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    カレー・スパイス関連本 店舗紹介本中心

    ここではカレーやスパイスの店舗紹介を掲載している資料を中心にしています. 東京近辺については出ているお店はどの資料にも出ているようですが,地方の店 舗になると,ライターがどの程度自分で足を運んでいるかが如実にあらわれるよ うです.

    No. タイトル 作者 出版社 初版年次 ISBN番号 定価 種類
    内容要約と感想

    073 カレーを食べに行こう 安西水丸とカレーの地位向上委員 平凡社コロナブックス 1998 ISBN4-582-63339-0 C0077 1238円 蘊蓄 店舗紹介
    カレー好きの人々が熱く語る.

    070 ザ・スパイス ナヴィ インターナショナル 大泉書店
    1997
    ISBN4-278-03731-7 C0077 1300円 レシピ スパイス解説 スパイス店舗紹介
    巻末に東京を中心としたスパイス・ハーブを扱う店舗を22店示している.扱いとしては大きくはない.

    068 dancyu 1997年2月号 金のカレー銀のカレー ****** プレジデント社 1997 ****** 830円 店舗紹介 レシピ
    特集冒頭,いきなり東海林さんの「味噌カレー」が炸裂する.その後「ふつう」の店舗紹介が続くのだが(丸善の屋上のカレーライスに言及していたのはここが初めてかもしれない)瀬戸内の魚貝類カレー等,全国各地のうまいカレーを紹介している.さらに大きな写真で懇切丁寧に欧風カレーとベジタリアンカレーの作り方を紹介.

    067 dancyu 1998年7月号 カレー自由奔放 ****** プレジデント社 1987 ****** 860円 レシピ 店舗紹介 エッセイ
    前半はジョイさん一家がアウトドアでカレーを作るところ.後半は有名店の紹介.銀座ナイルからはじまり,丸の内サングリア,江ノ島Big Sur,浦和チャントラー,原宿ゴア,京阪神では京都紫竹tawawa,大阪中野島レストランガーデン,大阪兎我野まみ,神戸中山手通りデリー,神戸南京町ラジャ,北海道では札幌豊平ガネーシャ,札幌西岡カレーリーブス.名古屋は新栄の香味のみ.博多は大名のベースキャンプのみ.  しかしこれらの本を眺め続けて感じたのだが,こう言うところのお店は,たいがい東京ないし関東近辺,広く見ているdancyuでも大阪・神戸・札幌・博多・名古屋くらいで,それ以外の地域は知ったことではないと言わんばかりの印象がある.実際のところ,カレー店は日本全国どこにでも名店があり,大都市部以外の調査が望まれるところだろう.

    066 dancyu 2000年7月号 今世紀最強 熱いぜ!カレー ****** プレジデント社 2000 ****** 860円 店舗紹介 レシピ
    嵐山光三郎・安西水丸・小野員裕のお三方が,対談しつつ自分の好みの10店舗を挙げており,それに加えて編集部が全国から38店舗を挙げている.例を挙げると小野氏「デリーの上野店」「千葉稲毛のシバ」「高田馬場の夢民」,安西氏は「新宿中村屋本店」「銀座のナイル」「千代田区のアジャンタ」,嵐山氏は「日比谷公園内の松本楼」「築地市場内の豊ちゃん」「宮崎の杉の子」等々である.編集部のほうはといえば(これは首都圏のみだが),インドカレーは「御茶ノ水のエチオピア」,「千葉稲毛のシバ」,「横浜のシタール」等,欧風カレーは「京橋のドン・ピエール」,「麻布十番のグリル満点星」,「荻窪のトマト」等,タイカレーは「錦糸町のゲウチャイ」,「阿佐ヶ谷のピッキーヌ」,そして無冠の帝王「個性派」ジャンルでは「高田馬場の夢民」,「町田のアサノ」,「神保町の共栄堂」,そして「高輪のサンライン」などなど.よくもこれだけ食べ歩いたものだと思うのだが,しかしこれは首都圏のみの話であり,そのあとまだ「京阪神・名古屋・札幌・福岡」の個性派名店がたくさん紹介されている.これらの大都市以外にも,当然世間にはまだまだ知られざるカレーの名店がたくさんあるのだから恐ろしいことだ.
    また,神保町のカレーマップは古本あさりの時に役にたちそうだ.甲子園カレーの分析もおもしろい.

    060 王様のキッチン カレーの神髄 ****** 河手書房新社 1996 ISBN4-309-95502-9 C9477 1200円 レシピ 蘊蓄 店紹介
    レシピを紹介するところで,「志摩観光ホテル」「新宿中村屋」「オリムピック」「小川軒」「ドン・ピエール」「志度」が紹介されており,また「隠れた穴場のカレーショップ」として「築地の中栄」「吉祥寺のくぐつ草」「銀座のシオン」「自由が丘のMURA」「大阪堂島のインディアン」などなどがある.最後に,この本で取り上げた東京・京都・大阪・神戸のカレー店の住所と電話番号を示した一覧あり.

