TinyAngband日記 第10巻

第100週

 ついにこの駄文も100週を向かえた(名目上)。我ながら、100回にも渡ってそれほど飽きもせず、最近むしろ地味にパワーアップしつつ書いていることに驚く。

 最初は、ハーフオーク戦士@である「Dr.Who」の、ほぼ全裸かつ孤独な戦いの記録から始まった。肉体的にはすでにレベル50の段階ではあったものの、その装備をすべてはずして裸一貫になって改めて地下1階から潜ったものだ。

 それ以来、いろいろなことがあった。

 あらためて、ここまでの過程をおさらいしてみた。

第001週から第010週

第011週から第019週

第020週から第029週

第030週から第039週

第040週から第049週

第050週から第059週

第070週から第079週

第080週から第089週

第090週から第099週

概観

 上記を概観すると,そもそものプレイを続ける動機であった「裸一貫プレイ」は実は20週ほどで終えていた。これは,主に自宅のインベントリの問題によるものだった。自宅に貯めるものが多すぎて,こんなプレイでなければ使わないはずの無駄な『油つぼ』などを処分したかった,というところがあった。

 また,もう一つの理由は,実は20週程度のプレイを経て,ほぼ以前と変わらない(一部は上回る)程度にまで装備が良くなっていた,という側面もあった。もはや縛りプレイも何もなくなっていたのだ。
 その理由は,ある面では装備のツモ運が良かったこと,別な面ではプレーヤーの知識が増えていたことによる。プレイの方針が定まっていたため,効率よくアイテムを収集できていたのだ。

 また,どうしても必要だった「火免疫装備」を深層に取りに行くに際して,真面目なフル装備でなければ対応できないと考えたことも要因の一つだった。

 結果的に,その”火免疫”機能は「クロスボウ」という想定外のカテゴリーで入手できたわけだが,予想通り,火免疫の有無はプレイのベクトルに大きな影響を与えた。火免疫の入手前と入手以後では,安心感が桁違いだった。

道草

 改めて鑑みると、総じて,ここまでよくもまあ飽きもせずにプレイしているものだと思う。

 それは、単にこのプレーヤーが”ヒマ人”かつ”モノ好き”であることに由来するに過ぎないわけだが、強いて継続の「理由」を挙げるとしたら、ポイントは”姿勢”にあるような気がする。つまり、このプレーヤーは、「ゲームを楽しむ」以上に、「ゲーム”で”楽しんでいる」ことによるのだろう。


 世間様に時折見られる(かつて見られた、というべきか。ブログ文化が滅びつつある2020年度初頭現在、こうした文字によるプレイ記録自体がネットワーク上から失われつつあるのだが、それはまた別の話)、この手の”ローグライクゲームのプレイ記録”は、基本的には「いかにしてゲームをクリアしたのか(あるいはクリアできなかったか)」を記していることが多い。

 そこには、クリア時間(短いほど良いとされる)、最終的なステイタス・最終装備や持ち物などが記録されている。ここで肝になるのは「クリアしたという結果」である。クリアプロセスについては、ちょっとした雰囲気が記されている程度だ。「今回は〇〇を早期にツモったので楽に進めた」という感じに。

 この場合には、幾人かの@のバリエーションを試してしまえば、それ以上に書くことはなくなってしまう。だから、せいぜい10名程度の@をプレイして、同じ回数ラスボスを倒せば、それでそのゲーム世界は飽きられて、プレイ記録も終わる。もちろん、それはそれで問題ない。この世界には”遊ぶべきゲーム”は他にも山のようにあるのだから。


 しかし、このプレーヤーは、あえてゲームをクリアしに行くことをしていない。むしろ、可能な限りクリアから”遠回り”している。
 まさに、Hunter x Hunterの父親が息子に伝えたように「道草を楽しんで」いる状況だ。

 それは、まさに「道草」こそが人生それ自体であると、このプレーヤーは思っているからだ。
 この「道草」には、欲しいもの(「ゲームのクリア」)よりも大切なものが転がっている。それが何なのかは、ここまでこの記録を読んでいる方なら、なんとなくお分かりだろう。

 おそらく,このプレーヤーは,今後も精いっぱい道中を楽しみ続けることだろう。

初心

 今週は、ある意味記念すべき第100週である。
 そこで、このゲームの「最初の@」であるハーフオーク戦士のDr.Whoと共に地下に出向くことにした。

 ハーフオーク戦士@が最後に登場したのはどうやら第79週らしい。かなり昔の話だ。

 あらためて現在のステイタスを確認してみよう。

ハーフオーク 戦士 君主 レベル 50 経験 1217093 $ 30209002 /[}=="*[(]]] 腕力 !18/*** 知能 :18/130 賢さ :18/187 器用 :18/212 耐久 :18/*** 魅力 !18/140 AC( 148) HP 1136/1136 名前 : Dr.Who 性別 : 男性 年齢 15才 腕力 ! 18/*** 種族 : ハーフオーク 身長 170cm 知能 : 18/130 職業 : 戦士 体重 68kg 賢さ : 18/187 社会的地位 56 器用 : 18/212 守護神 : ウルモ 耐久 : 18/*** 魅力 ! 18/140 打撃修正 (+80,+94) HP 1136/1136 打撃攻撃 :伝説的 [75] MP 0/ 0 射撃攻撃 :伝説的 [70] 打撃回数 7 魔法防御 :英雄的 平均ダメージ 878 レベル 50 隠密行動 :超越 経験値 12170937 射撃修正 (+86,+16) 最大経験 12170937 知覚 :卓越 射撃倍率 x5.00 次レベル 5500000 探索 :超越 射撃回数 2.50 所持金 30209002 解除 :超越 魔法道具 :英雄的 AC [44,+104] 日付 358日目 10:13 加速 (+21) プレイ時間 1029:41:16 赤外線視力:100 feet 能力修正 能力 基本種族/職業/装備 合計 現在 abcdefghijkl@ 腕力 18/100 2 4 11 18/*** .1.2.s.4..4.. 知能 18/40 -1 -2 12 18/130 ..32..3s4.... 賢さ 18/37 0 -2 17 18/187 ...2..34.44.. 器用 18/92 0 2 10 18/212 ...2.s..4.4.. 耐久 18/87 1 2 14 18/*** .132.....44.. 魅力 18/100 -2 -1 7 18/140 .1.2...4..... abcdefghijkl@ abcdefghijkl@ abcdefghijkl@ 耐酸 : ........+*... 加速 : ..+++.+.+..+. 耐麻痺 : ...+.+.+..... 耐電撃: .......++++*. 反射 : .+.....+..... 透明視認 : ...+.++...... 耐火炎: ..*.........+ 魔法道具: .......+..... 生命保持 : ...+..+...... 耐冷気: ...*...*..... 火オーラ: .....+.+..... テレパシ : ..+.......... 耐毒 : ..........+.. 電オーラ: ............. 警告 : ............. 耐恐怖: .....+....+.+ 冷オーラ: .......+..... 遅消化 : ...+.+....... 耐暗黒: .+.....+....+ 魔力減少: ............. 急回復 : ...+.+......+ 耐盲目: ...+......... 乱テレポ: ............. 浮遊 : ...+......... 耐混乱: ......+...... 反テレポ: ............. 永遠光源 : ..+...+.+.... 耐轟音: .......+....+ 反魔法 : ..........+.. 反感 : ............. 耐地獄: .........+... 経験吸収: ............. 邪悪呪 : ............. a) / 右手 : ★苦痛のグレイブ (9d6) (+11,+30) {{ }} 9.5 kg b) [ 左手 : 力のミラー・シールド『耀鷹』 (+4,+5) [10,+10] (+1) {+腕耐魅r暗;反} 5.0 kg c) } 射撃用 : ☆クロスボウ『ベレギシル』 (x4) (+17,+16) (+3加速) {+速知耐*炎;感明射|焼!!} 3.0 kg d) = 右手指 : ★力の指輪『ネンヤ』 (+11,+11) (+2) {+速腕知賢器耐魅*冷r盲;麻視経遅活浮(知賢魅!!} 0.1 kg e) = 左手指 : スピードの指輪 (+14) 0.1 kg f) " 首 : 勇者のアミュレット (+7,+6) [+7] (+7) {+赤r恐;麻視遅活[炎(腕器} 0.2 kg g) * 光源 : ★スラインのアーケン石 (+3加速) {{+速知賢r乱;視経明!!}} 0.3 kg h) [ 体 : ☆《ミスリルの超鎧》という名のミスリル製鎖かたびら (+6,+8) [20,+19] (+4隠密) {{+腕賢魅具隠探*冷r電暗轟;反麻[炎冷(知!!}} 7.5 kg i) ( 体の上 : ☆エルフのクローク『ドルアング』 (+22,+9) [4,+12] (+4加速) {+速知器r酸電;明(知} 0.3 kg j) ] 頭 : ☆宝冠『ルングヒリル』 [0,+10] (+4) {+賢耐*酸r電獄} 2.0 kg k) ] 手 : ☆ドラゴン・グローブ『ブリルソニエル』 [4,+18] (+4) {+腕賢器耐r電毒恐[魔} 1.5 kg l) ] 足 : スピードの鉄鋲底の靴『耀豹』 [6,+13] (+5) {+速*電} 4.0 kg a) , 99個の エルフの行糧 14.9 kg b) ! 75服の ヒーローの薬 {25%引き} 15.0 kg c) ! 99服の 体力回復の薬 {!k} 19.8 kg d) ! 84服の 経験値復活の薬 16.8 kg e) ? 70巻の テレポートの巻物 17.5 kg f) ? 99巻の レベル・テレポートの巻物 24.8 kg g) ? *鑑定*の巻物 0.3 kg h) ? 82巻の 魔力充填の巻物 20.5 kg i) ? 83巻の 聖祈言の巻物 {50%引き} 20.8 kg j) ? 88巻の 対邪悪結界の巻物 22.0 kg k) ? 99巻の *破壊*の巻物 {!r!k} 24.8 kg l) - 46本の 鑑定のロッド {=g@1} 34.5 kg m) - 4本の 全感知のロッド {=g@2} 3.0 kg n) - 6本の 癒しのロッド {!k!!} 4.5 kg o) - 10本の スピードのロッド {!k!!} 7.5 kg p) _ 邪悪存在退散のスタッフ (8回分) {@1} 2.5 kg q) { 63本の 破邪の鋼鉄のクロスボウの矢 (3d5) (+10,+10) (175/437) 9.5 kg r) { 21本の 殺戮の鋼鉄のクロスボウの矢 (3d5) (+10,+13) (190/475) 3.2 kg s) { 22本の 殺戮の鋼鉄のクロスボウの矢 (3d5) (+12,+11) (180/450) 3.3 kg

 基本的に第80週に一同を紹介したときから変わっていないはずだ。
 レベルは上限の50、経験値は1200万を超え、財産は3000万$。いろいろと行き着くところまで行き着いている。
 とはいえ、ベースとなる各種ステイタスが微妙に低いので、そこまでスーパーマンというわけでもない。強さは装備にかなり依存する。それゆえに”裸一貫”で再出発したりもした。

 また、自宅の倉庫には『★リンギル』『★クブラゴル』『★ナルヤ』など、錚々たる装備が出番を待っている。有名な★装備でまだお目にかかっていないのは、『★ヴィルヤ』さんくらいではなかろうか。


 さて、あまりに重くなっていた『鑑定のロッド』を15本程度にまとめ、またフルに持ち運んでいた食料『エルフの口糧』を10袋を残してすべて自宅に置いた。
 これで少しだけ軽くなった。

 さて、ドクター、出発しますか。

ちまちま戦闘

 店で送ってもらって潜ったところ、地下23階に出現した。最近プレイしている@たちは、こんな深いところまではたどり着いていないので、少々緊張してしまう。

 まずは目の前のワイバーンを撃退する。するとこんなものが出てきた。
『賢明の金属帽子 [3,+9] (+3)』
 一応ゲットしておく。

 引き続いて地下24階へ。
 戦闘を繰り返し、こんな物たちを得る。

『(防衛者)ショート・ソード (1d7) (+12,+12) [+8] (+2隠密) {+隠r酸電炎冷毒乱;麻視活浮(賢}』
『人殺しのグレート・アックス (4d4) (+9,+6) (+1)』

 ちなみに『防衛者』さんは現場で拾った巻物で*鑑定*している。深層だとこういうことも多い。

 その後、「キリス・ウンゴルの番人」にいろいろと召還されて結構大変になったが、とりあえずしばらくの間あえて召還をしてもらってほどほどに戦闘した後に、番人本体を倒して何とかケリをつけた。

 地上にもどり、武器を店に卸してまた地下へ。


 再度地下24階へ。
 ここではこんなものを得た。

『追加攻撃のバスタード・ソード (3d4) (+9,+9) (+1攻撃) {+攻}』
『凍結のグレート・アックス (4d4) (+9,+9) {r冷|凍!!}』

 引き続いて地下23階に上昇。

 遭遇したタイタンと戦ったらこんなものが出てきた。お宝、ゲットだぜ!


『賢者のアミュレット [+4] (+6探索)』
『勇者のアミュレット (+4,+5) [+7] (+8)』
『ジャイアントスレイヤーのフレイル (2d6) (+5,+12) (+1)』
『☆ロングボウ『トゥレルニル』 (x4) (+13,+20) (+4赤外線視力)』


 おっと、Dr.Who久々の☆アイテムだ。正体はなんだろう。わくわくする。
 *鑑定*は地上で。チャンネルはそのまま。

uとお金

 そのまま地下での戦闘を続ける。

 今度は赤いuのピットに遭遇した。インプの群れだ。
 こちらのみなさんには『邪悪存在退散のスタッフ』が有効だった。なるほど、インプって邪悪なんだ。
 ちなみに、小さなお金しか落とさなかった。なるほどなあ。

地上にて

 地上に戻る。早速いただいた『☆アイテム』を*鑑定*してみよう。

☆ロングボウ『トゥレルニル』 (x4) (+13,+20) (+4赤外線視力) {+赤r暗;倍射(耐}
それは赤外線視力に影響を及ぼす
それはあなたの耐久力を維持する。
それは暗黒への耐性を授ける。
それは矢/ボルト/弾をより強力に発射することができる。
それは矢/ボルト/弾を非常に早く発射することができる。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。

 また自宅に多少のスペースがあったので、一応とっておくこととした。+20の修正値に加えて、”倍射”のロングボウだ。強力な威力を備えている。

 よく見ると、この☆弓はただでさえx4という強力な威力を誇っている(ただ、正直これが”何を4倍するのか”についてはこのプレーヤーは今一つ把握していないのだが)うえに、修正値が弓枠最強と名高い『★射手バルドのロングボウ』の(+17,+19)を打撃面では超えており、なおかつ非常に早く射撃ができる(おそらくだが、1ターンに2回射撃)という特性もあり、実はとんでもない装備であることが分かる。普通の@なら間違いなく最終装備に位置づけられる逸品だ。

 とはいえ、この@的には、実際に使う機会があるとも思えない。現状の『☆火免疫のクロスボウ』がいろいろな意味で”強力すぎる”ことと、自宅インベントリの関係で、実際に運用できる通常の矢弾をほとんど持っていないためだ。

 なんというか、実にもったいない話ではある。

ちまちま強化

 もう一度地下23階に戻る。

 拾った 『*防具強化*の巻物』で装備していた『力のミラー・シールド『耀鷹』』のACを1だけ強化できた。これはうれしい。

 西の片隅にあった小さなガレ場は、掘ってみても何もなかった。残念であった。

大金塊?

『オークの隊長『ゴルバグ』の金の像』
を拾ってみた。やった。金の塊だ。

 ところが、地上の美術商では売値が2250$にしかならなかった。金って、この世界ではそんなものなのか!? 25Kgもあるのに?日本円にして56万円くらい。
 こんなものといえばこんなものかもしれないが、ミスリルの像が店頭で11000$で売られているのに比べて、安すぎないだろうか。

 これについては、見方によっては”それだけミスリルが貴重品だ”、ということなのかもしれない。おそらく、この世界においても、像になるほどの”塊のミスリル”というのは滅多に存在しないものなのだろう。


 のだが、それでも、通常の『ミスリル製のよろい』は防具屋で7000$程度でしか売れない。日本円で175万円という程度だ。かつてビルボの持ち物だった『ミスリルの鎧』は、「一つの村それよりも価値がある」と評されたにも関わらず、その程度の価格、というのは釈然としない。

 それとも、あの鎧はミスリル鎧の中でも特別なものだったのだろうか。あのドワーフ王”トーリン・オーケンシールド”からの贈り物なのだから、そう考えるのが自然かもしれない。

 それにしても、あの『もっとも有名な鎧』自体がこのゲームの中に登場しないのは不思議でならない。開発者の皆さんになんとなく忘れられているのだろうか。もし実装されたら間違いなく『★アイテム』扱いだろう。映画においては、モリアの中で巨大なトロルの槍っぽい武器に思い切り突かれたフロドが”ぴんぴんしていた”というところを見ると、『★あのミスリル鎧』のACは実は50以上あるのではないかという気もするのだった。

 …もしかしたら、ホビットでプレイしないと出て来ないとかじゃないよね?

戦闘機動

 地下23階にて。

 青いドラゴンとの戦いの後、
『光の首切りソード『嵐鳳』 (4d5) (+13,+14) (+3)』
を回収する。

 眠っていたらしいバルログさんを飛び道具のみで斃した。どんな敵も、直接接敵してのターンを与えなければどうということはないのかもしれない。常にそういうことができれば、の話だが。


 引き続いて
『☆鉄冠『アエガエリン』 [0,+14] (+3) 』
を回収。


 南側に灰色のHが大量に詰まっている一角を発見する。
 ハーピーピット。初めてだ。

 だが、問題なく壊滅させる。いくらキーキーと鳴き叫ばれても、現在のこの@の敵ではなかった。

膨大なる挑発

 さて、地下24階である。

 オレンジpであるソーサラーさんがいたので、周囲をうろうろしていろいろな皆さんを呼び出していただいた。

 雰囲気は真っ赤で『悪い予感がする』ということではあるが、この@には別段どうということはない。まあそんなもんだよね、という感じである。


 途中、バルログ先生まで呼び出されるが、何とか対応する。
 久しぶりということもあり、なんとなく延々と挑発し続ける。


 ざっと一時間はかけただろうか。


 割と広大な広場で対応したこともあり、ドロップアイテムが広場の各所に山のように積み上がり続ける。まさに「宝の山」状態だ。

 主としてこんなものが登場する。

『☆軟革よろい『ナエルマルス』 [4,+20] (+2加速)』
『強力射のクロスボウ (x5) (+7,+10)』
『(吸血)首切りソード『碧虎』 (4d5) (+12,+8) (+4)』
『☆グレート・ソード『ドルドゥイン』 (4d6) (+12,+17) (+2) {%}』

 ちなみに、これ以外の高級品類も100近くあった気がする。
 しかし、多すぎて持ち帰ることは出来ない。


 戦闘中に、ワイトの群れに囲まれてあたりを暗くさせられてしまった。落ちていた『光のスタッフ』をかけて何とか対応する。未だにこの「暗くさせられる現象」の意味はよく分かっていない。


 最後にソーサラーさんを滅ぼしたあと、なんとなく1回分だけ残っていた『抹殺のスタッフ』を起動させ、"a"を抹殺してみたところ、ものすごい勢いで@のHPが減った。こちらが一瞬びびる程度に。200以上は減ったのではなかろうか。下手な戦闘よりもヤバい状況だ。

 ということは、この階のどこかにアリさんが大発生していた、ということなのだろう。 あれだけ長く戦っていると、再度湧きも2回以上発生していても不思議ではないということだ。

 下手に体力が削れている時にこのスタッフをかましてしまうと、それが原因で死ぬことがあっても不思議ではないと思った。


 いくつかのアイテムが呪われてしまっていたので、現場で拾った「解呪のスタッフ」をかけた。だが、状況が変わらない。なんと「重い呪い」がかけられてしまったようだ。
 さすがに地上に戻らないとこの呪いは解けないだろう。

世界のバグ

 そして、ここでまたもや画面のブラックアウト現象が発生する。どうしようもない。どれだけ長い時間オレンジのpさんを挑発していたのかが良くわかる。
 キーボード操作の「Alt+F, X」でかろうじてゲームの終了まではたどり着いた。

 ゲーム世界を再起動して、とりあえず、地上に戻った。

☆の正体

 自宅に戻って、厳かに*鑑定*の儀式をとり行う。

 実は、最後の一つをのぞけば戦闘中に取得した『*鑑定*の巻物』ですでに正体を判明させていた。宝物の正体を調べる高級アイテム自体が宝物の中に混ざっていたというわけだ。

 こんな感じだった。

☆軟革よろい『ナエルマルス』 [4,+20] (+2加速) {+速耐魅隠r炎冷;活明[炎}
それは耐久力に影響を及ぼす
それは魅力に影響を及ぼす
それは隠密行動能力に影響を及ぼす
それはスピードに影響を及ぼす
それは火への耐性を授ける。
それは寒さへの耐性を授ける。
それは永遠の明かりを授ける。
それは体力回復力を強化する。
それは炎のバリアを張る。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。

 微速前進的な柔らかい革のよろい。ついでに灯りにもなる。

 お次はこちら。

☆鉄冠『アエガエリン』 [0,+14] (+3) {+腕r轟}
それは腕力に影響を及ぼす
それは轟音への耐性を授ける。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。

 腕力と轟音耐性を追加する鉄の冠。これはさすがに不要だろう。というか、これがなぜ☆アイテムなんだろう? 特殊機能はほぼないに等しく、ACの修正数値がそこまで高いわけでもない。☆である意味は基本4元素の攻撃では傷つかないくらいしかなさそうだ。
 そういうものだといわれればそういうものなのかもしれないが。

☆グレート・ソード『ドルドゥイン』 (4d6) (+12,+17) (+2) {+器r冷轟;浮/邪}
それは器用さに影響を及ぼす
それは邪悪なる存在に対して聖なる力で攻撃する。
それは寒さへの耐性を授ける。
それは轟音への耐性を授ける。
それは宙に浮くことを可能にする。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。

 浮遊機能つきの大きな剣だ。浮遊機能武器という面では貴重品だ。ある意味『★アランルース』兄貴の加速抜きバージョンという感じ。比較すると「精度」は低いが「打撃力」は高い。

 膨大なアイテムの中から持ち帰れたのはわずかに5つ。
 『☆浮遊剣』以外は世の中に出ていただく。

ホットゼリー

 引き続いて地下24階に潜る。

 溶岩の中にゼリーピットがあった。この人たち、溶岩の中で大丈夫なんだろうか。意外に熱では溶けないのね。

 もちろん、酸免疫機能を持つ@の敵ではない。黄緑jと緑jから先に平らげ、最後に灰色jを倒してドロップを漁る。
 こんなものが出てくる。

『アンデッドスレイヤーのグレート・アックス『焔隼』 (4d4) (+14,+11)』
『強力射のショートボウ (x3) (+14,+12)』
『ミスリル製鎖かたびら (-1) [20,+6]』

 とりあえずこのあたりを持ち帰り、店に卸す。

 また、自宅にしまう場所がなく、延々と持ち歩いていて、なおかつ最近減らないので困っていた
『22本の 殺戮の鋼鉄のクロスボウの矢 (3d5) (+12,+11) (180/450)』
を売り飛ばす。もったいない感があったが、そもそも使わないのでは仕方がない。重荷が少しだけ軽くなった。

 さらに、これまで大量に抱えていた『エルフの口糧』を、地下に潜るときにいくつか食べ、あとは二つほど抱えるだけにした。実は地下にもこの食べ物(あるいは『食べ物の巻物』)は落ちていることが多いので、いざというときはおいていける(あるいは食べてしまえる)だけの量を持っていけば、持ち帰りの品が一つ増えるわけだ。

思い切る

 思い切って25階に潜ってみる。

 だが、これということもなかった。

 次に、一気に地下23階まで上昇したが、こちらもこれということもなかった。

 いくつかアミュレット類のお土産を持ち帰り、魔道具店に卸したくらいだ。

まとめ

 今回はこのくらいにしておいた。
 重厚長大な「ソーサラー挑発の儀」が今回のメインだった。記述はあっさりとさせたが、実際には相当に長い間行っていた。

 この”ソーサラー挑発による膨大なアイテム集め”が面白いのか、といわれると、正直あまり面白くない気がした。

 他の@なら垂涎のアイテムが大量に出てくるが、この@にはもはや無用だ。『アーティファクト生成の巻物』が出てきたらそれなりに楽しかったのだけれど、残念ながら今回は一つも出て来なかった。あれだけ膨大なドロップアイテム群の中に一つも出てこない、というのはある意味すごい。やはり貴重品なのだな。

 また、今週のこのプレイにおいて、何か進展があったのか、といえば、実は何もなかった。戦闘で得た特別製の☆装備類も、おそらく今後のプレイに影響はしない。
 極論すれば、無駄な経験値を積み重ねたという感じだ。


 なるほどなあ。
 このくらいの@に成ると、もう新しい物事にあまり出会わないのだなあ。

 長時間プレイの弊害が、こういうところに出てくるとは。

*鑑定*能力を求めて

 ここで、装備を組み替えた。

 とにかく、物が大量に落ちているときには、*鑑定*能力がないことには始まらないと感じたからだ。特に、ドラゴンシリーズは現場で*鑑定*しないと本質が見極められない。

 ということで、次からは、*鑑定*能力のある『エルフのスモールソード』さんを連れて行くことにした。

 単に「持ちもの」にしてもよいのだが、それだと回復ターン(75ターンもある)までの時間が稼げない。結局装備をしていなければいけないのだとしたら、これを武器として使うという選択肢しかない。以前もこんなことをしていた時期があったような気もする。

 現在の『★苦痛のグレイブ』を単に置き換えるという選択肢もあるのだが、それでは少々芸がない、という気もした。

 もう一つの要素として、4種の元素免疫を保持することも条件となる。もはや深層ではこの免疫抜きで戦うことは考えにくいと感じたからだ。

 それらを前提に組み合わせて行ったところ、これまでとは大幅に異なる構成の装備が出来上がった。

a) \ 右手 : ★メイス『タラトル』 (4d4) (+12,+12) {*電|電/龍!!} b) | 左手 : エルフのスモール・ソード『蒼鷹』 (1d6) (+17,+12) (+2隠密) {{+知器魅隠r恐;遅明/オト巨!!}} c) } 射撃用 : ★クロスボウ『クブラゴル』 (x5) (+13,+14) (+10加速) {{+速r炎;警倍!!}} d) = 右手指 : ★力の指輪『ネンヤ』 (+11,+11) (+2) {+速腕知賢器耐魅*冷r盲;麻視経遅活浮(知賢魅!!} e) = 左手指 : ★力の指輪『ナルヤ』 (+10,+10) (+1) {+速腕知賢器耐魅*炎r獄恐;麻視遅活(腕賢器魅!!} f) " 首 : 勇者のアミュレット (+7,+6) [+7] (+7) {+赤r恐;麻視遅活[炎(腕器} g) * 光源 : ★スラインのアーケン石 (+3加速) {{+速知賢r乱;視経明!!}} h) [ 体 : ☆《ミスリルの超鎧》という名のミスリル製鎖かたびら (+6,+8) [20,+19] (+4隠密) {{+腕賢魅具隠探*冷r電暗轟;反麻[炎冷(知!!}} i) ( 体の上 : ☆エルフのクローク『ドルアング』 (+22,+9) [4,+12] (+4加速) {+速知器r酸電;明(知} j) ] 頭 : ☆宝冠『ルングヒリル』 [0,+10] (+4) {+賢耐*酸r電獄} k) ] 手 : ☆ドラゴン・グローブ『ブリルソニエル』 [4,+18] (+4) {+腕賢器耐r電毒恐[魔} l) ] 足 : ★フェアノール王の硬革ブーツ [3,+20] (+10加速) {+速!!}

 目的の『*鑑定*ソード』を装備するために、工夫をしている。
 火の免疫と打撃力が大幅に減るので、それを補うべく、力の指輪の『ナルヤ』さんを装備した。本当は『追加攻撃の指輪(+2)』を装備したいのだが、火の免疫が必須になるので、ここでは装備できない。

 『スピードの指輪(+14)』がなくなった。
 そこで、今度は速度を稼ぐべく、ブーツを『★フェアノールブーツ』さん、射撃武器を『★クブラゴル』さんに変更する。これだけで加速+20だ。

 ここで失われる電撃免疫を確保するために、『★タラトル』さんの出番となる。他の電撃免疫装備もあることはある(『☆フェアノールのランプ』)が、『★アーケン石さん』の枠が変えられないので、これはまず使えない。

 この状態で、加速は+22でこれまでとほぼ変わらない。打撃も合計すると680を超えている。まずまずというところか。二刀流なので精度が落ちたが、それでも精度はタラトルが+34,エルフソードが+43と、ほどほどにブーストされてはいる。
 大幅に落ちたのはACだが、これがどう出るのか定かではない。


 この状態で*鑑定*機能を持っているわけなので、ベストではないにせよ、まずまずの状況だ。


 また、自宅に後生大事に保管していた『殺戮の指輪』の意味がないことがわかった。これをはめるくらいなら、素直に『★ナルヤ』を嵌めたほうがよいということに気がついたからだ。
 ということで、お店に出ていただく。貴重な自宅インベントリが一つ空いた。

 そういえば、この指輪と『ダメージの指輪』の違いが良くわからない。ダメージのほうは単に打撃力に加算されるだけなのだろうか?それとも、相手に与えるダメージに純粋に+してくれるのだろうか。前者はほとんど意味がないが、もし後者だとしたら、飛び道具にも両方の武器にも効果があるとしたら、これは有効かもしれない。


 また、自宅面積の関係で、これまで自宅倉庫に鎮座していただいていた以下の特別製の☆武器にも世間に出向していただく。

☆スモール・ソード『サリオンロクエン』 (2d6) (+17,+17) (+4) {+器耐魅r乱;視/竜}
それは器用さに影響を及ぼす
それは耐久力に影響を及ぼす
それは魅力に影響を及ぼす
それはドラゴンに対して特に恐るべき力を発揮する。
それは混乱への耐性を授ける。
それは透明なモンスターを見ることを可能にする。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。

