024 | アジア菜食紀行 | 森枝卓士 | 講談社現代新書 | 1998 | ISBN4-06-149421-X C0226 | 640円 | 蘊蓄 |
いわゆるカレー・スパイス本とは多少異なるが,ベジタリアンという観点からアジアの料理をとらえなおしている本.
歴史と宗教と,そこから生まれる文化というものの流れの中で「ベジタリアン」という存在がなぜ生じているのか,日本における肉食の根付き(沖縄も含めて),そもそもベジタリアンとは何なのか,などを考察している.ベジタリアンにもそのなかに贅沢がある,というのは言われれば当たり前だが気がつかなかった.またインドの「ベジタリアンのハンバーガー」というのはそれなりにうまそうだ. なんにせよ、森枝さんの本は食べ物の写真が豊富で(この本は残念ながら白黒だが)見ていて楽しい。