぜか『邪悪存在退散の巻物』がいくつか落ちていたり、ドラゴンのピットを退治していると、たいてい「吸血装備」が真っ先に落ちてきたりする、ということだ。偶然なのかもしれないが、なんとなくそういう組み合わせになっている気がしないでもない。そして、その多くは、敵を倒した「後」で出現するので、大概意味がない、ということでもある。
それはさておき。
今回は、青いワイバーンだけでなく、赤いドラゴンも混ざっていたため、かなりのドロップを炎で燃やされる。とはいえ、大半は持ち帰るほどではない普通の装備を燃やしてくれていた感じなので、それほど損失はなかったように見えた。そう思いたい。
これまでの観察では、ドラゴン系のモンスターのドロップは、大半が武器や防具などで、薬や巻物を落とすことがあまりないように見えたためだ。
戦いは無事@の勝利で終了した。100匹のドラゴンを見事にシバキ倒したのだ。主として『吸血装備』さんのおかげである。
結果として、大量のドロップアイテムを鑑定し、その中からこんなものを持ち帰る。
『☆フル・プレート・メイル『トゥアモス』 (-3) [15,+17] {r酸盲乱轟恐}』
それは恐怖への完全な耐性を授ける。
それは酸への耐性を授ける。
それは盲目への耐性を授ける。
それは混乱への耐性を授ける。
それは轟音への耐性を授ける。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。
うーん、それほどの機能はないようだ。
次はどうだろう。
『 ☆鋼鉄ヘルメット『ファヌイラライス』 [6,+20] (+3赤外線視力) {+賢赤r轟;反(賢}』
それは賢さに影響を及ぼす
それは赤外線視力に影響を及ぼす
それはあなたの賢さを維持する。
それは轟音への耐性を授ける。
それは矢やボルトを反射する。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。
かなり硬いヘルメットではあり、反射システムを備えているが、そこまでだろうか。
これらの処遇については美術商さんにお願いした。どれも最高値で買い取られ、世界に羽ばたいて飛んでいった。
で、こちらは☆ではないけれども、打撃へのボーナス機能があったのであえて拾ってきた。
『 力のミラー・シールド『耀鷹』 (+4,+5) [10,+8] (+1) {+魅r暗}』
それは腕力に影響を及ぼす
それは耐久力に影響を及ぼす
それは魅力に影響を及ぼす
それは暗黒への耐性を授ける。
それは矢やボルトを反射する。
それは酸では傷つかない。
それは火炎では傷つかない。
これについては、打撃サポートを目的に採用してみることとした。
結果として、打撃期待値が878まで向上した。
が、悲しいかなACは145まで低下してしまった。
なるほどなあ。
が、よく見たら、宝冠とミラーシールドは多少鍛える余地が残っていたので、+10までお金をかけて鍛えたところ、総合的には148まで上がった。こういうところは少しうれしい。少しだが。
いつか、打撃ではなく”防御”に重点を置いた装備を選んで出撃してみたい。どの程度感覚的に楽になるのだろうか。
なんとなく自宅の物品類の在庫確認をしていると、気がついたことがあった。
『ロッド』と『薬』の相違である。
たとえば、同じ「体力回復」を目的とする2つのアイテムを比較してみよう。
まずは薬から。
99服の 体力回復の薬 {!k}
それは飲むと体力が300回復し、盲目・混乱・毒・朦朧・切り傷・狂戦士化を癒す。
次はロッド。
8本の 体力回復のロッド {!k!!}
それは振ると体力が500回復し、朦朧・切り傷・狂戦士化を癒す。
直接比べて見たら、この二つは微妙に性質が異なることに気がついた。
薬の方は回復は300程度だが、盲目・混乱・毒の効果を含めて治癒してくれる。
一方、ロッドの方は回復が500と大きいが、治癒についてはやや範囲が狭い。もちろんロッドには発動の失敗確率が(少ないとはいえ常に)残る問題もある。
「癒し」のほうはどうだろうか。
6本の 癒しのロッド {!k!!}
それは振ると体力を50回復し、盲目・毒・混乱・朦朧・切り傷・幻覚を癒す。
95服の 癒しの薬 {!k}
それは飲むと体力が50回復し、盲目・毒・混乱・朦朧・切り傷・幻覚を癒す。
こちらは同じ機能と考えてよいようだ。
ということで、癒し機能については『ロッド』で代替することは問題ないが、体力回復機能については『ロッド』で代替することにメリットとデメリットがある、ということを考慮する必要があるとわかった。
基本は「薬」の方でいいんじゃないか、と思う。生死に関わるアイテムなので、失敗率がたとえ5%でも残るのは避けたいからだ。見方を変えれば、「薬」は常に100%効果があるというのがこの世界の良いところだ。
地下23階にて。こんなものを持ち帰る。
ドラゴンスレイヤーのダガー (1d4) (+6,+10) (+1)
(破邪)スモール・ソード『猛狼』 (2d6) (+15,+13) (+2) {%}
切れ味のグレート・ソード (4d6) (+10,+9) (+6) {%}
(防衛者)グレート・アックス (4d4) (+12,+12) [+5] (+3隠密)
粉砕の戦闘用つるはし『嵐鷹』 (2d8) (+13,+9) (+3) {/
いずれも即座に世に出ていただく。
引き続いての24階。しかし、特に何もない。
そのまま地下25階へ。
すると、今度は全員が青いDのピットを発見した。例外なくすべてが青である。
あれまあ、と思いつつ、周囲を哨戒し、先にあたりをうろうろしていたUとか黄Pとかそのあたりを平定しておく。乱入されると面倒だし。
そして、このワイバーンピットについては、実は、ものの数分で何の問題もなく平らげてしまった。
もうワイバーンは、100匹いても@にダメージを与えることができないのだ。ブレスを吐いても、引っかいても、@は気にするほどのダメージがなかった。吸血装備の必要もほぼなかった。今回の装備では2,3打撃でどの相手も倒れてしまい、こちらへの攻撃はほぼ効果がなかったためだ。ほぼ「スイープ」といっても良い程度に、狭い通路をさらさらと流れるように殲滅してしまった。
その昔、同じ相手に全力で立ち向かい、ブレスに四苦八苦しつつ、矢弾で削ったり逃げたり回復したりしながらなんとか対抗していたことを思い出すと、成長したものだと思う。
というか、基本的にはどれもみんな拾った『アイテム』の皆様のおかげなんですけどね。あらためて裸一貫でやったら、今の@でもほぼ瞬殺されるでありましょう。
このプレイヤーは実のところプレイは荒い。あまり深く考えているわけでも無い。@が「戦士」ということもあり、ひたすら戦う戦う戦うを繰り返して来た。裸一貫になってからも、それほど進歩したような気がしない。
でも、それでも楽しめている。この世界が好きだ。終わるのが残念だ。だから終えないでいる。
いつかこの世界に飽きるときが来るまで、このプレイヤーと@はこの地下世界をさまよい続けるだろう。
さて、お楽しみの”ドロップアイテムの鑑定大会”である。地下25階ということなので、かなりのものが期待できるのではあるまいか。
ということで、40本以上ある鑑定のロッドさんには久々に大立ち回りを演じていただいた。
20個以上の連続鑑定を繰り返す。
すると、大量のドロップの中から、こんなものが出てきた。
★ダガー『ベランギル』 (2d4) (+6,+9) (+2) {%}
『★フェアノール王の硬革ブーツ [3,+20] (+10加速)』
おおおおおおお
ついに拾ってしまったか。地下25階で。
スピード三種の神器の最後の一つ、『★フェアノールブーツ』さんである。これと『★リンギル(+10)』さん、『★クブラゴル(+10)』さんとあわせて、加速装置+30を達成するそら恐ろしい装備である。
とはいえ、以前の実験で確認できていたように、TinyAngbandでの加速は+15ではなく+10と弱体化されてしまっている。なんということか、とは思うが、しかし入手できたのは素晴らしい。
電撃免疫が他の装備で対応できるのであれば、この★フェアノールブーツも十分装備対象に入る。というか、入らないわけがない。と思いたい。
なお、こんなものもあった。
☆ロング・ソード『クリスラライス』 (2d5) (-22,-16) {呪われている}
明確に「呪われている」ので、これはさすがに無視させていただいた。
ちなみに、このどたばたではこんなものを置き去った。銘入りかそれに近い貴重なアイテムのみを記録している。『無名の高級品』はこの数倍はあったと思ってほしい。
殺戮のモーニング・スター『翔虎』 (5d6) (+11,+11)
(破邪)ロング・ソード『碧鷹』 (3d5) (+11,+16) (+2) {%}
西方国のロング・ソード (2d5) (+9,+9) (+2)
耐性の革製スモール・シールド『紅燕』 [3,+17] (+4赤外線視力)
アニマルスレイヤーのクォータースタッフ『碧鳳』 (1d9) (+10,+9) (+2)
耐冷の金属製スモール・シールド『耀鳳』 [5,+12]
人殺しのハルベルト『燦豹』 (3d5) (+10,+13) (+2)
デーモンスレイヤーのバトル・アックス『碧豹』 (2d8) (+12,+9) (+1)
(破邪)グレイブ『嵐隼』 (2d6) (+15,+17) (+2攻撃)
西方国のスピア (2d6) (+8,+13) (+2) {%}
妖精のクォータースタッフ (1d9) (+9,+21) (+1加速)
妖精のグレート・ソード (3d6) (+7,+9) (+2加速)
さりげなく書き残したが、後からよく見ると結構大変なものがある気がしてきた。
たとえば、『銘入りの殺戮のモーニングスター』だが、打撃数値が5d6というのは前代未聞だ。あるいは、(3d5)の『(破邪)銘入りロングソード』とか、(+2攻撃)と書かれている『銘入りの(破邪)グレイブ』など、冷静に見直すととんでもない代物である。後者は特に、普通の@なら最終装備になるだろうこと間違いない。下手をすると『★リンギル』さんよりも打撃力が大きかった可能性すらある。
一通りの確認を行った後に、自宅に戻る。
すかさず、持ち帰ったアイテムの*鑑定*を行う。
まずは『★ブーツ』さんからでしょう。
『★フェアノール王の硬革ブーツ [3,+20] (+10加速)』
この素晴らしい皮靴は、シルマリルの生みの親であり、かつて最強のエルダールであったフェアノールの韋駄天の靴で、モルゴスに隷属させられた中つ国を奪い返す彼の英雄的挑戦の助けとなった。
始動したときの効果...