☆ショート・ソード『ドゥアラライス』 (2d7) (+14,+8) [+11] (+3) {+腕耐r轟;麻|焼(腕耐魅}
それは腕力に影響を及ぼす
それは耐久力に影響を及ぼす
それは火炎によって大きなダメージを与える
それはあなたの腕力を維持する。
それはあなたの耐久力を維持する。
それはあなたの魅力を維持する。
それは麻痺に対する完全な免疫を授ける。
それは轟音への耐性を授ける。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。

☆ショート・ソード『シラルプフ』 (2d7) (+20,+14) (+2) {+耐具r酸獄|酸}
それは耐久力に影響を及ぼす
それは魔法道具使用能力に影響を及ぼす
それは酸によって大きなダメージを与える
それは酸への耐性を授ける。
それは地獄への耐性を授ける。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。

☆ランス『エグラヴィスタ』 (2d8) (+16,+12) (+3隠密) {+器魅隠r炎毒盲;明|焼凍(賢}
それは器用さに影響を及ぼす
それは魅力に影響を及ぼす
それは隠密行動能力に影響を及ぼす
それは火炎によって大きなダメージを与える
それは冷気によって大きなダメージを与える
それはあなたの賢さを維持する。
それは火への耐性を授ける。
それは毒への耐性を授ける。
それは盲目への耐性を授ける。
それは永遠の明かりを授ける。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。

☆ヘヴィ・フレイル『ホルメモルグル』 (4d6) (+14,+11) [+7] (+2加速) {+速賢耐r酸轟/ト動}
それは賢さに影響を及ぼす
それは耐久力に影響を及ぼす
それはスピードに影響を及ぼす
それはトロルに対して特に恐るべき力を発揮する。
それは自然界の動物に対して特に恐るべき力を発揮する。
それは酸への耐性を授ける。
それは轟音への耐性を授ける。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。

 いずれも皆、美術商で30000$の最高値で売れる。なかなかすごい。それはそうか。他の@から見れば垂涎の的といってもよいアイテムばかりだ。

 ちなみに、店頭の売値で一番高かったのは『☆ホルメモルグル』で16万$ほど、次が『☆サリオンロクエン』 で8万$程度あった。何が評価されているのか、相変わらず良くわからないというのが本音だ。やっぱり加速かなあ。

 また、無意味に大量に持っていたいろいろな薬や巻物類をすべて自宅に一度置いて、必要と思われる数だけ持ち歩くようにしたところ、なんと加速が+30まで戻ってきた。
 これは悪くない。
 というか、これまでお前何やってたの、というところだ。

うっかり、後、再度組み替え

 ところが、この装備、よく見ると「テレパシー」機能が消えていた。そうか、『☆火免疫のクロスボウ』は、テレパシー機能も持っていたのか。この装備を失くすわけにはいけない、ということらしい。というか、今更ながらだが、このクロスボウ、よく見たら割ととんでもない装備だったんだな。

 それはともかく、さすがに深層でテレパシーがないのはまずい。テレパシーといえば通常は『★スランドゥイル王の帽子』なのだが、現状では帽子は酸免疫のための装備に充てているので交換が難しい。『☆超エルフのクローク』をあきらめて『★トゥオルの影のクローク』に戻せば解決はするのだが、いかんせん打撃精度の不足が致命的だ。

 ということで、またもや大幅に組みなおす。

a) \ 右手 : ★メイス『タラトル』 (4d4) (+12,+12) {*電|電/龍!!} b) | 左手 : エルフのスモール・ソード『蒼鷹』 (1d6) (+17,+12) (+2隠密) {{+知器魅隠r恐;遅明/オト巨!!}} c) } 射撃用 : ☆クロスボウ『ベレギシル』 (x4) (+17,+16) (+3加速) {+速知耐*炎;感明射|焼!!} d) = 右手指 : ★力の指輪『ネンヤ』 (+11,+11) (+2) {+速腕知賢器耐魅*冷r盲;麻視経遅活浮(知賢魅!!} e) = 左手指 : 追加攻撃の指輪 (+2攻撃) f) " 首 : 勇者のアミュレット (+7,+6) [+7] (+7) {+赤r恐;麻視遅活[炎(腕器} g) * 光源 : ★スラインのアーケン石 (+3加速) {{+速知賢r乱;視経明!!}} h) [ 体 : ☆《ミスリルの超鎧》という名のミスリル製鎖かたびら (+6,+8) [20,+19] (+4隠密) {{+腕賢魅具隠探*冷r電暗轟;反麻[炎冷(知!!}} i) ( 体の上 : ☆エルフのクローク『ドルアング』 (+22,+9) [4,+12] (+4加速) {+速知器r酸電;明(知} j) ] 頭 : ☆宝冠『ルングヒリル』 [0,+10] (+4) {+賢耐*酸r電獄} k) ] 手 : ☆ドラゴン・グローブ『ブリルソニエル』 [4,+18] (+4) {+腕賢器耐r電毒恐[魔} l) ] 足 : ★フェアノール王の硬革ブーツ [3,+20] (+10加速) {+速!!}

 結局、弓は元の『☆火免疫&テレパシー機能つきクロスボウ』に戻さざるを得なくなった。

 加速は素で+22まで落ちたが、これもある意味「元に戻っただけ」だ。
『追加攻撃の指輪(+2)』を装備して、打撃は両腕で800を超えた。多少”精度”が低いので、少し試して、もしだめなようなら指輪はまた『★ナルヤ』さんに戻すかもしれない。「当たらなければどうしようもない」からだ(とはいえ、右手も左手も精度は+30程度はあるわけで、そこまで酷く当たりにくいわけではない気もする)。

 ここまで苦労するくらいなら、いっそ『*鑑定*の巻物』を大量に保持して潜った方が話が早いのではあるまいか、などとちらりと思ったりもしないでもない。でもないが、これはこれで一つの解法だろう。こうした装備のパズルこそがこのゲームの醍醐味、ということもある。

 次にこれらを担いで潜るときには、何かまた新しい世界が広がってくれるといいのだけれど。

第101週

Ready, Player 2!!

 突然ではあるが、このプレーヤーには7歳になる息子がいる。さらに2歳下にももう一人息子がいるが、そちらは今回は登場しない。

 で、息子の父であるこのプレーヤーは、この2年間ほど、毎週末に何となくこのゲームを自宅のPCでプレイしていたりするのだが、それを何回か見た息子が、是非自分もこのゲームをやってみたいとのたまった。

 それはそれで良い。ゲームは楽しいものだし、だからこのプレーヤーもプレイしているわけだから。子供がプレイすることを止めるものではない。

 しかし、である。
 このゲームは、「ユーザインターフェイス」に問題があったのだ。

ユーザインターフェイス

 一言でいうならば、このゲームのユーザインターフェイスは、とてもとても「子供向け」ではない。

 一般的に、rogue likeゲームはPCのフルキーボードで操作することが前提となっている。コンピュータのキーボードには大量のキーがあり、しかもキートップには一つだけではない、3つも4つも記号が書かれている。それらのキーを総じてえらい勢いで使ってゲーム操作をしなければならないのだ。

 7歳の子供は、まだキーボードになれていない。それどころか、アルファベットを覚えていない。大文字はキートップに書かれているのでまだわかるが、小文字はほとんどわからない。ちなみに、プレイするのはノート型のPCなので、テンキーは存在しない。基本的な移動だけでもアルファベットの知識が必要になる。

 こうした状態で、このゲームを小学生低学年の子供が、果たしてプレイすることができるのだろうか。

経歴

 このプレーヤーは、実はその昔から「ユーザインターフェイス」の研究者でもあったりする。職場でも、そのインターフェイスを扱う講義をもう十数年間受け持っている。そして、その講義の開始時には、かならずこの「rouge likeゲーム」の祖先であるところの「rogue (クローン)」をプレイすることを受講生への課題としている。

 その課題を行っての学生の感想は様々だが、総じて「ユーザインターフェイスの問題」に(はじめて)気がつく。ゲームプレイにおいて、内容とは別の側面で、操作性や効率性を体現するインターフェイスの重要性が「体感」できるのだ。

 そこでわかることは、いわゆるコンシュマーゲームのインターフェイスの「存在意義」だ。なぜいらいらしてプレイしにくいゲームがあるのか、なぜグラフィカルなメニューが存在するのか、なぜすぐに反応することが大切なのか、そして、なぜあるゲームの次に別なゲームをプレイするとどうにもやりにくいのか、等々が、インターフェイスの側面から理解できるようになる。

#その観点から鑑みると、コンシュマーゲームのユーザインターフェイスとは、試行錯誤による改善の繰り返しであるが、しかし、その改善の原理は必ずしも製作者たち自身によって業界的に自覚的に理解されて引き継がれているわけではない、ということがわかるわけだが、それはまた別の話で…

コンシュマーでGO!

 そこで、最初は、一般的なゲーム機でプレイを体験させようと試みた。

 日本の誇るゲーム機である「ファミリーコンピュータ」、通称ファミコンは、そのユーザインターフェイスにおいて見事な製品開発を行っている。単純ないくつかのボタンで多くのゲームをプレイできるような手続き設計をしたのだ。そのためにグラフィカルなメニューを採用し、それを階層的に構成した。コンピュータを知らない子供であっても「見ればわかる」「触ればわかる」ように作りこんだ。本当に丁寧な仕事で、見事な所産だ。

 その発展形である「スーパーファミコン」をこのプレーヤーは保有していた。中古品だ。
 押入れの奥に眠っていたその「スーパーファミコン」を引っ張り出した。そして、一緒にしまっていた「トルネコの冒険」を起動してみたのだ。


「トルネコの冒険」は、一言で表現するなら、rogueをグラフィカルに仕立て直したゲームだ。ゲームのつくり自体はrogueとほぼ同じ。毎回構造が変わるダンジョンに潜ってアイテムを拾ってモンスターを倒し、最終的なターゲットを入手することが目的のゲームである。ただし、ユーザインターフェイスは当然キーボード操作ではなく、例の「十字キー」と二つのボタンだけで操作できるように工夫されている。まさに子供のために作られているわけだ。

 探索系ゲームをプレイするのであれば、まずはこのユーザインターフェイスに工夫がなされているこの「トルネコ」の方からチャレンジすることが良いと、父兼研究者のこのプレーヤーは考えた。


 電源を入れるのも数年ぶりだったので、このスーパーファミコンさん、最初はそもそもまともに起動すらしなかったのだが、何回か試しているうちに、何とか画面が出力され、最終的にはゲームプレイにたどり着くことができた。こういうところ、いかにもアナログチックである。

 さて、無事にスーパーファミコンの起動を確認したところで、長男主催でこの「トルネコの冒険」をプレイしてみた。

 今回は、最初の「お試しダンジョン」にチャレンジした。ある意味これはよくできたイントロで、これがプレイできれば、その後の本番ダンジョンにも挑める、という工夫である。

 ここでのゲームプレイの詳細は省く。ただ、7歳の子供であっても、この「トルネコの冒険」をプレイすることに大きな支障はなかった、とだけ記述しておく。大人がちょっとだけサポートをすれば、という条件はついたが、それも些細なものだ(AボタンとBボタンの使い分けとか)。

 そんなこんなで、息子は、家族の手助けのもとで、その「導入ダンジョン」をクリアした。1時間程度かかっていたが、プレイ自体に問題はあまりなかった。さすがのスーファミである。このゲームのユーザインターフェイスの設計者の皆様には「お・み・ご・と」の賛辞を送りたいと思った。

7歳の問題意識

 が、そこで息子はこの「トルネコの冒険」というゲームに対して、”疑問”というか”問題”を見出してしまったようだ。

 このゲームは、インターフェイス的にはよくできてはいるのだが、一度ダンジョンに潜ってしまうと、目的を達成するまでは戻れない。要するにrogueだからだ。

 それがいかんともしがたい。
 正直、辛いのだという。

 実は、同じことは父も感じていたりする。そもそものrogueが殺伐としたゲームであって、いくらキャラクターをかわいく表現したところで、その殺伐さが無くなるわけではないためだ。むしろ、キャラクターのかわいさとゲームの過酷さのミスマッチが感じられるくらいだ。

 また、このゲームのインターフェイス面で唯一問題があるのが、「斜め移動」のキー操作が難しいことだ。この手のゲームにおいては移動の正確さは生死に関わるのだが、それが十字キーではまともにできない。なぜかといえば、このファミコン以来のインターフェイスは、もともとが「十字」である”縦横の操作”を行い易くすることを前提としているからだ。おそらくだが、”斜め入力”は、このインターフェイスでの”操作仕様”には元来含まれていなかったのではないだろうか。

 だが、この「斜め移動」はこの「トルネコの大冒険」においては大問題なのだ。十字キーによる斜め移動は、実のところ父がやっても難しい。できたりできなかったり、というところだ。息子ならなおさらである。


 ということで、息子はスーパーファミコンのゲームよりも、むしろ父のゲームである、この「TinyAngband」をプレイしたいと言ってきた。

 むむむ。

 さて、どうしたものか。

親子で探索

 とはいうものの、そもそもプレイすること自体が難しいのだ。アルファベットキーを理解できなければ、移動することそのものができない。

 そこで、とりあえず父がこのゲーム世界の説明をしつつ、息子の探検をサポートすることとした。

 一応この父は、このゲーム世界に2年ほどなじんでいる先達(ベテラン)である。新米冒険者のガイドとしては悪くはなかろう。

 ただし、同じゲーム画面に@として存在することはできないので、あくまでゲームの外の世界で助言を行うことになる。

初期設定

 まずは、PCの子供用のアカウントのデスクトップに本体のショートカットを作成し、そこをダブルクリックすればゲームが起動するように作ってみた。PCゲームはこういうところから工夫が必要になる。

 さて、ゲームを起動する。黒い画面が出現する。先ほどまでの「トルネコ」のグラフィカルな画面に比べると、いかにも殺伐としている。

 そこで、とりあえずキャラクターを作成してみた。

 はじめてのプレイなので、運を天に任せるよりも、経験者である父がこちらである程度のキャラクターを作成した方が良いだろうと判断した。

 プレイしやすいキャラクターとして、「ドゥナダン」の「戦士」とした。戦士ならばそうそうは死なないし、ドゥナダンならそこそこ力もあるだろう。成長が遅いのが難点だが、どの道最初のうちは何回か死んでしまうだろうから、そこは気にしないで良いだろうと思った。

 ”守護神”はマンウェ様にお願いした。レベルアップの際にいろいろと恩恵も大きいので、最初のうちの楽しさも大きいだろう。なんといっても、この世界では最もお力の大きな神様でもある。

「モルゴスさんが復活しかけていてどうのこうの」という冒頭の説明文も一応解説する。もっとも、ゲームプレイ中にこの文章を読むことはもう二度とないと思うし、実質あまり意味もない。

学習

 さて、地上の街だ。

 @が自分なのだということから説明が始まる。

 地上の街の解説をする。のだが、その前にそもそもキーボード操作を教えなければプレイが出来ない。そこがまず最初の難関だ。

 このゲームは主人公の移動が大変だ。キーボードのhjklのキーを使って上下左右の移動を行う。
 hが←、jが↓、kが↑、lが→、という具合だ。

 このキー割り当てについては、もともとがviというUNIX OS上のテキストエディタでのキー割り当てが元になっている。だが、これが理解しやすいかといえば、なんとも言えない。左右については位置のマッピングとして正しいが、上下については恣意的な割り当てだ。仮に割り当てが反対であっても矛盾は生じない。制約条件がないので覚えにくい。「どっちがどっちだっけ」と考えてしまう。
 強いてこじつけるなら、小文字の「j」は棒が下の方に伸びていて、小文字の「k」は棒が上の方に伸びているので、そのあたりから連想ができるか?どうか?というところだ。でもキーボード上の表記は大文字なので、あまりヒントにならない。

 また、大事な斜め移動は”y u b n”に割り当てられている。これについてはキーボード的には位置的なマッピングがあるようなないような、だ。


 繰り返すが、7歳の息子はアルファベットもあまり覚えていない。そこで、キーボードを眺めつつ、父が行う説明を聞き、メモを一所懸命に取っている。このあたり、なかなかよくがんばる。

 だが、予測どおり、アルファベットを覚えていない子供に、この操作を教えること自体が難しい。移動には毎回毎回難儀している。


 それでも、なんとか息子はそのたびごとにキーボードの文字を探しつつ、街の中を右往左往し、父の指示に従って防具装備をそろえ、地下に挑んでいった。


 この段階では、装備をするコマンド"w"や、装備を確認するコマンド"e"、持ち物を確認するコマンド"i"などを教えた。

地下へ

 さて息子よ、準備ができたので地下に潜ってみようか。


 ここで、地下に潜るコマンドの説明にも一手間かかる。
 具体的には「>」キーなわけだが、キートップに表示されていてもすぐには入力できず、Shiftキーを押しながら「.」というのはわかりにくい。

 それでもなんとかキーを押すことに成功し、初心者戦士は地下のダンジョンにおそるおそる入っていった。


 無事に地下の部屋に出現した。目立つものは何もないようだ。敵もいないし、アイテムもない。
 では、動いてみよう。

 というところだが、まず移動からしてキーを毎回確認をしてからなので、必然的にじわじわ気味になる。

 出現したのが明るい部屋の中だったが、通路に出たところで暗くなったので、そこで松明をつけることを教えた。


 恐る恐る進み、遭遇した敵と戦い、アイテムを拾った。数回戦っているうちに、レベルが上がり、レベル1がレベル2になった。このあたりは割とスピーディーだ。プレーヤーに「わくわく感」を感じさせるテンポのよい演出だ。うまく出来ていると思う。


 このゲームは、戦士が行うような”単純戦闘”については特に専用コマンドはなく、攻撃したい方向キーを押していれば良い。ここは単純でわかり易い。

 続いて、戦闘の後に落ちているアイテムを拾うコマンド「g」を教える。


 しばらくしたところで、地下1階をあらかた探索し終わったので、地上に戻ることとした。戻るキー操作(<記号。操作としてはShift-,)もまた大変だったが、そこはなんとかなったようだ。

地上にて

 拾ったものの正体は分からないので、とりあえずその正体を明らかにするための3つの方法を教える。「鑑定の巻物で鑑定する」「店に売る」あるいは「実際に使って見る」というものだ。

 息子は、巻物についてはすべて「店に売る」という選択をした。これはこれでありだ。いろいろと巻物の正体がわかった。多少のお金も手に入った。損失も事実上ないといえる。


 一通りの売り買いをしたところで、もう一度地下に戻って探検を続けた。
 先ほどと大きく異なることはなく、また同様に戦闘、アイテム確保を行った。

 まだあまりお金がないので、『魔法の地図の巻物』が買えない。手探りでの探索が続く。


 ここでは、「:」記号が岩であることを教え、それを掘る(Ctrlキーを押しながら方向キーを押す)ことでふさがった経路を通すことができること、また岩の中から何か良いものが出現する可能性があることなどを教えた。

 今回は、はじめて『指輪』を拾った。大事に持ち帰る。正体はわからない。

 このあたりでレベルは3になっていた。ステイタスはこんな感じだ。

ドゥナダン 戦士 新参兵 レベル 3 経験 70 $ 211 |)}= ~[( ]] 腕力 : 18/73 知能 : 13 賢さ : 15 器用 : 18/30 耐久 : 18/40 魅力 : 14 AC( 24) HP 65/ 65 名前 : 息子その1 性別 : 男性 年齢 66才 腕力 : 18/73 種族 : ドゥナダン 身長 172cm 知能 : 13 職業 : 戦士 体重 68kg 賢さ : 15 社会的地位 47 器用 : 18/30 守護神 : マンウェ 耐久 : 18/40 魅力 : 14 打撃修正 (+2,+9) HP 65/ 65 打撃攻撃 :超越 MP 0/ 0 射撃攻撃 :卓越 打撃回数 4 魔法防御 :大変良い 平均ダメージ 66 レベル 3 隠密行動 :普通 経験値 70 射撃修正 (+2,+0) 最大経験 70 知覚 :劣る 射撃倍率 x2.18 次レベル 81 探索 :普通 射撃回数 2.00 所持金 211 解除 :普通 魔法道具 :普通 AC [22,+2] 日付 1日目 8:38 加速 (+0) プレイ時間 01:20:14 赤外線視力:0 feet 能力修正 能力基本種族/職業/装備合計現在 abcdefghijkl@ 腕力 18/23 1 4 0 18/73 ............. 知能 13 2 -2 0 13 ............. 賢さ 15 2 -2 0 15 ............. 器用 17 2 2 0 18/30 ............. 耐久 17 3 2 0 18/40 ............s 魅力 13 2 -1 0 14 ............. abcdefghijkl@ abcdefghijkl@ abcdefghijkl@ 耐酸 : ............. 加速 : ............. 耐麻痺 : ............+ 耐電撃: ............+ 反射 : ............. 透明視認 : ............. 耐火炎: ............. 魔法道具: ............. 生命保持 : ............. 耐冷気: ............. 火オーラ: ............. テレパシ : ............. 耐毒 : ............. 電オーラ: ............. 警告 : ............. 耐恐怖: ...+......... 冷オーラ: ............. 遅消化 : ............. 耐暗黒: ............. 魔力減少: ............. 急回復 : ............+ 耐盲目: ............. 乱テレポ: ............. 浮遊 : ............. 耐混乱: ............. 反テレポ: ............. 永遠光源 : ............. 耐轟音: ............. 反魔法 : ............. 反感 : ............. 耐地獄: ............. 経験吸収: ............. 邪悪呪 : ............. a) | 右手 : バスタード・ソード (3d4) (+0,+0) 7.0 kg b) ) 左手 : 金属製スモール・シールド [5,+0] 3.3 kg c) } 射撃用 : スリング (x2) {並} 0.3 kg d) = 右手指 : 恐れ知らずの指輪 0.1 kg e) & 左手指 : (なし) 0.0 kg f) & 首 : (なし) 0.0 kg g) ~ 光源 : 松明(1848ターンの寿命) 1.5 kg h) [ 体 : 鎖かたびら (-2) [12,+0] 11.0 kg i) ( 体の上 : クローク [1,+0] 0.5 kg j) & 頭 : (なし) 0.0 kg k) ] 手 : ガントレット [2,+0] 1.3 kg l) ] 足 : 軟革ブーツ [2,+0] 1.0 kg a) , 4つの 食料 2.0 kg b) ! 油つぼ 0.5 kg c) ! 重傷の治癒の薬 0.2 kg d) ! 赤く輝く薬 0.2 kg e) ? "ロクイプ ウェアグデア"と書かれた巻物 0.3 kg f) ? "イテ エラルグ ワフ"と書かれた巻物 0.3 kg g) ? "イオンデン セアウン"と書かれた巻物 0.3 kg h) ? "エルフォル レアブル"と書かれた巻物 0.3 kg i) = 縞めのうの指輪 0.1 kg j) ~ 5つの 松明(2500ターンの寿命) 7.5 kg k) / スピア (1d6) 2.5 kg

 師匠から頂いたバスタード・ソードと鎖かたびら、防具店で買った金属の盾や革のブーツ、そして拾ったスリングを装備している。
 この先、どこまでがんばれるだろうか。

鑑定!

 持ち帰ったモノをあらためて店で売り飛ばすのだが、指輪についてはさすがにその正体を確認してからの方が良いと判断した。

 そこで、『鑑定の巻物』を利用しての「鑑定」の方法を教えた。

 この方法で拾った指輪を鑑定したところ、これが『対麻痺の指輪』であると判別した。

 が、”対麻痺能力”はもともとこの@の身体に自然に備わっている(ここがドゥナダンの強いところだ)ので、不要である。そこでこの指輪を魔道具店に売り飛ばしたところ、1200$ほどになった。
 おお、結構なお値段じゃあないですか。嬉しいものだ。

 これでいろいろと楽になった。

魔法の地図

 お金が豊富になってきたので、今回は『魔法の地図の巻物』をいくつか入手して、もう一度地下に潜った。

『魔法の地図の巻物』を読むと、周囲の地形が明らかになる。これで探索が少し楽になる。

 降りた部屋に「箱」があったので、箱の開け方を教える。もっとも、罠を見つけようとしてsを押したが失敗し、箱を開けてみたら罠が発動してしまったが、たいしたダメージではなかったのは不幸中の幸いだった。このあたり、戦士が強いといわれるゆえんであろうか。

 箱の中にはお金とフレイルが入っていたので、ありがたく拾う。フレイルの正体はまだよく分からない。


 それ以外にも、いくつかの武器や防具を拾っておく。


 小さな岩が露出しているガレ場があったので、あらためて岩の掘り方を教えた。そうしたところ、いくつかの薬や巻物をゲットしていた。よいだろう。


 ふと気がついたら、雰囲気が茶色になっていた。何かあるようだ。
 父は少し緊張する。


 しばらくしたら、ぼそぼそと独り言を言う何者かが周囲にいることが分かった。間違いなく例の”元指輪所持者”だろう。

 やや戸惑った。地下1階からいきなり出てくるとは思わなかった。また、今の@では攻撃力面でちょっと厳しい。おまけに、この@には透明視認能力はない。運が良ければ、と思い、二つ拾っていた「オレンジの薬」のうち一つを飲んでみたが、残念ながら特に効果は無く、薬の正体もわからなかった。

 そこで、一旦その部屋を離れ、別な場所の探索に出てみた。幸いにも、スメアゴルさんは追いかけてくるということはないようだった。これはよい仕様だ。


 その後、何回か地図の巻物を読み、地形を判別しつつ、ちょっとした罠にかかったりしながら進む。ジャッカルやぶよ、こうもりといった地下1階のレギュラーの皆様に出会いながら進んでいく。
 なお、息子は、地図の巻物を読むのがもったいないらしく、手探りで進むことを選択している。なるほど、それも一つの手だろう。


 お腹がすいて”衰弱”状態になってきたので、大文字の「E」コマンドで食料を食べることを教える。これはとても大切。

 また、行き止まりでの隠し扉を探すためのサーチコマンド「s」、鍵のかかったドアが開かないときでもまずは”しつこく繰り返す”こと、遭遇戦でのカウンターを取るために「.」でその場で足踏みをすることも教える。 


 このようにして、ダンジョンの中での”生き延びる術”を息子に教えていく。

 実のところ、これは、現実社会での教育と変わるものではない。ゲームの中のダンジョンであろうと、現実の学校であろうと、「父親」というものは、子供に”その世界”で生き延びる術を伝えるための存在なのだと思う。


 息子は、機会があれば斜め移動を試みつつ、ダンジョンを探検して行く。なかなか慎重である。

 部屋を探索し、通路を通り、草原を抜け、時折出現する岩を掘る。敵と遭遇しては戦って斃す。まだ飛び道具は教えていないので、すべて直接攻撃だ。戦士なら問題ない。


 この探索では、最終的にレベルが4まで上がった。HPは73に到達した。どうやらマンウェ様が大幅な強化(増強?)を2回ほどしてくださったようで、レベル4にしてはそこそこの基本能力値を示しているように見える。

 また、箱の中から出てきて拾っていた『フレイル』が上質品であることも簡易鑑定で判明した。呪われていないようなので、その場で装備する。


 さらに、地上で巻物を利用した「鑑定」を行った結果、拾ったスピアが一つ「上質品」であることがわかった。これはありがたい。なかなか「簡易鑑定」がなぜかできずにいたのだが、そのまま売り飛ばさなくて良かった。
 すぐに簡易鑑定できないからといって、すべてが「並」というわけではないのだな。
 父もまた学ぶ。


 そこで、地上の店舗での売り買いのコマンドを教えて拾得物を売りさばいたところ、この『上質品スピア』は500$程度で売れた。まずまずの収入だ。
 これまでお世話になっていた『ロングソード』もお金に代える。300$程度になった気がする。設定としては「旅立ちの際に師匠からいただいた装備」らしいのだが、まあいいだろう。

 そこで、これまで防御装備が装着されていなかった頭部に、防具屋で購入した『金属帽子』を装備した。これでACが27となった。よいことであった。

まとめ

 今回はここまでとしておいた。プレイの実時間は1時間少々という程度である。
 一度にいろいろなことを覚えるのは大変なので、このあたりで止めておいたほうがよいように思った。

 息子は、いろいろとメモを取りつつプレイしていた。よく頑張った。


 ちなみに、翌日息子に「あのゲームはどうするのか」と訊ねたところ、「今日はもういい」という答えが返ってきた。その代わり、ボール投げをして遊びたいというので、公園に出かけてビニールの大きなボールを使ってキャッチボールをした。存外風が強くて大変だったが、息子は満足したようだ。

