056 | 専門医が教える 体にやさしいハーブ生活 | 橋口玲子 | 幻冬社 | 2000 | スパイスハーブ紹介 レシピ |
薬膳としてのハーブ・スパイスの利用法についてスパイスの紹介と利用レシピ(お茶が多い)で語っている.巻末にハーブショップリストもある.
心の迷いを解き集中力を高めたいときに「バジルのかき揚げ」、便秘を解
消しながらだ言えとしたいときに「フェンネル入りチャパティ」、今夜はお酒
の席があるという日の朝に「大根のサブジ」、寝不足などで疲れを残してしまっ
た朝に「フレッシュタイムのグラタンポテト」、といった具合に、目的を示し
てレシピを示してくれている。全部で27種類。調理手順は文章で示されており、
写真は完成品を示している。調理済みの写真はきれいで、器にも凝っている。
また、ブレンドティーでも“神経性胃炎、胃もたれに”「ストマック・イージー
ティー」、“抗うつ・安眠のために”「ハッピースリープティー」、“口臭を防
ぎ、集中力を高める”「カシミール・グリーンティー」など、ハーブのブレンド
によってさまざまな効能を引き出している。
巻末の付録に「ハーブに関する各種施設・ショップリスト」の北海道から 九州までの一覧がある。ハーブを楽しめるハーブ園・レストランなどが約100件、 ハーブを買える店が約60件。
「はじめに」のところと「ハーブ生活のすすめ」において、「セルフケア」 の一歩先をゆく「セルフキュア」の概念を示している。ハーブを普段の体質作 りに利用しようという主旨である。漢方のような印象であるが、要するに出自 は同じであろう。
約90種類のハーブを、対応する症状に分類して紹介している。「消化器系」 ではミント・レモングラス・ハイビスカス、「免疫系」ではタイム・セージ・ クローブ、「精神神経系」ではリンデン・パッションフラワー・ローズなどな ど、各々の用途に合わせた紹介がなされている。