加速(期間 20+d20) : 250 ターン毎
...ただし装備していなければならない。
それはスピードに影響を及ぼす
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。
あらためて詳しく調べてみて、これは、本当に「スピード」機能”のみ”に特化した装備だとわかった。本当に、他の機能は一切ない。その意味では『★苦痛のグレイブ』と似た特性のアイテムである。
ただし、苦痛のグレイブが打撃的に突出しているのに対して、このブーツは加速+10であり、他のスピード装備(『★クブラゴル』『★リンギル』)と同じ値である。
せめてオリジナルと同じ+15があれば、それだけの機能でも装備する意味があったかもしれないのだが、その他の装備でカバーリングできてしまう程度の速さになってしまったため、むしろその他の耐性などの補助機能が欠けていることが問題になってしまう。
具体的には、現状で装備している『電撃免疫のスピードブーツ(+5)』と比較して、装備を変える必然性に欠けるのだ。仮に交換しても速度は+5されるだけであり、電撃免疫がなくなるダメージと比較して、それほどのメリットになっていない。
ということで、せっかく賜わっておきながら、残念ながら、この『★フェアノールブーツ』は実戦投入される機会がない可能性が出てきた。
単純な「スピード新記録挑戦」的なイベントなら使い道が出てくるかもしれない。
次いでこちら。
★ダガー『ベランギル』 (2d4) (+6,+9) (+2) {!!}
この氷のオーラに包まれた冷たいダガーは、ヘラジカの角で作られた柄と風を切り裂く刃を持つ。
始動したときの効果...アイス・ボルト(6d8) : 7 ターン毎
...ただし装備していなければならない。
それは器用さに影響を及ぼす
それはスピードに影響を及ぼす
それは打撃回数に影響を及ぼす
それは冷気によって大きなダメージを与える
それは敵を毒する。
それは投げて使うのに適している。
それは寒さへの耐性を授ける。
それは透明なモンスターを見ることを可能にする。
それはあなたの新陳代謝を遅くする。
それは体力回復力を強化する。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。
…なるほど。こういう装備ですか。
実のところ、なんとも言いようがない。こちらも今の状態では実戦投入はできない装備だ。もっと早期に入手していれば、追加打撃数が2回あるので、それなりにお世話になったかもしれない。
ダガーなので投げて使うのに適性があるようだが、そのためだけに貴重なインベントリを使って持ち歩くというのもどうかという気がする。
とはいえ、★アイテムなので、どこかに処分するという気にもなれない。
なお、調べてみると、これはangbandヴァリアントである「変愚蛮怒」(おそらくはさらにその前身のZangband)における
『★女魔術師フィオナのダガー (2d4) (+6,+9)』
に相当するもののようだ。比較すると効果等が同じである。
また、PernAngbandというヴァリアントでは、同じ性能の★アイテムが、この『ベランギル』の名前でアーティファクトとして出現するようだ。時間的前後関係はよく分からないが、Pernの方が後発?なのではないだろうか。つまり、Zangbandで採用されたアイテムを中つ国的なアイテムに翻案していると推測される。
なお、本TinyAngbandは、angband世界では後発(もしかすると最後発?)なので、おそらくはPernで出てくるアイテムはこちらでも出てくる、ということなのだろうか?
だとしたら、もしかしたら、これ以外にもこういう★アイテムがまだ残っているのかもしれない。それはなんだか嬉しいことだ。
#もっとも、PernAngbandはこの後でToME(Tail of Middle Earth)という名前でまた別な発展を遂げているらしく、またバージョンアップ等において幾多の変転もあるらしく、事態がよく分からない、というのが現状のようだ
…しかし、このゲーム、本当に「博物館(マゾム館)」がほしいなあ。自宅とは別に。
★装備が残すところどのくらいあるかわからないけれど、方針を変更しないと、いつか★だけで自宅が溢れてしまうのではないかと心配だ。割とマジで。
また、★装備についても、実のところそれほどの「由来」というか根拠が無いということなら、申し訳無いけれどもどこかに処分させていただくということもあるかもしれないなあ、などと思ったりもするのだが、さすがに勇気がいるものだ。
続いてこちらの☆装備。
☆ショートボウ『フィンメギル』 (x2) (+20,+15) (+3) {+知r電}
それは知能に影響を及ぼす
それは電撃への耐性を授ける。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。
これはさすがに☆装備とはいえショートボウなので、そのまま美術商に流させていただいた。打撃力は総合的に高いが、それ以外には特記すべき機能もなさそうである。どの道『ショートボウ』なので矢弾がないわけだし。
今回のDピットで観察した限りでは、あれだけのドロップアイテムの連続鑑定状態でも、『鑑定のロッド』は最大で20本程度が充電中となっていただけだった気がする。ということは、多くても30本もあれば、事実上の無限鑑定ができそうだと思った。
46本も持っている現状は単なる重荷なのだろうなあ。減らそうかなあ。すんごい貴重品なではあるのだけれど。減らせば少しは軽くなりそうだ。
さて、★装備も二つ増えたこともあり、あらためて自宅が狭い。いつもながらみっしりとして一ミリたりとも隙間がない。
そこで、無駄が多いと思われる矢弾の整理に取り掛かった。
具体的には、ノーマル矢の特殊矢弾については、ボーナス値が小さく、保有数が少ないものから処分することとした。
とりあえず、いくつかの矢弾を武器屋に持っていき、売り飛ばす。それほどの金額にはならないが、部屋が広くなることのメリットの方が大きい。
矢弾については、最終的には「クロスボウの矢弾」、中でも『鋼鉄』と『追尾』以外は不要ということになると思う。思うのだが、「ドラゴンキラー」はドラゴンに対しては遠距離からでもそこそこ有効だし、「殺戮」の矢は誰にでも効果がある。一方で、冷気とか電撃とか火炎、といった「一般的な特殊機能」(なんだそれは)は別にいいかなあ、という感じがしないでもない。
などなど、悩みに悩む。武器装備でも不要なものも処分を試みる。
しかし、実のところ、現段階で残っているものは、どれもそれなりに必要性があるから残しているものが大半だ。
とても時間をかけて悩んでしまう。
ということで、悩みつつ週を終える。
今週は概して実験週間だった。
が、重要な★装備が二つも登場したのはすごいことであった。
ネットワーク的に世間を眺めていると、こうしたrogue likeゲーム関連のページはたくさんあり、またこの駄文のようなプレイ記録も方々で目にする。その多くは「変愚蛮怒」という日本固有のバリアントだ。
「変愚」は先に述べたようにいろいろな作品のごった煮状態ではあるが、ゲームシステム自体は良くできているし、各種アーティファクトも大変豊富だ。プレイ記録を読んでいると、すごいアイテムの目白押しだ。『*防衛者*』(リンギルさん以上の超打撃パワー)とか『二段加速の指輪』とか『追加攻撃の指輪(+3)』などなど、たしかにちょっと惹かれる。きっと未知の宝物を探して長くプレイしたくなるに違いない。
しかし、悲しいことにそれらのプレイ記録の大半は西暦2000年代の初期に集中している。いろいろとネットを探して見つけた新しいものでも2010年を超えていない。この駄文のように2010年代の後半になってもこんなことをしているのは珍しいということらしい。ゲームの面白さ自体はなんら変わるものではないはずなので、新しいプレイヤーの参入が少ないということを意味しているようだ。
#いろいろと感想を書いてネット上で世に示す「ブログ文化」が滅びつつあるということも無関係ではないとは思う
確かに、昨今は携帯ゲームやスマホゲームでもっと「見た目楽しいゲーム」はたくさんある。演出も凝っていて、かわいいキャラクターが声を出してくれるなど、魅力的なものも多い。いつも持ち歩く携帯デバイスの上でプレイできるというのはプレイ機会が多くなるし、なによりも時間がかからないものが良しとされる。時間を分単位のコマ切れにして生活しているのがわれわれの昨今なので、長時間かかるようなゲーム自体が敬遠される。
また、概してrogue likeゲームは殺伐としている。生きるか死ぬかの厳しい世界だ。時間をかけてがんばって育てた@が一瞬で死ぬ。どんな強靭な@でも、死ぬときはあっけなく死ぬ。この戦士@でも同様だった。ボス戦ならば戦える自信はあったが、黄色いPの群れにはまったく立ち打ちできなかった。想定外の困難さが不意に@に降りかかるのがこのゲームである。
厳しくプレイするプレイヤーならば、そこで「また最初から」だ。死んだ@を数えても仕方が無い。学習するのはプレイヤーだ。
それこそがこのゲームの真髄だ、という人もいるのだろうけれども、いささか心が折れるのも事実だ。そういった側面では、プレイする人を選ぶゲームだといえるだろう。
実のところ、疲れるゲームでもある。実はこの一文を書いているのは出張先である。長い出張になると週末といえども疲れてくる。そんなときにこのrogue likeゲームをプレイするのはいささか辛い。こういう駄文を書いてお茶を濁すのが関の山、ということにもなる。
それでも、あえていうならば、このrogue likeというゲームシステムは、見た目の演出にこだわることなく、ゲーム性だけを追及するという面で、素晴らしいと思う。
画面が美麗でなければやりたくない、かっこいい・かわいいキャラクターがいなければ惹かれない、という人も多いかもしれないが、実はそれは「ゲーム性」というものの本質ではない。それらはあくまでゲームにおける「演出」の一つでしかない。
「ゲーム」概念の定義が難しいのはヴィトゲンシュタイン先生がおっしゃっていることではあるのだが、それはそれとして、いわゆる「ゲーム」というものの本質が何なのか、ということを手っ取り早く知るための一つの方法が、このrogue likeゲームをプレイすることであるとこのプレイヤーは思っている。
そんなこんなで、ゲーム世界にいろいろなアイテムがあるのを目にするのだが、不思議なことに、いろいろな指輪の中で、『★ヴィルヤ』を拾ったという人が非常に少ないことに気がついた。
『★ナルヤ』や『★ネンヤ」は、「*勝利*」したプレイヤーの指に燦然と輝いていたりするのを眺めることがある。しかし、公然と『★ヴィルヤ』をはめている@をほとんど見たことがない気がする。人によっては、よりによって御大『★一つの指輪』を拾ってしまった(!)にもかかわらず、エルフの3種類の指輪のうち最後の一つだけを拾っていなかったりする。
それほどまでに『★ヴィルヤ』さんは希少度が高いようである。
この戦士@も、いつか賜ることがあるのだろうか。
…『願いのスタッフ』で呼び出すのは最後の手段ということにしておきたい。
なんとなく、パラディン@を呼び出してみた。
お久しぶりです。お元気でしたでしょうか。
以前プレイしたときからずいぶん時間が経っていて、プレーヤーが状況をすっかり忘れている。
いろいろと確認をしてみるが、実のところ戦士@と比較してしまうと装備も能力も耐性もかなり貧弱である。正直、不安しかない。ACも100に届いていないし、まず耐性がまともに埋まっていない。
魔法が使えるところは強みのはずだが、そこまで強力なものでもなかったはずだ。
そもそもが、@を呼び出すと、ゲームの神様?から真っ先にこんなことを言われるところから始まる。
「
防具の重さで動きが鈍くなってしまっている
」
このパラディン@は、身長165cm体重65Kgというスペックから、パワーはそれほど低くは無いはずなのだが、わずか13キロの鎧でふらふらしている。女性だからだろうか?性別は影響しないはずなのだが。単純にレベル不足なのだろうか。まあ、よく考えると確かに13キロある鎧は重いよな。一般的に考えて。
ちなみに、このプレイヤーの腹部についている余計な脂肪の量も同程度である。確かに体の動きは鈍い。
それはさておいて。
最初は地下1階から4階程度で戦ってみる。「ようすみっ!」(by 倉田英之先生)である。
うろうろして見るが、さすがにこの程度の階では大きな問題は生じない。
普通に戦って普通に戻って来れる。
そうこうしている内に、なんとなく勘を取り戻してきた気がした。
そこで、一度地上に戻り、今度は魔法の店にお願いして、一気にこれまでの最深部に送ってもらう。
すると一気に地下12階である。あれ、こんなに深く潜ってたっけ?