 こんな感じなので、来週以降この@が再登場するかどうかはよくわからない。


 今週は、期せずしてユーザインターフェイスがあまりよくないゲームの初期学習を観察する機会となった。

 それにしても、この展開、なんだか妙に既視感があるのだが、なぜだろう。

第102週

曖昧な兄

「兄が宙ぶらりんなんですよ」
とアラゴルンは言った。

「ああ、そういえばそうだった」
とプレーヤーは答えた。


 いないはずのアラゴルン君の”お兄さん”をしばらく前に創造してしまったわけだが、それ以降、彼は久しく登場していなかった。

 名前は「アゴラルン」君であったと思う(うろ覚え)。
#実は「アランゴル」君だった ←後日追記


 プレーヤーの記憶が確かなら、この若者は、探索の途中で特殊な構造体と遭遇したところで消息を絶っていたはずだ。

 この奇妙なドゥナダンの戦士@がその後どうなったのかと言えば、

 実はまだ、ダンジョンにいるのです(「李さん一家」風に)。

 あれから”彼の生きているゲーム世界”を起動していないわけだから、当たり前だ。


 先週はこのプレーヤーは自分自身でのゲームプレイをしていない。息子のサポートをしたのみだった。
 今週は自分で探検をしてみよう。


 とこのときは思ったのだが、体調が悪くてできなかった。
 このプレーヤーは少々熱が出ていた。珍しいことだ。

新人再び

 そんな折、息子が再び地下に潜りたいといってきた。体調は悪いが、そのくらいなら何とか付き合える。外に遊びに行くよりはずっと楽だ。


 息子は自分でデスクトップのショートカットを起動した。このへんは覚えているようだ。

 ファイルはこちらで呼び出した。少々わかりにくい場所にあるためだ。これはこれから改善したい。

 続いてステイタスを確認する。
 こんなところだった。

ドゥナダン 戦士 新参兵 レベル 4 経験 101 $ 1540 \)}= ~[(]]] 腕力 : 18/97 知能 : 15 賢さ : 16 器用 : 18/40 耐久 : 18/50 魅力 : 16 AC( 27) HP 73/ 73 名前 : 息子その1 性別 : 男性 年齢 66才 腕力 : 18/97 種族 : ドゥナダン 身長 172cm 知能 : 15 職業 : 戦士 体重 68kg 賢さ : 16 社会的地位 47 器用 : 18/40 守護神 : マンウェ 耐久 : 18/50 魅力 : 16 打撃修正 (+7,+13) HP 73/ 73 打撃攻撃 :超越 MP 0/ 0 射撃攻撃 :卓越 打撃回数 4 魔法防御 :大変良い 平均ダメージ 80 レベル 4 隠密行動 :普通 経験値 101 射撃修正 (+2,+0) 最大経験 101 知覚 :劣る 射撃倍率 x2.22 次レベル 126 探索 :普通 射撃回数 2.00 所持金 1540 解除 :良い 魔法道具 :普通 AC [25,+2] 日付 1日目 12:15 加速 (+0) プレイ時間 03:43:43 赤外線視力:0 feet 能力基本種族/職業/装備合計現在 abcdefghijkl@ 腕力 18/47 1 4 0 18/97 ............. 知能 15 2 -2 0 15 ............. 賢さ 16 2 -2 0 16 ............. 器用 18 2 2 0 18/40 ............. 耐久 18 3 2 0 18/50 ............s 魅力 15 2 -1 0 16 ............. abcdefghijkl@ abcdefghijkl@ abcdefghijkl@ 耐酸 : ............. 加速 : ............. 耐麻痺 : ............+ 耐電撃: ............+ 反射 : ............. 透明視認 : ............. 耐火炎: ............. 魔法道具: ............. 生命保持 : ............. 耐冷気: ............. 火オーラ: ............. テレパシ : ............. 耐毒 : ............. 電オーラ: ............. 警告 : ............. 耐恐怖: ...+......... 冷オーラ: ............. 遅消化 : ............. 耐暗黒: ............. 魔力減少: ............. 急回復 : ............+ 耐盲目: ............. 乱テレポ: ............. 浮遊 : ............. 耐混乱: ............. 反テレポ: ............. 永遠光源 : ............. 耐轟音: ............. 反魔法 : ............. 反感 : ............. 耐地獄: ............. 経験吸収: ............. 邪悪呪 : ............. a) \ 右手 : フレイル (2d6) (+5,+2) 7.5 kg b) ) 左手 : 金属製スモール・シールド [5,+0] 3.3 kg c) } 射撃用 : スリング (x2) {並} 0.3 kg d) = 右手指 : 恐れ知らずの指輪 0.1 kg e) & 左手指 : (なし) 0.0 kg f) & 首 : (なし) 0.0 kg g) ~ 光源 : 松明(400ターンの寿命) 1.5 kg h) [ 体 : 鎖かたびら (-2) [12,+0] 11.0 kg i) ( 体の上 : クローク [1,+0] 0.5 kg j) ] 頭 : 金属帽子 [3,+0] 1.0 kg k) ] 手 : ガントレット [2,+0] 1.3 kg l) ] 足 : 軟革ブーツ [2,+0] 1.0 kg a) , 5つの 食料 2.5 kg b) ! 油つぼ 0.5 kg c) ! 重傷の治癒の薬 0.2 kg d) ? ショートテレポートの巻物 0.3 kg e) ? 鑑定の巻物 0.3 kg f) ? 4巻の 魔法の地図の巻物 1.0 kg g) ? トラップ感知の巻物 0.3 kg h) ? ドア/階段感知の巻物 0.3 kg i) ~ 5つの 松明(2500ターンの寿命) 7.5 kg

 装備は少しだけ上質の『フレイル』に変わった。後は大きな変はない。

 スメアゴル対策で『透明視認のスタッフ』を買うべきか迷ったが、息子は買わないという決断をした。それはそれでいいだろう。どのみちこのスタッフの持続時間は1振り当たり2,3ターンだ。有効になりにくい。


 さて、息子は地下1階に入って行く。


 慎重に移動している。久しぶりでやりにくいそうだ。一週間たつといろいろ忘れるのは仕方がない。先週取ったメモを本人なりに参照しつつ進んで行く。


「s」で隠し扉を発見する。これについては、経路のパターンを覚えてきたようだ。一件行き止まりに見えても、明らかに続きがあるパターン、というものを把握できるようになってきたということだ。

 また、遭遇戦の際にカウンターを意識して待つことを覚えていた。

 もっとも、今回は斜め移動はしないようだ。縦と横の移動で終わらせている。いちいち意識するのが面倒らしい。まあ、rogueと違い、そこまで気を使わなくとも飢え死にすることがない世界なので、現状はこれで問題はない。いずれ斜め移動の必要性が出てきたら追い追い使わざるを得なくなるだろう。
 それが@の死の瞬間でないことを祈るばかりだ。

 壁を掘って通路を通すことを覚えてきた。

 罠にはまったが、その後の罠の解除法を教えた。「D」である。
 罠を解除した瞬間にレベルが上がった。レベル5だ。
 HPが96まで上昇した。

ドワーフの家系

 息子はこのゲーム内で岩や壁を掘るのが好きだといっていた。さすがこの父の息子である。

 実は、この父のさらに父は「地学」が専門で、若い頃は日本のいろいろなところに出向いて化石を掘っていた。父も小さなころに父の父のキャンプにつきあっていくつかの場所に出向いたことを覚えている。

 そして、父の父は、掘ってきた岩を水と紙やすりで磨いて、宝石のようにピカピカにしていた。なかなか渋くかつイカした趣味だったと思う。まさに和風ドワーフな人である。

#その磨かれた化石は今でも父の父の遺品として残っている(後日追記)

 その意味では、この父も息子も、たとえゲーム内の話とはいえ、そのドワーフ的な血筋を色濃く受け継いでいると、言えば言えなくもなさそうだ。

地下2階へ

 さて、地下2階に潜ってみたいとのことであった。
 とりあえず行ってみるか。
 戦士だし、そう簡単に死ぬことはあるまい。

 ここでは緑色のoであるスナガ君たちと激しく交流した。スナガ君は、それほど強くない割にドロップがいいので。このレベルの@にはとてもありがたい相手だ。

 南方向から群れでやってきたスナガ一族と逐次戦っていたところでレベルが6に上がった。
 HPは3桁、116まで上昇した。


 引き続いて戦っていたところで、雰囲気が茶色になる。
 何かがいるようだ。

お犬様S

 今回は、指輪所持者ではなく、マゴット3兄弟だった。はじめに「きば」を斃してレベル7になった。落ちていた指輪は、拾った鑑定の巻物を使ったところ、『浮遊の指輪』と出た。なるほど、これはありがたい。

 引き続いて、またもや白いCが登場する。今度は「おおかみ」さんだ。つつがなく斃す。
 戦士は強い。

 今回はもう一匹は見当たらなかった。いずれ出てくるだろう。


 落ちていた『松明』の寿命を確認したところ、装備しているものよりもはるかに長いことがわかったため、交換することとした。
 地味な行為だが、これはこれで息子は喜んでいたようだ。

迷いの地底世界

 さて、地上に戻ろう。
 地下2階から地下1階に上昇し、地上への出口を探したのだが。


 これがなかなか見つからない。


 下向きの階段「>」はたくさんあるのに、上向きの階段「<」が一つも見当たらない。広域マップを見ても出てこない。

 隅々まで探し、その間に食料を二つ消費し(かなりのターン数だ)、最後の最後にたった一つ見逃していた中間の小部屋の中に、まとまって二つの出口があることを見つけることが出来た。
 やれやれである。こういうこともあるのだなあ。

 次は『召還の詔の巻物』を購入してこうした事態に備えることにしよう。


 この件で父も息子も存外疲れたので、今回のゲームはこのあたりでやめようということになった。

鑑定

 最後に、拾ったアイテム類を売り飛ばす前に地上で鑑定する。

 スタッフを4つほど拾って、うちひとつは途中で拾った巻物で鑑定した。残り3つである。

『財宝感知のスタッフ』
『軽傷の治癒のスタッフ』
『トラップ感知のスタッフ』

 上二つは不要と判断して売り払う。この段階では割とよいお金になる。


 ここで、ある程度お金が溜まってきたので、『鑑定のスタッフ』を買うことにした。

 スタッフの使い方コマンドである「Z」も教えた。


 拾っていたスリングが上質であることがわかっていたが、これをあらためて正確に鑑定したところ、(+4,+3)であることがわかったため、装備した。

 もっとも、まだ弾を買っていないので、打つことは出来ない。次回に飛び道具の使い方を教えよう。

まとめ

 今週はこんなところで終えた。レベルが3つほど上がった。
 息子はそろそろ移動キーを覚えつつあるようだが、また一週間経ったらどうなることだろうか。

第103週

初心者戦士その3

 今週もまた息子のターンである。

 ステイタスはこんな感じ。

ドゥナダン 戦士 兵士 レベル 7 経験 327 $ 2126 \)}== ~[(]]] 腕力 :18/115 知能 : 15 賢さ : 17 器用 : 18/40 耐久 : 18/72 魅力 : 17 AC( 26) HP 130/ 130 名前 : 息子その1 性別 : 男性 年齢 66才 腕力 : 18/115 種族 : ドゥナダン 身長 172cm 知能 : 15 職業 : 戦士 体重 68kg 賢さ : 17 社会的地位 47 器用 : 18/40 守護神 : マンウェ 耐久 : 18/72 魅力 : 17 打撃修正 (+7,+15) HP 130/ 130 打撃攻撃 :超越 MP 0/ 0 射撃攻撃 :超越 打撃回数 4 魔法防御 :卓越 平均ダメージ 88 レベル 7 隠密行動 :普通 経験値 327 射撃修正 (+6,+3) 最大経験 327 知覚 :劣る 射撃倍率 x2.26 次レベル 360 探索 :普通 射撃回数 2.00 所持金 2126 解除 :良い 魔法道具 :普通 AC [25,+1] 日付 2日目 1:17 加速 (+0) プレイ時間 05:51:57 赤外線視力:0 feet 能力修正 能力基本種族/職業/装備合計現在 abcdefghijkl@ 腕力 18/65 1 4 0 18/115 ............. 知能 15 2 -2 0 15 ............. 賢さ 17 2 -2 0 17 ............. 器用 18 2 2 0 18/40 ............. 耐久 18/22 3 2 0 18/72 ............s 魅力 16 2 -1 0 17 ............. abcdefghijkl@ abcdefghijkl@ abcdefghijkl@ 耐酸 : ............. 加速 : ............. 耐麻痺 : ............+ 耐電撃: ............+ 反射 : ............. 透明視認 : ............. 耐火炎: ............. 魔法道具: ............. 生命保持 : ............. 耐冷気: ............. 火オーラ: ............. テレパシ : ............. 耐毒 : ............. 電オーラ: ............. 警告 : ............. 耐恐怖: ...+......... 冷オーラ: ............. 遅消化 : ............. 耐暗黒: ............. 魔力減少: ............. 急回復 : ............+ 耐盲目: ............. 乱テレポ: ............. 浮遊 : ....+........ 耐混乱: ............. 反テレポ: ............. 永遠光源 : ............. 耐轟音: ............. 反魔法 : ............. 反感 : ............. 耐地獄: ............. 経験吸収: ............. 邪悪呪 : ............. a) \ 右手 : フレイル (2d6) (+5,+2) 7.5 kg b) ) 左手 : 金属製スモール・シールド [5,+0] 3.3 kg c) } 射撃用 : スリング (x2) (+4,+3) 0.3 kg d) = 右手指 : 恐れ知らずの指輪 0.1 kg e) = 左手指 : 浮遊の指輪 0.1 kg f) & 首 : (なし) 0.0 kg g) ~ 光源 : 松明(2376ターンの寿命) 1.5 kg h) [ 体 : 鎖かたびら (-2) [12,+0] 11.0 kg i) ( 体の上 : クローク [1,+0] 0.5 kg j) ] 頭 : 金属帽子 [3,-1] 1.0 kg k) ] 手 : ガントレット [2,+0] 1.3 kg l) ] 足 : 軟革ブーツ [2,+0] 1.0 kg a) , 3つの 食料 1.5 kg b) ! 3つの 油つぼ 1.5 kg c) ! スピードの薬 0.2 kg d) ! 2服の 軽傷の治癒の薬 0.4 kg e) ! 重傷の治癒の薬 0.2 kg f) ? 4巻の 魔法の地図の巻物 1.0 kg g) ? 2巻の トラップ感知の巻物 0.5 kg h) ? ドア/階段感知の巻物 0.3 kg i) ? 2巻の 透明物体感知の巻物 0.5 kg j) ? 2巻の 天恵の巻物 0.5 kg k) _ 鑑定のスタッフ (9回分) 2.5 kg l) _ トラップ感知のスタッフ (12回分) 2.5 kg m) _ 透明物体感知のスタッフ (19回分) 2.5 kg n) = 探索の指輪 (+3) 0.1 kg o) ~ 3つの 松明(2500ターンの寿命) 4.5 kg

 荷物は増えたが、なかなか装備が向上しない。

 息子は次第に移動キーを覚えてきたようだ。
 それでも時々間違えるのだが、小学2年生では致し方ないところだ。むしろ、よくやっていると思う。

 地上の「自宅」に持ち物を置くことを教えた。せっかく自宅があるのに、なぜか@はその自宅で眠ることはできずに、宿屋に行かなければ眠れないという点については、息子も疑問に感じたようだ。それはそうだよね。お父さんも昔から不思議に思っているのだ。

 その後、これから必要になるであろう買い物をいくつかした。
『帰還の巻物』『テレポートの巻物』『魔法の地図の巻物』の追加、また飛び道具用に『鉄弾』を15個ほど買い込んだ。

 また『鑑定のスタッフ』を20回まで充填した。

成長促進

 空腹を満たしてから地下1階へ。

 狼とジャッカルの群れと戦っているとレベル8に。
 その大きな群れとそのまま戦い続けていたら、あっという間にレベル9になった。
 同じ戦闘中にレベルアップするとは。こんなに早いのかと父は驚く。

vs店主

 一度地上に戻る。

『折れた剣』を鑑定せずに売り飛ばしたところ、マイナス要素を持ったアイテムだったので、店主が悔しがっていた。
 そして、息子はそれを眺めて喜んでいた。

 このあたり、なんともいえない。

指輪所持者、再出現

 あらためて地下1階に戻る。

 大きな部屋に入ると、そこで独り言をぼやく声が聞こえてきた。
 件のスメアゴルさんである。

 今回は、拾っていた『透明物体感知の巻物』や、『透明存在感知のスタッフ』で対応した。

 何回か打撃を与えるが、懐に入られ、結局100$ほどの金を取られて逃げられた。息子は悔しがる。無理もない。

 だが、広い部屋空間の中では見えない敵を仕留めるのは至難の技だ。これは致し方ない。スタッフの効果も1,2ターンしか持続しないので、ほんの一瞬の間、姿を検知できるだけだからだ。


 とりあえず、他のところに出向いていろいろと戦う。
 途中、コボルドに朦朧とさせられたりしたが、何とか回復して斃す。こういうところ、戦士は安定感がある。


 地上に戻ろうとした途上で、またもやスメアゴルさんの声がした。
 しかし、今回は狭い通路である。
 もしかしたら、これはチャンスかもしれない。

 そこで、今回は割とマメにスタッフを使って位置を確認し、狭い通路で隣に来た茶色のhを繰り返し攻撃したところ、最後に何とかスメアゴルさんを倒すことができた。

 そこで入手できたのが、
『守りの鋼鉄ヘルメット』
であった。
 一気にACが27から64まで上がった。かなり固くなった。

息子まとめ

 今回はこれでやめておいた。

 息子は移動はそろそろ慣れてはきたが、なかなか他のコマンド類を覚えていられないようだ。そもそもがアルファベットの小文字がわからないので、b,q,p,dといったあたりが混乱するようだ。
 これはもともとが似ている文字なので、致し方なかろうと父は思った。

 もう少し慣れてきたらスムースにプレイできるようになるかもしれないが、7歳の児童にはまだまだ先の話だろう。

蛮野君登場!

 さて、翌日少し外出していたと思いねえ。

 そこでこのゲームをプレイしようとしたのだが、予定していたアルゴラン君のデータを置いてきてしまったので、その代わりにそのときたまたま手元にいた蛮野ゼロ君に登場していただくこととなった。

 ということで、久しぶり蛮野君。
 さて、君ってどうなっていたのだっけ?
 確認してみよう。

ドゥナダン パラディン 護衛者 レベル 25 経験 36211 $ 306 \)}=="![(]]] 腕力 !18/130 知能 : 18/62 賢さ :18/122 器用 :18/105 耐久 :18/131 魅力 : 18/86 AC( 86) HP 389/ 389 MP 110/ 110 名前 : 蛮野ゼロ 性別 : 男性 年齢 55才 腕力 ! 18/130 種族 : ドゥナダン 身長 203cm 知能 : 18/62 職業 : パラディン 体重 84kg 賢さ : 18/122 魔法 : 生命 社会的地位 57 器用 : 18/105 守護神 : トゥルカス 耐久 : 18/131 魅力 : 18/86 打撃修正 (+16,+37) HP 389/ 389 打撃攻撃 :伝説的 [2] MP 110/ 110 射撃攻撃 :英雄的 打撃回数 5 魔法防御 :超越 平均ダメージ 220 レベル 25 隠密行動 :大変良い 経験値 36211 射撃修正 (+20,+18) 最大経験 36211 知覚 :卓越 射撃倍率 x5.75 次レベル 37625 探索 :超越 射撃回数 1.66 所持金 306 解除 :大変良い 魔法道具 :卓越 AC [36,+50] 日付 17日目 13:47 加速 (+13) プレイ時間 22:01:37 赤外線視力:60 feet 能力修正 能力基本種族/職業/装備合計現在 abcdefghijkl@ 腕力 18/100 1 2 0 18/130 ............. 知能 18/62 2 -2 0 18/62 .....s....... 賢さ 18/62 2 1 3 18/122 3....s....... 器用 18/85 2 0 0 18/105 ............. 耐久 18/81 3 2 0 18/131 ............s 魅力 18/46 2 2 0 18/86 ............. abcdefghijkl@ abcdefghijkl@ abcdefghijkl@ 耐酸 : +............ 加速 : ...+......... 耐麻痺 : .....+....+.. 耐電撃: +............ 反射 : ............. 透明視認 : .....+....... 耐火炎: +.*.......... 魔法道具: ............. 生命保持 : ............. 耐冷気: .+........... 火オーラ: ............. テレパシ : ............. 耐毒 : ............. 電オーラ: ............. 警告 : .....+....... 耐恐怖: ............. 冷オーラ: ............. 遅消化 : ............. 耐暗黒: ........+.... 魔力減少: ............. 急回復 : ............+ 耐盲目: .....+....... 乱テレポ: ............. 浮遊 : ....+........ 耐混乱: +....+....... 反テレポ: ............. 永遠光源 : ..+...+...... 耐轟音: ............. 反魔法 : ............. 反感 : ............. 耐地獄: ............. 経験吸収: ............. 邪悪呪 : ............. a) \ 右手 : ☆モーニング・スター『ラデンカルン』 (2d6) (+11,+16) (+3) {+賢r酸電炎乱|電/邪!!} 7.5 kg b) ) 左手 : 耐冷の金属製ラージ・シールド [8,+8] {r冷} 6.0 kg c) } 射撃用 : ☆クロスボウ『アエゴロド』 (x5) (+15,+18) [+5] {*炎;明倍射|焼} 3.0 kg d) = 右手指 : スピードの指輪 (+13) 0.1 kg e) = 左手指 : 浮遊の指輪 0.1 kg f) " 首 : 賢者のアミュレット [+6] (+6探索) 0.2 kg g) ! 光源 : ★ガラドリエルの玻璃瓶 (+1探索) {+探;明!!} 0.5 kg h) [ 体 : 金属製ブリガンダイン・アーマー (-3) [13,+4] 14.5 kg i) ( 体の上 : 影のクローク [6,+5] 0.3 kg j) ] 頭 : 鉄ヘルメット [5,+5] 3.8 kg k) ] 手 : 麻痺知らずのガントレット [2,+6] 1.3 kg l) ] 足 : 忍びの軟革ブーツ [2,+5] (+3隠密) 1.0 kg a) ? 6冊の 生命の魔法書[一般祈祷] 9.0 kg b) ? 6冊の 生命の魔法書[上級祈祷] 9.0 kg c) ! 8服の スピードの薬 {!k} 1.6 kg d) ! 2服の ヒーローの薬 {50%引き} 0.4 kg e) ! 14服の 致命傷の治癒の薬 {25%引き} 2.8 kg f) ? 16巻の テレポートの巻物 {25%引き} 4.0 kg g) ? 22巻の 魔法の地図の巻物 {25%引き} 5.5 kg h) - 6本の トラップ感知のロッド 4.5 kg i) - 8本の ドア/階段感知のロッド 6.0 kg j) - 帰還のロッド 0.8 kg k) - 9本の 岩石溶解のワンド (43回分) 4.5 kg l) - 9本の 悪臭雲のワンド (77回分) 4.5 kg m) _ 鑑定のスタッフ (12回分) 2.5 kg n) _ アイテム感知のスタッフ (12回分) 2.5 kg o) { 27本の クロスボウの矢 (2d5) (+5,+7) (178/296) 4.1 kg

 そうだそうだ。思いだしてきたぞ。

 前回は途中で『スピードの指輪(+13)』などというものを拾い、最後に『☆火免疫の強力速射クロスボウ』などというとんでもない買い物をして終えていたのだった。

 ここからの冒険が楽しみだ。
 お金は300$くらいしかなくなってしまったが、たいした問題ではない。これはすぐに稼ぎ返せるだろう。「稼ぐに追いつく貧乏なし」である。


 蛮野君よ、ご飯を食べてから潜ろうか。例のごとく、ビールとつまみだけどね。
 もぐもぐ。ごっくん。ぷはー。

 本当は割と酔っ払ってるはずなのだけど、この世界の@達はビールごときでは醜態を晒したりしないようだ。


 さて、行きますか。

戦闘開始

 地下16階へ潜る。
 たいしたものことはない。

 そのまま地下17階へ。
 不気味に崩れかけたピット周囲に入り込もうとしたら、装備中の『賢者のアミュレット』が危機を察知したので止まる。

 間違いなくゼリーピットである。酸免疫がない今は対応できない。
 スルーして他をあたることにした。


 一度地上に戻り、拾いものたちを売り買いする。あらためてお金が溜まる。


 再び地下17階へ。
 ここでは、ピンク色のpである「族長「ロールガン」」氏を倒すことに成功する。

 だが、特にこれというものは落とさなかった。上質品にとどまった。
 その代わり、何か賞金がかけられていたらしく、何千$かが突然財産に加わった。これはこれでありがたいものだ。わーい。お金が戻ってきたぞ!

充填逆噴射

『全感知のロッド』を拾った。これはいい。
 いいのだが、一本だけだと復帰までが時間がかかりすぎるので、使い物にはならない。いつか2,3本たまったら持ち歩いてみよう。

 持ち物が増えてきたので、なんとなく『魔力充填の巻物』を、使っていなかった『全感知のロッド』にかけてみたところ、

魔力が逆噴射して、ロッドからさらに魔力を吸い取ってしまった!

という表示が出て、むしろロッドが”充填中”になってしまった。しまったなあ。せめて一度使ってからにしておけばよかった。

 なお、このロッドが回復するまでには、かなりの時間を要した。やれやれである。もっとも、スタッフと違って壊れなかったのは幸いだった。

 使用回数が明確にある『スタッフ』や『ワンド』と比較して、一回使ったらそこまで、という『ロッド』は、魔力が満タンの場合には魔力充填を行ってはいけなかったのだ、ということが分かった。
 地味ではあるが大事な知見だ。

地上にて

 お金をかけてACを85まで向上させた。地味だが、必要な行為だ。

うっかり八兵衛

 地下17階。

 ついつい『鑑定のスタッフ』を持ってくるのを忘れる。ときどきやってしまう”うっかり”だ。
 そして、こういうときに限ってドロップがいろいろと豊富だ。

 仕方なく、一度所持して簡易鑑定をかけて、上質品と表示された武器防具アイテムだけを持ち帰ることとした。
 やれやれである。

恐怖の心持ち

 最近、戦いの最中にときどき「恐怖」状態に陥る。幽霊などに触れられたりする起きる現象のようだ。恐怖状態に陥ると、こちらがびびってしまって攻撃がほとんど当たらなくなる。このレベルになっても未だに”恐怖耐性”がないためだ。

 この現象は戦闘中に不意に起きる。また、その状態表示の文字色が濃い青で下段に表示されるので、視認性が悪く、ときどきこちらが気がつかないこともある。こういうところはこのゲームの問題だ。ユーザが必要に応じて各パートの色を代えることができるとよいのだけれど。

 ちなみに、この状態は『ヒーローの薬』一発で解決できることではあるが、どうせなら恐怖状態などにならない方が良いのは当然だ。いずれ何かの装備で改善したいと思う。

黒い市場で

 ブラックマーケットを眺めていたところ、レベルアップの薬が78000$で棚に並んでいた。
 お金があれば欲しいアイテムだ。

 買うべきか少し悩むが、前回大きな買い物はしたので今回はいいだろう。次に店頭に並ぶことを期待して、今はお金を貯めよう。

 そして、そういう時に限って、なかなか並ばないことも知っている。世界とはそういうものだ。

特別製の弓

 改めて地下17階へ。今回は『鑑定のスタッフ』を忘れない。

 小部屋の隅に、さりげなく落ちていた『ロングボウ(x4)』を拾ってみたら、しばらくして世界の声がこんなことを語りかけてきた。

ザックの中のロングボウ(o)は特別製という感じがする...

 おおおおっと、これはなんだろう? 確かに、通常のロングボウは「x3」なので、何か変わっているのは事実だ。

 とりあえず鑑定したところ、こんな結果が出てきた。

『★射手バルド王のロングボウ (x4) (+17,+19) (+3) 』

 おおお、出てきた出てきた。ロングボウのすごいやつ。ドラゴンを一発で倒せるすごい弓だ。”対ドラゴン”に特化した特殊装備というところである。
 この世界では結構お早い登場だ。

 とはいえ、この蛮野には、大枚はたいて購入した『☆火免疫のクロスボウ』がある。火免疫の貴重さについてはあらためて語るまでもない。
 であるので、当面このありがたい★装備に出番はないだろう。
 …もしかしたら、最後までないのかもしれない。

ユニークTとレベルアップ

 ユニークである白いT(ビルといっていたような気がする)を含んだトロールの群れと戦った。

 この白いトロルは、「ホビット」の物語中では3人一組でジェットストリームアタックをかけるがごとくに活動していたはずだが、このゲーム世界ではなぜか一人ずつバラバラに出てくるのが不思議といえば不思議だ。

 そして、このどたばたの最中に、レベルが27に上がった。

能力 基本種族/職業/装備 合計 腕力 18/100 1 2 0 18/130 知能 18/62 2 -2 0 18/62 賢さ 18/87 2 1 3 18/147 器用 18/85 2 0 0 18/105 耐久 18/81 3 2 0 18/131 魅力 18/46 2 2 0 18/86

 今回は賢さが向上したようだ。
 蛮野にはまだしばらくの伸び代がある。

 トロール軍団も無事壊滅させたので、地上に戻る。

*かんてい*

 地上にて、念のため、ありがたい『★ロングボウ』の正体を知るべく、*鑑定*にいそしんだ。

★射手バルド王のロングボウ (x4) (+17,+19) (+3)
後に王となる湖の街の陰気面バルドが竜を射抜いた伝説のいちいの弓だ。彼が龍を射抜いた矢は歌に唄われ語り継がれている。
それは器用さに影響を及ぼす
それは麻痺に対する完全な免疫を授ける。
それは矢/ボルト/弾をより強力に発射することができる。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。

 うーむ。確かに激しく強力なのだが、補助機能はほぼ何もない。やはり今の『☆アエゴロド』さんに変える理由は特にない。

 ということで、ありがたく自宅に鎮座していただくこととした。

寺院にて

 お寺にて、こんな☆装備が店頭に並んでいた。

☆ウォー・ハンマー『エグラヴィスタ』 (4d3) (+13,+14) {r炎乱/死}
それはアンデッドに対して聖なる力を発揮する。
それは火への耐性を授ける。
それは混乱への耐性を授ける。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。

 以前どこかで同じ名前の装備を見たことがある気がする。あれはランスだったが、今回はウォー・ハンマーである。

 約32000$。価格的には買えるけど、いるかといえば、いらないかなあ。
 ということで、めでたくスルーと相成った。

 概して、店売りの☆装備には”追加機能”が少ないような気がしてならない。『アーティファクト生成の巻物』で作るアイテムの方が、いろいろと面白いものが多いと思う。

自爆装置!

 ブラックマーケットでも、こんなものを見つける。

高精度のクロスボウ (x4) (+13,+10) (+1) {浮}
始動したときの効果...
爆発のルーン : 200 ターン毎
...ただし装備していなければならない。
それは器用さに影響を及ぼす
それは宙に浮くことを可能にする。

 発動が「爆発のルーン」…!?