    059 王様のキッチン カレー新発見 ***** 河出書房新社 1998 ISBN4-309-95515-0 C9477 1143円 レシピ 店舗紹介(スパイス購入)
    有名店のレシピを掲載している.また,東京で食材の手に入るお店も二軒載せている.東京近郊で手に入るカレー関連の食材とその連絡先も.

    056 専門医が教える 体にやさしいハーブ生活 橋口玲子 幻冬社 2000 ****** ****** スパイスハーブ紹介 レシピ 店舗紹介
    薬膳としてのハーブ・スパイスの利用法についてスパイスの紹介と利用レシピ(お茶が多い)で語っている.巻末にハーブショップリストもある.

    054 東京カレー 食べつくしガイド 104/380店 小野員裕 講談社 1998 ISBN4-06-209398-7 C0095 1200円 店紹介 蘊蓄
    食べも食べたり380店舗のうちから104軒を選んで星でランキングして紹介.とは言うものの,必ずしもよい評価ばかりではなく,厳しい星もある.自分が東京で食べ歩く時の示標として利用させていただいているが,自分としては「総論賛成・各論反対」的である.「日本風インドカレー」というものが日本人向けのカレーの最高峰である事は賛成するが,この筆者のいうところの星の数と自分の食べてみた感想とがほとんど一致しない.所詮食い物の好き嫌いであるので,あたりまえと言えばあたりまえかもしれない.それを承知の上でぼやいてみると,新宿の中村屋のカレーは本当にうまいのだろうか.バランスがいいのは認めるが,それ以上でもそれ以下でもないような気がする.御茶ノ水のエチオピアも,悪いとは言わないが,そこまでだった.上野のデリーも,味はさておき香りが足りない.共栄堂も個人的にはきわめて「普通」だ.等の感想を持ってしまう.もっとも,それは私の好みが甘めのカレーに偏りつつあるためかもしれない.私の一応の好みは(ここには載ってないけど)東大赤門前の「万定フルーツパーラー」のカレーだから,という事で手を打ちたい.でも一度浜松の「やさか」に来てブラジルカレー喰ってくれよな.それとあと誰か日本のどこかで「菩提樹」を再発見してほしい.

    053 ちびHanako Gold 15 エスニック400軒 ****** マガジンハウス 1998 ISBN4-8387-8152-0 C9476 760円 店紹介
    アジア系のエスニック料理屋さんを地図付きで紹介している情報本.便利便利.

    052 ぴあBOOKS カレー 101店 本当においしい店 大阪・兵庫・京都・滋奈和 ****** ぴあ 1995 ****** 680円 店紹介
    関西の学会の時に手に入れた,関西地域の名店の紹介本.確かに東京とは異なる雰囲気があり,なんだかうれしくなってくる.

    051 最高の料理を食べる・作る カレー編 ****** エクスメディア 1998 ISBN4-87283-049-0 ****** 店舗紹介
    日本中の店舗を紹介している.CD-ROMが付属していてそこにはレシピもある らしい(未見).日本中,というわけだがしかし地方はどうも余り詳しくは調 べていないような気がした.それは無理もない.が,どの地方においても,こうした本に載っている店が全てではない,という事は心しておく必要がある. 世間というものはまだまだ深い.

    038 浜松ぐるぐるマップ 特版SPECIAL 5 元気が出るカレー ****** 静岡新聞社 1994 ISBN4-7838-1645-X C0036 1100円 店舗紹介
    静岡県西部(浜松中心)におけるカレー屋を紹介している.ただし1994年の出版なので,すでになくなっている店もあるようだ.こういう独立本が出るほど浜松という土地はカレーが根付いているのだろうか,と引っ越 し当初は疑問になったが,確かに店はたくさんある.この本に従って食べ歩いての感想「いいものもある,だけど悪いものもある」以上.

    037 料理と食シリーズ No.3 カレー カレー料理 ****** 旭屋出版 1993 ISBN4-7511-0067-X C9477 1748円 店舗紹介 レシピ
    仙台・東京・名古屋・大阪・福岡の各都市における有名カレー屋さんが紹介されている.仙台では「JAYMAL」「酒井屋」、六本木の「ラージマハル」、吉祥寺の「武蔵野文庫」、新宿の「ゴールドリーフ」、本郷「アルルカン」、渋谷「メラ」、名古屋「スパイスの秘境」「BIMI」「若鯱家」、京都四条河原「パキスタンカレーの店」、京都河原町「ケララ」、京都西木屋街「インデアン」、大阪難波「自由軒」、福岡博多「天竺」、福岡春日市「春日ロッジ」、などなどほかにもいろいろ。

    036 料理と食シリーズ No.26 ハーブ料理 スパイス料理 ****** 旭屋出版 1998 ISBN4-7511-0121-8 C9477 1800円 店舗紹介 レシピ ハーブ・スパイス紹介
    各地のハーブガーデンの紹介とそのメニュー,有名店のレシピ,世界のスパイス料理の地域別紹介等,盛りたくさん.スパイス料理でカレー以外を扱っている.

