****** | 徳間書店 | 1998 | ISBN4-19-710028-0 C9476 | 743円 |
20代後半から30代の独身男性をターゲットにしているのではないかと想定さ
れる雑誌の創刊第一号で,これがカレー特集.成功不成功は別として、カレーというのは「そういう位
置づけのもの」なのかもしれない.内容的には,はじめにスパイスの簡単な解説,大きな写真でサポートされたレシピと,過去の日本のカレー開発の歴史,そして東京でスパイスの手に入る店の大きな写真入り紹介3店舗(これは実は珍しい).
レシピについては,市販の固形ルーではなく、スパイスを使って味を出すもので,チキンとほうれん草のカレー,ヴェジタブルカレー,揚げアジのカレー,ビーフカレー,エビのグリーンカレーなどである.さらにつまみとしてシシカバブ,タンドリーチキン,ブイヤベースなど.
5冊のみだが,スパイス関連の本の紹介もある.また、日本の昭和に入ってのカレーの歴史について,実物の写真を踏まえての解説がある.芦屋雁之助の「インド人もびっくり」の写真,またモナカカレーの実物を自分はここではじめてみた.東海林さんのカレーエッセイも再掲されている.