ともあれ、そこにたどり着いたからには、そこで戦うほかは無い。
いざ始めてみると、割と大変だった。
このパラディン@にはどうやら「簡易鑑定能力」が無いか弱い(呪われているものはわかるが、高級品かどうかがよくわからない)ので、とりあえず『鑑定のスタッフ』を担いで潜っている。これで拾ったいろいろなものの正体を調べている。未だに初めて出会う謎アイテムもたくさんあり、このスタッフ無しではいられない。
ところが、いろいろとだばだばと戦っている最中に、どういう理由か分からないままに、気がついたら『鑑定のスタッフ』が失われていたのは痛かった。サラマンダーあたりに燃やされたのだろうか。戦士@の持つ『鑑定のロッド』の一本でもあれば、と思わざるを得ないところだ。
おまけに、埋まっていなかった混乱耐性を責められ、混乱しつつも途中沸きしたpの集団と戦っていく。ぎりぎり何とかなる。途中、魔法で致命傷を治しながら戦闘を継続する。こういうところはパラディンは多少は楽だ。重さを持たない薬を無尽蔵に持っているようなものだからだ。
そんなこんなでどたばたしているうちに、地下12階にて「ウルファングの息子ウルファスト」氏を倒したが、たいしたものはもらえなかった。残念である。
さらに地下13階にて、今度は「ウルファングの息子ウルファング」氏という別な息子さんを倒した。が、こちらも普通の『上質バトルアックス』を落としただけだった。残念である。
なお、戦士@でプレイしているときの環境設定が効いてしまっているのか、単なる上質装備は自動的に破壊するようになっている。パラディン@にはいささか厳しい条件のような気がしないでも無いのだが、しかし実際には支障はない感じだ。たしかにレベル20を超えると、単なる上質装備は邪魔でしか無い。
とはいえ、戦士@でプレイしているときは放置するような高級品アイテムが、このパラディン@には貴重品である。特に武器防具の高級品がめったに出て来ない感じがする。特に、足装備とか、まだ普通の革ブーツの上質品を履いているだけだ。
もう少しなにか★や☆アイテムが出てくれないと、勝負にならない気がする。
などとぼやいていたら
『☆宝冠『ルングドゥイン』 [0,+16] (+3)』
が出てきた。すばらしい。まだ正確な正体が分からない。
が、すでに頭には『★スランドゥイル王の硬革帽子』が収まっていて、テレパシーがなければ話にならない。万一この装備にテレパシーが備わっていれば別だが、そうでなければお蔵入りになりそうだ。
さて、地上の街に帰って早速*鑑定*である。
☆宝冠『ルングドゥイン』 [0,+16] (+3) {+魅r酸炎暗乱;遅}
それは魅力に影響を及ぼす
それは酸への耐性を授ける。
それは火への耐性を授ける。
それは暗黒への耐性を授ける。
それは混乱への耐性を授ける。
それはあなたの新陳代謝を遅くする。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。
ああ、欲しい、欲しいなあ。特に混乱耐性はそろそろ欲しい。しかしテレパシーは必須度が高い。だから『★スラ帽』先生を外せない。いっそ頭が二つ欲しいくらいだ。なにかのヴァリアントでそういう不定形の@がいる?という「噂」を聞いたことがあるが、ちょっと気になるところだ。
その後も、いろいろと13,14階で戦い続ける。
しばらくして、ようやく「ウルファングさん」ご自身を倒した。が、ここでもドロップはすべて『上質』のアイテムだけだった。何でだろう?
少しきつくなったので、12階に上昇する。
すると、小部屋が縦に連なった小さなvalut?を思わせる構造体を発見した。中にはいろいろなモンスターがひしめいている。そして、その中に、赤いoがいることに気がついた。ユニークモンスターだ。やっぱりこういうこと、あるなあ。楽をしようとした瞬間にやばい状況に陥ること。ぜんぜん油断できない。本当に、ゲーム中にそういう「仕掛け」があるのだろうか?
戦っていたら、途中でモンスターに囲まれ、さすがにHPが削られすぎた。魔法で体力を回復したが、打撃と拮抗してなかなか回復が間に合わない。通常状態ではスピードが+3しかないこともあり、とにかく後手を踏んでいる印象である。300程度あったはずのHPが2桁になり、表示が赤くなる。
仕方なく巻物でテレポートして、体力と魔力の回復を試みた。しばらく足踏みで休み、大枚をはたいてブラックマーケットで購入しておいた『全感知のロッド』を発動させ、さらに魔法で周辺感知をし、再度挑戦する。こういうところは未だ発達途上の@である。この感覚、なんとなく懐かしい感じもする。
ちなみに、実はこのパラディン@はしばらく前に『帰還のロッド』も購入している。おかげで比較的気楽に地下と地上をうろうろできる。ここは割と幸運だったといえるだろう。ハーフオーク戦士@のように、偶然に「地下1階」で拾ってしまうほどの運の強さではないにしても、である。
なお、赤いoはウンバールの『サンガハイアンド』だった。硬い敵だったが、上記のプロセスの繰り返しで、最終的には葬り去った。そして、残念なことに、この人もまるでまともなアイテムを落とさない。何なのこの人たちは。緑のoであるスナガくんたちの方がずっといいものをお持ちだという気がする。
この構造体にあったアイテムで唯一まともだったのは『レベルアップの薬』だった。もちろん、これはこれで、とてもありがたい。
とはいえ、現在レベル27で、後もう少しで28、というところなので、次にレベルが上がったときにでも飲んでしまおうと考えて持ち帰った。
このありがたいお薬は、レベル完ストの戦士@にはただの水っぽい「経験値回復ドリンク」だが、このパラディン@にはまだまだ喉から手が出るほど欲しいものだ。
改めて、このパラディン@は、魔法での食料調達と体力回復ができるという点で、戦士@とプレイ感覚がかなり異なる。気分的に楽なところもある。だが、魔力は意外にすぐに消費してしまう。「周辺感知」の魔法を唱えると、MPが一気に1/4近く減ってしまう。しかも、魔法には失敗も多々ある。失敗しても魔力は消費されてしまうので、大きな魔法を1,2回失敗してしまうと、あっという間に魔力が半分以下になっていることもある。通常状態でのサポートにはなるけれども、追い詰められたときに頼るものではない気がした。
また、打撃パワーも少ない。まだレベルが低いこともあるのかもしれないが、ようやく100を越えたか超えないか、というあたりから上昇しない。全般的にひ弱な@故に「ガード重視」にせざるを得なくなっているため、現状の攻撃装備が『護りのトライデント』である。ので、これは仕方がないのかもしれない。それでもまだカバーできていない耐性も多いのだが。
地上に戻ったところ、ブラックマーケットに『スピードのスタッフ』が売られていたので、とりあえずは買っておく。9000$以上したが、それだけの価値はあるだろうと思われる。魔力吸収持ちが跋扈する17階以降で頼りすぎるのは禁物だが、15,6階付近までなら(通常の状態なら)役に立つはずだ。『スピードの薬』がなかなか拾えず、また店売りされていない以上、当面はこれに頼る他はない。
地上にて、ご飯を食べて少し散歩をしていたところ、突然こんな表示が出てきた。
「
護りのトライデントは白く光った。
」
何が起きたのか、良く分からない。
前にも確か戦士@の『★クブラゴル』さんでこんな表示が出たような気がした。が、そのときも何が起きたのかさっぱり分からなかったのだった。特に性能やステイタスの変化はなかったように思えた。
その後、改めて潜る。レベルアップまでもう少しだ。
地下14階でしばらくどつきあうが、あらかた敵を片付けてもまだレベルアップしない。後モンスター20匹くらいかと思う。
そこで、恐る恐る15階に侵攻する。
怖いなあ。
今現在の@には、この階層だとトロルが怖い。灰色や青のTがこの@には硬く感じられる。『スピードのスタッフ』を活用し、なんとか加速+12(すでに持ち物の重みで-1されている)にブーストし、タイマンを張りつつ突っ張る。かなり厳しいところもあるが、なんとか回復をしつつ流して行く。
そんなこんなでしばらく戦っていたところ、何とかレベルが28に上がった。神様から高級品の武器装備を賜ることができた。
そこですかさず地上に戻る。
賜った装備を*鑑定*して自宅に保管する。
『ドラゴンスレイヤーのハルベルト (3d5) (+5,+5) (+1) {r酸/デ}』
であった。
『レベルアップの薬』は、どんなレベルでもどんな状態でもレベルが上がるわけなので、効率を考えると、これを飲むのは遅ければ遅いほど効果が大きい。レベルが上がるほど、レベルアップに必要な経験値が大きくなるためだ。