    035 料理と食シリーズ No.28 カレー ハヤシライス オムライス ****** 旭屋出版 1998 ISBN4-7511-0128-5 C9477 1800円 店舗紹介 レシピ 蘊蓄
    基本的に「洋食」というスタンス でとらえている印象(最初の方にはインド系・アジア系もある).例の伊勢海老カレ ーのレシピが掲載されているのに驚く.日本のカレーの歴史が簡単にまとめられてい るのも面白い.  旭屋出版のこのシリーズは,対象が素人なのか玄人なのかよくわからない.

    016 料理百科 01 特集 カレー ****** 柴田書店 1997 ISBN4-388-80519-X C9477 1000円 レシピ 店舗紹介
    作る側・経営する側からの視点で編集されている「料理百科」シリーズの,創刊号にして第1回カレー料理特集.店舗紹介としては,レシピの紹介部分以外に,大阪「インデアンカレー」(クイックサービス),横浜の「アルペンジロー本店」(特徴のある内装と提供方法),大阪の「伽奈泥庵」(インド風),ホテルオークラの「カメリアコーナー」(純洋風),吉祥寺の「カルダモン」(純南インド風),大阪の「gautama」(北インド風),六本木の中華料理店「香妃園」,湯島の「サンライズ」(もと喫茶店),品川の「シーギリヤ」(スリランカ風),大阪の「メサイ」(タイ料理),銀座「デリー」(日本インド風),新宿の「パク森」(工夫洋風),大阪の「ボンベイキッチン」(ボンベイ風),本郷の「ミュン」(ベトナム料理),埼玉の「むささび亭」(個性派.スクールバスを改装して利用し,カレーはチキンのみ.おまけに営業は金土日のみ)が挙げられている.

    016 料理百科 33 特集1 カレーライス ハヤシライス オムライス ****** 柴田書店 1999 ISBN4-388-80567-X C9477 1000円 レシピ 店舗紹介
    カレーといってもこの回は(メインではあるものの)トッピングでの勝負を計算している.この側面から捉えた店舗紹介としては,大阪の「辛来飯(かーらいす)」(フライ),京都の「ガラムマサラ」(?),市ヶ谷の「カレーの王様」(なんでもあり),築地の「キッチン スイス」(カツカレー),文京の「じねんじょ」(生薬),世田谷の「茄子おやじ」(野菜),大阪梅田の「ハナグルメ」(野菜),名古屋の「ボンベイ」(?),同じく名古屋の「MORI」(セット?),神保町の「まんてん」(揚げシュウマイ)などで,いずれ劣らぬ業師ぞろいという感じである.

    014 料理百科 43 特集1 エスニック料理 ****** 柴田書店 2000 ISBN4-388-80581-X C9477 1000円 食材紹介 レシピ 店舗紹介
    玄人相手の雑誌のエスニック料理特集.店舗紹介はレシピの紹介と対応しているものと,「東西エスニック料理店15選」がある.15選のほうは,たとえば名古屋のインドシナ料理店「アンナンブルー」,渋谷の「沖縄・無国籍料理 あいあい」,原宿のタイ料理店「カフィア ライム」,南青山のトルコ料理店「ゲリック」,京都のタイ料理店「The King and I」,大阪のインドネシア料理店「Cita Cita」,渋谷の創作料理店「Beulah」,世田谷のメキシコ料理店「ラ・ゴルディータ」などである.日本は実にいろいろな国の料理が食べられる国だとあらためて感心する.

    010 新・儲かるメニュー カレー ****** 柴田書店 1985 ISBN4-388-00776-5 C2377 2570円 店舗紹介 レシピ 食材紹介 蘊蓄
    これからカレー屋をはじめようという人にもってこいの一冊.柴田書店なので,視点は食べる側ではなく作って食べさせて生活を成り立たせる側からの記述である.店舗事例研究では,東京の有名店28件を分析し,各店がどのようにして商売を成り立たせているのかを分析している.立地や想定する客層によって,同じカレー屋でも内実はずいぶん異なるとわかる.アジャンタの例でいけば「客層は昼間は近辺のサラリーマンやOLが大半を占めるが,夜はカレー通の常連からデート中の若いカップルまでかなり幅が広く,遠くからやってくる客も多い.武道館の近くという場所柄,コンサートやイベントがある夜にはかなりの客数が見込まれる」ということで「若い客でも無理なく払えるように,客単価を1500円に押さえ」て「日商80〜90万,月商高2400万という繁盛店となっている」そうである.巻末には掲載店の住所電話番号の一覧があるが,1985年の段階のものであるので注意.

    005 暮らしの設計 No.139 ひと味違うカレー料理 ****** 中央公論社 1981 ****** 1960円 蘊蓄 レシピ スパイス紹介 店舗紹介 エッセイ
    店舗紹介の部分では,「赤坂 タージュ」「赤坂 からす亭」「赤坂 モティ」などが紹介されている.しかし,この本は初版が古いためか,重版後に調べてみたら既にお店が無くなっていた,ということが多く認められている.下手をすると5分の一くらいの店が「○○は閉店しました」とただし書きがついている.私の経験でも,カレー店舗はいつまでも「そこにある」とは限らないものだ.何故なのだろう.また「東京唯一のタイ料理の店 チェンマイ」という紹介も時代を感じさせる.