 これ…もしかして、自爆用アイテムじゃないですかね?
 発動させた瞬間に、@もろとも周囲にダメージ500とか、そういう効果なのではなかろうか。

 一方で、”浮遊機能”というのは実は魅力的ではある。浮遊機能付の装備がないと、いつまでもいつまでも指輪枠の一つが『浮遊の指輪』で占められてしまうためである。そして、この機能は備わった装備が意外に少ない。

 どのみち今の@には高くて買えないけど。

肉体強化の意味

 ついでに、拾っていた『肉体強化の指輪』を売り飛ばしたところ、これが思っていた以上に高く売れたので、なんとなく疑問になり、売ったあとで店頭で正体を確認してみた。

肉体強化の指輪 (+2)
それは腕力に影響を及ぼす
それは器用さに影響を及ぼす
それは耐久力に影響を及ぼす
それはあなたの腕力を維持する。
それはあなたの器用さを維持する
それはあなたの耐久力を維持する

 ああ、『肉体強化の指輪』って、こういうことだったのか!これまで知らなかった!
 腕力、器用さ、耐久力を一気にサポート&維持してくれるとは!
 売ってびっくり、これは戦士ご用達アイテムだ!

 というより、正確に言えば、むしろ”戦士になりきれない”パラディンや魔法戦士の皆様に向いているアイテム、というのが実際のところだろう。
 10000$などと妙に高く売れるわけだ。


 とはいえ、使うのか、といえば、たぶん使わないよねえ、と思う。
 もし強化値が「+5」とかだったら考えるときもあるかもしれないのだけど。

 そもそも、今の蛮野は『スピードの指輪(+13)』ははずせないし、おそらくは『浮遊の指輪』をはめないと大変なことになるので、この指輪の出番はない。


 この頃に、他にも『追加射撃の指輪』『追加攻撃の指輪(+1)』『電撃の指輪』『酸の指輪』などなどを拾ったりしていたのだが、同じ理由で出番なしである。

 とりあえず、『肉体強化の指輪』以外の指輪類はどれも自宅に保存しておいた。

 『肉体強化の指輪』は、もし今後+3以上が入手できたら、パラディン的にとっておいても良いかもしれないと思った。めったにないとは思うのだが。

防具屋にて

 これまで、割と重い金属製の鎧を身につけていたのだが、このおかげで

防具の重みで動きが鈍くなってしまっている

的なコメントを世間様からいただいていた。

 そんな折、防具屋さんに、こんなものが売られているのを発見する。

耐性の軟革よろい『燦虎』 [4,+14] (+2) {+耐r恐}
それは耐久力に影響を及ぼす
それは恐怖への完全な耐性を授ける。
それは酸への耐性を授ける。
それは電撃への耐性を授ける。
それは火への耐性を授ける。
それは寒さへの耐性を授ける。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。

 この鎧、”耐性の”と呼称されているだけに、基本4耐性の完備は嬉しい。
 そして、何よりありがたかったのは、革の鎧なので、軽くなったということだ。ACはやや低くなったが、この段階ではあまり気にもしていない。しても仕方がない。
 さらにいえば、恐怖耐性は悪くない。ついでに「耐久性」スロットの数値もあがる。

 ということで、この『銘入りの高級革の鎧』を購入した。ここまでで、その程度のお金は溜まっていたのがありがたかった。
 装備してもネガティブなコメントは出てこない。これでよいということなのだろう。

 一方で、これまで多耐性を稼ぐために永らくお世話になっていた『☆モーニングスター』さんをはずし、『★バルクケレド』さんにご登板願った。

 HPが一気に500をこえてきた。これはすごい。

レベルアップ

 地上ふとで気がついたら、レベルが28に上がっていた。そういえば少し前の戦闘中に何か表示が出ていたのだけれど、継戦中で忙しくて読めなかった記憶がある。あれはレベルアップだったのか。

能力 基本種族/職業/装備 合計 腕力 18/100 1 2 0 18/130 知能 18/62 2 -2 0 18/62 賢さ 18/87 2 1 0 18/117 器用 18/85 2 0 0 18/105 耐久 18/89 3 2 5 18/189 魅力 18/46 2 2 0 18/86

 今回は耐久性があがった!
 その結果、HPは525に達した。なかなかすごい。最近の@の皆様の中では飛びぬけているような気がする。

まとめ

 ということで、今週はこの辺で終えた。
 レベルが25から28へ3つ上がった。蛮野はなかなかよくがんばったのではあるまいか。

 なんといっても、火のブレスをダメージを完全に無効化できているので、モンスターの攻撃の割と多くの部分を無視できているのは大きい。

 とはいえ、酸の攻撃はまだまだダメージが大きいし、打撃力も230ちょっとというところしかないので、まったく楽な印象はない。

 そう、ドゥナダンとはいえ、パラディンの蛮野はいかにも打撃が弱い。戦い方を考えねばならないのだろうが、MPもまだまだ少ないので、魔法に頼ることもできない。

 ある意味、プレーヤーの創意工夫が必要とされるのがパラディンなのかもしれない。

第104週

息子 vol.4

 今週は息子第4回目である。

ドゥナダン 戦士 兵士 レベル 9 経験 646 $ 1652 \)}== ~[(]]] 腕力 :18/128 知能x: 14 賢さ : 18/18 器用 : 18/78 耐久 : 18/72 魅力 : 17 AC( 64) HP 145/ 145 名前 : 息子その1 性別 : 男性 年齢 66才 腕力 : 18/128 種族 : ドゥナダン 身長 172cm 知能x: 14 15 職業 : 戦士 体重 68kg 賢さ : 18/18 社会的地位 47 器用 : 18/78 守護神 : マンウェ 耐久 : 18/72 魅力 : 17 打撃修正 (+9,+16) HP 145/ 145 打撃攻撃 :超越 MP 0/ 0 射撃攻撃 :超越 打撃回数 5 魔法防御 :卓越 平均ダメージ 115 レベル 9 隠密行動 :普通 経験値 646 射撃修正 (+8,+3) 最大経験 646 知覚 :劣る 射撃倍率 x2.28 次レベル 684 探索 :普通 射撃回数 2.00 所持金 1652 解除 :良い 魔法道具 :良い AC [28,+36] 日付 2日目 5:08 加速 (+0) プレイ時間 06:58:10 赤外線視力:0 feet 能力基本種族/職業/装備合計現在 abcdefghijkl@ 腕力 18/78 1 4 0 18/128 ............. 知能 15 2 -2 0 15 14 ............. 賢さ 18/18 2 -2 0 18/18 ............. 器用 18/38 2 2 0 18/78 ............. 耐久 18/22 3 2 0 18/72 ............s 魅力 16 2 -1 0 17 ............. a) \ 右手 : フレイル (2d6) (+5,+2) 7.5 kg b) ) 左手 : 金属製スモール・シールド [5,+0] 3.3 kg c) } 射撃用 : スリング (x2) (+4,+3) 0.3 kg d) = 右手指 : 恐れ知らずの指輪 0.1 kg e) = 左手指 : 浮遊の指輪 0.1 kg f) & 首 : (なし) 0.0 kg g) ~ 光源 : 松明(773ターンの寿命) 1.5 kg h) [ 体 : 鎖かたびら (-2) [12,+0] 11.0 kg i) ( 体の上 : クローク [1,+0] 0.5 kg j) ] 頭 : 守りの鋼鉄ヘルメット [6,+33] 3.0 kg k) ] 手 : ガントレット [2,+0] 1.3 kg l) ] 足 : 軟革ブーツ [2,+0] 1.0 kg a) , 9つの 食料 4.5 kg b) ! スピードの薬 0.2 kg c) ! 重傷の治癒の薬 0.2 kg d) ? 2巻の テレポートの巻物 0.5 kg e) ? 2巻の 帰還の詔の巻物 0.5 kg f) ? 7巻の 魔法の地図の巻物 1.8 kg g) ? 2巻の トラップ感知の巻物 0.5 kg h) ? 2巻の ドア/階段感知の巻物 0.5 kg i) ? 透明物体感知の巻物 0.3 kg j) ? 2巻の 天恵の巻物 0.5 kg k) _ 鑑定のスタッフ (19回分) 2.5 kg l) _ 透明物体感知のスタッフ (11回分) 2.5 kg m) ~ 3つの 松明(2500ターンの寿命) 4.5 kg n) { 15個の 鉄弾 (2d2) (+0,+0) (13/26) 6.0 kg

 レベルは9。スメアゴルさんを倒していただいた『守りの鋼鉄ヘルメット』が頭上に輝いている。
 また、何らかのトラブルで知能が少し減らされているようだ。覚えていないが、たぶん何かあったのだろう。

 ともあれ、地上でいろいろと装備や持ち物の確認をする。
 問題がなかったので地下に潜ることとした。

探索開始

 地下1階でジャッカルの群れを退治する。

 しばらく戦っていると明かりが微かになってきた。

 崩れかけた部屋の中にある岩を掘る。『探索の指輪』を掘り出す。


 松明が消えたので、交換する。その際に、装備確認モードから直接落とすものを決められるということをはじめて知った父であった。これまではいちいち「/」キーで指定をし直していた。

 こういう基礎的な手続きも独学だと知らないことがあるのだ。


 息子は移動に慣れてきたようで、キーを押したままの連続移動を行い始める。
 少し探索ペースが上がった。
 たしかに効率は上がったが、突発的な遭遇戦による死の危険もある振る舞いだ。このあたりのバランスを上手く理解できると良いのだが。


 そのまま地下2階へ潜る。


 持ち物が増えてきたので『ドア階段感知の巻物』を使うことにする。
 そこで、息子は巻物の効果範囲を意識して、マップの中央付近で使うことと、複数ある場合には各々を少し離れたところで使うようにしていた。なかなか考えている。

 持ち物がいっぱいになってきたので、床の上にあるものをそのまま鑑定したり利用したりする方法を教えた。具体的には「-」コマンドである。

お犬様登場

 ふと気がつくと、雰囲気が茶色になっている。何かがいそうだ。
 旧指輪所持者は先週倒してしまったので、おそらくマゴットさんのお犬様だろう。

 予感は正しく、「きば」を倒したところで雰囲気は白くなった。残念ながらドロップは何もなかった。

 この直後に鍵のかかった扉を開けたところでレベル10に上がった。

 ここでは耐久性を上げていただいたのだが、それ以外にもさまざまな属性がパワーアップした。これが「増強」というものなのかもしれない。

 このあたりでは、ひたすら森蜘蛛のみなさんと戦い続ける。
 また、幽霊との遭遇が少しずつ増えてきた。恐怖状態に陥ることは避けたい。とりあえず『透明物体感知のスタッフ』で所在を確認しつつ、遠くに行ったようだったのでそのまま探索を続ける。

帰還!

 ここで、『召還の詔の巻物』で地上に一気に戻ることを教える。唱えてから効果を発揮するまでしばらく時間がかかることを理解してもらう。

 巻物を読み、その後、沸いて出たらしいジャッカルと蜘蛛を相手に戦っているときに

引き上げられる感じがする…

という表示が出て、地上に戻る。

お小遣いと息子まとめ

 地上にて、拾ったスタッフ類を鑑定してから売り飛ばす。大体のものはお金に換えてしまったほうが融通が利いてよい。

 その結果、貯金が4000$を超えてきた。息子喜ぶ。お小遣いが溜まった感じがするらしい。わかるような気がする。たとえ架空のゲーム世界でも、お金が溜まるのは嬉しいものだ。行動の自由度が高まるためだ。

 地上で『ヒーローの薬』を買う。幽霊対策である。お金が増えてきたので、こういった対応は楽になりつつある。

 実時間的にかなり遅くなってしまったので、今回の息子の探索はここまでとした。

兄貴再び

 さて、次は父親の方である。

 しばらく前から懸案になっていたアラゴルン君の兄貴であるところの「アランゴル君」を呼び出すこととした。


 このドゥナダンの戦士は、地下12階にて特殊な構造体に遭遇したところで時間を止めていた。
 なので、始まりは地上ではなく、地下12階の緊迫した場面からとなる。

 緊迫しつつ、とりあえず現状でのステイタスを確認したい。

ドゥナダン 戦士 剣士 レベル 25 経験 25429 $ 48984 |)}=="![(]]] 腕力 :18/148 知能 :18/104 賢さ :18/109 器用 :18/139 耐久 :18/134 魅力 :18/108 AC( 90) HP 454/ 454 名前 : アランゴル 性別 : 男性 年齢 78才 腕力 : 18/148 種族 : ドゥナダン 身長 200cm 知能 : 18/104 職業 : 戦士 体重 85kg 賢さ : 18/109 社会的地位 56 器用 : 18/139 守護神 : トゥルカス 耐久 : 18/134 魅力 : 18/108 打撃修正 (+15,+29) HP 454/ 454 打撃攻撃 :伝説的 [7] MP 0/ 0 射撃攻撃 :伝説的 [2] 打撃回数 7 魔法防御 :超越 平均ダメージ 227 レベル 25 隠密行動 :大変良い 経験値 25429 射撃修正 (+14,+6) 最大経験 25429 知覚 :良い 射撃倍率 x4.64 次レベル 28350 探索 :卓越 射撃回数 1.25 所持金 48984 解除 :超越 魔法道具 :卓越 AC [34,+56] 日付 8日目 18:44 加速 (+0) プレイ時間 35:43:19 赤外線視力:0 feet 能力修正 能力 基本 種族/職業/装備 合計 abcdefghijkl@ 腕力 18/98 1 4 0 18/148 ............. 知能 18/84 2 -2 2 18/104 ..........2.. 賢さ 18/89 2 -2 2 18/109 ..........2.. 器用 18/99 2 2 0 18/139 ............. 耐久 18/84 3 2 0 18/134 ............s 魅力 18/98 2 -1 0 18/108 ............. abcdefghijkl@ abcdefghijkl@ abcdefghijkl@ 耐酸 : .+........... 加速 : ............. 耐麻痺 : ..........+.. 耐電撃: .+........... 反射 : ............. 透明視認 : ............. 耐火炎: .+........... 魔法道具: ............. 生命保持 : +............ 耐冷気: .+........... 火オーラ: ............. テレパシ : ............. 耐毒 : ............. 電オーラ: ............. 警告 : ............. 耐恐怖: ...+......... 冷オーラ: ............. 遅消化 : .....+....... 耐暗黒: ....+........ 魔力減少: ............. 急回復 : ............+ 耐盲目: ............. 乱テレポ: ............. 浮遊 : ............. 耐混乱: ............. 反テレポ: ............. 永遠光源 : ......+...... 耐轟音: ............. 反魔法 : ............. 反感 : ............. 耐地獄: ............. 経験吸収: ............. 邪悪呪 : .............   a) | 右手 : (吸血)レイピア (1d6) (+7,+7) 2.0 kg b) ) 左手 : 耐性の金属製ラージ・シールド [8,+12] 6.0 kg c) } 射撃用 : クロスボウ (x4) (+6,+6) 3.0 kg d) = 右手指 : 恐れ知らずの指輪 0.1 kg e) = 左手指 : 耐暗の指輪 0.1 kg f) " 首 : 遅消化のアミュレット 0.2 kg g) ! 光源 : ★ガラドリエルの玻璃瓶 (+1探索) {+探;明!!} 0.5 kg h) [ 体 : 金属製ブリガンダイン・アーマー (-3) [13,+6] 14.5 kg i) ( 体の上 : 忍びのエルフのクローク [4,+9] (+3隠密) { } 0.3 kg j) ] 頭 : 鉄ヘルメット [5,+5] 3.8 kg k) ] 手 : 隠者の革グローブ [1,+6] (+2) 0.3 kg l) ] 足 : 硬革ブーツ [3,+9] 2.0 kg a) , 13個の 食料 6.5 kg b) ! 4服の スピードの薬 0.8 kg c) ! 39服の ヒーローの薬 {25%引き} 7.8 kg d) ! 29服の 致命傷の治癒の薬 {25%引き} 5.8 kg e) ? 12巻の テレポートの巻物 {25%引き} 3.0 kg f) ? 14巻の 帰還の詔の巻物 {50%引き} 3.5 kg g) ? 鑑定の巻物 0.3 kg h) ? 解呪の巻物 0.3 kg i) ? 8巻の 魔法の地図の巻物 2.0 kg j) - 7本の トラップ感知のロッド (1本 充填中) 5.3 kg k) - 2本の ドア/階段感知のロッド (2本 充填中) 1.5 kg l) - 癒しのロッド 0.8 kg m) - 4本の 岩石溶解のワンド (30回分) 2.0 kg n) - パニック・モンスターのワンド (13回分) 0.5 kg o) _ 鑑定のスタッフ (21回分) 2.5 kg p) _ 邪悪存在感知のスタッフ (16回分) 2.5 kg q) = 浮遊の指輪 0.1 kg r) ] 鉄ヘルメット [5] {呪われている} 3.8 kg s) { 21本の クロスボウの矢 (2d5) (+6,+6) (83/103) 3.2 kg

 レベルは25、HPは450、『吸血レイピア』で雑魚敵を片っ端から狩ってここまで進んできたようだ。

 よく見ると呪われたアイテムを抱えていたりする。これは即座にドロップしてしまうこととした。

情報収集

 さて、この階の状況だが、出現したのは西の端の広いガレ場の北だった。そこを最後に掘るつもりで東南方向に進んで行ったところで基地のような構造体に出会ってしまった。

 さて、これはピットと違って即戦闘、というものでもない。そこで、いったんこの基地を迂回し、まだ確認していない東の方向を先に探索しておくこととした。

 ちなみに『鑑定のスタッフ』は1本、21回分しかない。おそらく高級品類は20以上は出てきそうだ(希望的観測)。また、ガレ場を掘るともっといろいろなものが出てくるだろう。

 ハーフオーク戦士@の時には『鑑定のロッド』をたくさんかついで連続鑑定をしていたが、今回はスタッフとなるので、魔力充填の巻物が出てこない限り、鑑定の手数が足りなくなるのが目に見えている。
 もちろん、以前のようにガレ場から『鑑定のスタッフ』が出てきてくれるような幸運に恵まれるとは限らない。恵まれないとも限らないが、当面当てにはしない方が良いだろう。

 幸いにも戦士の”簡易鑑定能力”はほどほどにすばやい。そこで、武器と防具であればとりあえず手に持って移動することである程度の正体はわかるだろう。

 指輪やロッド類についてはなぜか所持では識別できない(戦士だから?)ので、鑑定機能はそちらに絞って使うべきかも知れない。

 などと考えつつ、南から東方向に移動していく。

突入!

 東南の部屋を片付け、そのまま北上する。
 北東方向の蜘蛛の巣を払い、これで後顧の憂いを断った。

 おもむろに基地の内部に突入する。

 すでに察知されていたらしく、スナガ君などが迎撃に上がってくるが、ドゥナダンの戦士の敵ではない。
 次は東夷の戦士の人たちだが、これもどうということはなかった。

 これという敵はいない。

 個室の中には敵とアイテムがあったりなかったり、という感じだ。
 拍子抜けするくらいのレベルである。

 北から南まで、基地内を一通り襲撃&探索したのだが、実はたいしたものがほぼなかった。せいぜいが『ファイヤボールのロッド』くらいだ。あとはほぼすべて自動破壊の対象になる程度の上質品だった。若干期待はずれだった。

 地下12階だとこういうものなのか。

 むしろ、これはガレ場のほうが期待できるかもしれないと思った。

ガレ場の激戦

 そこで、ガレ場に向かった。

 ところが、ガレ場入り口の雑魚オークに混じって「黒色王「ウルファング」」さんが登場していた。地味な色だったからぜんぜん気がつかなかった。
 しばらく戦ったが、こちらも大きな問題はなかった。


 ここでガレ場を掘っていたら『鑑定のスタッフ』が登場する。やった!これは素晴らしい!

 ということで、少し気が楽になった。
 こういうこともあるのだなあ。運が良いということか。

 このあといろいろと掘り出したりもしたのだが、残念ながら高級品は一つたりとも見つけられなかった。ありがたい『箱』の中身もせいぜい上質品、というのは基地の状況とまったく変わらなかった。

 うーん。残念だ。地下12階だとこんなものか。

 指輪類が多く出てきたので、持っていったものと拾ったものの『鑑定のスタッフ』計2本を使いつぶして地上に帰った。

 途中で拾い食いした『エルフの口糧』&拾い読みした『空腹充足の巻物』のおかげで、地上でいろいろ動いてもまだ満腹状態である。

再度潜行

 状況的に中途半端だったので、とりあえず、間髪いれずにまた地下に戻ることにした。

 同じく地下12階に潜ったところで、すぐにレベル26に。先ほどの探索行は、アイテム的には微妙だったが、戦闘経験の蓄積にはなっていたようだ。

能力 基本 種族/職業/装備 合計 腕力 18/99 1 4 0 18/149 知能 18/84 2 -2 2 18/104 賢さ 18/89 2 -2 2 18/109 器用 18/99 2 2 0 18/139 耐久 18/84 3 2 0 18/134 魅力 18/98 2 -1 0 18/108

 ここでは、トゥルカス様のお力が敵を倒してくださった。戦っていた赤いpが光の中に消滅して行ったのを確認した。

 魔力充填の巻物で2、3回使った『鑑定のスタッフ』を充填したところ、なんと27回にまで充填された。これは新記録だ。
 これはありがたい。

 このスタッフを用いていろいろと鑑定しつつ、お土産をもって地上に戻る。

半端な高級品

 拾っておいた『折れたダガー』が、簡易鑑定の結果「高級品」と出ていた。そこで、あらためてまじめに鑑定したら『切れ味の折れたダガー』とでてきた。

 地上に戻ってそのまま武器屋に売ると、上限値の1万$の値がついた。

 それではと思い、修理屋さんで6000$でつなぎなおしたが、当然武器屋での売値は変わらなかった。

 仕方なく美術商に売り飛ばしたところ、10700$となった。
 なんということか。そのまま売ったほうが儲けが大きかったようだ。
 直す意味がないではないか。
 商売なんて、概してこんなものかもしれないが。

 また、この街の武器屋さんでの最高買い取り価格が1万$というのがあまりに低すぎると思った。武器は高級品がいろいろ出てくるわけなので、せめて2万$程度のお店であって欲しい。
 もしかしたら近いうちに武器店舗にはTOBをかけるかもしれない。もっとも、この兄@にそれだけのお金があればだが。

 引き続き地上でいろいろ売り買いし、また地下に戻る。

細長基地にて

 じわじわと潜っていく。

 大きなトラブルも無く、気が付けば地下15階だ。

 そこで早速、

悪い予感がする…

とのこと。

 なんだろう。

 出現した中原から東方向を一通り探索するが、特にこれというものはない。
 いったい何がこの悪い予感の原因なのか。

 そう疑問に感じつつ、西側に歩を伸ばしたところ、その理由がわかった。

 探索していなかった西の端に、中規模な基地があることがわかったのだ。
 縦長でひし形の基地だ。

 以前ハーフオーク戦士@で同じ階で同様の基地に出会ったときには、たしか『★ネッサブーツ(加速+5)』を拾った覚えがある。そこまでではないにせよ、何か★のついたものが落ちていることを期待してよいだろう。

 準備をして向かう。とはいえ、することはせいぜいが『ヒーローの薬』を飲んで『スピードのスタッフ』をかけておくことくらいだ。他にできることはあまりない。

 持ってきていた『邪悪存在感知のスタッフ』で検知する距離まで近づくと、TとかPが群れているとわかった。この階層とは思えないモンスター軍団である。さすが基地。


 先例に倣い、北の歩哨から突入する。
 ここはちょっとした剣戟ですぐに終わった。

 この最初の戦いが終わったところで、こんなものが登場した。

『★ダガー『ナルサンク』 (2d4) (+4,+6) {%}』

 現場に落ちていた『*鑑定*の巻物』で早速正体を明らかにした。

★ダガー『ナルサンク』 (2d4) (+4,+6) {r恐!!}
「焔の牙」を意味する名を持つこの燃え盛る短剣は、その刃から焔の矢を迸らせる力をもつ。
始動したときの効果...
ファイア・ボルト(9d8) : 8 ターン毎
...ただし装備していなければならない。
それは火炎によって大きなダメージを与える
それは投げて使うのに適している。
それは恐怖への完全な耐性を授ける。
それは火への耐性を授ける。
それは永遠の明かりを授ける。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。

 なるほど、と思う間もなく、南方向から砦の軍団が攻めてきた。

 さすがにTに囲まれてPに岩を投げられるとHPが大幅に削られる。少し粘ってみたが、岩投げのダメージが大きすぎたため、テレポートして逃げる。参った参った。


 テレポートの結果、ダンジョンの中原に出現する。周囲に敵影はない。


 にしても、ちょっとまずいかなあ。相手様方が割とお強い。

 とりあえず体力を回復し、あらためて西側に向かってみる。

 今回は幸いにも、Tやoの主要戦力を細い廊下で迎撃できた。これに勢いづいてそのままPの攻撃に向かう。

 やはり遠方からの岩投げにかなり苦しんだが、接敵してしまえばこちらのものだ。吸血ソードが敵から@にエネルギーを送り込んでくれる。ありがたいものだ。

 やっかいなPがいなくなれば、後は基地に入り込んで予備役のTを叩き伏せるだけだ。
 問題はなかった。


 さて、落ちているアイテム類を拾い上げて、簡易鑑定を試みた。

 その結果、武器や防具でいくつかの高級品が確認できた。そこで、詳細を確認するために『鑑定のスタッフ』を使い切る。さっきの12階の基地よりも、こちらの基地のほうが良いアイテムが落ちていたことになる。

 やはりといえばやはりだが、アイテムの質は階の深さに依存するということなのだろう。

地上にて

 地上に戻ってアイテムの確認をするのだが、いまひとつ装備交換の対象にはならないことがわかった。実は今の装備はそれほど悪くないようだ。

 先ほどの戦闘ではこんなものを拾っていた。

o) ( 極寒のクローク [1,+11]
p) ( 守りのクローク [1,+20]
q) ( 守りの毛皮のクローク [3,+11]
r) ] ドラゴン・グローブ [4,+6]
s) | ★ダガー『ナルサンク』 (2d4) (+4,+6) {r恐!!}
t) | 凍結のグレート・ソード (3d6) (+7,+12)
u) / オークスレイヤーのパイク (2d5) (+10,+7) (+1)
v) / ドラゴンスレイヤーのハルベルト (3d5) (+5,+5) (+1)

 おそらく利用しないであろう『守りの毛皮のクローク』以外は自宅に貯めておく。

 それにしても、頭装備と足装備はまだ上質品だ。これは蛮野君も実はそうなのだ。特に頭装備の高級品は難しいようだ。

溶岩地帯にて

 地下15階に戻るが、これということはない。
 そのまま地下16階へ直行する。


 地下16階は、溶岩の海だった。

 歩いていくと、あっというまに溶岩で火傷する。そうだ。まだこの@は浮遊していなかったのだ。

 この階は、地域のかなりの領域が溶岩で、移動がままならない。
 中階層になると、浮遊機能が無いのはやはり致命的だ。

 けだし、ここでなんと待望の『鑑定のロッド』が登場する。最初の一本である。これはありがたい。拾い物のちょっとした鑑定にはこちらのほうを使うことにしよう。

 そうこうして、溶岩で火傷をして弱っているところに、敵が一斉に来襲する。

 抵抗はしたのだが、あれよあれよという間にHPが真っ赤だ。無理もない。ターン毎に戦闘以上のダメージが火傷で加算されるのだから。
 あわてててレポートするが、こちらもまた溶岩の上でなおかつ敵がいる。


 いけない。このまま戦うと死ぬ。


 そう思った。
 テレポートをしても、おそらくまた溶岩の上に出る。意味がないかもしれない。

 HPが赤くなった。そしてついに2桁に。


 本質的に逃げる必要がある。


 そこで、少し前に拾っていた『レベル・テレポートの巻物』を読み上げたところ、@はずぶずぶと潜って行った。


 さて、吉と出るか、凶と出るか…。

地下17階

 地下17階。幸いにも海でも溶岩でもない、普通の部屋に出現した。
 静かに回復を試みる。

 幸いなるかな、すぐに『テレパシーのアミュレット』を入手した。現状の『遅消化のアミュレット』とすぐに交換する。

 この『遅消化のアミュレット』、rogueにこれが出てきてくれたらさぞ嬉しかろう、というアイテムだが、TinyAngband世界ではあまり重きを置かれない。食料は店で安価にたくさん手に入るので、食糧問題については大して苦労しないのがこのゲームだからだ。この一点においても、両者のゲームの性質はかなり異なるとわかる。

 テレパシー機能が@に備わったことで、多少は楽になりそうだ。


 装備してすぐに、敵が近くにいることがわかった。こちらを検知したのかじわじわと寄ってくる。茶色のoもいる。オークのユニークがいるようだ。

 予想通り、すぐに「ウルク「ルグドゥシュ」」氏と遭遇戦。これを斃した。


 この一連の戦闘で、レベルが27に上がった。

能力 基本 種族/職業/装備 合計 腕力 18/100 1 4 1 18/160 知能 18/88 2 -2 3 18/118 賢さ 18/93 2 -2 2 18/113 器用 18/100 2 2 1 18/150 耐久 18/90 3 2 0 18/140 魅力 18/99 2 -1 0 18/109

 基本値がかなり向上してきた。ある意味、そろそろ頭打ちに近くなってきたということでもある。


 ここでラッキーなことに『浮遊の指輪』を入手したので、『透明物体感知の指輪』に代えて装備する。『テレパシーのアミュレット』があるので、Gは検知できるためだ。
 これで溶岩はある程度対応可能になった。