また、レベルアップした次の瞬間に飲むことが望ましい。もうすぐレベルアップ、というときに飲んでしまうと無駄が大きいためだ。
ということで、このタイミングで『レベルアップの薬』を飲む。レベル29に到達する。またもや高級品を賜るが、残念ながら微妙な感じのアイテム(『耐酸の革のスモールシールド』)だったので、美術商に出向いていただく。これは、もしかすれば地下の深いところで飲んだほうが良かったのかもしれない。次からはもう少し考えよう。
次のレベルアップまでは3万3千の経験値が必要と出ている。このパラディン@にしていったい、どのくらいのモンスターを倒せばたどり着くのだろうか。想像もできない。道は遠い。
今週はこんなところで終わる。
戦士@の出番はなかった。
出張中のプレイはいずれにしても疲れるものだ。
今週も我が家という定位置を離れての冒険となる。プレーヤー的には、2週立て続けの出張はいささか疲れる。
さて、今まであまり明確に記述して来なかったが、実はこのゲームには「守護神」の概念が存在する。
このゲームを開始するに際して、@には実にさまざまな選択肢がある。
まずは種族。通常の人間をすべての平均として、「エルフ」や「ドワーフ」、「ホビット」、あるいは「ハーフオーク」や「野蛮人」、など、中つ国のさまざまな種族を選ぶことができる。種族に応じて、肉体や精神の初期値、また成長率などの値がかなり異なる。
次いで、職業である。もっともオーソドックスな「戦士」、魔法を使う「メイジ」や「プリースト」、その中間の「パラディン」や「魔法戦士」、そして弓だけに特化された「アーチャー」、といった職業があり、その各々デメリット・デメリットが設定されている。
もともとの各種能力の値に加えて、これらの種族や職業のパラメータを合算したものが@の能力として顕現するわけだ。
一般的には、プレイヤーが気にするのはここまでである。
しかし、実はもう一つ、重要なファクターが存在していたことに、つい最近気がついた。
それは「守護神」である。
この「中つ国」世界においては、この世界の創造に関与した多くの神様がいらっしゃることになっている。最上位の神様は「エル」と称され、世界の成り立ちのすべてを作られた方である。そして、さらにヴァラールと呼ばれるさまざまな神様が、世界創造の際に「歌」でそのサポートをしたことになっている。このあたりは、基本的には北欧神話などを基にしたトールキン教授の創作神話に拠っているようだ。
そして、このTinyAngbandにおいては、さまざまな神様のうち、主神エル様以外のどなたかお一人(一柱)を@が「守護神」として設定される。正確には、@のパラメータ割り振りの際にランダムに決められるので、プレーヤーは実質的には選択ができない(と思われた)。
この「守護神」設定は、その神様の性質に応じて、@に与える影響が異なる。
たとえば、ハーフオーク戦士@は「ウルモ」というお名前の水の神様が守護神だった。その昔、この戦士@が発達途上だったころには、レベルアップの際に、このウルモ様からいくつかの「報奨」を賜った記憶がある。それは、たとえばありがたい高級品アイテムだったり、または一時的な加速、ないしは肉体や精神の能力向上だったように覚えている。
パラディン@は「ヴァイレ」という神様が守護神である(特にえり好みをせずに創造した)。この方も、レベルアップの際に同様に高級品アイテム(アミュレット類が多かったような気がする)を落としてくださったり、勇気を与えていただいたりしたような気がする。
さて、現在このプレーヤーは上記のように、レベル完ストのハーフオーク戦士@と、発達途上(レベル29)のパラディン@をプレイしている。
実は、先日ここに第三の@が加わった。
「ドゥナダン」の「魔法戦士@」である。
なんとなくなのだが「パラディン」と「魔法戦士」の違いというものを確認してみたかった、というところがあったためである。
ちなみに、名前は「林石隆」。この名前をどこかで聞いた事がある方もいるかもしれないが、ここでは深い意味は無い。ただなんとなくそのときに思いついた名前である。まあ、どことなく、手練手管を駆使してしぶとく戦いそうな名前ではある。ゾンビーを退治したり、狼男と仲良くなったりしそうな気もする。気のせいかもしれない。
そして、その際に、なんとなくだが、通常の人間ではなく、強化人間的な「ドゥナダン」という種族を選んでみた。
この「ドゥナダン」とはいったいなんだろう。
この人々は、もともとは中つ国で反映していたかつての「ヌメノール人」という人種(?)である。同じ人間ではあるのだけれど、もともとが神様から与えられていた島で超科学や超文化を発達させていた古代人であり、寿命も長く体力も頑健であった。
それが、ある悪の神様に唆され、ヴァラールの諸神に逆らう罰当たりな戦いを仕掛けてしまったため、ほとんどが滅ぼされてしまったわけだ。しかし、その混乱の中で、「心の正しかった一部の人々」だけが、なんとか中つ国の大陸に逃れた、というのが事の始まりであった。
その後、その逃れた皆様は、中つ国でいくつかの人間の王国を作った。作ったのだが、結局北の王国は悪の神様とその一味に滅ぼされ、南の王国がかろうじて「ゴンドール」という名前で残された。しかも、そのゴンドール王国も、王様が途中で失踪してしまい、跡継ぎもはっきりせず、王様不在の状態が続き、結果的に長らく執政の一族によって運営されてきた、という状況であった。このあたりは「指輪物語」の読者であればすでにご存知であろう。
とはいえ、ヌメノールの北の王国の皆様も、完全に滅んでしまったわけではなかった。ごく一部の生き残りが、エルフの王に保護を求め、細々とだがその命脈をつないでいたのである。彼らは、成人するとエルフの国を離れ、中つ国を旅して見聞を広め、各地で情報収集をしたり、悪いモンスターなどを退治したり、また人知れず「重要と思われる地域」の防衛に当たっていたりした。たとえば、件の「ホビット荘」などがその一例である。もしかしたら他にもそういう地域があったかもしれない。
そうした一団の事を「ドゥネダイン」と呼ぶ(ドゥナダンの複数形、ということ?かと思う)。中つ国の世間的には「野伏(レンジャー)」と呼ばれていたようだ。上記の理由で、居を定めずに森や野原を行き来していたためだろうか。それほど数がいたわけでは無いが、しかし、上記ホビット荘の防衛などにおいては戦略的にとても重要な役割を果たして来た。極力人目にとまらずに、である。
指輪物語の主役の一人である「アラゴルン」もそうしたドゥネダインの一人(というか「長」)であり、また実のところは王国の世継ぎでもあったりしたのだが、そのあたりはここでは詳しくは触れない。
さて、そんな種族であるドゥナダンだが、このゲームにおいては、さまざまな体力等の初期値に割といい感じのボーナスがつく。その@の知力や体力の初期値などに+2程度の値がプラスされるのだ。これについては、あちらを立てればこちらが立たず的な凸凹が生じる他の種族と異なり、マイナス要素が一切無い。これはありがたい。
では、デメリットはなんだろうか。
それは、発達の遅さである。
通常の「人間」がレベルアップするだけの経験を経ても、このドゥナダンはレベルが上がらないのだ。具体的には、人間を基準とした経験値の150%が必要とされる。モンスターを倒しても倒しても、なかなかレベルが上がらないのだ。
このTinyAngbandゲームは、本来はタイムアタックゲームなので、この足かせは大きい。同じ時間をかけてもレベルが2/3しか上がらないわけで、短時間でのゲームクリアを目指すプレイヤーには向いていないと思われる。
だが、このプレイヤーはのんきなもので、このゲームを長時間かけて行うことを良しとしている。そして、戦士@の経験から、レベル50に上がってしまうと、それ以上の能力のレベルアップが無いままに長時間のプレイを行わざるを得ないことも分かっている。低い能力に困っても、そこは装備類で補助することになるのだが、それでもあまりに低すぎる能力についてはどうあがいてもまともな値にはなりにくい。たとえば、ハーフオーク戦士@においては、知能とか、知能とか、知能とか、他には知能などである。
だとしたら、レベル完ストまでの時間などは、無視できると考えたのだった。実際、戦士@は割とあっという間にレベル50に達したが、むしろそこからが「プレイ」の本番であったように思える。
ということで、新しい@は「魔法戦士のドゥナダン」ということに相成ったのだが、そこでいろいろ考えたため、あまり意識せずに守護神を決めた。というか、決まっていた。
これがこの@では「トゥルカス」というお名前の神様になっていた。
おお。トゥルカス様!
