「最高の料理を食べる・作る カレー編」
| 051 | 最高の料理を食べる・作る カレー編 | エクスメディア | 1998 | ISBN4-87283-049-0 | 店舗紹介 |
概論
CD-ROMのついた情報量の豊富なマルチメディア風味のカレー書籍。冒頭にも あるように、データの多くは「王様のキッチン カレーの 神髄（河出書房）」に基づいたものであるが、それに加えてのデータの増 強と映像を利用した見せ方に工夫がある。
各論
店舗紹介
北海道から沖縄まで、日本中の店舗を紹介している．512軒というのはすご
い数だ。
日本中，というわけだが、しかし地方はどうも二次資料のまとめであって自分
の足では調べていない印象がある（浜松の店も一件だけ。確かに有名店であるが、
全国クラスの店舗かというと自分にはよくわからない）．全国を相手にする以上、
それは無理もない．が，どの地方においても，こうした本に載っている店が全て
ではない，という事は心しておく必要がある． 世間というものはまだまだ深い．
レシピ
CD-ROMが付属していてそこにはレシピが20種類ほどある．世間的に有名な“カ レーの名品”というコーナーでは、６種類の有名店舗のレシピが映像つきで紹介 されている。中でも、あの志摩観光ホテルの「伊勢エビのカレー」のレシピが映像で見られる のはうれしいような気もする。いつの日か食べてみたいものだ。映像は動画では なく、紙芝居形式の画像の所々に説明文字とチェックポイントが示されるものだ が、必要十分である。
ほかにも、“カレーのことはインド人に聞け”“商売モノをしのぐまかないカ レー”“市販のルーで10倍楽しむ”といったジャンルわけがなされており、各々 にある程度の詳しさの映像がある。うち一部は「王様 のキッチン カレーの神髄(河出書房)」に文字でのレシピが掲載されているの で、そちらを見るとより楽しめる。
スパイス・ハーブ等解説
CD-ROMの中に「料理事典」として、スパイス等の食材などがある。内容的には ほぼ普通だが「（シナモンとカヒアは）樹皮のコルク層を除いて薄くなったものを いくつも巻いたものシナモン、そのままつけた肉厚なものがカシア」という解説 ははじめてみた。そうだったのか。いや、現地市場では本当にそうなのか？