不意の大爆発

 東方向に歩く。
 ちょっとしたオーク軍団と戦闘になる。
 意外に多くのアイテムを落としてくれていた。

 そこで、落ちていた未識別の『謎の巻物』を読んでみたら、突然閃光が発生して目が見えなくなった。

 実は『*破壊*の巻物』だったらしい。うわあ。大変なことに。
 素直に『鑑定のロッド』を使っておけばよかった。手抜きはいけない。

 あわてて手探りで『致命傷治癒の薬』を飲んで視力を回復し、地図を読んだところ、あたり一面は廃墟になっていた。

 未鑑定のアイテム類も消失してしまったようだ。まあ仕方がない。世の中こういうこともある。
 あたかも他人事の如しだが、仕方がない。自分が破壊されなかっただけましだった。

黒いプリン

 隅にあった崩れかけた部屋の中にゼリーがいっぱい詰まっていた。
 あわてて遠ざかった。

 が、なぜか追いかけてきていた黒いプリン(黒いゼリーで、斃すと必ず何かのアイテムを落とす)を斃したところ、微妙な感じのバトルアックスが出てきた。

『鑑定のスタッフ』は残りあと3回しかない。

 とはいえ、なんとなく鑑定してみたところ、実はこの黒いプリンから出てきたものがとんでもないアイテムであることがわかった。

『★バトル・アックス『ロサラング』 (2d8) (+4,+3) (+1)』

 なんとまあ、君、こんなすごいもの飲み込んでたのか。
 というか、使い手が飲み込まれたのかもしれないが。

 ついでに『高級品』と出てきたショートボウを『鑑定のロッド』で鑑定したところ、こちらもまた
『エルフのショートボウ (x2) (+11,+10) (+2隠密)』
ということが判明した。

 早速装備してみる。
 隠密が卓越状態になった。少しだけよくなったようだ。


 さて、地上に戻り*鑑定*を行ってみた。

★バトル・アックス『ロサラング』 (2d8) (+4,+3) (+1)
アルノールの野伏の頭領ケルサインが使っていた、素晴らしい作りの両刃の戦斧だ。
始動したときの効果...
恐怖除去/体力回復(30) : 5 ターン毎
...ただし装備していなければならない。
それは腕力に影響を及ぼす
それは器用さに影響を及ぼす
それは打撃回数に影響を及ぼす
それはオークに対して特に恐るべき力を発揮する。
それはトロルに対して特に恐るべき力を発揮する。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。

 使っていた人の名前まで特定されている。ということは、ケルサインさんかその子孫がこの黒いプリンさんに飲み込まれていた、ということなのかもしれない。その子孫(であろうか)のアラゴルン君にはこの斧は受け継がれていないので、歴史の途中で消えてしまったということなのかもしれない。

 そうなると、このドゥナダン戦士@アランゴル君にとっても遠い先祖ということにもなりそうだ。お宝武器が幾多の時を経て子孫の手元に戻ってきた、ということにしておこう。

 機能的には、打撃回数に+1されるということは、かなりの打撃力が期待できる。しかし、特殊効果はほとんどないに等しい。
 あと、(+4,+3)はさすがに改善できるだろう。永らく強酸性のゼリーの中にあってもこの数値、というのはむしろすごいことなのだろうが、地上でもう少しきちんと研ぎなおそう。
 使うかどうかはその時々の状況次第、というところだ。

 なぜなら、現状でこの@が装備している『吸血武器』は、この中階層では鉄板といっても良いからだ。実際、これを装備している限り、ドラゴンピットですら平らげる事が可能だ。

 次に、『エルフのショートボウ』を活用すべく、地上で、『クロスボウ』の弓と矢を自宅に置き、『26本の 電撃の細矢 (1d4) 』を持ち出した。これをお金で改善して(+5,+5)として持ち歩くこととした。

魔法の装備

 地下17階にて。

 ウルク『ウグルク』が突然一味と共に湧き出してきた。
 これを殲滅したところ、『魔術師の杖 (1d2) (+5,+4)』と共に『邪悪存在退散のスタッフ』が出現する。これはうれしいアイテムだ。オークやトロルには鉄板である。

 さらに、『凡庸の巻物』を新たに識別する。
 ついに出てきた、凡庸様。

 また、『周辺感知のロッド』が出現したが、悲しいかな、何回振っても使えない。そういうものか。これは、ハーフオーク戦士@がレベル50になってもなかなか機能してくれなかった記憶がある程度に、使うのが難しいロッドである。

 凡庸さんを手に入れたことでもあるし、もうすぐにでも帰ろう。

継続

 一度地上に戻り、大切なものを自宅に置き、改めて地下17階へ。

 今回はなんとなく

嫌な予感がする

とのこと。

 まずは手始めに『邪悪存在退散のスタッフ』で群れるTを消滅させた。やっぱり便利だなあ。
 だが、まだ何かありそうだ。

劣化と炎

 そんなこんなでだばだばしていたところ、このあたりで頻出するモンスターである「劣化ビースト」に触られて、嫌なことが起きていた。

劣化ビーストの攻撃をかわした。
触られた。
エルフのショートボウ(c)は劣化してしまった!
触られた。
耐性の金属製ラージ・シールド(b)は劣化してしまった!

 うううう、悲しい。『耐性のシールド』なのに劣化するのね。
 これは嫌な状況だ。

 しかし、ここでレベルが28になったのはせめてもの救いだった。

能力 基本 種族/職業/装備 合計 腕力 18/100 1 4 0 18/150 知能 18/88 2 -2 3 18/118 賢さ 18/93 2 -2 2 18/113 器用 18/100 2 2 0 18/140 耐久 18/90 3 2 0 18/140 魅力 18/99 2 -1 0 18/109

 いろいろと向上してきたものだなあ。

 地上に戻り、整理整頓を行う。

岩トロル

 再度地下へ。

 今度は地下18階へ。

 「ビル」を含んだトロール軍団に正面から挑んだところ、瀕死の重傷を負ってしまった。
 HPが残りわずか47まで削られた。
 あわててテレポートしたが、行った先にも敵がいた。加速して逃げ、『致命傷回復の薬』を飲み、さらに『癒しのスタッフ』を2回発動させて、ぎりぎり事なきを得た。
 結構危なかった。


 あらためて現場に戻り、細かい戦闘を繰り返してなんとか全体を平らげる。やっぱりこのレベルだと群れとの正面戦闘はまだ辛い。

 その後、サラマンダーの炎で『邪悪存在退散のスタッフ』さんが燃やされてしまう。これはとても悲しい。戦士にとって貴重な魔法戦闘具だったのに。

 そうだ、そろそろ装備類に「銘を刻む」ことを意識しなくては。

 それにしても、この階層、免疫がないと辛い。『耐性の薬』もそれほど手に入るわけでもないので、対応が難しい。

レベルアップ29

 再度沸きしてきたらしい黒いjと戦ったところでレベルが29になった。さっきの戦闘経験はかなりのものだったようだ。

能力 基本 種族/職業/装備 合計 腕力 18/100 1 4 0 18/150 知能 18/93 2 -2 3 18/123 賢さ 18/96 2 -2 2 18/116 器用 18/100 2 2 0 18/140 耐久 18/93 3 2 0 18/143 魅力 18/100 2 -1 0 18/110

 どの属性も18/90を超えてきた。そろそろ本気で頭打ちか。

 ここで遭遇した白いWの群れを退治するために、矢弾を使い果たしてしまった。なんということか。貴重な矢弾だったのに、なぜか撃つたびに消失していた。相手のせいだろうか。

 時折、戦闘中に毒に犯されるようになる。少し経つと直るのだが、ちょっとうっとおしいのも事実だ。

防具修復

 これまでの戦闘で、ぜりーやらアリさんやらの酸に犯されて防具がぼろぼろになっていた。ACは69まで減っていた。何てことだ。

 地上にて、お金で修復し、なんとか83まで戻した。でも『エルフの弓』が、もともと(+11,+10)だったのが(+9,+9)まで劣化しているのは、もうどうしようもない。隠密機能が低下していないことを祈るばかりだ。

魔法のランプ

 地上のBMでこんなものが売られていた。

☆フェアノールのランプ『碧狼』 (+5) {+知器耐r轟獄(知}
始動したときの効果...
電撃への耐性(期間 20+d20) : 40+d40 ターン毎
...ただし装備していなければならない。
それは永遠なる明かり(半径 2)を授ける。
それは知能に影響を及ぼす
それは器用さに影響を及ぼす
それは耐久力に影響を及ぼす
それはあなたの知能を維持する。
それは轟音への耐性を授ける。
それは地獄への耐性を授ける。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。

 これはそこそこ使えそうだ。
 お値段は16万$である。ちなみに、現状で財産は9万$程度。あと7万$を作れれば問題ない。

 そこで、自宅に貯めておいたいろいろなアイテム類、主としてロッドや武器アイテムを売りまくった。
 すると、意外にあっさりとお金ができた。なるほど。このお兄さんもほどほどにお金が自由になってきたようだ。

 ということで、晴れてこの『天才のランプ』を購入したのであった。

 これを装備した瞬間に、HPが630まで向上した。さすがに強化値が「+5」だけのことはある。結構な高値だ。

 むしろ、これを外すときに唖然としてしまいそうな気がする。

いろいろうっかり

 地下18階へ。あらためて深層階層に突入する。

 そして、このとき初めて『周辺感知のスタッフ』が消えていることを知った。おそらく、先ほどの戦闘で燃やされてしまったのだろう。
 何てことだ。『地図の巻物』も持ってきていない。手探りで進むのは、少し面倒な話になりそうだ。

 ところが、その直後に『啓蒙の薬』を拾って飲むことが出来たので、当面事なきを得た。
 そして、その後、また『周辺感知のスタッフ』もあらためて拾ったので、特に問題はなくなった。これは運がよかった。

 しかし、今度は、先ほどの探索で白いW小隊を相手に矢弾を使いつぶしてしまったのを忘れて潜ってしまい、飛び道具がない状態で戦う羽目に陥った。これはとても辛かった。
 やはり戦士には飛び道具は大切だ。


 こういう「うっかり」が長時間プレイの弊害だ。そろそろ控えておけ、ということなのだろう。


 また、先ほど勢い込んで買い込んでしまった『☆フェアノールのランプ』だが、発動が『★ガラドリエル様の玻璃瓶』とは違い、「電撃の二次耐性」であった。おかげで、『暗い部屋を明るくする道具』を持ち歩く必要が出てきた。これはちょっとした計算違いだった。これから先、しばらくの間は『イルミネーションのロッド』を持ち帰る必要があるということだ。

 ちなみに拾った『対毒の指輪』は、噂どおり14000$以上の高値で売れた。何でだろう、これ。確かに毒耐性は欲しいとは思っていたものの、指輪スロットを占有させるほどの重要性はない。ぶっちゃけ”売るより他に道はないアイテム”である。

まとめ

 今週はこんなところで終えた。

 レベルは25から29まで大きく上昇した。アランゴル兄さん、かなりがんばったのではあるまいか。

 現在手持ちが一本しかない『鑑定のロッド』だが、『鑑定のスタッフ』の消耗を抑えるという意味ではとても有効だった。なるほどなあ。『鑑定のロッド』は比較的回復も早く、使える道具だとあらためてわかる。この段階では、5本もあれば、『鑑定のスタッフ』を持ちあるかなくても済みそうだ。なんといっても、スタッフ類は燃やされてしまうのが辛いところであるので、できるだけロッドを揃えていきたいものだ。

 また、あまりはっきり書かなかったが、今回は『スピードのスタッフ』をかなり活用していた。『スピードの薬』があまり落ちていないので、このスタッフはとても有効だ。ただし、魔力吸いが出てくるような階層になったら、また『スピードの薬』に頼らざるを得なくなる。このあたりのバランスは上手くできている。


 なお、息子は父が見ていないところで「地下3階」まで潜っていたようだ。なかなかやるものだ。早くも独り立ちの気配を感じさせる。”お小遣い”も少しずつ増やしているようだ。

第105週

 土曜日だが、ちょっとした出張に来ている。

 会議までの待ち時間が1時間以上余るほど会場に早く着いてしまったので、その待ち時間の間、この世界に潜っていることにしようと思った。


 さて、こういう時に一緒に潜るのにいったいどなたが適切であろうか。

 なんとなくだが、林さんを呼び出して見た。
 今どういう状況でしたかね、林さん。

ドゥナダン 魔法戦士 魔術闘士 レベル 27 経験 70951 $ 401588 |)}=="*((] ] 腕力 !18/120 知能 !18/200 賢さ !18/140 器用 !18/130 耐久 !18/150 魅力 :18/129 AC( 86) HP 460/ 460 MP 192/ 192 名前 : 林石隆 性別 : 男性 年齢 51才 腕力 ! 18/120 種族 : ドゥナダン 身長 187cm 知能 ! 18/200 職業 : 魔法戦士 体重 75kg 賢さ ! 18/140 魔法 : 仙術 社会的地位 41 器用 ! 18/130 守護神 : トゥルカス 耐久 ! 18/150 魅力 : 18/129 打撃修正 (+32,+29) HP 460/ 460 打撃攻撃 :伝説的 [15] MP 192/ 192 射撃攻撃 :伝説的 [17] 打撃回数 5 魔法防御 :超越 平均ダメージ 175 レベル 27 隠密行動 :卓越 経験値 70951 射撃修正 (+39,+14) 最大経験 70951 知覚 :超越 射撃倍率 x2.28 次レベル 77000 探索 :超越 射撃回数 5.08 所持金 401588 解除 :超越 魔法道具 :英雄的 AC [22,+64] 日付 15日目 20:25 加速 (+11) プレイ時間 37:25:55 赤外線視力:0 feet 能力修正 能力 基本 種族/職業/装備 合計 abcdefghijkl@ 腕力 18/100 1 1 0 18/120 ............. 知能 18/100 2 2 6 18/200 .4.......2... 賢さ 18/100 2 0 2 18/140 .........2... 器用 18/100 2 1 0 18/130 ............. 耐久 18/100 3 0 2 18/150 ..2.........s 魅力 18/99 2 1 0 18/129 ............. abcdefghijkl@ abcdefghijkl@ abcdefghijkl@ 耐酸 : .......+..... 加速 : ...+..+...... 耐麻痺 : ..+.......... 耐電撃: .......+..... 反射 : .....+....... 透明視認 : ......+...... 耐火炎: .......+..... 魔法道具: ..+.......... 生命保持 : +.....+...... 耐冷気: .......+..... 火オーラ: ............. テレパシ : .........+... 耐毒 : .......+..... 電オーラ: ............. 警告 : ............. 耐恐怖: ....+........ 冷オーラ: ............. 遅消化 : ............. 耐暗黒: ............. 魔力減少: ............. 急回復 : ............+ 耐盲目: .........+... 乱テレポ: ..+.......... 浮遊 : ...........+. 耐混乱: .........+... 反テレポ: ............. 永遠光源 : ......+...... 耐轟音: ............. 反魔法 : ............. 反感 : ............. 耐地獄: .......+..... 経験吸収: ............. 邪悪呪 : ............. 装備: 合計 74.0 kg (限界の87%) コマンド: a) | 右手 : (吸血)ロング・ソード (2d5) (+9,+9) {経|吸} 6.5 kg b) ) 左手 : ☆金属製ラージ・シールド『ノヴルヒ』 (+13,+0) [8,+19] (+4探索) {+知探 6.0 kg c) } 射撃用 : ☆スリング『イフンゴル』 (x2) (+16,+14) (+2) {+耐具;麻射瞬.(耐.} 0.3 kg d) = 右手指 : スピードの指輪 (+10) 0.1 kg  e) = 左手指 : 恐れ知らずの指輪 0.1 kg f) " 首 : 反射のアミュレット 0.2 kg g) * 光源 : ★丈高きエレンディルの星 (+1加速) {+速;視経明!!} 0.3 kg h) ( 体 : 耐性の硬革よろい (-1) [6,+10] {r酸電炎冷毒獄} 5.0 kg i) ( 体の上 : エルフのクローク [4,+7] (+3隠密) 0.3 kg j) ] 頭 : ★スランドゥイル王の硬革帽子 [2,+10] (+2) {+知賢r盲乱;感} 0.8 kg k) & 手 : (なし) 0.0 kg l) ] 足 : 浮遊の軟革ブーツ [2,+9] {浮} 1.0 kg a) ? 4冊の 仙術の魔法書[仙術入門] {50%引き} 6.0 kg b) ? 3冊の 仙術の魔法書[魔道大成] {Elbereth} 4.5 kg c) ! 16服の スピードの薬 {!k} 3.2 kg d) ! 29服の ヒーローの薬 {50%引き} 5.8 kg e) ! 26服の 致命傷の治癒の薬 {25%引き} 5.2 kg f) ? 19巻の テレポートの巻物 {25%引き} 4.8 kg g) - 7本の トラップ感知のロッド 5.3 kg h) - 2本の 帰還のロッド 1.5 kg i) - 2本の 癒しのロッド {!k!!} 1.5 kg j) - 3本の 岩石溶解のワンド (14回分) 1.5 kg k) - 2本の 悪臭雲のワンド (21回分) 1.0 kg l) _ 鑑定のスタッフ (21回分) {Elbereth} 2.5 kg m) _ アイテム感知のスタッフ (9回分) {Elbereth} 2.5 kg n) { 21個の 鉄弾 (2d2) (+5,+5) (50/254) 8.4 kg

 なるほど、大体把握した。

 レベル27の魔法戦士。加速が+11を示している。なんと行っても、この段階でテレパシー機能があるのがありがたい。『★エルフ王様の帽子』様様である。

 メインウェポンは銘のない『吸血ロングソード』だ。この段階では悪くない。

 改めて観察すると、ほぼすべての基本機能が上限の18/100に達している。後は装備でのパワーアップだけだ。基本機能についてはあまり伸び代はない。

 見方によっては、全体的に、バランスのよい状態といえるかもしれない。ハーフオーク戦士@のように、レベル50になっても18/10とかいう低い値の属性がないのは後々楽になることだろう。

「以上」

 潜ったところで地下16階。かなり深いところにいると分かる。

 近くに茶色のPがいるのが分かる。なんだっけ?ユニークなのだろうか?
 と思ったらサイクロプスだった。とりあえず倒す。

 落ちていた鉄の箱の中から出てきた帽子が
「硬革帽子 [2] {上質以上}」
と表示された。
「以上」ってことは、高級品や、もしかしたら「☆特別製」だったりする?

 などとわくわくしつつ鑑定すると、
『硬革帽子 [2,+4]』
だった。
 いつものことだが、妙な期待を持たせないで頂きたい。確かに「以上」にはそれ自身も含まれるけどね。

 ちなみに、戦士の簡易鑑定の場合にはこうした「上質以上」といった表現は出てこない。常に「並」「上質」「高級品」「特別製」と”断定”してくれる。この「○○以上」というアバウトな表示は、魔法戦士固有の表現のような気がする。戦士の簡易鑑定ほどの精度はない、ということなのだろうか。でもさすがに魔法戦士なので、本当は戦士よりは魔法には長けているのだよね。ということは、鑑定は魔法の力じゃないということなのか?

アイテムゲット!

 しばらくして、はじめて『ミラーシールド』を拾う。これはありがたい。現状では反射機能は『反射のアミュレット』で充当しているが、本来ここには『勇者のアミュレット』を装備したいわけで、その準備が整ったと考えることができそうだ。
 一方で、現在の『☆シールド』を外す影響も出てきそうだ。もう少し考えよう。

 道端で『俊敏のセスタス』を見つける。器用さが+1になったためか、装備しても文句を言われない。これは嬉しい。ACだけが向上したことになるためだ。
 いずれ『★セスタス』が出てくるまでは、しばらくの間これのお世話になりそうだ。

 その後、いろいろなものを拾う。久々のプレイの初回探索という事もあるのか、なかなかいいモノをたくさん拾ってしまい、すべては持ち帰れない。少し残念な思いをしつつ、残すものは残し、拾えるものは拾う。

 その後、地上に戻っていろいろと売り買いをした。

装備交換

 さて、『ミラーシールド』の入手を契機に、装備を交換する。”対遠距離攻撃対策アイテム”としては『ミラーシールド』は必須だ。防具としての完成度が高い気がする。

 これまでの『反射のアミュレット』も悪くはないのだが、アミュレット枠は機能的に貴重なものを装備したいところであるので、「せっかくだから俺はこの『勇者のアミュレット』を選ぶぜ!」ということにした。

装備: 合計 78.9 kg (限界の92%) コマンド: a) | 右手 : (吸血)ロング・ソード (2d5) (+9,+9) {経|吸} 6.5 kg b) [ 左手 : ミラー・シールド [10,+1] 5.0 kg c) } 射撃用 : ☆スリング『イフンゴル』 (x2) (+16,+14) (+2) {+耐具;麻射瞬.(耐.} 0.3 kg d) = 右手指 : スピードの指輪 (+10) 0.1 kg e) = 左手指 : 精度の指輪 (+11) 0.1 kg f) " 首 : 勇者のアミュレット (+4,+5) [+2] (+3) {+赤r恐;麻視活[炎(腕器耐} 0.2 kg g) * 光源 : ★丈高きエレンディルの星 (+1加速) {+速;視経明!!} 0.3 kg h) ( 体 : 耐性の硬革よろい (-1) [6,+10] {r酸電炎冷毒獄} 5.0 kg i) ( 体の上 : エルフのクローク [4,+7] (+3隠密) 0.3 kg j) ] 頭 : ★スランドゥイル王の硬革帽子 [2,+10] (+2) {+知賢r盲乱;感} 0.8 kg k) ] 手 : 俊敏のセスタス [5,+8] (+1) 2.0 kg l) ] 足 : 浮遊の軟革ブーツ [2,+9] {浮} 1.0 kg

 なお、このあと武器屋の裏手に出向いて『ミラー・シールド』を[10,+5]まで磨いてもらった。
 あの店は使える。

レベル28

 再度地下16階へ。

 プーケル人を倒したところでレベルが28に上がった。

プーケル人を倒した。
レベル 28 にようこそ。
最大ヒット・ポイントが 21 増加した!
最大マジック・ポイントが 5 増加した!
トゥルカスの声が響き渡った:
「留まるのだ、下僕よ。余が汝の肉体を鍛えん。」

 だが、もう基本性能の向上はなかった。HP,MPが各々多少上がった程度である。それはそうだ。
 ”増強”を含めても、18/100以上の向上はないのだなあ。

 階全体を通して、さすがに今回はそれほどのドロップはなかった。
 そこで、そのまま地下17階へ下降する。


 あたりをうろうろしているオーガやトロルなどと戦い続ける。

 そんな中、『獲得の巻物』を入手した。
 銘を刻みつつ、早速自宅に帰る。

『獲得の巻物』はとりあえず自宅に安置する。
 いつどのように使うのかは、また別な機会に考えることにした。

深層の鎧

 再び地下17階へ。
 魔法で地形を確認すると街があった。少し安心できる。

 とはいえ、街の中にはモンスターもいくつかいるようだ。これでは街の人は安心して商売が出来ないだろう。

 そんな中、隅のほうで一人ひっそりたたずんでいた青いTを倒したら、『鉄の箱』が出てきた。これは期待できるかも。

 罠を外してから開くと、こんなものが出現した。

★ロヒアリムの金属製ブリガンダイン・アーマー [13,+12] (+2)

 やった! 特別製アイテムゲットだぜ!

 とはいえ、この段階ではよいアイテムなのだが、ただ重いというところで魔法戦士には問題が起きるかもしれない。

 …そして、この予感は後ほど当たってしまうのだった。

爆裂!ゴッドスタッフ!

 『鑑定のスタッフ』の残り回数が侘しくなってきたので、現場で拾った『魔力充填の巻物』で再度充填を試みた。

 だがここで見事に壊れた。なんてこった。魔法戦士なのに。先週のアランゴルさんが見事に27回まで充填できていたので、つい期待してしまった。魔法戦士を名乗っているのに、ただの戦士より成功率低くないですか。などとぼやく。

 おそらくは、一度充填してからある一定の間隔を置かないと、成功確率が下がってしまうという条件なのだろう。それがどの程度の間隔なのかがわからないでいるのだが。

 幸いにも、まだ予備の『鑑定のスタッフ』が現場の店舗で売られていた。改めて買いなおした。

地下18階

 さて、なんとなく現場のお店『食料』を一つ買って食べてから地下18階へ。

 中原の大きな広場に出た。

 なんと、そこにあったのが『レベルアップの薬』である。おおお、これは貴重品。
 すぐに銘を刻んだ。

 これが失われるのは怖いので、周囲を簡単に探索したところで割とすぐに地上に戻ることとした。

★の正体

 地上にて『★アーマー』の正体を*鑑定*した。

★ロヒアリムの金属製ブリガンダイン・アーマー [13,+12] (+2) {r暗}
小さな鉄板が麻布の下地を被う二重の鎧で、双方に狩りと戦の光景が描かれている。この鎧を身に付けると、闘いで負け知らずだったローハン初代の王、青年王エオルの魂を感じることができる。
それは腕力に影響を及ぼす
それは器用さに影響を及ぼす
それは酸への耐性を授ける。
それは電撃への耐性を授ける。
それは火への耐性を授ける。
それは寒さへの耐性を授ける。
それは暗黒への耐性を授ける。
それは混乱への耐性を授ける。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。

 基本4耐性を完備して、なおかつ暗黒と混乱の耐性が加わる。悪いものではない。

 しかし、重くて、装備すると上手く動けないといわれて、MPが少々低下してしまう。うーん。なんともいえない。

 今ひとつかもしれないので、装備を元に戻した。
 せっかくの★アイテムだったが、自宅待機となった。少し残念だ。

 レベルが上がっていけばもう少しこの「魔法戦士」も頑健になることを期待したい。だが、もしかしたら、最後まで脆弱で、永遠にこうしたまともな鎧を装備できない可能性もあるのかもしれない。だとしたら、少し悲しい。

 ちなみに、装備中の『ミラーシールド』を店売りの『防具強化の巻物』で+7に強化できた。こういうところは嬉しい。

 などとやっているうちに、現実世界で会議開催の時間が来た。
 ゲームウィンドウを最小化して、メモを取り始める

例の如し

 数時間後である。

 現実世界の会議は無事終わった。会議中は必死にメモを取っていたので、当然ゲームなどはしていない。

 終わったからには、ゲームも一度終了し、PCの電源を切る。

 駅近くで晩ご飯を食べてから、帰りの新幹線でこのゲームをプレイしていたら、例のごとく気分が悪くなってしまった。電車やバスはこのプレーヤーにとって鬼門だ。
 すぐにプレイを取りやめたが、その後かなり長い間不調が続いた。

自宅にて(リアル)

 自宅に戻って落ち着いてから改めてプレイしてみる。継続して地下18階だ。

 雰囲気的には、茶色い文字で

多少は運が向いてきたか…

といわれてはいるのだが、正直良くわからない。

 ここまでで、一応すべての部屋に出向いてモンスターを退治してドロップアイテムを入手し終わったはずなのだが、特にこれというものはない。

 と思ったら、よく見たらまだ東のほうに行っていない領域があることに気がついた。なるほど、ここか。

 北東方向の小部屋にあったショートボウが
『高精度のショートボウ (x2) (+14,+6) (+2)』
だった。なるほど、これか。

 これを回収し終わったところで雰囲気が白くなる。なるほど。

 最後に直接戦闘になったVに経験値を140ほど吸われてしまう。なんか悔しい。
 悲しくなったので、インベントリに余裕はあったが、地上に戻ることにした。
 やっぱりこの手の相手には飛び道具しかないのかもしれない。

回復

 地上に戻り、早速『経験値回復の薬』を飲んだ。これで経験値が戻ってくれた。わずか140程度とはいえ、積み上げたものを崩されるのは妙に腹が立つ。不思議なものだ。

 さらに、『高精度の小弓』の正体を調べる。

高精度のショートボウ (x2) (+14,+6) (+2) {+器;活!!}
始動したときの効果...
帰還の詔 : 200 ターン毎
...ただし装備していなければならない。
それは器用さに影響を及ぼす
それは体力回復力を強化する。

 ああ、『召還の詔』機能、いるかなあ…もう自分は魔法で帰ってこれるのですよね…。

 とりあえず自宅待機としていただく。

 さらによく考えてみると、2本ほど持ち歩いている『帰還のロッド』も、この@は魔法で帰ってこれるので要らない気がしてきた。そこで、自宅に置いて様子をみることにした。

玄人の技術

 少々贅沢だが、店で200$払って地下に送ってもらうことにした。

 このお店で地下に送ってもらうといつも瞬間的だ。店を出て数歩ですぐに潜ってしまう。自分で魔法を唱えるとこんなに素早くはできない。これが転送専門のプロのなせる技なのだろうか。

さりげない指輪とさりげある爆発

 再び地下18階。

 その辺に落ちていた、見た目微妙な『針金の指輪』は、実はなんと『追加攻撃の指輪(+2)』だった。これはすごい。今は耐性の状況的に使いにくいが、将来の装備候補に入れておくことになろう。

 さらに『*武器強化*の巻物』もゲットだぜ!これも当面使わないけど。持って帰ろう。

 吸血鬼と戦って知能が減らされていたが、現場で拾った『全復活の薬』でなんとかした。ちょっともったいなかったが、これはこれでよい活用の仕方なのかもしれない。どうせといっては何だが、複数の属性が同時にマイナスになるような状況は、しばらくは起きないような気がするためだ。

 なお、魔法戦士はレベル30になると「全復活の魔法」を習得できる。そうなれば、多少属性値が減らされたところで、随時対応が可能になる。そうなると、この『全復活の薬』をキープしておく必然性もなくなるわけなので、ここで飲んでしまっても実質的に問題はないはずだ。

 残り10回だった『鑑定のスタッフ』を充填したところ、1回目は成功したが、残り2回だった2回目は失敗して暴発した。こういうところ、相変わらずよくわからない。やはり充填間隔はかなり空けなければいけないということなのだろう。場合によっては、一度充填したスタッフは店に売り飛ばして、新しいものを購入しておくという安全策を取ることも考えてみよう。

地下18階の街

 そういえば、ブラックマーケットにはよくあることだが、それ以外にも、武器店や防具店、あるいは寺院やはたまた雑貨屋においても、稀に高級品や特別品が棚に並んでいることがある。しかし、魔法道具を売る店2軒では決してそういうことがないのはなぜだろう。

 アミュレットや指輪類、場合によっては薬類なども特殊なものや高級品が売られていてもいいはずなのだが、なぜかこのTinyAngbandでは決してそうしたことがないのだ。不思議でならない。


 そんなことを思いながら地下18階に出現する。

 周囲の地形を確認すると、また街があることがわかった。
 今週2度目だ。

 あたり一面を探索して戦闘とアイテム拾いを繰り返し、最後に街に向かう。

 そこでいろいろと拾った指輪類を売り払うのだが、気がつけば@の装備がいくつか呪われていた。しかも、寺院には通常の『解呪の巻物』が売られていないではありませんか。仕方なく超お高い『*解呪*の巻物』を使わざるを得なかった。ここでの儲け分を一気に吐き出す羽目になった。何事もそうそううまくはいかないものだ。

 手持ちのものをすべて売り払ったら、もう一度現場に戻って、拾いきれなかったアイテム類をさらに漁る。これを繰り返す。これまた実にちまちました商売だ。

 そんなこんなで、魔法の店にいろいろ売っていたら、もう店に置く場所がないといわれてしまった。しかたなくBMなどに売った。

 これは手順を間違えたと思った。指輪など『美術商』に売れるものは最初にそちらに売っておいて、その残りを「魔術屋」に売る手順を取るほうが、店頭スペースが有効に活用できたはずだ。

 だが、順番的にインベントリの上のほうに指輪類が来るので、つい最初に魔術屋さんに指輪を売っていた。おかげで、指輪だけで魔術屋さんの店頭が埋まってしまい、魔術屋さんにしか売れない棒状のアイテム、『スタッフ』『ワンド』『ロッド』をBMに売らざるを得なくなってしまった。
 このあたりは以降気をつけよう。

vs V

 現状の魔法方面での魔法戦士の最強技「衰弱の矢」は、吸血鬼には効果が無かった。少し衝撃であった。

 仕方なく、強化した鉄の弾をひたすら遠距離からぶつけてぶつけて、ぶつけ倒す。『☆装備のスリング』さんはここしばらくこんな感じで大活躍である。倒される方から見れば、手の届かないところから、ひたすら鉄の塊をがんがんぶつけられるというのは嫌な感じだろう。

基本的勘違い

 久々に@が「空腹」だと表示された。
 魔法で何とかしようとして、出来ないことに気がついた。

 そうか、「空腹充足の魔法」はパラディンしか使えない魔法だったのか。しまった。勘違いしていたようだ。
 
 これまでは現場で拾った食べ物類で糊口をしのいでいたので、たまたま空腹状態に陥ることがなかったのだと気がついた。偶然のできごとだ。

 あわててこの地下の街のBMで『エルフの口糧』を5つほど購入してあわてて口に放り込んで事なきを得た。街があって本当によかった。

 やれやれである。よくこんなことで生きていられるな、俺たちよ。

ドラゴン!?