この神様は特別だ。
武の神様なのである。単純な「力」ではヴァラール最強であり、悪の神様(実は主神エルに次ぐ実力を持っている事実上のナンバー2だった)にも直接的な戦いでは勝る。
さて、この魔法戦士@をプレイしはじめたと思いねえ。
しばらくしてレベルアップをしたところ、トゥルカス様から「報奨」を賜った。ありがたやありがたや。
それが、すべて毎回毎回「身体属性のパワーアップ」なのであった。
つまり、@の元のさまざまなベース属性に、神様が下駄を履かせてくださるのである。毎回毎回腕力や耐久性、器用さなどを増やしてくださる。わーい。
その代わり、それ以外の事は一切何も無い。
ありがたい物品などは決して投げ落とされることがない。
その結果、現在、林君はとても「貧乏」である。
現在林君はレベル10になっているが、所持金は61$しか無い。日本円にして15000円くらい。そう、これしか無いのだ。51歳なのに。いくら野外での生活の技に長けているとはいえ、この歳で預貯金無しでこの所持金というのはかなり危機的な感じがするのではなかろうか。とはいえ、このドゥナダンという種族での51歳は、実はまだまだ若造ではあるのだが。
『☆スリング『イフンゴル』 (x2) (+16,+14) (+2) {%all.}』
なるものを拾って装備もしているのだが、『*鑑定*の巻物』も高くて買えないので、本当の正体も分からない。装備していると「テレポートしません?ね、しません?」などとやたらにテレポートをお勧めしてくるので、ランダムテレポート機能を持っているらしい?と推測するばかりだ。
しかし、今はそれでよいと思う。
なぜなら、戦士@の経験から、最終的にはお金もまた余る事が分かっているためである。それも膨大に。
そして、同様に、最後には@の性能については装備でフォローしなければいけなくなる。しかし、いかな★や☆アイテムを身に付けても、限界はある。どの装備も「それ一つで万全」というものは存在しないからだ。たとえ件の『★一つの指輪』を両手の指(!)に付けてすら、万能ではなかった。
ということであれば、たとえゆっくりとではあっても、むしろ天然の@の能力を増強させていただく方が、最後の最後には必ず強くなるということだ。
そう、このゲームもまた「遠回りこそが近道」なのだ。
ちなみに、以前から特に言及していなかったが、このゲームではいくらお金を持ってもそれが@の重みや負担になるということがない。61$だろうが2900万$だろうが、@の身体には何も負荷をかけないことに変わりはない。
ここから推論できることは、おそらくこの中つ国には「マネーカード運用システム」がある、ということだ。
すなわち、各店舗にはカードの読み取り機があり、それをかざして決済を行っているに違いない。当然バックエンドにはネットワーク化された銀行の預貯金システムがあり、それと連動しているわけだ。地上も地下も、すべての店舗でこのシステムが稼動しており、同じカードで決済が可能である。あらためて考えると、とても便利だ。
もしかしたら、この21世紀初頭の日本よりも「お金のサービス化」が進んでいるかもしれないような気がしないでもない。
ということで、前置きが長かったが、今週はこの林君を呼び出してプレイしてみることとした。
現在の林君はレベル10。まったくの初期状態から少しだけ経験を積んだ、というところだ。だがまだまだひ弱で、ダンジョンの深いところには潜れない。最初のあたりの固有キャラである、透明な「ゴラム」さんは『透明物体感知の巻物』を駆使して倒していたような気がする。物語的には、本当は倒しちゃいけない気もするが。
というか、よく考えてみたら、このゴラムさん、透明状態になっているということは、『★一つの指輪』をもっている、ということなんだろうか。だとしたら、この状況は中つ国の歴史的にはかなりなターニングポイントということになるのだが。それとも、彼固有の例の環境利用闘法的な「超隠密能力」で、単に「見えにくい」状況になっている、ということなんだろうか。
一方、登場時のセリフ的には、指輪を紛失した後のセリフがつぶやかれている気がする。このあたり、どうにもよく分からない。
このゲームの中では、実は中つ国世界の時間軸が混乱しているのかもしれないとプレイヤーは感じた。
それはともかく、現在の林君の装備状況はこんなところだ。
合計 55.1 kg (限界の66%) コマンド:
a) / 右手 : スピア (1d6) (+7,+1)
b) ) 左手 : 金属製スモール・シールド [5,+0]
c) } 射撃用 : ☆スリング『イフンゴル』 (x2) (+16,+14) (+2) {%all.}
d) = 右手指 : 探索の指輪 (+2)
e) = 左手指 : 浮遊の指輪
f) & 首 : (なし)
g) ~ 光源 : 真鍮のランタン(3959ターンの寿命)
h) ( 体 : 革製スケイル・メイル (-1) [8,-2]
i) ( 体の上 : クローク [1,+0]
j) ] 頭 : 硬革帽子 [2,+0]
k) & 手 : (なし)
l) ] 足 : 軟革ブーツ [2,-1]
ご覧のとおり、たまたま賜った『☆スリング』以外はきわめて普通の装備である。高級品はもちろん、多くは上質品ですらないのだ。ちなみにACは22しか無い。ダンジョン内部においてはほぼ紙のようなものである。擦り傷程度なら防げるが、打撃や斬撃はほぼ素通し、という印象だ。
ちなみに、手の装備に何も付けていないのは、装備すると「呪文が唱えにくい」というご感想を林君が述べるためである。魔法戦士という職業にはどうもこういう制約があるらしい。こういうことは初めてだ。なかなか難しい。いつかこの@にも装備可能な手装備が出現することを祈る。
この状況なので、とにかく地下1階とか地下2階でじわじわと物資を集める他は無い。ACが紙なので、存外打たれ弱い。クモに囲まれたりしたら、割と削られてしまう。
しばらく地上と地下を往復したところ、レベルが11になる。またもやトゥルカス様の声がして、@の身体を健康にしてくださった。多少美しくすらなったようだ。おお、良く見たら身体に「急回復」の能力もついている。ありがたやありがたや。
これでHPは201、MPは63となった。
あの、もののついでにで結構ですので、もしよろしければ、次のレベルアップのときには、「プレーヤー」の方の身体もいくらか健康にしていただけますと大変ありがたく存じます。ぜひよろしくお願いいたします。orz ←祈る姿勢
そんなこんなでうろうろしていたら、透明なモンスターに触られてダメージを受けるようになった。参ったな。巻物では対応できない程度の数のようだ。
これについては、何回か出向いた地下2階で、ようやく
『透明物体感知の指輪』
を入手して、問題の「ゴースト」が検知できるようになった。少し安心である。
地上で『硬い革の帽子』を『金属の帽子』に変える。これで現在ACは27となった。気のせいかもしれないが、健康にしていただいた際に、ACも一つ増えたような気がした。
しかし、相変わらずお金が無い。「拾ってくるもの」と「消費するもの」がほぼ釣り合ってしまっている印象である。
続いて、地下1階で雰囲気が茶色い。さあ、何かいいものがあるのだろうか。少しわくわくして来た。
と思っていたら、無数に転がっているスリングの中に一つだけ、
「
高精度のスリング (x2) (+6,+7) (+1)
」
なるものを発見した。これは嬉しい。
嬉しいのだが、実は、遠距離攻撃用の装備だけは現在☆装備が備わっているので、実のところ、これを装備する可能性は低いのではあるまいかという気がした。
そこで、これについては、家計の足しにさせていただくことにした。
自宅に戻って美術商に持っていったところ、なんと、一万$少々で売れた!
やっとまとまったお金が手に入ったぞ!うわーい!
嬉しいな、お金だぞ!
売ってしまった後ではあるものの、一応、店頭でその『スリング』の正体を確認してみる。アイテムを売ると、店側で勝手に*鑑定*してくれるからだ。この情報を知るだけであれば、@にお金がかからないのはいい事だ。
高精度のスリング (x2) (+6,+7) (+1) {警}
始動したときの効果...
爆発のルーン : 200 ターン毎
...ただし装備していなければならない。
それは器用さに影響を及ぼす
それは危険に対して警告を発する。
「爆発のルーン」…?
初めて見る機能だ。今この段階で。
あらためて思うが、このゲームは状況によって見えてくる物事や事象が実によく変わる。
それにしても、どういう機能なのだろう?
まあ、売ってしまったのでもう分からないのだけれど。
もしかしたら『爆発の薬』的な効果を発揮するものなのかもしれない。
が、もしそうだとしたら、これは自爆アイテムということになる気がするのだが…。
まあいい。当面は関係が無い。
むしろ、やっと溜まったお金で「毒矢の罠」にはまって下げられていた腕力のステイタスを元に戻した。『腕力復活の薬』も350$もするのだ。
お金って大事だなあ。
さらに、ようやく買えた!『*鑑定*の巻物』の登場だ!
ちなみにこの巻物は、この魔法戦士@が店で買おうとすると1455$もする。高いなあ。
店舗における品物の価格は、どうやら@の魂的な「素の魅力度」に影響されるらしい。
実はハーフオーク戦士@は、その魅力度自体はそれほど悪くなかった。ただ、種族と職業で減らされているだけだった(このあたりは前にも書いた事がある気がする)。だから、それほど店主に吹っかけられることがなかった。
なお、女性パラディン@は同じ巻物が1500$以上する。あたし、そんなに魅力が無いの?ひどいわひどいわ(泣)…
それはさておいて、現在装備している『☆スリング』さんはどんなものなのだろうか。
(78-3)
厳かに『*鑑定*の巻物』を読み上げる。
『☆スリング『イフンゴル』 (x2) (+16,+14) (+2) {+耐具;麻射瞬.(耐.}』
それは耐久力に影響を及ぼす
それは魔法道具使用能力に影響を及ぼす
それはあなたの耐久力を維持する。
それは麻痺に対する完全な免疫を授ける。
それは矢/ボルト/弾を非常に早く発射することができる。
それはランダムなテレポートを引き起こす。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。
おおおお、なるほど、対麻痺装備が出てきてくれていたのか。なんとありがたい。7階以降の探索には必須の耐性である。でもって、予想通り”ありがた迷惑機能”であるランダムテレポートを誘発してくれる。
さらに魔法道具利用にボーナスがある。こちらも助かる。なんたって「魔法戦士」だし。実際に関係あるのかどうかよくわからないけど。
ついでに、儲かったお金で、すべての装備のACを、このレベルでの上限である「+2」までブーストした。実は、いつの間にかいろいろな装備がマイナスに劣化していたことに気がつかなかったのだ。何があったのかはよく分からない。幸いに、呪われているものはまだ一つも無い。
この装備の向上は、一回当たり300$もかかるのでお金のあるときしかできない。これでACは40に上昇した。貧弱なりに形になってきた。「コピー用紙の鎧」が「ダンボールの鎧」程度には厚くなった印象だ。そういうの、鎧っていっていいのかどうかよくわからないけど。
そして、
『スピア (1d6) (+7,+1) 』
を
『ダガー (1d4) (+6,+3) 』
に変えたところ、打撃が105から112に増えた。よすよす。こういうところ、ちまちまと地味に向上させて行こうではありませんか。
レベル11現在、この@はこんな能力であった。
能力 基本種族/職業/装備 合計
腕力 18/100 1 1 0 18/120
知能 18/80 2 2 0 18/120
賢さ 18/60 2 0 0 18/80
器用 18/93 2 1 0 18/123
耐久 18/99 3 0 2 18/149
魅力 18/23 2 1 0 18/53
しばらくして、レベル12になったらこんな感じになった。
能力 基本種族/職業/装備 合計
腕力 18/100 1 1 0 18/120
知能 18/80 2 2 0 18/120
賢さ 18/60 2 0 0 18/80
器用 18/93 2 1 0 18/123
耐久 18/99 3 0 2 18/149
魅力 18/39 2 1 0 18/69
今回は魅力のみの向上であるようだ。美容整形的な効果であろうか。二重まぶたにしてもらったとか、そういう感じかなあ。
さらに、少しの期間だけ『ヒーローの薬』と同じ効果を賜ったようだ。が、残念ながら、その効果はすぐに消えてしまった。ときどき、こういうこともあるらしい。
その後、地下2階まで潜っては戻る、という感じとした。
地上で『耐酸のアミュレット』を買い、なんとか酸の一次耐性だけは付けた。が、正直付け焼刃という感じである。
なんとなく、装備していた『上質ダガー』を外したところ、それでもまだ(+9,+17)の打撃力が残っていた。これは、素の状態でこの@が持っている打撃サポート能力ということになる。呪われてさえいなければ、どんな雑魚武器を使っても+17の打撃を与えることができるわけだ。よく考えると、これはなかなか大したことである。
が、それはそれとして、もう一度『上質ダガー』を装備をしなおす。素手の打撃回数が「1回」は厳しい。この@は身体頑健ではあるけれども、別段「格闘家」というわけではないようだ。
しばらくして、雑貨屋さんで食料が入手できなくなった。仕方なく、宿に一晩泊まっても、まだ入荷していない。
仕方なく、もう一泊してやっと手に入った。
こういうことも珍しい。
パラディン@のように魔法で腹を膨らませる能力が無いのは惜しいところである。それとも、レベルが上がったらこちらも何とかなるのだろうか?