 地下18階の街のおかげで、土産的な手荷物はほぼなくなった。ある意味手ぶらに戻ってしまったわけだ。

 ということで、そのまま探索を続けることになる。ちょっと疲れ気味ではある。

 その状態で、地下19階にもぐりこんだ。
 かなりの深層に潜ってきた。

 中原から少し西に出現する。
 
 地形を確認する。
 すると、閉じた小さな祭壇のようなところに、赤いDが閉じこもっているのがテレパシーで検知できた。


 ドラゴンだ。本物のDだ。


 この@では初めて遭遇するモンスターである。感慨深い。もうこんなところまできたのだな。

 あたりを哨戒して、無用な敵を倒してからおもむろにご本尊のドラゴンに向かう。

 『ヒーローの薬』『スピードの薬』そして特殊能力の「属性打撃」を準備する。
 この辺りが準備できるせいぜいのものだ。頼るものと言えば、あとは「勇気」だけである。

 しばし迷う。
 が、意を決してドアを叩き破って攻撃を開始した。

 そして、その瞬間に驚愕した。

「黄金竜」スマウグを攻撃した


 !!!


 なんと、ただのドラゴンじゃなかった!「黄金竜スマウグ」だった!ユニークモンスターじゃないか!
 大変だ!

 初めてのドラゴン戦がこれって、まずくないか、これ!? この人、ユニークなわけだし、普通のドラゴンよりも強いのではなかったか。たしかHPは2000程度だったと思う。結構な量だ。

 ちなみに、映画「ホビット」でのスマウグさんはものすごい迫力だった。あんな相手、人間やらドワーフやらがいくら集まっても到底倒せるものではないというくらいの”巨大かつ強大”な存在に描かれていた。

 そんなすさまじい相手に、林さんはたった一人で戦うことが出来るのだろうか。

 なんとなく、つい最近、このドラゴンユニークを一撃で倒せるという伝説の弓を拾っていた気がしていたが、よく考えたらこの@ではなく、蛮野君のほうだった。どの道、弓だけでは効果は半減で、対応する『★矢』の方も手に入れなくてはいけないのだが。いずれにしても、今回のプレイには間に合いそうにない。


 さて、どうする、どうする?


 しかし、ここでも『吸血ソード』がいい仕事をしてくれた。

 当然スマウグ先生はかなりの打撃攻撃を繰り出してきた。だが、それを上回るペースで件の『吸血ソード』が相手様のHPを吸い上げてくれたのだ。

 さすがHPが2000もあるだけあって、割と長いターン数はかかったものの、現場付近で入手していた『冷気のロッド』の手助けもあり、最後にはなんとか「黄金竜スマウグ」を倒しきった。


 よくやった、林さん。お見事であった。装備が対ドラゴンで有利な『吸血ソード』であったにしても、総打撃力200程度で最後までよく倒しきれたものだ。感心する。


 さて、宝物を溜め込んでいるという設定のスマウグさんであるためか、多くのドロップがあったわけだが、持ち帰るに値したのは以下のものだった。

= スピードの指輪 (+6)
[ ドラゴン・アーマー [15,+11]
{ 25本の 鋼鉄のクロスボウの矢 (3d5) (+2,+7)
{ 26本の 鋼鉄のクロスボウの矢 (3d5) (+7,+6)
{ 24本の 追尾の矢 (6d4) (+4,+9)

 残念ながら、ここで原作の『ホビット』のようには『アーケン石』は出てこなかったようだ。惜しい。やっぱり別な世界なんだな。あるいは、もう誰かに拾われてしまったのだろう。小さな透明な忍者とかに。

 そこで拾った『*鑑定*の巻物』で、『ドラゴンアーマー』の真の性質を*鑑定*する。

ドラゴン・アーマー [15,+11] {r毒盲乱轟}
それは毒への耐性を授ける。
それは盲目への耐性を授ける。
それは混乱への耐性を授ける。
それは轟音への耐性を授ける。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。

 肝心な基本元素4耐性がないので交換の対象にはならないが、とりあえず自宅に置いておこうと思った。いつか他の装備で基本耐性が充当できたら出番もあるかもしれないし、あるいは『アーティファクト生成の巻物』が入手できたらかけてみるのによい元ネタになる。


 一度地上に戻り、すでに不要な『スピードの指輪(+6)を』売り飛ばして3万$をゲットした。ナイスだ。

 これで財産は50万$程度になった。買おうと思えばいろいろなものが買えそうだ。BMなり武器店なりに必要なアイテムがいずれ入荷するのを待とうではないか、林さんよ。

レベルアップ29

 あらためて地下19階にて。

 広場にうろうろしていた「コルゴロスの蝙蝠」の群れと戦っているうちにレベルが29に上がったようだ。この人たちもいろいろと嫌な攻撃を仕掛けて来る皆さんだ。

 HPが514になり、MPは172となった。

 引き続いて、オークピットを倒したあとで出てきた「武器精度改善の巻物」2巻で、鉄弾(+5,+5)を(+7,+5)まで改善し、既存の(+7,+5)の弾とまとめることが出来た。とてもうれしい。


 とは言うものの、ここで、一度地下17階に上昇した。

 さすがにこのレベルではまだ地下20階は厳しいからだ。ドラゴンはさておいて、リッチあたりと対決するのには準備ができていないという感じもする。
 もう少しこのあたりの階層でアイテムを収集することにしたい。

 もっとも、こうした「あえて上層に移動した場合」については、危険なモンスターのピットが出現することも多い気がする。
 ここから先は、そうした”苛酷な環境”を耐え忍ぶプレイが始まる。
 ある意味、ここからがゲームの本番だ。

あえての反魔法

 その地下17階では白いWの群れが相手だったので、あえて拾っていた『反魔法のアミュレット』を装着して対応した。おかげで呪われなかったようだ。これはラッキーだった。
 偶然ではあるが、対応策がうまくいったようだ。

 うっかり忘れてそのまま魔法を使おうとして『魔法が使えない』といわれてしまったのは笑って許してほしい。ごめんよ、林さん。ちゃんと外さないといけなかった。

 引き続いて劣化ビーストと連戦していたら、いつの間にか『★王様の帽子』が劣化させられてしまった!悲しい。
 許さんぞ、劣化ビースト! 絶対許さないからな。いつかなんとかしてやる!


 憤怒の心を抱いてお家に帰る。
 もちろん戦えば倒してはいるけれど、本音を言えばなるべく相手をしたくないのであった。いろいろ劣化するから。+10以上の数値が劣化させられると、戻すのにとても手間がかかるし、そもそも+15以上の値は手を尽くしても戻せない。

 …そういえば、ここしばらく『帰還のロッド』がなくても何とかなっている、ということに気がつく。あれは「帰るための魔法」が使えれば、いらないアイテムだったのだな。

 とはいえ、戦闘や魔力吸いモンスターとの遭遇などの緊急事態で魔力が枯渇していると、そもそも「召還の詔の魔法」が発動できないわけで、いささかリスクが大きいのも事実だろう。

まとめ

 今回はこんなところで終えることとした。
 レベルが27から29まで上がった。レベル30まではあと一息である。

 ここまでで『レベルアップの薬』を3服も入手したので、どのタイミングで飲むべきか考えどころだ。

 一般的には、後になるほどレベルアップが難しくなるので、レベル47になったら飲む、というのが妥当なところだが、決め手になるであろう魔法「地獄の劫火」が使えるようになるレベル38を狙って飲む、というのもあるかもしれない。
 いずれにしてもまだ先の話だ。


 そういえば『獲得の巻物』も2巻ほどあったような気がする。これについては、深い階層で読むほうが良いものが出てきやすいということだったはずだ。いつか地下20階を越えたら読んでみようと思う。


 武器装備を外してみたところ、素の状態での打撃サポートが(+15,+25)となっていた。さすがはトゥルカス様、結構な打撃精度とパワーのサポートである。

 ところが、『吸血ロングソード(+9,+9)』と『勇者のアミュレット(+4,+5)』を装備しているにもかかわらず、全体の打撃修正が(+24,+34)しかない。つまり『勇者のアミュレット』の分が加算されていないのだ。

 なぜなのだろうか? 魔法戦士だから? そういうことってあるのか?
 でもそうなると、『勇者のアミュレット』を装備することの意味自体がなくなっている気がしてきた。このあたり、バグなのか、それとも仕様なのか、よくわからない。

 やや疑問になりつつ、今週の地下活動を終える。


 なお、息子は父が留守の間に自力で潜っていたようだ。ただ、いろいろなアイテムを大事にしすぎるためか、なかなか地下1階から先に進めないようだ。レベルも11のままらしい。

 そのあたりはもう少しバランス感覚を教えたほうがよいのかもしれない。

第106週

息子進化

 この週は、まずは息子が潜るのをサポートするところから始まる。

ドゥナダン 戦士 傭兵 レベル 11 経験 964 $ 5748 \)}== ~[(]]] 腕力 :18/135 知能 : 16 賢さ : 18/36 器用 :18/121 耐久 :18/107 魅力x: 17 AC( 65) HP 189/ 189 名前 : 息子その1 性別 : 男性 年齢 66才 腕力 : 18/135 種族 : ドゥナダン 身長 172cm 知能 : 16 職業 : 戦士 体重 68kg 賢さ : 18/36 社会的地位 47 器用 : 18/121 守護神 : マンウェ 耐久 : 18/107 魅力x: 17 18 打撃修正 (+13,+17) HP 189/ 189 打撃攻撃 :英雄的 MP 0/ 0 射撃攻撃 :超越 打撃回数 6 魔法防御 :卓越 平均ダメージ 144 レベル 11 隠密行動 :普通 経験値 964 射撃修正 (+12,+3) 最大経験 964 知覚 :劣る 射撃倍率 x2.30 次レベル 1170 探索 :普通 射撃回数 2.00 所持金 5748 解除 :大変良い 魔法道具 :良い AC [28,+37] 日付 3日目 2:04 加速 (+0) プレイ時間 11:29:05 赤外線視力:0 feet 能力修正 能力 基本 種族/職業/装備 合計 abcdefghijkl@ 腕力 18/85 1 4 0 18/135 ............. 知能 16 2 -2 0 16 ............. 賢さ 18/36 2 -2 0 18/36 ............. 器用 18/81 2 2 0 18/121 ............. 耐久 18/57 3 2 0 18/107 ............s 魅力 17 2 -1 0 18 ............. abcdefghijkl@ abcdefghijkl@ abcdefghijkl@ 耐酸 : ............. 加速 : ............. 耐麻痺 : ............+ 耐電撃: ............+ 反射 : ............. 透明視認 : ............. 耐火炎: ............. 魔法道具: ............. 生命保持 : ............. 耐冷気: ............. 火オーラ: ............. テレパシ : ............. 耐毒 : ............. 電オーラ: ............. 警告 : ............. 耐恐怖: ...+......... 冷オーラ: ............. 遅消化 : ............. 耐暗黒: ............. 魔力減少: ............. 急回復 : ............+ 耐盲目: ............. 乱テレポ: ............. 浮遊 : ....+........ 耐混乱: ............. 反テレポ: ............. 永遠光源 : ............. 耐轟音: ............. 反魔法 : ............. 反感 : ............. 耐地獄: ............. 経験吸収: ............. 邪悪呪 : ............. a) \ 右手 : フレイル (2d6) (+5,+2) 7.5 kg b) ) 左手 : 金属製スモール・シールド [5,-1] 3.3 kg c) } 射撃用 : スリング (x2) (+4,+3) 0.3 kg d) = 右手指 : 恐れ知らずの指輪 0.1 kg e) = 左手指 : 浮遊の指輪 0.1 kg f) & 首 : (なし) 0.0 kg g) ~ 光源 : 真鍮のランタン(6977ターンの寿命) 2.5 kg h) [ 体 : 鎖かたびら (-2) [12,-1] 11.0 kg i) ( 体の上 : クローク [1,-1] 0.5 kg j) ] 頭 : 守りの鋼鉄ヘルメット [6,+33] 3.0 kg k) ] 手 : ガントレット [2,+0] 1.3 kg l) ] 足 : 軟革ブーツ [2,-1] 1.0 kg a) , 11個の 食料 5.5 kg b) , スライムモルド 0.3 kg c) ! 油つぼ 0.5 kg d) ! 3服の スピードの薬 0.6 kg e) ! 11服の ヒーローの薬 2.2 kg f) ! 3服の 重傷の治癒の薬 0.6 kg g) ! 5服の 致命傷の治癒の薬 1.0 kg h) ? 5巻の テレポートの巻物 1.3 kg i) ? 2巻の 帰還の詔の巻物 0.5 kg j) ? 9巻の 魔法の地図の巻物 2.3 kg k) ? アイテム感知の巻物 0.3 kg l) ? 透明物体感知の巻物 0.3 kg m) - 悪臭雲のワンド (15回分) 0.5 kg n) _ 鑑定のスタッフ (19回分) 2.5 kg o) _ 透明物体感知のスタッフ (21回分) 2.5 kg p) { 15個の 鉄弾 (2d2) (+0,+0) (13/26) 6.0 kg

 現段階でレベル11。松明を使い終わったので『ランタン』を使い始めている。それ以外には装備面では大きな変化がない。頭の『守りの鋼鉄ヘルメット』が硬くていい感じだ。

 さて、潜ろうか。

 地下1階から直接地下3階へ、運よく見つかった坑道を通って一気に潜って行った。なるほど、これは利口である。

 観察していると、ジャッカルに囲まれたときなどは斜め方向の攻撃をよく使っている。一方、移動の際には垂直移動だけを使っているようだ。このあたり、なぜそうなるのかが不思議な感じである。戦闘と移動は別な概念、ということのようだ。

 拾った『鉄のワンド』を鑑定したところ『マジックミサイルのワンド』だった。さらに同じワンドをもう一本拾ったので、鑑定して、回数をまとめて拾えることを教えた。


 しばらくして、

灯りが微かになってきている…

という表示が出て、少し経ったら周囲が暗くなった。

 そこで、大文字Fでランタンに油を補給する手続きを教えた。一気に7000ターン以上灯りがつくことがわかり、息子は喜んでいた。


 地下3階であるためか、拾った武器類に上質品が2つあった。

 荷物がいっぱいになったので、地上に戻った。
 武器店に持ち込んだところ、700$程度の値段がついた。

 そこで、息子は念のため、ブラックマーケットに持ち込んで値段の比較をして確認していた。父と異なり、商売に向いている性格かもしれない。
 とはいえ、さすがにブラックマーケット、せいぜい240$程度の値段しかつかない。改めてもう一度普通の武器店に持ち込み、売りさばいていた。マメなことだと思う。

 息子は 『鑑定のスタッフ』を店で充填してもらうことを覚えていた。
 おまけに、その充填時に、「a」を押すことで自動的にフル充填になることを自ら発見していた。これは父も知らなかったことだ。なるほどねえ。買い物のときと同じ手続きが適用できるわけだ。


 しかし、息子は相変わらずアルファベットの小文字がわからない。同じプレイの最中に同じ事を何回も聞いてくるのはさすがにどうかという気もする。小学生には難しいということなのだろうか。

 しかし、あらためて考えてみると、アルファベットの小文字の識別というのは確かに紛らわしい。特に、特徴が似ている"p" "q" "b" "d"の4つを識別することが出来ないというのはわかるような気がする。これは、実際に自分で書いて覚えるしかないのかもしれない。

坑道を探す彷徨

 さて、地上で腹を満たしてからあらためて地下1階に潜る。

 そこで地下3階に潜る坑道を探しているのだが、なかなか見つからない。なぜか息子は『魔法の地図』を読もうとせず、あえて手探りで進もうとしているので、当然の帰結ではある。息子的にはそういう”手探り感覚”がよろしいらしい。それが好きなら、それで行くがいいのだろう。ゲームプレイに”正解”などないのだから。その結果少々苦労したとしても、そこまで含めて「ゲーム」である。

 途中、ちょっとした岩の群れを見つけたので、掘る。その掘り方が、父と同じ程度に手馴れたものになっていた。つまり、同じ場所に留まり、その周囲8箇所をh,j,k,l,y,u,b,nのキーボード操作でべしばしと高速で掘り回るのだ。わずかこれだけのプレイで掘削に慣れてきているとは、さすがドワーフの家系だ。

 その発掘と、それに付随する戦闘の間にインベントリがいっぱいになってしまったので、仕方なく帰る。

寺と店

 同じ『軽症の治癒の薬』を、錬金術師の店と寺院とで価格を比べたところ、なんと寺院のほうが3$ほど高く買ってくれることがわかった。なかなか細かいところに気がつくものだ。父と違って、この子は本当に商売に向いているのかもしれないと思う。

ヒーロー!

 大き目の部屋で、ジャッカルの大群と遭遇する。
 そこで、『ヒーローの薬』を飲むことを教える。これで、多少は効率がよくなるはずだ。

 息子は、戦いながら「…逃がすもんか」などと独り言を言いつつジャッカルを蹂躙していた。

 なかなか怖いヒーローだ。

地下3階へ

 そうこうしているうちに、そのジャッカルの群れの中に地下3階に向かう坑道を発見した。

 3階に下ると、今度は灰色の蜘蛛の群れだ。
 数匹平らげたところで、レベルが12になった。

能力 基本 種族/職業/装備 合計 腕力 18/88 1 4 0 18/138 知能 18 2 -2 0 18 賢さ 18/50 2 -2 0 18/50 器用 18/90 2 2 0 18/130 耐久 18/67 3 2 0 18/117 魅力 18 2 -1 0 18/10

 いろいろな面がかなり”増強”された。これまでアリの酸で醜くなっていた顔も、きちんと修復していただいたようだ。ありがたい。

 だが、ここではあまりこれというものもなかったので、さらに潜ることとした。

 ここから先は初めての階だ。
 さて、どうなりますやら。

地下4階から5階

 と、勢い込んで挑戦した地下4階だが、実は意外なくらい何もなく、敵もそれほどいなかった。せいぜいが新しい敵、スケルトンやらゾンビやらに出くわして、それほど苦労せずに倒したくらいだ。

 そして、アイテム的にもそれほど入手がはかどらず、そのまま地下5階へと突入した。


 おいおい、だいじょうぶかいな。


 5階で、ジャッカルとかスナガとか蜘蛛とかの群れと戦いつついたところで、レベルが13に上がった。HPは253となり、そんなに簡単に危機には陥らない値になってきた。

腕力 18/88 1 4 0 18/138 知能 18/15 2 -2 0 18/15 賢さ 18/50 2 -2 0 18/50 器用 18/90 2 2 0 18/130 耐久 18/79 3 2 0 18/129 魅力 18 2 -1 0 18/10

 とはいえ、ここはまだ浅い階層。これから先はどうなるのかはわからない。

おしまい

 そんなところで、息子が「きょうはここでやめる」と伝えてきた。
 まあ、そこそこ長い時間プレイしていたので、ちょうどいい頃合だろう。

 ということで、今回は地上ではなく、地下での終了となった。

 レベルが11から13まで上がり、初めての地下5階である。少しずつがんばって進んでいることがわかる。
 次にどうなりますやら、お楽しみ。

想定外のトラブル

 さて、父のほうであるのだが。

 今回、またもや週末の土日に出張であった。

 そこで、このゲームをプレイするためのノートPCを持っていくべきか迷ったのだが、今回は特にメモを取るような必要のない(むしろ他の事情で忙しい)お仕事であった。

 ただし、たまたま、その関連のお仕事でお借りしていたノートPCをお返しするという作業があった。そこで、今回は、その前の晩(泊り込みだったのだ)の空いた時間に、そのPC上で一時的にプレイすることを想定した。

 もともとこのTinyAngbandは、システムフォルダにインストールを行う必要のない「スタンドアロンタイプ」のソフトウェアであるため、こちらでUSBメモリに一式を入れて持っていけば、どのコンピュータでもプレイ可能なのだ。プレイ後も、そのPCにはファイル等の痕跡は一切残さない、「きれいな」ソフトウェアである。とてもよい作りだと思う。

 そこで、今回はこれまでの@たちの記録を含めたフォルダ全体をUSBメモリにコピーし(それでも60MB程度である。今のコンピュータの記憶装置のスケールから考えると、ほぼ無視できる大きさだ。ちなみに、実行プログラム本体だけでならわずか1.5MB程度である)、それを持って行くこととした。これで、暇な時間には多少プレイが出来るだろう。

 お借りしていたのはまともに動くPCだったはずなので、問題は生じない。生じようがない。そう信じていた。


 ところが、である。


 その「お返しするコンピュータ」で”想定外の問題”が起きた。

 お仕事で一度だけ使ったきりのマシンだったので、そのマシンの「アカウント」の「パスワード」をこのプレーヤーはすっかり忘れてしまったのだった。

 確か、そのお仕事の関連の電話番号か何かがパスワードだったと思うのだが、それをまったく思い出せない。もともとメールで教えていただいていたような気もしたのだが、アカウントにログオンできなければメールを設定して読むことも出来ないわけで、完全に手詰まりになってしまった。


 あれまあ。


 ということで、今週は息子のみのプレイ記録となり、父はがっかりしつつ何も出来ないことに相成った。

 こういうこともあるのだなあ、と反省したプレーヤーであった。
 世の中、起こる問題はいつもいつも”想定外”なのだ。

第107週

 事情により、別途新しいPCで試験プレイをする。痕跡を残したくないので、USBメモリ上からの起動となる。

 まず、高解像度の画面なので、古いプログラムは画面が”ぼける”。そのため、プロパティで調整し「高解像度時のスケーリングを無効化する作業」が必要になる。

 その設定をしたうえで、フォントの大きさを12-14ポイント程度に設定すると、これまでと同じようにプレイできる環境が出来上がる。

 さて、今回は「奇妙な愛情を持った博士」をお呼びしましょう。実は王子様です。

 Strangelove博士、お久しぶりです。
 現状のステイタスはどうでしたか。

ハイエルフ 魔法戦士 古参兵 レベル 18 経験 6469 $ 7289 |)}=="!((] ] 腕力 :18/139 知能 :18/135 賢さ : 18/25 器用 :18/113 耐久 :18/105 魅力 : 18/10 AC( 53) HP 200/ 225 MP 72/ 99 名前 : Dr.Strangelove 性別 : 男性 年齢 117才 腕力 : 18/139 種族 : ハイエルフ 身長 254cm 知能 : 18/135 職業 : 魔法戦士 体重 103kg 賢さ : 18/25 魔法 : 仙術 社会的地位 96 器用 : 18/113 守護神 : トゥルカス 耐久 : 18/105 魅力 : 18/10 打撃修正 (+15,+26) HP 200/ 225 打撃攻撃 :英雄的 MP 72/ 99 射撃攻撃 :英雄的 打撃回数 4 魔法防御 :超越 平均ダメージ 146 レベル 18 隠密行動 :卓越 経験値 6469 射撃修正 (+13,+8) 最大経験 6469 知覚 :良い 射撃倍率 x2.30 次レベル 7776 探索 :良い 射撃回数 4.72 所持金 7289 解除 :卓越 魔法道具 :超越 AC [14,+39] 日付 5日目 6:49 加速 (+0) プレイ時間 06:43:41 赤外線視力:40 feet 能力修正 能力 基本 種族/職業/装備 合計 abcdefghijkl@ 腕力 18/99 1 1 2 18/139 2............ 知能 18/85 3 2 0 18/135 ............. 賢さ 18/25 0 0 0 18/25 ............. 器用 18/73 3 1 0 18/113 ............. 耐久 18/95 1 0 0 18/105 ............. 魅力 15 3 1 0 18/10 ............. abcdefghijkl@ abcdefghijkl@ abcdefghijkl@ 耐酸 : .....+....... 加速 : ............. 耐麻痺 : +............ 耐電撃: .......+..... 反射 : ............. 透明視認 : ............+ 耐火炎: ....+........ 魔法道具: ............. 生命保持 : ............. 耐冷気: ............. 火オーラ: ............. テレパシ : .........+... 耐毒 : ............. 電オーラ: ............. 警告 : ............. 耐恐怖: ............. 冷オーラ: ............. 遅消化 : ............. 耐暗黒: ............. 魔力減少: ............. 急回復 : ............. 耐盲目: ............. 乱テレポ: ............. 浮遊 : ...+......... 耐混乱: ............. 反テレポ: ............. 永遠光源 : ............. 耐轟音: ............. 反魔法 : ............. 反感 : ............. 耐地獄: ............. 経験吸収: ............. 邪悪呪 : ............. a) | 右手 : ジャイアントスレイヤーのグレート・ソード (3d6) (+7,+7) (+2) {+腕;麻|電/巨} 10.0 kg b) ) 左手 : 金属製スモール・シールド [5,+6] 3.3 kg c) } 射撃用 : エルフのスリング (x2) (+5,+8) (+2隠密) 0.3 kg d) = 右手指 : 浮遊の指輪 0.1 kg e) = 左手指 : 耐火の指輪 0.1 kg f) " 首 : 耐酸のアミュレット 0.2 kg g) ! 光源 : ★ガラドリエルの玻璃瓶 (+1探索) 0.5 kg h) ( 体 : 耐電の硬革よろい (-1) [6,+8] {r電} 5.0 kg i) ( 体の上 : クローク [1,+6] 0.5 kg j) ] 頭 : テレパシーの金の冠 [0,+6] 1.5 kg k) & 手 : (なし) 0.0 kg l) ] 足 : 軟革ブーツ [2,+6] 1.0 kg a) ? 5冊の 仙術の魔法書[仙術入門] 7.5 kg b) ? 2冊の 仙術の魔法書[魔道大成] {Elbereth} 3.0 kg c) , 6つの 食料 3.0 kg d) ! 4服の スピードの薬 {!k} 0.8 kg e) ! 27服の ヒーローの薬 5.4 kg f) ! 8服の 致命傷の治癒の薬 1.6 kg g) ? 9巻の テレポートの巻物 {25%引き} 2.3 kg h) ? 16巻の 帰還の詔の巻物 4.0 kg i) - 2本の トラップ感知のロッド 1.5 kg j) - 岩石溶解のワンド (12回分) 0.5 kg k) - 2本の 悪臭雲のワンド (27回分) 1.0 kg l) _ 鑑定のスタッフ (20回分) 2.5 kg m) _ 光のスタッフ (18回分) 2.5 kg n) _ アイテム感知のスタッフ (13回分) 2.5 kg o) { 10個の 鉄弾 (2d2) (+2,+2) (29/136) 4.0 kg

 記録によれば、博士が最後に登場されたのは94週。たしかにレベルは18だった。
 『高級品冠』のおかげでテレパシーが使えるのは強みだ。

 ただし、このときはレベル18になった瞬間にプレイを取りやめていたようだ。理由はよく覚えていない。なので、HPもMPもまだ最大値に達していない。

 また、今回呼び出した瞬間に、

あと2つの呪文を学べる。

と示唆された。新しい呪文を学ぶ間もなくこの世界から離れていたことがわかる。このときって、そんなに忙しかったのだっけ? あまり覚えていないのだけど。

呪文習得

 ということで、まずは二つの呪文を習得しておこう。

 一つは『仙術入門』から「岩砕きの魔法」
 もう一つは『魔道大成』から「帰還の呪文」
を学んだ。

 「帰還の呪文」はまさに今使うべき呪文だろう。

探索開始!at 地下8階

 ということで、この呪文を唱えたところ、@は地下8階に出現した。

 このレベルの@にしてみると、やや低い水準というところか。かなり慎重だ。

 しばらく戦い、東夷の呪術師を倒したところでレベルが19になった。

能力 基本種族/職業/装備 合計 腕力 18/99 1 1 2 18/139 知能 18/85 3 2 0 18/135 賢さ 18/25 0 0 0 18/25 器用 18/84 3 1 0 18/124 耐久 18/97 1 0 0 18/107 魅力 15 3 1 0 18/10