しばらくしてレベル13になった。順調である。
能力 基本種族/職業/装備 合計
腕力 18/100 1 1 0 18/120
知能 18/84 2 2 0 18/124
賢さ 18/72 2 0 0 18/92
器用 18/95 2 1 0 18/125
耐久 18/100 3 0 2 18/150
魅力 18/49 2 1 0 18/79
今度はかなり大きな能力の向上になっている。特に賢さの上昇が大きいようだ。魅力も前回から更なる上積みで、そこそこの数値になっている。
だが、腕力が100から上がらない。もしかしたら、この数字が100を超えてしまうともう増強の恩寵がなくなってしまうのだろうか。まだ良く分からない。
少しお金に余裕が出てきたので、お店に頼んで地下3階に直行させていただく。ちょっとした贅沢である。
すると、箱の中から『勇者のアミュレット』が出てくる。これはありがたい。また、一緒に拾った上質品の『モーニング・スター (2d6) (+7,+6) 』も、これまでの最高の打撃装備であった(悲しいかな)。これで打撃パワーが一気に170を超えた。なんだかすごいなあ。
ちなみに、女性パラディン@はレベル29になっても打撃パワーは100に届いていないのだ。どれだけ弱いのかよく分かる。
一方で、『耐酸のアミュレット』は外してしまったので、酸のダメージの軽減はなくなってしまった。
それを考えると、ある程度のところまで潜ったら、このアミュレットは元に戻した方がよいかもしれないと思った。
この『勇者のアミュレット」は、美術商で売れば3万$にはなるので、資金が不足してきたら換金するということも想定される。
なんだかんだで、林@君はまだまだ貧乏ではあるのだ。
ちなみに、レベル13になって一番嬉しかったのは、『魔法の地図』の魔法を覚えたことだ。これで毎度毎度『魔法の地図の巻物』を買って持ち歩かなくて済みそうだ。あれ、意外に高いんだもの。
なお、レベル11で覚えていた「魔力炸裂」の技は、一度使ってみたところが、いまひとつ効果が弱かったので、それ以降はあまり使っていない。
地下3階で『金の指輪』を拾った。一瞬「へ!?」と思う。ま、まさか、最近戦士@が拾ったあのエルフの指輪? いや、もしかしたらあの例の金色の指輪だったり…
が、この世界でのこれは単なる『ダメージの指輪』であった。そ、そうだよね、うん。rogue likeゲームはアイテムの見掛けは毎回変わるからね。うん。分かってるんだけどね。
なお、このドゥナダン@だけの現象として、地下1階の段階から、どこに行っても大量の『折れた○○』が落ちている。これがなぜなのか、疑問になる。ちなみに、現段階ではすべてが無意味なアイテムである。
もしかしたら「指輪物語」本編のように、この@が折れた剣を直すといい事がある、ということなのだろうか。もしかしたら、この@、「林石隆」という東方風の名前は仮名で、本当は別な名前があるのか?
実はアラゴルンも、若いころには仮名でこっそりゴンドールの将軍様とかやっていたりもしたので、可能性が無いわけじゃないかもしれない。
でも、そもそもの折れた剣はエルフの王様が裂け谷で保管してくれているんじゃなかったっけ?良くわかんないけど。
まあ、このゲーム世界は「指輪物語」のパラレルワールドだと思っているので、そのあたりは大きな問題はないのかもしれない。
引き続いてレベル14になった。どんどん強くなるぞ。
能力 基本種族/職業/装備 合計
腕力 18/100 1 1 0 18/120
知能 18/88 2 2 0 18/128
賢さ 18/86 2 0 0 18/106
器用 18/98 2 1 0 18/128
耐久 18/100 3 0 2 18/150
魅力 18/59 2 1 0 18/89
腕力と耐久力以外のところがかなり上昇している。わーい。嬉しーい。
一方で、ここから、「18/100を超える分はパワーアップを賜れない」説が濃厚になってきた気がして来た。これは少し悲しい。
とはいえ、これはこれでバランス的になかなか良い。基本・種族・職業の各値を総計すると、少なくとも、どの能力スロットの値も「18/120」を下回る事がない、ということだからだ。これは素晴らしいことだ。ハーフオーク戦士@の知能の低さ(ベースが180/10)に悲しんでいるプレイヤーとしては、このドゥナダン魔法戦士@のオールマイティさはそこそこ眩しく見える。
後は、時間をかけてありがたいアイテムを探索していきさえすれば、大半の能力スロットは***状態に持ち込めるのではないだろうか。それはとても素晴らしいことである。これまでの他の@には望めないありがたみでもある。
#「戦士」的には、さすがにもう少し素の腕力と耐久力がないとつらいところではあるのだが…まあ「魔法戦士」だとこういうものなのかもしれない。
また、先にも述べたが、ここまでの能力増強状況とは別に、実は耐性的な能力も付加されていた。具体的には「体力回復の高速化」である(レベル11)。これもまたありがたいことだ。もしかしたら、能力の増強は100で打ち止めになっても、他の耐性などを賜れる可能性もあるのかもしれないためだ。
たとえば、ハーフオーク戦士@は、対恐怖、対火炎など、いくつかの耐性が途中から「自分の身体」に付加された。これが、「ハーフオーク戦士」固有の成長特性なのか、それとも守護神ウルモ様からの賜りものなのかは良く分からない。
もし守護神様からの賜りものである場合には、この「ドゥナダン魔法戦士@」にも同様のことが起きても不思議ではないと思う。なんといっても、この@の守護神様は神世界も含めての最強戦士のトゥルカス様なのだから。きっと@にさまざまな耐性を付加して戴けるのではあるまいか、と期待している。
個人的にも、装備に頼るよりも、身体そのものが頑健な方が頼もしい。虚実を問わず「健康第一」と思うプレーヤーである。
その後、しばらく探索していささか疲れてきたのでこの日は終えた。
しかし、いつまでたっても地下4階までしか行けない。さすがにもう少し勢いを付けても良いのかもしれないと思った。
とはいえ、パラディンほど魔法にサポート能力がない。有効なのは「魔法の地図」と「モンスター感知」くらいだろうか。いやまあ、十分といえば十分ですけど。
ちなみに「モンスター感知」の魔法能力は、テレパシー能力で検知できないアリなども確認できるので、とてもありがたい。今までの@にはなかった能力である。まめに使えば、勢い余ってjの群れとかの中に飛び込んでしまうことを防げるだろう。ただし、効果は一瞬であり、検知のたびにMPを消費する。
打撃力こそレベルに比してあるように見えるが、いかんせん装備が寂しすぎるため、耐性スロットがほとんど埋まらない。ちなみに加速もまだ0のままだ。
総合すると、戦いに際してプレイヤーが必要とする「覚悟」の量が多い。このままで深いところに潜るのはまだ怖いというのがプレイヤーの本音である。ドゥナダンが成長の遅さを誇るのは伊達ではない気がしている。
本件について、@自身はまた違った思いを抱いているかもしれないが、今のところそれを知る術はないのであった。
なお、今週は戦士@やパラディン@には出番がなかった。
そういえば、戦士@は2週連続で眠ってもらっている。次週あたりは目を覚ましてもらってもいいかもしれない。
もう秋が来るようだ。
そもそもこのTinyAngband世界の「ストーリー」とは何なのだろうか。
突然なぜこんなことを気にし始めたのか、ということなのだが。
先日来新たに何人かの@を作り上げているのだが、あらためてその「カバーストーリー」というものを読んだ。
トゥルカス様を崇める@の場合には、たとえばこんな感じだ。
冥王モルゴスが虚空より舞い戻った!
モルゴスは闇の力でかつての手下どもを蘇らせ、闇の軍勢を率いて再びアングバンドの要塞に立てこもろうとしている。まだ、その力は完全ではないが、時が経てば世界を闇に覆い尽くす程の力を取り戻すだろう。
神々は、この不測の事態に対して、大いなる軍勢を派遣しようとしている。このままでは中つ国はめちゃめちゃになってしまうだろう。
あなたの神トゥルカスはこの事態を憂慮し、密かにあなたにモルゴス討伐を命じられた。モルゴスが力を取り戻す前に、あなたは洞穴の奥深くに潜む冥王モルゴスを打ち倒さなければならない。
この冒頭の文言は、ゲームを始める一番最初にしか出てこないし、実際ゲームプレイにほとんど影響を与えない(と思われる)。最初に出てきたものなので、プレイを続けるうちに忘れ去られる。
はたして、この神様から@への指令を示したこの一文が、神様に応じて代わるのかどうか、というところが気になった。これまでまったく意識していなかったのだ。
また、ネットで調べたところ、増強をしていただける神様は、実はトゥルカス様だけではなく、マンウェ様という「ヴァラール諸神の主神」的な神様も、トゥルカス様と同じか、あるいはそれ以上の確率で能力の増強をしていただけるということがわかった。
さらに、噂では、このマンウェ様の僕になると、@のレベルが30を超えると、@の身体そのものに「電撃への免疫」が付与されるという。
これはすごいぞ。免疫機能が無条件に身体についていて、なおかつ身体能力が増えるのだとしたら、これは期待できそうだ。
ということで、今更ながら、新しくもう一人@を創造した。
そして、守護神をマンウェ様にしたところ、以下のような説明となった。
冥王モルゴスが虚空より舞い戻った!
モルゴスは闇の力でかつての手下どもを蘇らせ、闇の軍勢を率いて再びアングバンドの要塞に立てこもろうとしている。まだ、その力は完全ではないが、時が経てば世界を闇に覆い尽くす程の力を取り戻すだろう。
神々は、この不測の事態に対して、大いなる軍勢を派遣しようとしている。このままでは中つ国はめちゃめちゃになってしまうだろう
あなたの神マンウェはこの事態を憂慮し、密かにあなたにモルゴス討伐を命じられた。モルゴスが力を取り戻す前に、あなたは洞穴の奥深くに潜む冥王モルゴスを打ち倒さなければならない。
基本設定については、神様がどなたになっても変わらないということがわかった。
ただ、気になることも見えてきた。
「モルゴスが力を取り戻す前に」打ち倒さなければならない、というこの一文である。
もしかしたら、このゲームにはターン数の制限(というか、ゲーム内時間の制限)があるのではないか、という危惧である。
そして、もしその制約があるとしたら、ゲーム内時間で「1年間」というあたりが妥当な区切りになりそうな気がするのだ。
現在15歳のハーフオーク戦士@は、この世界に降り立って以来、そろそろその1年を経ようとしている。もしかしたら、1年が過ぎたところで、神様からの強いお叱りがあったり、あるいは復活を果たしたラスボスであるモルゴスさんとの戦闘が強制的に開始されたりする、という可能性が否定できない。
正直、少し怖い。
ちなみに、今回の@は「ハイエルフの魔法戦士」である。成長の遅いことはドゥナダン以上だ。ちなみにお名前はZeppriさんとした。魔法領域として「仙術」を使うので、キャラ的にもちょうど良いのではなかろうか。また、死に様はなかなか派手になりそうでもある。
#後から思えば、”あのZepperiさん”であれば、ハイエルフではなく、ドゥナダンであるべきだったと反省した。さらに言えば、実は正しいスペルは"Zeppeli"さんだったようだ。
しばらくの間、そのZeppriさんの発達の様子を観察することとした。
実際のパラメータ変化は以下であった。
レベル1
能力 基本種族/職業/装備 合計
腕力 16 1 1 0 18
知能 16 3 2 0 18/30
賢さ 10 0 0 0 10
器用 16 3 1 0 18/20
耐久 17 1 0 0 18
魅力 11 3 1 0 15
レベル2
能力 基本種族/職業/装備 合計
腕力 16 1 1 0 18
知能 17 3 2 0 18/40
賢さ 10 0 0 0 10
器用 16 3 1 0 18/20
耐久 17 1 0 0 18
魅力 12 3 1 0 16
レベル3
能力 基本種族/職業/装備 合計
腕力 16 1 1 0 18
知能 17 3 2 0 18/40
賢さ 11 0 0 0 11
器用 17 3 1 0 18/30
耐久 17 1 0 0 18
魅力 12 3 1 0 16
レベル4
能力 基本種族/職業/装備 合計
腕力 16 1 1 0 18
知能 17 3 2 0 18/40
賢さ 12 0 0 0 12
器用 17 3 1 0 18/30
耐久 18 1 0 0 18/10
魅力 12 3 1 0 16
レベル5
能力 基本種族/職業/装備 合計
腕力 16 1 1 0 18
知能 18 3 2 0 18/50
賢さ 14 0 0 0 14
器用 17 3 1 0 18/30
耐久 18 1 0 0 18/10
魅力 12 3 1 0 16
レベル6
能力 基本種族/職業/装備 合計
腕力 16 1 1 0 18
知能 18 3 2 0 18/50
賢さ 15 0 0 0 15
器用 17 3 1 0 18/30
耐久 18 1 0 0 18/10
魅力 12 3 1 0 16
このときは「一時加速」も与えられた。
レベル7
能力 基本種族/職業/装備 合計
腕力 16 1 1 0 18
知能 18 3 2 0 18/50
賢さ 17 0 0 0 17
器用 17 3 1 0 18/30
耐久 18 1 0 0 18/10
魅力 12 3 1 0 16
このときも「一時加速」が与えられた。
レベル8
能力 基本種族/職業/装備 合計
腕力 16 1 1 0 18
知能 18/36 3 2 0 18/86
賢さ 17 0 0 0 17
器用 17 3 1 0 18/30
耐久 18 1 0 0 18/10
魅力 13 3 1 0 17
レベル9
能力 基本種族/職業/装備 合計
腕力 16 1 1 0 18
知能 18/36 3 2 0 18/86
賢さ 17 0 0 0 17
器用 18 3 1 0 18/40
耐久 18 1 0 0 18/10
魅力 14 3 1 0 18
レベル10
能力 基本種族/職業/装備 合計
腕力 18 1 1 0 18/20
知能 18/36 3 2 0 18/86
賢さ 17 0 0 0 17
器用 18 3 1 0 18/40
耐久 18 1 0 0 18/10
魅力 14 3 1 0 18
このときも「一時加速」が与えられた。
たまたま戦闘中だったのでとても助かった。
とりあえず、レベル10まではこんな感じであった。
それにしても、やはりというかなんというか、レベルが低いと戦いがとても辛い。そもそも装備が★や☆装備がまったくなく、高級品と呼べるものもまるで落ちていない。上級品アイテムでかろうじてしのいでいる。当然加速も0のままで、モンスターに追いつけない。
用心しすぎというところはあるにせよ、最大でも地下2階までしか潜れない。それ以降は厳しい。
さすがに疲れた。
疲れたので、とりあえずは止めた。
しばらくストレスのあるプレイを続けていたので、しばらく眠りについていたハーフオークの戦士@にご登場願った。
あらためて確認すると、このハーフオーク戦士@の現在のスペックはこんな感じであった。
能力 基本種族/職業/装備 合計
腕力 18/100 2 4 11 18/***
知能 18/40 -1 -2 12 18/130
賢さ 18/37 0 -2 17 18/187
器用 18/92 0 2 10 18/212
耐久 18/87 1 2 14 18/***
魅力 18/100 -2 -1 7 18/140
なるほどなあ。どの基本能力も「18/100」以上には上がらないということが確認できた。しかも、素の魅力が事実上のカンストになっている。道理で、買い物が(多少なりとも)他の@と比べて安いわけだ。
いろいろな@をプレイしてみて、改めてこの戦士@がどういう存在なのか見えてきた気もする。
そして、前回のプレイでこの@が美術商に売りさばいたアイテムをあらためて眺めてみる。右端が見切れているのはご容赦願いたい。
☆エルフのクローク『ブルイエアニル』 [4,+11] (+4隠密) {+
☆金の冠『グアロス』 [0,+12] (+4探索) {+知魅具探赤r乱恐}
☆鋼鉄ヘルメット『ファヌイラライス』 [6,+20] (+3赤外線・
ドラゴンスレイヤーのダガー (1d4) (+6,+10) (+1) {r電毒/動
☆レイピア『アグラレイセル』 (2d6) (+8,+14) (+3隠密) {+
毒殺のロング・ソード『紅隼』 (2d5) (+10,+8) {/オ}
切れ味のグレート・ソード (4d6) (+10,+9) (+6)
神罰のヘヴィ・フレイル『碧鷹』 (3d6) (+14,+7) (+4赤外線
☆ショートボウ『フィンメギル』 (x2) (+20,+15) (+3) {+知r
エルフのクロスボウ『紅鷹』 (x5) (+16,+10) (+1隠密) {r獄;
どれ一つとってみても他の@から見ると垂涎のアイテムばかりである。
「お金持ちは違うねえ」というやっかみの言葉が聞こえてくる気がした。
しょうがないのだよチミたち。こちとら経験のレベルが違うのだから。
そして、あらためて思い返せば、このハーフオーク戦士@も、低レベルの頃には長い間高級品が入手できずにいた気がした。
今でもよく覚えているのは、『灼熱のクローク』という一品にお世話になっていたことだろうか。今となっては道端で発見しても見過ごす程度の装備だが、当時はこれ以外の品はどれも良くて上質品で、この特殊機能を持った高級品装備を見つけたときは嬉しかったものだ。このアイテムのおかげで、自分自身が一回り強くなった気がしていた。これを外したのはずいぶん後になってからだったような気がする。
とりあえずは、久々に潜ってみよう。
いきなり地下25階で、ちょっとびびる。
そして、潜ってから気がついた。5,6本常備していたはずの『全感知のロッド』が持ち物インベントリから消えている。あれは必需品なので、持っていないわけはないと思うのだが…。
2週間、時間を空けたら消えたのか? このゲーム世界、時々こういうことがあるような気がする。気のせいかもしれないが。
とりあえず、地下25階と少し上に登った23階では、こんなものを入手した。この@にしては地味であるが、しかし他の@から見れば十分すぎる戦果である。
2本の 邪悪存在退散のスタッフ (2x 8回分) {@1}
*破壊*のスタッフ (5回分) {!k!u}
スピードの指輪 (+4)
デーモンスレイヤーのヘヴィ・フレイル『耀鳳』 (3d6) (+14,+13) (+1) {+知r炎獄;視/巨デ}
アンデッドスレイヤーのヘヴィ・フレイル (3d6) (+10,+7) (+2)
ドラゴンスレイヤーの粉砕のメイス『碧燕』 (5d8) (+15,+9) (+1)
ドラゴンスレイヤーのメイス『碧燕』 (2d4) (+10,+10) (+1)
ここで、偶然に、おなじ「ドラゴンスレイヤー」カテゴリで、同じ「メイス」の仲間で、さらにたまたま「名前」まで同じ、という2つのアイテムがあったので、ちょっと比較してみた。
ドラゴンスレイヤーのメイス『碧燕』 (2d4) (+10,+10) (+1) {r電毒|酸/人}
それは耐久力に影響を及ぼす
それは酸によって大きなダメージを与える
それはドラゴンに対して特に恐るべき力を発揮する。
それは人間に対して特に恐るべき力を発揮する。
それは電撃への耐性を授ける。
それは毒への耐性を授ける。
ちなみに、こちらの店売り価格が25333$であった。
もう一方はこんな感じである。
ドラゴンスレイヤーの粉砕のメイス『碧燕』 (5d8) (+15,+9) (+1) {+腕r酸冷/デ}
それは腕力に影響を及ぼす
それは耐久力に影響を及ぼす
それはドラゴンに対して特に恐るべき力を発揮する。
それはデーモンに対して聖なる力を発揮する。
それはアンデッドに対して聖なる力を発揮する。
それは酸への耐性を授ける。
それは寒さへの耐性を授ける。
そして、こちらの店売り価格は19140$。こちらの方が安いのだ。
どういうことだろう?