 HP、MPともに若干増えた。

 そのまま地下9階へ。


 いきなり茶色いCの群れの至近距離に出現する。なんだかにぎやかなことだ。

 そのあたりを平らげたところで、雰囲気が茶色である事に気がついた。


 なにかありそうだ。


 一度東方面に向かう。

 様子を見つつ戦っていたのだが、バンシーに触れられて経験値が少々吸収されてしまった。嫌な気分だ。

 さらに、サラマンダーに『帰還の巻物』を燃やされたりしてしまう。だが、「帰還の呪文」を覚えた今の@においては、それほど痛さを感じない。ある意味「燃やされ要員」的な役割を果たしてくれる巻物である。


 一通り東側をさらったが、特に何も無かった。また、雰囲気も茶色のままだ。


 ということは、この回のメインステージは西側にあるに違いない。

 気がつくと、今度は腕力が減らされている。ログを眺めると、どうも殺人蜂に刺されたためらしい。あの黄色いIの群れだ。これはどうしようもない。対応策が見つからない。もっとも、これまでの他の@のことを思いだすと、この件はレベルが上がれば自然に解決しそうではある。


 比較的近くにオークの小集団がいることが知覚できた。
 テレパシーがあるのはとても助かる。

 とりあえず、そちらの皆さんのほうに向かうことにした。
 あちらもなんとなくこちらを検知しているようだ。

 つまり、あちらはあちらで皆様がテレパシー的な能力を持っているということなのか。なかなかやるではありませんか。

 そんな中、濃い緑色のオークが群れの中にいた。うん、時々いるよね、こういう人。という感じで気にもせずに戦っていると、こんな表示が出てきた。

キリス・ウンゴルの『ウフサク』を攻撃した。

 あれまあ、ユニークだったのか。てっきりただのオークキャプテンだと思っていた。

 とりあえずそれほど苦労せずに倒す。
 上質品の武器を二つほどいただいた。

 地上に戻る。

地上にて

 武器屋に上質品の武器を売り、続いて減らされた腕力を薬で戻そうと薬屋さんに向かった。

 しかし、今回は運悪く「腕力回復の薬」が売られていない。地上の店は、時々こういう「あえてなのか」と言いたくなるようなひどい品揃えのときがある。

 仕方がない。そのまま地下に戻ることにせざるを得ない。

 また、荷物について少し考えた。
 今現在、拾った『光のスタッフ』を持っている。暗い通路を一気に照らすには便利だからだ。
 とはいえ、『★ガラドリエルの玻璃瓶』があるわけなので、この『光のスタッフ』はたぶん不要だと思った。思ったので、売ってしまうことにした。

海の★

 地下8階を一通り探索し終わり、そのまま9階へ。

 ピラニアさんたちがたくさんいらっしゃる海を渡ったところ、渡っただけでHPが170に削られた。なかなか大変だ。

 その海辺の道端で拾った「上質以上」と出ていた金属帽子を鑑定したところ、なんとありがたいものだと分かった。

『★センゲル王の金属帽子 [3,+12] (+3)』

 なんと! 由緒正しいローハン王の兜(金属帽子っていってるけど)ではありませんか。

 しかしですね。

 今の@はテレパシー機能がないと戦えない。ということで、せっかくの★装備ではあるものの、現状では交換はできない。
 こういうこと、多い気がする。

 引き続いて『啓蒙の薬』を拾う。これはこれで便利なものだ。次に使おう。

★帽子の実際

 さて、一度地上に戻り、このありがたい★装備の内実を*鑑定*してみた。

★センゲル王の金属帽子 [3,+12] (+3)
黄金館の王セオデンの父センゲルが身に付けていた中央の尖った鉄兜で、武勇を示す絵が素晴らしい銀細工によって浮き彫りにされている。この兜は身に付ける者に高貴さと知見とを授ける。
それは賢さに影響を及ぼす
それは魅力に影響を及ぼす
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。

 うーん、由緒正しい装備ではあるのだが、申し訳ないけれど、この機能では交換する意味はほぼないようだ。

 この段階で交換する意味がない、ということは、もしかしたら、この先もあまり出番がないのかもしれないが…それはそれで、ありがたいものなので、自宅にありがたく飾らせていただくこととしたい。

 BMで『レベルアップの薬』が8万$。買えば買えなくはないのだが…
 だが、アカギ、ここはスルー。

蜂の毒?

 地下9階にて。

 またもや蜂に刺されてさらに弱くなる。なんでだよ。蜂って毒とかあったっけ?

 あからさまにユニーク臭い茶色いoがいたので、遠距離から鉄の塊をぶつけてみた。特に何もしていない相手なのに。我ながらひどいと思う。

 すると、こんな表示が出てきた。

スナガ『ラドブグ』は痛みでうなった。

 ということで、推測は当たった。

 そして、このラドブグさん、こんな話を語りかけてくる。

スナガ『ラドブグ』「おまえはオークに対して偏見を持ってるだけなんじゃないか?」

 そんなことを言われたのははじめてかもしれない。
 …確かにそうなのかもしれない。

 お友達になる能力を持った@なら、こうした偏見もないのだろう。

 でも気にしない。だって、この@はハイエルフだから。はるかな太古から、エルフとオークは天敵同士ということになっている。理由はよく分からないけど。

 ということで、容赦なくラドブグさんを斬り捨てる。
 仮にお友達になる能力を持っていても、ユニークの皆さんとは決して分かりあえないことになっているのだし。システム的に。
 ただ、もしもこうしたユニークさんたちとも”分かり合える”ことがあるような実装であれば、それはそれで面白いかもしれない。プレイ方針も異なってきそうだ。

あるよね~

 このあたりの階層を主たる生息地とするサラマンダーに『鑑定のスタッフ』を燃やされる。

 おお、またか…
 きちんと銘を刻んでおくということを忘れていた自分が悪かった。多分刻んでいても無駄だったような気もしないではないが。

 仕方なく一度地上に戻らざるを得ない。
 空しさいっぱい。

瞬間戦闘・瞬間吸収

 あらためて再度地下9階。

 出現した瞬間に接敵していた。
 周囲のオークの群れを叩きのめす。
 
 あちらからすれば、突然目の前に妖しい奴が出現して、そいつが問答無用で切りかかってくるわけなので、大変な迷惑だろうことは想像に難くない。

 そんなこんなで戦っているうちに、バンシーにまた経験値が減らされた。空しい。
 さらに蜂に刺されて腕力が94まで減る。さらにもう一度刺されて89。
 をいをい、基本値から50も減らされているぞ。
 さすがにこれはどうかと思う。

レベル20

 狼の群れと戦っていたところで、ようやくレベルが20に上がった。
 経験値吸収が多くあったので、いつもより間隔が長い感じがした。

能力 基本種族/職業/装備 合計 現在 腕力 18/99 1 1 2 18/139 18/89 知能 18/85 3 2 0 18/135 賢さ 18/55 0 0 0 18/55 器用 18/84 3 1 0 18/124 耐久 18/99 1 0 0 18/109 魅力 15 3 1 0 18/10

 レベルが上がったが、残念ながら腕力は完全には戻らなかった。
 これはきちんと薬を飲む必要がありそうだ。

 しかし、ここで学んだのが「鑑定の呪文」である。これは大きい。アイテムの識別がはかどる。そして、ゲーム進行もはかどる。ありがたいことである。

 とりあえず手荷物がいっぱいになったので、地上に戻った。

 今回は、部屋の片隅に置き去りにされていた『狂戦士の装飾された像』というものを拾って持ち帰ってみた。どのくらいのお金になるのか、ちょっと知りたかったためだ。

かいふく!

 いつもどおりの商売をして、あらためて薬屋さんに向かう。

 そこで、やっと『腕力回復の薬』が入荷していた。早速飲む。ようやく腕力が元に戻った。これで、平均与ダメージが140だったのが、元の値である192に戻った。やれやれである。

 さて、こっちの『像』はどうですかね、と言うことで、重い像を担いで美術商のドアをたたく。

 こんもん拾ったんですけど、どうすかね。装飾とかされてるんすけど。ええ、狂戦士っていう人なんですかね、これ。そう、その像です。

 すると、美術商氏はこのよくわからない像をこんな値段で買い取ってくれた。

狂戦士の装飾された像を $4320で売却しました。

 やったぞ! なんだか知らんが、結構な金額ではありませんか。
 像で儲けるのは久々だ。
 装飾、いいねえ!

地下二桁へ

 さて、改めて地下に戻る。

 地下9階でサラマンダーを2,3匹倒してから、おもむろに地下10階へ。

 このあたりでいくらかの戦闘をしているうちに、ふと気がつけばレベル21に。

能力 基本種族/職業/装備 合計 現在 腕力 18/99 1 1 2 18/139 18/119 知能 18/85 3 2 0 18/135 賢さ 18/55 0 0 0 18/55 器用 18/84 3 1 0 18/124 耐久 18/100 1 0 0 18/110 魅力 15 3 1 0 18/10

 あれ、またもや腕力が減らされているではありませんか。しかも結構大胆に。
 蜂さんめ、面倒なことだ。
 何とかならないのだろうか。

迷い

 しょんぼりして地上に戻る。
 すると武器屋にて、こんなものが。

(吸血)バスタード・ソード『猛龍』 (3d4) (+5,+7) (+4) {+掘}
それは採掘能力に影響を及ぼす
それは敵からヒットポイントを吸収する。
それは生命力吸収に対する耐性を授ける。

 気になるお値段は15000$くらい。買おうと思えば買えるのだけど。
 うーん、うーん。

 このレベルでは吸血武器が喉から手が出るほど欲しいのだけど、付随機能が採掘能力に追加+4というのがむしろ躊躇させる。せめて何かの耐性か、あるいはいっそない方が気分が良い。

 そもそも今の武器にしているのは「対麻痺機能」があるためだ。
 地下10階でそれが失われるのはとてもまずいだろう。

 ということで、スルーした。

#とはいえ、後から考えついたのは、麻痺についてはむしろ『対麻痺の指輪』あたりで対処して、武器としてはこの吸血装備を使うことにしておけば、このあと相当に楽になっただろうに、と反省した。なんだかんだで吸血装備は中盤では鉄板だからだ。迷ったら買っておけ、と言うのは正しかった。このあとなかなか装備の交換ができなかったことを鑑みると、むしろ15000$は安かったくらいだ。

危機の瞬間

 あらためて地下10階へ。

 ダンジョンの西側に出現する。

 オレンジ色のpである「ウルファングの息子『ウルファスト』」を攻撃した。
 一瞬ソーサラーかと思ってびびったが、そんなことはなかったぜ。

 この人も、特にこれというドロップはなかった。

 さて、このダンジョンは東側に海が広がり、お魚さんたちがたくさんいた。

 とりあえず、行くだけ行ってみるとしましょうか。


 などとのんきに構えていたら、実はそこに罠があった。


 ピラニアに囲まれ、なおかつ東夷の射手2名に打ちまくれたところ、わずか数ターンでHPがわずか「7」に。当然数字は真っ赤である。


「7」。わずか。「7」。


 ……。


 ひえええええええ。えらいこっちゃえらいこっちゃ大変だ大変だ!
 アッコさん、これやばいっすよやばいっすよ。
 ←誰だあんた

 HP一桁はまずい。超絶危険なこの瞬間。死ぬ。マジで死ぬ。

 悠長に薬とか飲んでいる余裕はとてもない。
 とりあえず、出た先に敵がいないことを祈りつつテレポートした。

 大博打もいいところだ。


 だが、今回は運よく敵のいないところに出現した。
 本当に、運だけはよかった。


 早速あわてまくって『致命傷回復の薬』を飲みに飲みまくる。それはもうぐびぐびと。


 周囲に敵がいなかったことが幸いし、なんとかHPを黄色まで回復させることができた。
 ホッとした。あとは周囲を警戒しつつの足踏み回復である。

 しばらくして、なんとか健康なHP状態に戻すことができた。

 危ない危ない。
 いやはや、ちょっと油断するともうこれだ。

 今回は、ホントに死んでいても不思議ではなかった。まだまだこの@は弱いのだ。

撤収

 ここはもういいや、危なすぎた。一応射手2名だけは殲滅したが、たくさんのお魚さんたちはそのまま海?を泳いでいていただいた。もう大変だから。


 ほうほうの体で地上に戻る。

 武器店に行ったら、さっきの吸血武器は売れていて、代わりにこんなものが。ちょっと残念。

エルフのランス (2d8) (+10,+10) (+1隠密) {25%引き}
始動したときの効果...
サンダー・ボルト(4d8) : 5 ターン毎
...ただし装備していなければならない。
それは知能に影響を及ぼす
それは器用さに影響を及ぼす
それは魅力に影響を及ぼす
それは隠密行動能力に影響を及ぼす
それはオークに対して特に恐るべき力を発揮する。
それはトロルに対して特に恐るべき力を発揮する。
それはジャイアントに対して特に恐るべき力を発揮する。
それは永遠の明かりを授ける。
それはあなたの新陳代謝を遅くする。

 うーん、こっちもいらないなあ。

 さっきから状況がほとんど変わらない。

使える装備

 さらに続けて地下10階へ。

『金のロッド』は『イルミネーションのロッド』だった。拾う。これはこれでありがたい。

 あるとやっぱり気が楽なのだ。もちろん『★玻璃瓶』も明かりにはなるけれど、なんというか、”始動機能”なので、気楽に使えない。
 それに比べて、この装備は、ロッドと言うこともあり、なくなることがないし、また充填がとても早いので、割と連続的に使える。入手もそれほど難しくないので、3,4本揃えばもうそれで十分実用域だ。

わびさび

 もう一度地下10階層へ。こんな人と対戦する。

ウルファングの息子『ウルドール』を攻撃した

 しかし、この人も上質のアイテムしか落とさなかった。うーん。

 ここで思い切って地下11階へ。

 ここでは、錆の怪物にいろいろとダメージを食らわされる。何ということか。空しい。せっかくお金をかけて鍛え上げたはずの上質装備が、錆で劣化させられるのは辛い。わびはいいけど、さびは辛い。ついでにわさびは辛い。←これは「からい」と読む

 適当に悲しんでいるうちに、またもやユニークと遭遇する。

オークの隊長『ゴルバグ』を葬り去った。

 瞬殺であった。

 この敵自体は大したことはなかったのだが、このどたばたの最中に、2冊あった『魔道大成』が一冊燃やされてしまった。何ということか。銘は刻んでおいたのに。
 本当に、火の免疫が欲しいところだ。

地下12階へ

 さらに地下12階へ向かってみる。

『*武器強化*の巻物』『全復活の薬』を拾う。

 ヒポグリフと戦ったところでレベルが22に上がった。

能力 基本種族/職業/装備 合計 腕力 18/99 1 1 2 18/139 知能 18/85 3 2 0 18/135 賢さ 18/55 0 0 0 18/55 器用 18/84 3 1 0 18/124 耐久 18/100 1 0 0 18/110 魅力 15 3 1 0 18/10

 あれ?ステイタス全然変わってないような。何でだろう?そういうものなのか?

 次の探索で、地下12階にて、『魔道大成』の2冊目を拾い戻せた。助かった。というか、危なかった。1冊しかもっていない状態で燃やされたら、地下12階から地上まで歩いて戻る羽目になるところだった。結構危ない状態だったのだが、実は気が付いていなかった。

地底の美

 地下13階にて。

 降りた瞬間、至近距離に美しいオークピットを感知した。

 このゲームでは、普通の「ピット」は同じモンスターがみっしりと詰まっているだけなのだが、このオークピットともう一つトロルピットだけは、なぜか種族別にきちんとした陣形を保って登場する。白、灰色、青、緑といった種族がきちんと隊列を組んで待ち構えているのだ。なかなか見ごたえがある。

 とはいえ、実際問題として、これに何の意味があるのかはよくわからない。そもそも、戦闘開始となると皆さんピットから飛び出して一列に並んでこちらに向かってくるので、陣形も何もないからだ。

 それはそれとして、数がたくさんいるのは確かだ。そこで、薬を飲んで「ヒーロー」になって立ち向かう。
 敵としては”ほどほど”の戦力であった。

 とはいえ、やはり『吸血ソード』じゃないとHPの心配が常に出てくる。さっきの店売りの『吸血ソード』、買っておけば良かったなあ。

バーゲン!?

 地上のブラックマーケットにて、とんでもないものが売られていた。 『アーティファクト生成の巻物』がなんと65万$で大バーゲンだ!

 買えんがな。

 しかし、お金持ちのハーフオーク戦士@なら余裕で買ってるよね。「え?たった65万$なの?」くらいの勢いで。
 実際、この巻物は、うまく使えればプレイ方針を一変させるほどのアイテムを生み出しうる”すさまじい機能”を持っているアイテムだ。世間的に見て65万$は決して高くはないだろう。

 そして、防具屋さんでこんなものを発見する。

エルフの金属製スケイル・メイル (-2) [10,+9] (+2隠密) {r盲}
それは隠密行動能力に影響を及ぼす
それは酸への耐性を授ける。
それは電撃への耐性を授ける。
それは火への耐性を授ける。
それは寒さへの耐性を授ける。
それは盲目への耐性を授ける。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。

 お、これは割と有効じゃないのかな。

 とは思うのだが、12.5Kgという重さが気になる。装備可能だろうか。
 今の革鎧はせいぜい5Kgというところだからだ。

 とはいえ、この装備一つで基本耐性が揃うのは魅力的である。さすがはエルフの業物だ。

 そこで、意を決して購入して装備したところ、

防具の重さで動きが鈍くなってしまっている

といわれてしまった。ああ、残念。

 とはいえ、多少遅くなってもこの基本4元素耐性の魅力には代えられない。そう考えた。

 ということで、この装備で行き、また指輪スロットも『ダメージの指輪(+8)』に入れ替えた。これで多少は打撃力の改善になるだろう。

 また、この鎧の副産物のおかげで、隠密がついに「超越」状態に上昇した。これはこれで大変よい。ディモールト、ベネである。

瞬間急速戦闘

 地下13階に出現した瞬間に、なんとまあ2x2の基地の真ん中だった。しかも@のすぐお隣には茶色のPの人がたたずんでいる。速攻で攻撃する。突然自分の真横に敵が出現して攻撃してくるとは、あちらもずいぶん驚いたことだろう。

 そして、その瞬間に即効でレベルが23に上がったのだが、次の瞬間に茶色のGに経験値が吸収されて無かったことになった。
 一気に2000近く吸収されたようだ。ひどいなこれ。なんなのよ。

 これはさすがにまずいだろう。

 ということで、まだまだ敵は残ってはいたが、速攻で帰還した。だって、この状態でこれ以上いくら倒してもあんまり意味がないんだもの。


 跳んで戻った地上で経験値の回復を行ったところ、レベルが23に戻った。ああ、よかった。

能力 基本種族/職業/装備 合計 腕力 18/99 1 1 2 18/139 知能 18/88 3 2 0 18/138 賢さ 18/55 0 0 0 18/55 器用 18/89 3 1 0 18/129 耐久 18/100 1 0 0 18/110 魅力 15 3 1 1 18/20

 また、さっきのどたばたの最中に、どさくさに紛れて一つだけ拾ってきていた『ヘヴィフレイル』が、ありがたいことに
『神罰のヘヴィ・フレイル (3d6) (+7,+7) (+1)』
であることが分かった。これは運が良かった。

神罰のヘヴィ・フレイル (3d6) (+7,+7) (+1) {|毒}
始動したときの効果...
邪悪退散(x5) : 50 ターン毎
...ただし装備していなければならない。
それは腕力に影響を及ぼす
それは賢さに影響を及ぼす
それは敵を毒する。
それはデーモンに対して聖なる力を発揮する。
それはアンデッドに対して聖なる力を発揮する。
それは永遠の明かりを授ける。
それは神に祝福されている。

 しかし、これも対麻痺機能は持っていないのだ。惜しい。何かの装備で対麻痺機能が充当できたら、これを装備してみたいものだ。発動でオークピットを瞬殺できるだろう。

ユニークダブル

 さらに、次は地下13階から14階へ。潜る潜る。ユニークとの連戦となった。

ウルファングの息子『ウルワルス』を攻撃した 」

黒色王『ウルファング』を葬り去った。

 お二人とも最後に「ぐわああああ」と叫んで倒れてくださった。親子ともどもお約束を守ってくださる。どうもありがとう。

 こうして立て続けにオークユニークと戦うのだが、これというモノが入手できない。上質品の武器ばかりだ。やっぱりオークだからかなあ。


 ともあれ、地上に戻り、それらの上質武器を売りまくる。


 しかし、さすがハイエルフ、なかなかレベルが上がらない。経験値は2万を超えているのだが、レベルはまだ23だ。

 一方、地下をさまよっているうちに、いつのまにか『魔道大成』が3冊に増えていた。これでさらに安心できた。

レベル24

 さらに潜る潜る潜る。

 いろいろどたばた戦闘しているうちに、レベルが24に上がった。

能力 基本種族/職業/装備 合計 腕力 18/100 1 1 2 18/140 知能 18/88 3 2 0 18/138 賢さ 18/55 0 0 0 18/55 器用 18/89 3 1 0 18/129 耐久 18/100 1 0 0 18/110 魅力 15 3 1 0 18/10

 先ほどからあまり基本性能が上がっていない気がするのだが、どういうことだろうか。そろそろ賢さなどももう少し向上していただきたいような気もする。


 さて、地上に戻るか。


 特に何も考えずに、気楽に『召還の詔の巻物』を読み上げた。


 …まさか、あんなことになろうとは思わずに。

超絶異常事態、発生

 地上に戻った瞬間に、これまで体験したことがない「超異常事態」に陥った。
 ちょうどこんな風に語らざるを得ないほどの事態だ。


 あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
 ”おれは帰還の巻物を読んだと思ったら、いつのまにか四方を岩に囲まれていた”
 な、何を言っているのかわからねーと思うが、おれもなにがおきているのかわからなかった。
 頭がどうにかなりそうだった…画面が崩れるとか、フリーズするとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。
 もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

 というわけで、大変なことになった。

 そのときの記録がこれだ。

上に引っ張りあげられる感じがする
崩れた岩に押し潰された!
壁が行く手をはばんでいる。 <8x>
崩れた岩に押し潰された!

 @は画面の中心にいる。しかし、なぜか@の周囲8箇所がすべて「岩」らしきもので覆われている。あとは真っ暗で何も見えない。暗黒の世界だ。

 そして、まったく身動きがとれない。

 つまり、周囲の岩に押し潰されているのだ。


 画面右下の階表示は「地上」となっている。確かに地上に戻ってきているはずなのだ。


 魔法で地図情報をゲットしようとしても、情報がまったく入手できない。

 つまり、これは「完全に岩の中にいる」こと、そしてこの階層には「他の場所が存在しない」ということを意味している。

 地上が何らかのアクシデントで崩壊しているのか。それとも、@がどこか別な次元に転移してしまったのか。


 そして、この段階で、セーブに失敗する。


 こんなことは今までなかった。


 なにが起きているのだ!?


 わけが分からない。


 とりあえずその場で「休息」して回復しようとしても、ターンが進むごとにどんどん押しつぶされてしまい、HPが減っていく。周囲一面の岩が@をぎちぎちと圧迫して押し潰しているのだ。「圧迫祭り」どころの騒ぎではない。本気で死ぬ。


 こういうときの伝家の宝刀である『岩石溶解のワンド』で掘ろうとしても、何もできない。


 いったいなんだ、なんなんだ!?


 いろいろあがいて見るが、ターンが進むと共に、容赦なくHPが減っていく。
 何も出来ない。このままでは確実にHPが0になる。

 これはいけない。
 体が熱くなる。やばいよやばいよ。


 どうすればいいのだ。
 まったくわからない。

冷たい閃き

 落ち着け、このゲームはターン制だ。考える時間だけはたっぷりあるのだ。
 何が起きているのかよく考えるんだ。


 しばらく冷静になる。


 そこで閃いた。

 この階層が何らかの事情で岩に囲まれて押し潰されているとしても、下の階であれば無事である可能性があるのではないか。

 
『レベル・テレポートの巻物』

 これだ。これしかない。


 たまたま少し前に拾って持っていた『レベル・テレポートの巻物』を読んで唱える。


 すると、巻物の効果で@は地面を割って沈降していった。

 とはいえ、出現場所がまた岩の中なら万事休すだ。この@の世界はここで終わることになる。

 さあ、どうなるのか。

……

 地下に降り立った。通常の通路だ。
 圧迫感はない。

『トラップ感知のロッド』を振るが、特に問題はない。普通に周辺のトラップの様子がわかる。

『魔法の地図の巻物』はどうだろう。

 これも、普通に周辺の地形が感知できる。
 あたりまえのダンジョンのように見える。

 確かに階は変わった。
 表示は地下1階だ。


 幸いにも見た目は普通の階だった。歩くことも出来た。体力も回復しているような気がする。


 だが、まだゲームの保存ができない。
 まだ異常事態は続いているのだ。

復帰

 …冷静になれ。これは明らかにおかしな事態だ。少なくとも、正常なゲーム状態ではない。
 何かこの物理環境において”おかしい状況”が反映されているのだ。


 プレーヤーの物理的な周囲をよく見回してみると、どうやら、ゲームをプレイしているコンピュータと、ゲームプログラムが入ったUSBメモリの間の接続が、一時的に切れてしまったことによる現象ではないかという気がしてきた。

 見た目はUSBメモリが挿されてつながってはいるようには見えるのだが、実は接触の悪さなどから情報的には切断されているという、古いPCとかUSBメモリでは時々ある現象だ。


 そこで、あらためてメモリを一度抜いてからあらためて刺しなおしたところ、ようやくゲームの保存ができた。

 おそらくだが、事態は正常化したのではないか。
 推測でしかないが。


 とりあえず、地下1階は相変わらず普通に歩けている。探索もできている。敵も出てくる。出てきたら倒すこともできる。
 そんなこんなで少しさ迷う。


 そこで、地下1階から地上に登る階段をみつけた。


 しかし、怖くて登れない。
 もしもまた閉じ込められてしまったら、どうしようもない。


 しばらく躊躇したが、意を決して、登った。

普通の幸せ

 暗い階段をゆっくりと地上に向かった。

 出口の扉を開ける。おそるおそる。


 眩しかった。日の光だ。


 街があった。
 人々が歩いていた。
 猫もいた。


 地上は、無事に「普通の世界」に戻っていた。


 ほっとした。心の底から。


 事態は収束したのだろう。
 問題はなくなった。

まとめ

 今週はこれで終わることとした。
 最後の最後に、恐ろしい思いをした。

 本当に恐ろしかった。こういうことがあるのだと、はじめて知った。

 偶然に『レベル・テレポートの巻物』を拾って持っていて、本当によかった。
 もしあれが無かったら、おそらくあそこで岩に埋もれてなすすべもなく、ほんとうにどうしようもなく死んでいたのだろう。
 やはりこの巻物は「必須アイテム」だったのだ。


 そして、ディスクの接続について、トラぶった時にあんな状態になるとは、思いもよらなかった。普通はしないからなあ。

 ある意味、すごい仕掛けである。 このゲーム世界にはまだまだこのプレーヤーが知らないこと、わからないことがたくさんあるようだ。

第108週

街についての考察

 この週は、新しい時期の到来ということもあり、時間はあったが精神的な余裕がなく、地下に潜ることはしなかった。

 こういうこともある。

 息子も今週はこの世界には関わらなかった。

 ということで、特に記述することもない。


 ただ、ふと思ったこととして、このこの世界における「アングバンド」という要塞の位置づけが気になった。
 何が問題だったかといえば、具体的には「街」の存在だ。


 端的に言えば、こんな悪の大要塞の出入り口に、一般民間人の住む街など作られてしまっていいのだろうか、という疑問だ。

 一応、この要塞はかつての「悪の大要塞」であり、世が世ならとても人間などは近づけないはずの危険な場所だ。今現在ですら、内部には危険なモンスターたちが徘徊する恐ろしい領域であって、本来であれば、入り口は厳重に封鎖し、見張り番を置いておく必要があるはずの土地である。

 ところが、実際には、その唯一の出入り口の周囲に人間が街を作ってしまい、さらにのんきに商店街まで設けて生活しているというのはどうなんだ、という疑問である。

 下手をすれば、雑貨屋とか宿屋では「アングバンド饅頭」くらいは売られていそうな勢いだ。いやまあ、あったら食べてみたい気もするけど。


 おまけに、ダンジョンの出入り口は勝手に出入りできる。扉はあるようだが、基本素通しである。特に鍵がかけられているわけでもなく、監視者もいない。誰でも自由に出入りできる。

 そして、どうやら、日々の商店街の品揃えを見るだに、地下に潜ってお宝を拾ってくる人物が、@の他にもいるようだ。R&J ストロガツキー兄弟の名作「ストーカー」を思わせる世界観である。

 さらに言ってしまえば、ダンジョンの中にすら住み着いてしまった皆さんがいるようで、ところどころに商店街がある。まあ概してモンスターの跋扈する寂れた街になってはいるが、それでも住み着いていられるのは、何らかの手段でビジネスが成り立っているということのだろう。

 これ、いいのだろうか。

 もしかしたら、この街も、最初はそうした「監視目的」の駐屯地だったのかもしれない。ただ、あまりに長い間何も起きなかったので、この要塞の危険性も忘れ去られてしまったのだろう。