この店主の価値観がよくわからないと思った。どうみても後者の方が有用という気がしてならない。打撃力、精度、特殊打撃の効果の範囲共に、『粉砕のメイス』のほうが大きい。ダイス目からして、2d4と5d8では比較にならない。明らかに『粉砕のメイス』に分がある。ただのメイスの方は酸による特殊効果と電撃耐性が目立つが、むしろその程度である。
あるいは、文言的に「特に恐るべき力」と「聖なる力」の違い、という可能性もあるかもしれない。前者は「○○スレイヤー」という名称に匹敵する打撃増加能力を持っているという可能性がある。すなわち、ただのメイスの方は、実は「ドラゴンスレイヤー」であるだけでなく、実際には「ヒューマンスレイヤー」である、という意味である。もしそうであれば、たしかに評価が高いのも納得できる。
実際のところはよくわからない。アイテムの”なに”が価格を決めているのだろうか。
謎は尽きない。
この戦士@の世界では、”美術商”は最大30000$で購入をしてくれる。だが、”防具屋”の買取最大値がわずか5000$となっていた。とても安い。どんな装備でも、最大でこの価格でしか引き取ってもらえない。
このあたり、実はドラゴンシリーズの防具を売る際に問題になっていた。
ゲーム内買取最高価格30000$を示している美術商は、このドラゴン何とかの買取に応じてくれない。一方で、ドラゴンシリーズの装備は、ブラックマーケットに持っていっても5000$前後の価格がつくわけで、これは普通の店舗に売れば、少なくとも1万$程度の収入を期待しても良いはずだからだ。
さて、そこでネット上で拾った情報を試すときが来たと思った。
この噂では、店主を交代させる術があるというのだ。
それは、その店の品物を買い占めてしまうことだという。これを数回繰り返せば、その店主は引退し、次に新しい店主が店を開くという。その際に、買い取り上限価格は更新されるとのことであった。
さて、そうとわかれば実践あるのみである。この戦士@の有り余る金を有意義に使うときが来た(これも更なる金儲けのためではあるのだが)。
颯爽と防具店に出向き、カードを提示し、
「この店にあるもの、全部くれ」
をやってみたのだ。うわーい。すごいなあ。マイケル・ジャクソンみたい。彼が本当にこんなことをしていたのかどうかはよく分からないのだけど、ほら、なんとなくイメージ的に。
とはいうものの、実際には、一つ一つちまちまと買い物をして、持ちきれなくなったら外に出て、ブラックマーケットに売れるものは売り、BMにももう並べなくなったら、躊躇なく店の外の地面に置き去った、という程度の行為である。これを一人で繰り返す。マイケル的にはかなり地味な作業といえよう。手伝ってくれる人がいないからね。
なお、一部は幸せな酔っ払いさんが自主的に回収されたようだが、大半は@がその上を通過することで自動的に破壊された。
一回店頭の在庫がなくなると、その瞬間に店主はバックヤードから新しい在庫群を取り出して並べてくる。一瞬がっかりするが、そこをさらに攻める。またもや同様に「全部買う」を繰り返すのだ。このプレーヤーはしつこいぞ。
すべて買い占めても、実のところたいした価格にはならない。ほとんどがノーマル装備、あるいは良くても上質品という程度だからだ。
そうして数回にわたって店をすっからかんにしたあるとき、ふと気がついたら、店主の名前と買い取り上限価格が変わっていた。買占め5回目くらいに気がついた。もしかしたら、もっと前にそうなっていたのかもしれないが、特に店側からの店主交代の挨拶も張り紙もなく、あまりにナチュラルに変わっていたので、気がつかなかったのだ。@にしてみても、薄暗い店の中で品物の売り買いをしていただけで、店主の顔などろくに見てはいない。この世界では店主と客の関係はそんなものだ。
新しい店主の名は「醜悪コン=ダー」氏。買い取り上限価格は10000$となっていた。5000$から倍になった。これでもまだ安いけれども、とりあえず目的は達成したように思われた。
なるほど、噂は本当だったのだ。
これから先は、ドラゴンシリーズの防具を売るときにには、この防具屋にもってくることにしたいと思った。
そして、このような社会的プロセスを経て、金持ちはますます金持ちになっていくということがよくわかった。そして、ついでに@ばかりでなく、プレーヤーの方もかくありたいと、いとあさましく願うのであった。ポゥ。
青Dを倒して久々の☆装備を拾う。
☆バスタード・ソード『ファイカコスト』 (4d4) (+17,+15) [+8] {r轟!!}
始動したときの効果...
アシッド・ボール(72) : 12 ターン毎
...ただし装備していなければならない。
それは轟音への耐性を授ける。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。
アシッドボール付きの強力な剣だ。
とはいえ、残念ながら、現状の@にはあまり意味がないアイテムであった。美術商で22500$程度となった。他の@からは欲しいといわれることも多かろうが、現状の戦士@には不要な装備だ。
久々に遭遇したソーサラーさんに召喚をお願いし、あえてドラゴンシリーズのアイテムだけを持ち帰ってみた。
地上で*鑑定*して、こんな感じになった。
[ ドラゴン・アーマー [15,+13] {r酸冷}
[ ドラゴン・アーマー [15,+12] {r毒}
[ ドラゴン・シールド [8,+7] {r盲}
] ドラゴン・グローブ [4,+4] {r毒乱}
] ドラゴン・グローブ [4,+1] {r暗獄}
これらを、代替わりした防具屋に持ち込んでみた。
結果的に、どれもみな上限の10000$で引き取ってもらえた。なんということか。これまでの上限の5000$では、事実上ぼったくられていたということがよくわかった。
これまでの買い取り価格との差額を考えると、この5アイテムの買い取りだけで、店主交代のためにつぎ込んだ金額をはるかに上回る差額利益を得た。素晴らしい。それなりに手間をかけた甲斐があったというものだ。
ちなみに、売値はどれも1万$代の半ばから後半だった。それほど上積みがなく、なかなか良心的な店主と見えた。
これまで反魔法装備として、こんなドラゴングローブを使っていた。
☆ドラゴン・グローブ『ブリルソニエル』 [4,+18] (+4) {+腕賢器耐r電毒恐[魔}
それは腕力に影響を及ぼす
それは賢さに影響を及ぼす
それは器用さに影響を及ぼす
それは耐久力に影響を及ぼす
それは恐怖への完全な耐性を授ける。
それは電撃への耐性を授ける。
それは毒への耐性を授ける。
それは反魔法バリアを張る。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。
戦士なので、反魔法装備は障害にならないし、むしろ相手の魔法に対する障壁として必須である。おそらくだが、パラディンや魔法戦士はむしろこの「反魔法」装備は障害になってしまうはずだ。
それを、ためしに、こんな装備と交換してみた。
★上級王フィンゴルフィンのセスタス (+10,+10) [5,+10] (+4) {{+器r酸;麻感!!}}
フェアノール亡き後中つ国のノルドールを率いて冥王と戦った上級王フィンゴルフィンの篭手だ。彼はただ一人でモルゴスに戦いを挑み、その体に永遠に痛み続ける八つの傷を刻みつけた。
始動したときの効果...
魔法の矢(150) : 20 ターン毎
...ただし装備していなければならない。
それは器用さに影響を及ぼす
それは麻痺に対する完全な免疫を授ける。
それは酸への耐性を授ける。
それはテレパシー能力を授ける。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。
すると、これまで878だった打撃力が、一気に948まで上昇した。さすが上級王様。その代わり、反魔法機能が消えてしまった。
おそらく、魔法耐性がないのは深層では厳しいだろうと考えて、あきらめた。
いつか、何か別のところで反魔法機能を実装して、この打撃を実践してみたいと思った。あるいは、現在持っているドラゴングローブや、地下に転がっている無印のセスタスを、アーティファクト生成の巻物でブーストして、「反魔法機能」と「打撃サポート」を兼ね備えた装備に作り変える事を狙う、というあたりであろうか。
いつか試してみたい。
だが、一方で、あまり型に嵌った装備で固めてしまうと、次により良いアイテムが出てきた場合に交換しにくくなってしまうのも事実だ。「パレート最適」は、自らを縛り、過剰な適応に結び付く。それは一見合理的な”滅びへの近道”だ。
その意味で、このゲームの装備に限らず、何事もにも常にほどほどの自由度を残しておくのが良いのではないかと思う。
自宅の整理整頓の一環で、しばらく使われてこなかった☆装備などを売ったところ、ついに全財産が3000万$の大台を突破した。例の如く無意味な値ではあるのだが、ほどほどに感慨深い。
ともあれ、部屋が狭くなってきていることに対する対策は今後も続くことになるだろう。
今週はこんなところで終えた。久々の戦士@は爽快だった。ばったばったと敵をなぎ倒し、怖いものなし、というところだ。
その一方で、状況に変化というものがなかったのも事実だ。事実上行き着くところまで行き着いている@なので、これは無理もない。
そんな中で、金の力で店主を更迭(?)したのはちょっと面白かった。あの手法では、旧店主はすべての在庫を売りつくし、十分な老後の資金を得て楽隠居した、ということらしいので、ここは互いにWin-Winの関係に落ち着いた、ということだと思いたい。
同じことをあの新しい店に対してもう一度行うと、今度は10000$以上の店になるのだろうか。確かに、改善されたとはいえ、上限10000$は世間的に見れば決して高い値ではない。
多少気にはなるが、今のところはこれ以上行う気にはならない@とプレーヤーであった。