 もちろん、冒険者たちは地下に潜って行き、戻ってきたり戻ってこなかったりした。だが、rogueと違って、普通に地上に帰ってくることが出来るダンジョンなので、冒険者の話もいい加減なものが多かったのかもしれない。だから、彼らが何を語ろうと、それほどまじめにとらえられずにいて、そして一方で確かに地上は表面的には「平和」が保たれてきたわけだ。悪が人知れずひそかに力を蓄えて表に出てきていない期間というだけの、不穏な状態だったわけだが。


 そうした”仮初めの平和時代”がどのくらい続いているのか、プレーヤーにも@にもわからない。おそらく、街の誰にもわからないのだろう。それほどの長い長い平和が、この街を作り上げてきたのだ。

 しかし、このアングバンドの地下深くでは、かつてのラスボスが復活の兆しを見せつつある。@に使命を与えた神様はそう言っていらした。そして、それを知っているのはこの@だけなのだ。

 この地上の街もいつまで無事にあることやら。
 やや心配になる@なのだった。

第109週

 しばらくぶりにトニー谷さんをお呼びした。ドゥナダンの舞台芸人、というある意味すごいお方である。

 ところで、どういう状況でしたっけ、師匠。

  名前 : トニー谷 性別 : 男性 年齢 69才 腕力 : 18/176 種族 : ドゥナダン 身長 160cm 知能 : 18/90 職業 : パラディン 体重 68kg 賢さ ! 18/140 魔法 : 生命 社会的地位 72 器用 : 18/144 守護神 : マンウェ 耐久 : 18/152 魅力 : 18/80 打撃修正 (+17,+41) HP 378/ 480 打撃攻撃 :伝説的 [2] MP 137/ 137 射撃攻撃 :英雄的 打撃回数 5 魔法防御 :超越 平均ダメージ 240 レベル 25 隠密行動 :超越 経験値 28765 射撃修正 (+18,+8) 最大経験 28765 知覚 :大変良い 射撃倍率 x3.57 次レベル 33775 探索 :卓越 射撃回数 1.00 所持金 19203 解除 :卓越 魔法道具 :卓越 AC [24,+57] 日付 13日目 11:19 加速 (+0) プレイ時間 33:18:57 赤外線視力:0 feet 能力修正 能力基本種族/職業/装備合計現在 abcdefghijkl@ 腕力 18/96 1 2 5 18/176 1.........4.. 知能 18/90 2 -2 0 18/90 ............. 賢さ 18/100 2 1 1 18/140 .........1... 器用 18/94 2 0 3 18/144 1.2.......... 耐久 18/92 3 2 1 18/152 1...........s 魅力 18/40 2 2 0 18/80 ............. abcdefghijkl@ abcdefghijkl@ abcdefghijkl@ 耐酸 : .....+....... 加速 : ............. 耐麻痺 : +...........+ 耐電撃: ............+ 反射 : ............. 透明視認 : +............ 耐火炎: ..........+.. 魔法道具: ............. 生命保持 : ............. 耐冷気: .+........... 火オーラ: ..........+.. テレパシ : ............. 耐毒 : ............. 電オーラ: ............. 警告 : ............. 耐恐怖: ...+......... 冷オーラ: ............. 遅消化 : ............. 耐暗黒: ............. 魔力減少: ............. 急回復 : ............+ 耐盲目: ............. 乱テレポ: ............. 浮遊 : ..+.......... 耐混乱: ............. 反テレポ: ............. 永遠光源 : ......+...+.. 耐轟音: ............. 反魔法 : ............. 反感 : ............. 耐地獄: ............. 経験吸収: ............. 邪悪呪 : +............ a) 西方国のレイピア (2d6) (+11,+11) (+1) {呪われている, +腕器耐;麻視/オト巨} b) 耐冷の金属製ラージ・シールド [8,+6] {r冷} c) 高精度のロングボウ (x3) (+7,+8) (+2) {浮!!} d) 恐れ知らずの指輪 e) ダメージの指輪 (+11) f) 耐酸のアミュレット g) ★ガラドリエルの玻璃瓶 (+1探索) {+探;明!!} +1の修正: 探索 永久光源(半径3); 永久光源(半径1) 発動: イルミネーション : 10+d10 ターン毎 h) 硬革よろい (-1) [6,+8] {Elbereth} i) エルフのクローク [4,+6] (+4隠密) j) 賢明の硬革帽子 [2,+6] (+1) {+賢(賢} k) ★ガントレット『パウアハッハ』 [2,+15] (+4) {+腕r炎;明[炎(腕!!} +4の修正: 腕力 耐性: 火炎 維持: 腕力 火炎オーラ; 永久光源(半径1) 発動: ファイア・ボルト(9d8) : 8 ターン毎 l) 忍びの軟革ブーツ [2,+7] (+3隠密) {+隠}

 レベルは25。なんだか武器が呪われてしまっているが、とりあえず状況はわかった。
 よろい以外は一応高級品が備わっている。指輪枠は少々残念だが、まあこんなところでしょう。隠密が超越しているのはよいことだ。

 さて、呪いを解いて、ご飯を食べてから出発だ!

潜行開始!

 地下13階に出現する。このあたりがこの@の最終深度らしい。

 とりあえず探索を開始する。

 すると、ピットほどではないが、割と大きな規模のオークグループに遭遇する。

 苦戦したので、一度テレポートして体力を取り戻し、細い路地に敵がなだれ込んできたところを右往左往しながらなんとか集団を殲滅した。

 後から思えば、普通に『邪悪存在退散のスタッフ』を使っておけば良かったと反省した。何のために持っていったのやら。


 ここでのドロップは多かったが、残念ながら高級品などはなかった。13階だとこんなものか。
 いくつかの上質品の武器を担いで地上に戻った。それでもいくばくかの収入にはなった。


 地上に戻り、防具屋さんに行くと、こんなものが売られていた。

耐性の軟革よろい [4,+10] {r毒}
それは酸への耐性を授ける。
それは電撃への耐性を授ける。
それは火への耐性を授ける。
それは寒さへの耐性を授ける。
それは毒への耐性を授ける。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。

 先ほど述べたように、今のトニー谷さんの鎧は、単なる『上質品』である。耐性も何もない。実はACも変わらない。ということで、代えることになんら躊躇するところがない。

 これ一つですべての基本耐性が揃うというのは誠にありがたい。

 金額的には2万$ほどだったので、ここは購入する。BMではない普通の防具屋さんだったので、価格的にも良心的というところだろう。

 このおかげで基本4元素の耐性がカバーできて柔軟性が出てきたので、装備の自由度が増した。今はまだあまり交換するべき装備もないのだが、いずれよいものが手に入ってきたら、交換する楽しみが出てきた。

 なお、もうひとつ、同じ防具屋に『☆のシールド』もあったのだが、こちらは6万$と高すぎて手が出なかった。機能的にもそこまでして欲しいものでもなかった印象だ。

誰?

 改めてもう一度地下13階へ。

 幸か不幸か、ここでも大きなイベントは生じない。

 白い文字で
「なんて退屈なところだ…」
とため息をつかれてしまっていた。

 ところで、毎度思うのだが、これ「誰」がぼやいているのだろう。@? それとも視聴者の皆さん?ってそもそも誰?

 ともあれ、『魅力のアミュレット(+2)』など、いくつかのアイテムを拾って地上に戻る。

魅力強化

 さっき『魅力のアミュレット(+2)』をひろったついでに、地上の店で『美貌の鉄ヘルメット』を購入してみた。これを装着すると@の”美しさ”が増加する、という謎の効能をもったヘルメットである。
 いつかお店で買いたいものが出てきたら、その瞬間に使ってみよう。

 これで魅力は合計して+4アップになるので、お買い物が多少楽になる可能性があるためだ。影響は微々たるものかもしれないが、蛮野君のときに分かったように、お高いお買い物の場合には、その「微々たるもの」であっても価格面に相応に影響した事を忘れてはならない。トニー谷さんにも、いつかそういう日が来ないとも限らないのだ。

経験値の問題

 地下13階にて、ゼリーピットに遭遇してしまい、いろいろと装備を劣化させられる。

 続いて地下14階にて、『鑑定のスタッフ』が消耗してしまい、アイテムを残すことになる。残念。このあたりでは、このスタッフは2本必要かもしれない。

 そして、またもやGに経験値を大幅に減らされてしまい、地上に戻らざる得なくなる。
 何とかならないかなあ。『経験値回復の薬』を持ち歩くという手もあるのだけれど、なんか違う気もする。

地下14階にて

 中央部にガレ場発見。
 オレンジ色のpも見える。これはオークユニークか。

ウンバールの『サンガハイアンド』がアシッド・ボールの呪文を唱えた。

 なるほど。そしてこうなる。

賢明の硬革帽子がダメージを受けた!
帰還の詔の巻物 {50%引き}(h)が一個壊れてしまった!

 がちょーん。悲しい。酸の攻撃は防具を劣化させるし巻物も破壊するのだ。悲しいざんす。

 このユニークさんは割とお固い人で、やや苦労したが、最後にはなんとか倒してはみた。だが、ドロップ的にはあまり得るものは無かった。割に合わない。


 このあたりでレベル26に。

能力 基本種族/職業/装備 合計 腕力 18/96 1 2 5 18/176 知能 18/90 2 -2 0 18/90 賢さ 18/100 2 1 1 18/140 器用 18/98 2 0 3 18/148 耐久 18/94 3 2 1 18/154 魅力 18/40 2 2 0 18/80

 ここでは、少し器用にしていただいたようだ。


 アリと戦っていたらあれよあれよという間にHPが230まで減らされる。結構大変だ。倒せないことはないのでがんばってしまうのだが、ドロップもないので得られるものはあまりない。

 階段の前にたむろしていた蜘蛛の皆さんと戦ってから、おもむろに地下15階へ。

スタッフ!

 出現した大きなホールに、新しい敵であるTやWが眠っていた。気がついていなかったようなので、『邪悪存在退散のスタッフ』を3回ほど振ったところ、全員消滅した。
 実にありがたいスタッフ様である。

とんぼがえり再び

 地上から再度地下15回へ。

 潜った瞬間Gに経験値を2000も減らされた。
 しぇーっ!またざんすか!?なんてことするざんすか!2000は大きすぎるざんす!

 仕方なく地上にとんぼ返りする。
 寺院に飛び込み、『経験値回復の薬』を買いいれてごくごくと飲む。
 飲み終わったら即座に地下に戻る。忙しい@だ。

 これ、どうやったら対応できるのだろう。

聖なる光

 また地下15階に潜る。

 今度は、
『氷の指輪』二つ、そして 久々の高級品
『アンデッドスレイヤーのロング・ソード (2d5) (+5,+8) (+1)』
を拾う。嬉しいことだ。

 ここでは、ワイトを魔法攻撃「聖なる光球」でたおす。しかし、かなり魔力を消耗する。

 最後に沸いてきたオーク軍団を倒していくつかのアイテムをゲットした。

『魔力充填の巻物』で『鑑定のスタッフ』を充填して19回まで戻す。
 やはりこの『鑑定のスタッフ』の消耗が早い。

正体

 手荷物が一杯になったので、地上に戻った。

 さて、先ほど拾った『アンデッドスレイヤー』さんの正体を調べてみよう。

アンデッドスレイヤーのロング・ソード (2d5) (+5,+8) (+1)
それは賢さに影響を及ぼす
それはアンデッドに対して聖なる力を発揮する。
それは生命力吸収に対する耐性を授ける。
それは地獄への耐性を授ける。
それは透明なモンスターを見ることを可能にする。

 悪いものではないが、交代の必要はなさそうだ。とりあえず自宅に貯めておく。

 ついでに、これまできちんと*鑑定*してきていなかった『氷の指輪』も真の姿を確認してみよう。

氷の指輪 [+12]
始動したときの効果...
アイス・ボール (100) と冷気への耐性 : 40+d40 ターン・
...ただし装備していなければならない。
それは寒さへの耐性を授ける。
それは冷気では傷つかない。

『ダメージの指輪』と交換してみたが、やはり大幅に打撃力が落ちてしまう。実用には向いていない。そこで、2つあった『氷の指輪』のうちの[+9]の方は売り飛ばし、[+12]の方を自宅に保管する。念のため、という感じである。

 そして、ふと気がついたら、装備が一気に4つほど呪われていた。なんだこれ。いつも思うのだが、いつのまに。
 幸いなることに、安い方の『解呪の巻物』ですべて何とかなる。よかったよかった。

まとめ

 今日のところはこんな感じだった。もう少しでレベルが27に上がりそうだが、それはまた次のお楽しみ、というところだ。

 それにしても、なかなかレベルが上がらない。なんだかんだで、ドゥナダンは辛いざんす。
 シェーーッ!(よく分からないオチ)

息子の冒険

 さて、ここからは息子その1の登場だ。
 息子よ、今どうなってるんだっけ?

ドゥナダン 戦士 傭兵 レベル 13 経験 1779 $ 9833 \)}=="~((]]] 腕力 :18/138 知能 : 18/15 賢さ : 18/50 器用 :18/130 耐久 :18/129 魅力 : 18/10 AC( 74) HP 253/ 253 名前 : 息子その1 性別 : 男性 年齢 66才 腕力 : 18/138 種族 : ドゥナダン 身長 172cm 知能 : 18/15 職業 : 戦士 体重 68kg 賢さ : 18/50 社会的地位 47 器用 : 18/130 守護神 : マンウェ 耐久 : 18/129 魅力 : 18/10 打撃修正 (+15,+17) HP 253/ 253 打撃攻撃 :英雄的 MP 0/ 0 射撃攻撃 :英雄的 打撃回数 6 魔法防御 :卓越 平均ダメージ 144 レベル 13 隠密行動 :普通 経験値 1779 射撃修正 (+14,+3) 最大経験 1779 知覚 :劣る 射撃倍率 x2.30 次レベル 1980 探索 :普通 射撃回数 2.00 所持金 9833 解除 :大変良い 魔法道具 :良い AC [23,+51] 日付 4日目 17:39 加速 (+0) プレイ時間 16:43:02 赤外線視力:0 feet 能力基本種族/職業/装備合計現在 abcdefghijkl@ 腕力 18/88 1 4 0 18/138 ............. 知能 18/15 2 -2 0 18/15 ............. 賢さ 18/50 2 -2 0 18/50 ............. 器用 18/90 2 2 0 18/130 ............. 耐久 18/79 3 2 0 18/129 ............s 魅力 18 2 -1 0 18/10 ............. abcdefghijkl@ abcdefghijkl@ abcdefghijkl@ 耐酸 : ............. 加速 : ............. 耐麻痺 : ............+ 耐電撃: ............+ 反射 : ............. 透明視認 : ............. 耐火炎: ............. 魔法道具: ............. 生命保持 : ............. 耐冷気: ............. 火オーラ: ............. テレパシ : ............. 耐毒 : ............. 電オーラ: ............. 警告 : ............. 耐恐怖: ...+......... 冷オーラ: ............. 遅消化 : ............. 耐暗黒: ............. 魔力減少: ............. 急回復 : ............+ 耐盲目: ............. 乱テレポ: ............. 浮遊 : ....+........ 耐混乱: ............. 反テレポ: ............. 永遠光源 : ............. 耐轟音: ............. 反魔法 : ............. 反感 : ............. 耐地獄: ............. 経験吸収: ............. 邪悪呪 : ............. a) \ 右手 : フレイル (2d6) (+5,+2) 7.5 kg b) ) 左手 : 金属製スモール・シールド [5,+6] 3.3 kg c) } 射撃用 : スリング (x2) (+4,+3) 0.3 kg d) = 右手指 : 恐れ知らずの指輪 0.1 kg e) = 左手指 : 浮遊の指輪 0.1 kg f) " 首 : 装飾のアミュレット 0.2 kg g) ~ 光源 : 真鍮のランタン(5501ターンの寿命) 2.5 kg h) ( 体 : 硬革よろい (-1) [6,+4] 5.0 kg i) ( 体の上 : クローク [1,+0] 0.5 kg j) ] 頭 : 守りの鋼鉄ヘルメット [6,+33] 3.0 kg k) ] 手 : ガントレット [2,+0] 1.3 kg l) ] 足 : 硬革ブーツ [3,-1] 2.0 kg a) , 8つの 食料 4.0 kg b) ! 3つの 油つぼ 1.5 kg c) ! 8服の スピードの薬 1.6 kg d) ! 10服の ヒーローの薬 2.0 kg e) ! 6服の 重傷の治癒の薬 1.2 kg f) ! 5服の 致命傷の治癒の薬 1.0 kg g) ! 魔力復活の薬 0.2 kg h) ? 5巻の テレポートの巻物 1.3 kg i) ? 4巻の 帰還の詔の巻物 {25%引き} 1.0 kg j) ? 8巻の 魔法の地図の巻物 2.0 kg k) ? 2巻の ドア/階段感知の巻物 0.5 kg l) ? 3巻の 透明物体感知の巻物 0.8 kg m) ? パニック・モンスターの巻物 0.3 kg n) - 岩石溶解のワンド (8回分) 0.5 kg o) - 2本の 光のワンド (25回分) 1.0 kg p) - スロウ・モンスターのワンド (15回分) 0.5 kg q) - 2本の パニック・モンスターのワンド (29回分) 1.0 kg r) - 2本の 謎のワンド (39回分) 1.0 kg s) _ 鑑定のスタッフ (8回分) 2.5 kg t) _ 透明物体感知のスタッフ (21回分) 2.5 kg u) _ 軽傷の治癒のスタッフ 2.5 kg v) { 22本の クロスボウの矢 (2d5) {並} 3.3 kg w) { 15個の 鉄弾 (2d2) (+0,+0) (13/26) 6.0 kg

 持ちものを見ると、自宅に戻っていないことがわかる。
 地下5階に潜っていた途中のはずだ。

レベル14

 さて、戦闘再開だ。

 なんだかんだでスナガや蜘蛛を相手に闘っていたら、しばらくしてレベルが14にあがった。

能力 基本種族/職業/装備 合計 腕力 18/94 1 4 0 18/144 知能 18/31 2 -2 0 18/31 賢さ 18/67 2 -2 0 18/67 器用 18/94 2 2 0 18/134 耐久 18/85 3 2 0 18/135 魅力 18/22 2 -1 0 18/32

 かなり大きなパワーアップをしていただいたようだ。これが「増強」ということなんだろうか。よくわからないのだが。


 ともあれ、あまり時間が無く、この日はいったんここで終えた。

 そして、数日後、こんなところから再開した。

ドゥナダン 戦士 傭兵 レベル 14 経験 2121 $ 14347 \)}=="~((]]] 腕力 :18/144 知能 : 18/31 賢さ : 18/67 器用 :18/134 耐久 :18/135 魅力 : 18/32 AC( 74) HP 277/ 277 名前 : 息子その1 性別 : 男性 年齢 66才 腕力 : 18/144 種族 : ドゥナダン 身長 172cm 知能 : 18/31 職業 : 戦士 体重 68kg 賢さ : 18/67 社会的地位 47 器用 : 18/134 守護神 : マンウェ 耐久 : 18/135 魅力 : 18/32 打撃修正 (+15,+18) HP 277/ 277 打撃攻撃 :英雄的 MP 0/ 0 射撃攻撃 :英雄的 打撃回数 6 魔法防御 :卓越 平均ダメージ 150 レベル 14 隠密行動 :普通 経験値 2121 射撃修正 (+14,+3) 最大経験 2121 知覚 :劣る 射撃倍率 x2.32 次レベル 2520 探索 :普通 射撃回数 2.00 所持金 14347 解除 :卓越 魔法道具 :大変良い AC [23,+51] 日付 5日目 0:47 加速 (+0) プレイ時間 17:39:31 赤外線視力:0 feet 能力修正 能力基本種族/職業/装備合計現在 abcdefghijkl@ 腕力 18/94 1 4 0 18/144 ............. 知能 18/31 2 -2 0 18/31 ............. 賢さ 18/67 2 -2 0 18/67 ............. 器用 18/94 2 2 0 18/134 ............. 耐久 18/85 3 2 0 18/135 ............s 魅力 18/22 2 -1 0 18/32 ............. abcdefghijkl@ abcdefghijkl@ abcdefghijkl@ 耐酸 : ............. 加速 : ............. 耐麻痺 : ............+ 耐電撃: ............+ 反射 : ............. 透明視認 : ............. 耐火炎: ............. 魔法道具: ............. 生命保持 : ............. 耐冷気: ............. 火オーラ: ............. テレパシ : ............. 耐毒 : ............. 電オーラ: ............. 警告 : ............. 耐恐怖: ...+......... 冷オーラ: ............. 遅消化 : ............. 耐暗黒: ............. 魔力減少: ............. 急回復 : ............+ 耐盲目: ............. 乱テレポ: ............. 浮遊 : ....+........ 耐混乱: ............. 反テレポ: ............. 永遠光源 : ............. 耐轟音: ............. 反魔法 : ............. 反感 : ............. 耐地獄: ............. 経験吸収: ............. 邪悪呪 : ............. a) \ 右手 : フレイル (2d6) (+5,+2) 7.5 kg b) ) 左手 : 金属製スモール・シールド [5,+6] 3.3 kg c) } 射撃用 : スリング (x2) (+4,+3) 0.3 kg d) = 右手指 : 恐れ知らずの指輪 0.1 kg e) = 左手指 : 浮遊の指輪 0.1 kg f) " 首 : 装飾のアミュレット 0.2 kg g) ~ 光源 : 真鍮のランタン(2529ターンの寿命) 2.5 kg h) ( 体 : 硬革よろい (-1) [6,+4] 5.0 kg i) ( 体の上 : クローク [1,+0] 0.5 kg j) ] 頭 : 守りの鋼鉄ヘルメット [6,+33] 3.0 kg k) ] 手 : ガントレット [2,+0] 1.3 kg l) ] 足 : 硬革ブーツ [3,-1] 2.0 kg a) , 7つの 食料 3.5 kg b) ! 3つの 油つぼ 1.5 kg c) ! 9服の スピードの薬 1.8 kg d) ! 10服の ヒーローの薬 2.0 kg e) ! 6服の 重傷の治癒の薬 1.2 kg f) ! 5服の 致命傷の治癒の薬 1.0 kg g) ? 5巻の テレポートの巻物 1.3 kg h) ? 6巻の 帰還の詔の巻物 {25%引き} 1.5 kg i) ? 22巻の 魔法の地図の巻物 5.5 kg j) ? 3巻の 透明物体感知の巻物 0.8 kg k) - 岩石溶解のワンド (12回分) 0.5 kg l) _ 鑑定のスタッフ (21回分) 2.5 kg m) _ 透明物体感知のスタッフ (21回分) 2.5 kg n) { 15個の 鉄弾 (2d2) (+0,+0) (13/26) 6.0 kg

 レベルが14で、頑丈なヘルメットを頭にかぶっている。
 レベルに比して進行階数が浅い気がするが、まあこれはこれで用心深くてよいということなのだろう。

文字の学習

 さて、これまでのプレイで、息子はアルファベットの小文字がわからなかったので、それを覚えるべく、今週は最初に自分で表を作成した。左側に小文字、右側に大文字を並べた簡単なものだが、これを一所懸命作っていた。
 その姿勢、なかなかよいだろう。

出発!

 表を作り終わり、酒場でご飯を食べて地下に出発する。
 この段階ですでに地下5階まで潜っていたので、1回から潜るのも面倒だ、ということで、プロに任せて転送してもらうことにしている。このあたりはガイド(父)のアドバイスもある。


 そんなプロセスを経て、あらためて地下5階に出現した。

 ねずみの群れやらスナガ君の群れやらと、いろいろと戦ったり拾ったり鑑定したりするわけだが、その都度自分が作成した「アルファベット表」を探しては、的確にコマンドを遂行している。いいじゃないの。

 地下5階では、モルグルのねずみとスナガの群れを迎え撃った。
 このとき『トラップ感知のスタッフ』を拾ったので、それを使って周囲を確認することを教えた。
 それをタイミングを合わせたように、新しいアイテム『トラップ感知のロッド』を拾った。

 いずれも使えると思われる。

『守りの指輪(+9)』もよいものだった。とはいえ、現状でACについては『守りの鋼鉄ヘルメット』が+40近くサポートしてくれているので、これは当面不要だろう。

 そして、このあたりで、息子は『魔法の地図の巻物』を積極的に読むようになった。やはり手探りで進むことの効率の悪さを理解したらしい。

特別製!

 ここで、オレンジ色のpと交戦したところ、これがいわゆる一人の「蛇の舌」の人であった。基本的にはレベル15になったドゥナダンの戦士の敵ではなかったが、しかし、この口達者な人が落としてくれた鎧を持っていたところ、こんなことが心の内側から湧きあがってきたのだった。

ザックの中のよろいは{特別製}という気がする…

 おおーっと、これは驚いた。
 なんと、息子はじめての『特別製』である。『★ガラドリエルの玻璃瓶』を拾う前にこんな物を拾うとは予想していなかった。

 とはいえ、正体はまだわからない。★なのか☆なのか。そのあたりも定かではない。

 ちなみに、この前後で、いくつかの初見のアイテムを識別する。具体的には、見た目きれいな「水晶の指輪」が『器用さ維持の指輪』だったり、見た目かっこいい「タイガーアイの指輪」は『賢さ維持の指輪』だったりした。相変わらず外見と内容が無関係である。

 また、途中で拾った『アイテム感知のスタッフ』を、あえて消費して残り回数を同じにしてまとめたり、と父と同じような妙な知恵をつけてきた。こういうことが教えなくともわかる、というのはある意味7歳は利口だなあ、と思う。

レベル15

 地下5階で戦闘と探索を継続しているうちにレベル15に。

能力 基本種族/職業/装備 合計 腕力 18/94 1 4 0 18/144 知能 18/47 2 -2 0 18/47 賢さ 18/78 2 -2 0 18/78 器用 18/94 2 2 0 18/134 耐久 18/85 3 2 0 18/135 魅力 18/22 2 -1 0 18/32

 ここではマンウェ様が「どれを上げるのか?」とお尋ねになったので、低かった「知能」を上げていただいた。ついでということで、やや器用にもしていただいたようだ。ありがたいことであると思う。

正体判明

 地上に戻った時に、アイテムの新の正体を知るための『*鑑定*の巻物』の使い方を教えた。今のこの@だと1400$以上もするお高い巻物である。

 さて、なんだろう、この『特別製』。
 ていっ!

☆金属製ブリガンダイン・アーマー『トゥロフタール』 (-3) [13,+16] (+4) {+耐*電r冷;視[電(賢}
始動したときの効果...
生命力吸収(120) : 15 ターン毎
...ただし装備していなければならない。
それは耐久力に影響を及ぼす
それはあなたの賢さを維持する。
それは電撃に対する完全な免疫を授ける。
それは電撃への耐性を授ける。
それは寒さへの耐性を授ける。
それは透明なモンスターを見ることを可能にする。
それは電気のバリアを張る。
それは酸・電撃・火炎・冷気では傷つかない。

 …おお、これはなかなかすごいものを賜った。
 なんと「電撃免疫」のよろいである。蛇の舌さん、どうもありがとう。あなた、ローハンの宝物庫からこんなものガメてきていたんですね。ていうか、ローハンすげえ。ありがたく頂いてというか、息子がお借りしておきます。いつかローハンに返しに行ける時が来たらいいのに。

 もともとこの@の守護神がマンウェ様なので、こうした電撃系の装備が出やすいという印象もあるのだが、それにしても「免疫機能」まであるとは驚いた。現実的にはまだこの水準では電撃攻撃を受けることはないのだが、もうしばらく潜るといやらしい灰色nなどが遠方から電気ビリビリ攻撃を浴びせて来ることもあったりなかったり、ということがある。

 そもそも、現段階の鎧装備が単なる「上質品」なので、この特別なよろいを装備しておくことに問題は何もない。多少重くはなるが、この@は戦士だ。すぐに慣れて気にならなくなるだろう。


 さて、これを装備してしばらく潜ったのだが、ACが一気に90を超えたこともあり、雑魚モンスター相手にはほとんど傷を負わなくなった印象だ。また、ありがたい「電気オーラ」もあることから、ときどき特に何もせずとも@の周囲で弱いモンスターたちが勝手に消滅して行く。

 なかなかすごい。

 おまけに、透明視認の機能もあったので、自然にGなどを識別することができるようになった。これはこれでとてもありがたいことだ。


 最後に地上に戻ったところで、ランタンの燃料が尽きた。そこで、燃料を継ぎ足すコマンド「F」を使ってランタンをいっぱいにした。

地下6階へ

 さらに、その後、地下6階へ。

 潜った瞬間からスナガ・狼混成部隊との乱戦となるが、アーマーのおかげでというにこれという危機にも陥らない。割と楽になった。

 ここでは、強化された『鉄弾(+3,+3)』を拾った。今の飛び道具はまだ『上質のスリング』なので、これは役に立ちそうだ。


 このあたりで、赤いRの炎でいくつかのスタッフが燃やされた。そこで、「銘を刻む」コマンドを教えた。とはいえ、これはショートカットキーではなく、エンターキーを押して出てくる「一般コマンドメニュー」の中での利用だ。あまり頻繁に使うものでもないので、これで良いと思っている。

 まずは、なくなっては困る『鑑定のスタッフ』と『召還の詔の巻物』に自分の名前を刻む。ただ、まだローマ字がわからない7歳なので、父がスペルを教えておいた。これは仕方がないだろう。


 さらに、気がついたら劣化させられていた手足の装備を、店頭で並の品を見繕って交換する。
 このあたりも、いずれはそれなりのものを拾うことができるだろう。それまでのつなぎである。

まとめ

 ということで、今週の息子の冒険はここで終わった。
 自作のアルファベットの表は有効だったようで、毎回自分で確認しては解決できるようになってきた。大きな進歩だ。

 特別製のよろいは、嬉しいものだった。ヘルメットと鎧が高級品以上になったので、次はそろそろ武器装備に良い物がほしいところだ。

 さて、次回はどうなりますやら。


上位ページに戻る